デューク・バンタレイ

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デューク・バンタレイ - (2024/01/16 (火) 12:02:17) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/11/22 Mon 13:45:07
更新日:2024/03/24 Sun 20:42:44
所要時間:約 3 分で読めます







……人の営み。飽くなき生きることへの執着……


どうして……人はそうまでして生きる?



デューク・バンタレイ』とは、ゲーム『テイルズオブヴェスペリア』に登場する架空の人物である。


腰まである緩いウェーブがかかった銀髪のイケメン。
黒やワインレッドを基調とした衣服を纏い、瞳の色は赤色でアルビノっぽい。

幻想的な雰囲気が漂う佇まいと、世を憂う言動を引っさげて度々ユーリ一行の前に現れる。

ギルドにも帝国にも属さず素性も目的も不明な丸っきり謎の人物。
その手に携える謎めいた剣『宙の戒典(デインノモス)』によりエアルを制御することが出来、一行の騒動の周りでその力を振っている。
ユーリたちに対しては辛辣な警告したかと思えば、宙の戒典を貸し与えるなど行動も不明瞭な点が見られる。


レイヴンとは面識があるものの彼を「道化」呼ばわりしたり、ギルドに対しては「卑俗」と称し人や世俗に関心がない面がある。




































※ここから先は、本作の核心に触れる凶悪なネタバレが含まれています。
































本作のラスボス

十年前の人魔戦争の折に人間側の勝利を導いた英雄。
しかし、戦後帝国の裏切りにより親友であり、当時の始祖の隷長(エンテレケイア)の盟主エルシフルを殺されたことで人間に絶望。
帝国の至宝にして皇帝の証とされる宙の戒典を奪い、始祖の隷長側に身を寄せ世界各地のエアルクレーネを鎮めるため放浪していた。

エルシフルの娘であるクロームをはじめとした始祖の隷長の面々とは長く交流を持っているようで、彼らが秘めた使命やエアルに纏わるテルカ・リュミレースの真実を熟知している。


人の持つ欲望とそれによる悲劇を経験したことで人の世に目を向けることを避けている。
しかしエアルクレーネを周る内に顔見知りとなったユーリたちが自分以外で唯一始祖の隷長たちとの対話を試みようとしたことで、かつての自分を重ねて見るようになっていた。
そのためバルボス戦では魔導器を破壊したり、アレクセイを追うユーリの言葉を受け宙の戒典を貸し与える賭けに出るなど、彼らの持つ可能性に僅かな希望を見出し度々助け舟を出している。
また、人間に絶望こそしているものの、信じることを止めようとしているだけで、積極的な害意を持ってはいない。

しかし、ユーリたちもアレクセイの行動を止めることが叶わず、ザウデの復活、そして再来した星喰みによって世界の滅亡が目前に迫ったことで同じ過ちを繰り返す人間を見限る。



あんたもあの星喰みを止めるつもりだった
だからエアルクレーネを鎮めて回ってた。違うか?

そうだ

なんで帝国やギルドに協力を求めなかったんだ?
そうすればアレクセイを止めることだって出来たかもしれねぇ

私は始祖の隷長(エンテレケイア)に身を寄せた。人間と関わり合うつもりはない
それに人間たちは決してまとまりはしないだろう

ならどうしようってんだ?
星喰みは古代文明だって手に負えなかったんだろ

方法はある

あんた人間嫌いみたいだけど、オレたちだって人間だぜ?
なんで宙の戒典(デインノモス)を貸してくれた?なんで協力してくれたんだよ

おまえたちだけが敢えて始祖の隷長(エンテレケイア)と対話を試みた
だから……いや、もはや終わったことだ

……なにをするつもりだ?

私は世界を

テルカ・リュミレースを守る



そして始祖の隷長を生まれ変わらせた精霊の力を借りて世界を救おうとするユーリたちの行動を、「人間が引き起こした事態のために世界の在り方まで変えようとするあまりに傲慢な行為」と受け止め、独自に星喰みから世界を守らんと行動を起こし、
古代兵器『タルカロン』を復活させ全ての人間の命を以て星喰みを討たんと画策し、タルカロン頂上でそれを止めようとする凛々の明星の面々と対峙する。




友よ、力を!



しかし最終的には敗北を喫し、エルシフルの望みを再確認し、星喰みと戦うユーリたちに力を貸す。


エルシフルよ、人は変われると言うのか?


結果、星喰みとなった始祖の隷長は精霊に生まれ変わり人間は救われた。



本当にこれで正しかったのか

さぁな。魔導器を失い、結界もなくなった
けどオレたちは選んじまったからな。生きてる限りは、なんとかするさ

強いのだな




シリーズどころかRPG全体でも珍しく死なないラスボスで、エンディング後は動物たちと戯れる姿が見られる。



テイルズのラスボスの中でも信念に基づき行動し、救いを成すために行動した点ではダオスミトスに似ており、凛々の明星にも世界を救うための手段以外ではその信念を認められている。
星喰みを浄化した際にユーリから有事があった場合には、行動を共にしたいと勧誘の声をかけられている。
ゲーム本編後の後日談を描いたSS小説では、ユーリ達の前に再び現れて、人間に対する不信感が拭えないことを吐露しながら今後も監視を緩めないことを告げている(ユーリは再会出来たことが嬉しそうだった)。

メインストーリーでも序盤からその姿を見せているため、ラスボスながらサブイベントでも登場。
エフミドの丘の海を望む崖にあるエルシフルの墓を訪れている様子。


デューク!
またな

っ…。(コクッ)





【戦闘面】
ラスボスとしてデュークとは2回連続で戦うことになる。
因みに戦う前と一戦目の後に操作キャラクターと会話イベントが起こる。PS3版ではフレンパティの分もある。

第一形態は通常の姿だが、第二形態では全身に光を纏ったような姿になる。いずれもラスボスだけあってかなりの強敵。
素早い移動と術、手数の多さで気絶や状態異常が頻発し前衛は対策必須。特に封印が厄介で攻撃力、防御力がガタ落ちするのですぐに回復させたい。

とは言えノーマルならばレベル60前後あればゴリ押しで勝てる。



プレイヤーが魔装具を全て揃えている場合はスパイラルドラコの力を借りて『虹翼まといし者』へとパワーアップし三戦目が発生。
姿も第二形態から一転し真っ黒になる。

ステータス ノーマル時 ハード時 アンノウン時
レベル 82 82 82
HP 528200 1320500 2641000
物理攻撃 1100 1320 3850
物理防御 1150 1150 2875
魔法攻撃 1256 1507 3768
魔法防御 1078 1078 2695
敏捷 1126 1126 1126

といっても鬼畜秘奥義『凛々の明星』さえ乗り切れば勝つる。
もしくはリタのOVL乱舞があれば楽に退治することができる。
ちなみにPS3版以降からは物理攻撃力と魔法攻撃力が地味にパワーアップしている。

最高難易度で挑めばそれなりに歯ごたえある闘いを楽しめる。別に弱いわけではない。
ただ、本作のパーティは色々強すぎるキャラクターが多すぎるだけなのだ。百倍光翼剣とか確定クリティカル先生とかタイダル祭りとか。

今作における魔装具の攻撃力の上限値は初登場機では12000だったが、PS3版ではちゃんと9999でカンストする。
事実上の弱体化だが、それを差し引いてもパーティメンバーの術技も使用回数に比例して威力が上がっていくため、限界まで鍛え上げた魔装具と併用すれば想像以上のダメージを叩き出すことが可能。





◇その他の活躍
『テイルズオブザヒーローズツインブレイヴ』
ボス格の一人として参戦。何気に初の外伝作品登場である。
今作では大昔に人類を救った時の精霊と命の精霊の親友という設定。
エターナルソードの本来の所有者であり、その力で老化を止めているため実は数百歳。
二人の親友の犠牲にも関わらず世界樹に依存し、シュバルツを作り出してしまった人類に絶望。
エターナルソードで過去に戻り二人の犠牲をなかったこと(即ち、今の人類を消すこと)にしようとしている。
原作と同じく、プレイヤーの活躍で和解する。
秘奥技は猛牙紅皇衝。


『テイルズ オブ ザ レイズ』
2019年6月末から7月上旬まで開催されたイベント「攻略戦 デューク・バンタレイ」にて参戦。
どうやら本編ED後から参戦しているようで、人類に絶望してるとかそこら辺の話はほとんど出てこない。
今作では「強敵キャラクター」として参戦しており、自身の技以外で回復できない代わりに、他キャラクターよりもHPが高い。
魔鏡技(今作における秘奥義にあたるもの)は「ギルティ・デザイアー」「聖餐・無限刃」


PROJECT X ZONE 2:BRAVE NEW WORLD
直接の登場はないものの、ベガに洗脳されたエステルがタルカロンに拉致されたことを、裏嶋博士に伝えたことが彼女の発言から示唆されている。
ちなみに裏嶋博士はついでに求婚したがダメだったらしい。
彼女から発言者の容姿を聞いたユーリは「心あたりは無い」と口ではごまかしつつも心中では感謝していた。

(ありがとよ、デューク…。あとは、てめえで何とかするぜ)





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