ベガ(ストリートファイター)

登録日:2010/07/13(火) 20:28:36
更新日:2020/01/21 Tue 15:43:19
所要時間:約 5 分で読めます





ストリートファイターシリーズのキャラクター。
海外版の名前は『マスター・バイソン』。

出身地:不明
誕生年:不明
誕生日:4月17日
身長:182cm
体重:80kg(II)、96kg(ZERO)
スリーサイズ:129・85・91(II)、133・90・92(ZERO)
血液型:A
好きなもの:世界征服
嫌いなもの:弱い者、無能な部下
特技:催眠術
CV:西村知道(ZERO)、若本規夫(IV,V)、日下武史(MOVIE)、内海賢二(ストⅡV)


赤い軍帽と軍服に黒いマントを身につけた男性。
サイコパワーを操るシャドルーの総帥にして、非常に強力な超能力の持ち主。
他をよせつけない圧倒的な機動性と多彩な攻撃を誇る。
『ストⅡ』でラストボスとして登場し、その見た目のインパクト、恐るべき強さや機動性で強烈な印象をプレイヤーに与え
「ボス・サガット」のイメージをも完全に葬り去った。
豪鬼出現後はやや影が薄くなるが、実力は変わらずトップレベル。

性格は極悪非道で、目的のためなら手段を選ばない。
任務に失敗した部下は容赦なく始末し、優秀な格闘家はサイコパワーで洗脳・改造してムリヤリ戦闘員に仕立て上げる。

そうして作り上げた戦闘員や幼少期から育てた改造クローンで構成されたベガ親衛隊を抱えている。


※引用元 裏キズナの独り言

親衛隊は構成員全てが10代の少女であるため、ベガ=ロリコンは定説となっている。バルログは「ベガにしては珍しく評価出来る感性」だのと褒めていたが。
ベガ親衛隊の多くは月(年月の方の月)の名前が付けられている。他にはアニメ映画版でケン・マスターズを洗脳し、リュウと闘わせていた。

ポケットファイターでは満面の笑みでソリ遊びに興じておられる。
ソリに夢中なので戦いには参加しない。

ストリートファイターのナンバリングの中で『Ⅰ』(そもそも『Ⅱ』の前作だし)および『Ⅲ』のシリーズには登場しない。
またクロスオーバー作の「マーヴルVSカプコン」では「2」以外の作品には登場しない。

【名前】

国内版と海外版で名前が違うのは、『ベガ』は世界的に女性の名前というイメージがあり、極悪なボスキャラクターには相応しくないとされたため*1。ちなみにベガはスペイン語では女性名詞になっている。
また、マイク・バイソンもタイソンに訴えられる可能性があったので、
ベガはバイソンに、バイソンはバルログに、バルログはベガに変更された。
ぶっちゃけややこしいが、音声を使い回すためにこうなってしまった。

【モデル、前身】

帝都物語、帝都大戦に登場する大日本帝国陸軍の「加藤保憲」がそれである。
強力な超能力を使用し、帝都・東京を壊滅に追いやるほどの圧倒的な魔人。
ベガもその力を継承しているため、格闘ゲームではほぼ常に最強の座をほしいままにしている。
ベガを超える力を持った格闘キャラが降臨することは、もはやないのであろうか…。
まぁ、豪鬼にフルボッコにされたり、ギルと互角の戦いやってたりするけど。

厳密にいえば直接加藤保憲ではなく、漫画『力王』の加藤保憲モチーフのキャラ「鷲崎」がモデル。
企画時の名前が鷲崎→イーグルヘッド→ベガ(アラビア語で「急降下するワシ」を意味する)と変遷している。

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※リアルイラスト専用掲示板


【経歴】

昔は有名な武術の師範の元でサイコパワーと武術を学んでいた。武術での戦闘に長けているのはそのため。

彼は若い頃から自分の上昇思考の強さに悩み、自分の心を満たすには世界征服しかないという結論に至る。
その思想を認めなかった師を殺害。
自分を抑えられる者がいなくなったベガはサイコパワーと武力を駆使し、優秀な人材を集めてシャドルーを結成。自身もサイコパワーの力で魔人と化した。
その後、シャドルーを手足として、麻薬から民間旅客機撃墜など、ありとあらゆる犯罪に手を染めだす。
サイコパワーによって自分の魂をある程度コントロール出来る為、自分の肉体が限界を迎えると他の肉体に乗り移る事ができる。
前述の親衛隊も、緊急事態用の代替ボディとしての役割も持っている。

『II』の30年前にサンダー・ホークの故郷を襲う。

『ZERO』ではサイコパワーを封じようとするローズを退け、マイク・バイソンとバルログとサガットをスカウトしてシャドルー四天王を結成する。
更に、殺意の波動を秘め、極めて高い素質を持つリュウにも目を付ける。

『ZERO3』ではサイコパワーが最盛期を迎え、筋肉が大きく膨れ上がっている。
しかし強すぎるサイコパワーに肉体が耐えきれないと判断し、代替ボディとしてリュウを狙う。
焦りからか世界征服計画も一気に進めるも、世界征服もリュウ獲得もあらゆる格闘家によって阻止され、最後には肉体が爆発して消滅する。
以上のことから分かるように、ほとんどのキャラのEDで「ベガが倒され消滅する」という結末のため、ネット上の動画サイト等によるED集は事実上「ベガ消滅シーンまとめ」となっており、最早ネタの領域。
ただし『ZERO』シリーズは公式の設定担当者からパラレルワールド的世界という扱いにされているため、『II』以降のストーリーにもベガは普通に登場する。


『Ⅱ』ではラストボスとして初登場。『ストリートファイターⅡ’』にて使用キャラクターに昇格する。
ストーリーが殆どなかったこともあってか、ぶっちゃけ『ZERO』以降とは別人レベルで性格が違う(後述)。
ストーリーらしいストーリーが出来た『スーパーストリートファイターⅡX』では豪鬼に瞬獄殺をかまされ、なんやかんやでシャドルー壊滅。
これ以降、プレイヤーでなく常にベガに狙いを定める豪鬼にフルボッコにされる事が度々おこり、前述の『ZERO』でも豪鬼に叩きのめされるEDが存在したり、ウドンエンターテイメント製のコミック版でも豪鬼に全く歯が立たずに敗北している。
流石にラスボスとしてこの扱いはどうなのか、ということで『Ⅳ』以降はこの手の描写は無くなり、シャドルー壊滅も、ベガがリュウ・ケン・ガイル・チュンリー・キャミィの5人を同時に相手にした激闘末に敗北、という壮絶なものに変わっている。
一応『Ⅳ』でも「豪鬼にフルボッコにされた状態」がコスチュームというものは存在しているが、衣装はズタボロ表情にも関わらず不敵な表情は変わらない為、逆に凄味が増す形に。

当時、ゲームのラストボスと言えば筋肉もりもりマッチョマンの大男が主流であった為、スリムな体格の優男がラストボスとして並み居る格闘家をバッタバッタと薙ぎ倒す様はかなり衝撃的であった。


『Ⅳ』ではシャドルーがベガの乗り換え用人造ボディを研究開発している事が判明。
ベガの代用ボディの内の一つ、セス反逆の報告を受け、不完全な代替ボディで再臨。シャドルーを復活させ、四天王を召集する(ただしサガットには断られた)。
完全な肉体を求め、再度リュウを狙う。


【ゲーム上の性能】


元々はラスボスキャラとして設定されていただけに、優秀なものが揃っている。
プレイヤー操作となった際には、必殺技の大半が溜め技で構成されている溜めキャラ。
しかし同じ溜めキャラのガイルと違い、余り待つのは得意ではなく、攻めながらも溜めを維持しなければならない中〜上級者向けのキャラクター。

歩きが早く、通常技の滑るように足元を蹴るホバーキックから、サイコクラッシャーやダブルニープレスなどの各種突進技。空中からトリッキーな攻撃を仕掛けるヘッドプレスなど、奇襲に特化している。
反面、安定対空に乏しく、追い詰められると切り返す手段が少ない。

こうした仕様のため、溜め技を碌に時間もかけず乱発出来るCPUの高難易度モードでは恐ろしく強くなるキャラクターの一人。


【主な使用技】


  • ホバーキック
しゃがみ強キック。両足を前方に突き出したような姿勢でスライドする。
足を滑らせて尻餅をつきそうな姿勢、といえばわかりやすいか。
作品によっては起き上がりに重ねることで逆ガード(めくり)を狙えたりするが、ガードされると隙は大きいため、慎重に使う必要がある。

  • ダブルニープレス
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※引用 シャドルー被害者の会

低空前方宙返りをしながら両足を蹴り下ろす。
初出の『ストⅡ』では必殺技扱いではなかったが、2発目が立ちガードできない上に有利時間が長いため、厄介な技に変わりはない。
『ストⅡダッシュ』からは必殺技に。当時は「ガードさせて有利」というトンデモな技であり、ヒット後に通常技を繋げてコンボすることすら可能。「ダブルニーはめ」という凶悪無双な連係までできてしまい、一時無敵を誇った。
『ストⅣ』ではさすがにそこまでではないものの、「ガードさせて5分」という(同作の突進技の中では)やはり破格の性能を持ち、固めの主力。

  • ヘッドプレス
下方向へのタメから腕を組んで相手の上空高く飛び上がり、相手の頭に直立して踏みつける技。
シャドルー総帥のベガ様らしい技で、相手には屈辱感による精神的打撃も与える。
踏みつけたあとは、再び高くジャンプして後方へ飛びすさるので隙を突きにくい。
この後も空中制御が可能で、デビルリバースやサマーソルトスカルダイバーに繋げることもできる。

  • サマーソルトスカルダイバー
ヘッドプレス後、打撃ボタンを押すことで連続技として繋げることができる技。
両手を前方に振り下ろしサイコパワーをまとった手刀を放つ。

  • デビルリバース
スーパーより登場。下方向のタメから空高くジャンプし、落下しながらサイコパワーをまとった手刀を振り下ろす。


  • サイコクラッシャーアタック
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※引用 おちむしゃ

サイコパワーを全身に纏い、ドリル状に回転しながら飛ぶ突進技。食らった相手は青い炎に包まれる。
初出の『ストII』では最初に溜めモーションがあり、さらに攻撃を受けると2倍のカウンターダメージを貰うと言う仕様であったため、実はそこまで強い技ではない。むしろ、出して来たらチャンスと思うべき。
しかしプレイヤーキャラとして昇格した『ストII'』では技性能が物凄く向上しており、最初の溜めモーションがなくなっただけならまだしも、「ガードしても3回削れる*2*3」「全身が攻撃判定なくせに、ベガの腰から脚にかけては全くやられ判定がない」という無茶っぷり。
タイミングを計ってサイコクラッシャーをするだけでも起き攻めすら容易に実行出来、この技を連発してるだけでもかなり勝てる始末。サイコクラッシャーアタックをガードさせた直後に投げる回避不可能のハメ、通称「サイコ投げ」も猛威を奮った。
その後の作品ではさすがに弱体化。
スーパーコンボ版の「サイコクラッシャー」*4や強化版のメガ・サイコクラッシャーなどがある。
『ZERO3』のファイナルサイコクラッシャーは画面の全てを覆い尽くす程のサイコパワーを纏って放ってくる。

  • ニープレスナイトメア
キックボタンで出すスーパーコンボ。ダブルニープレスを2回連続で繰り出す。
サイコクラッシャー同様、突進系の技。
基本的にはスーパーコンボのサイコクラッシャーよりも高性能なことが多い。なので、対戦ではこの技の使用率はかなり高め。

  • サイコショット
ZEROから登場。アッパーカットのようなモーションで、サイコパワーを球状にして投げつける飛び道具。

  • ベガワープ
腕を組み高笑いを上げながらワープする切り返しに乏しいベガの位置調節技。対応するボタンで出現位置が変わる。ワープ直後に隙があるので相手に読まれないようにすること。

  • ハートブレイクディスピア
サイコ投げを元にした技。
モーションはほぼ同じだが、後半の投げが打撃扱いなのでガード可。
技名を直訳すると「傷心、絶望」。

  • サイコパニッシャー
『スーパーストリートファイターⅣ』のウルトラコンボII。
飛び上がり着地した際に衝撃波を発生させ、ヒットすると相手の腹に拳とともに強力なサイコパワーと放つ。
奇襲、めくり、割り込みなどに使える便利技。さらに演出や若本の声がとてもカッコいいので使用者が多い。
「これで終わりだ!」
「サイコパワーの前にひれ伏せぇ!!(Kneel before my Psycho Power!)」
「弱い!弱過ぎるぞ!(Bah! Such weakness!)」

  • ナイトメアブースター
「ここが貴様の墓場だ!(This place shall become your grave!)」



アニメ作品でのベガについて


※引用 wikia


劇場版「THE MOVIE」でもシャドルー総帥である彼の立ち位置は変わらず。桁外れの潜在能力を持つリュウに目をつけ、手に入れようと画策。
手始めにケンを捕えて洗脳し、リュウと戦わせるように仕向ける。

文句のつけようのない大悪党だが、リュウとケンのタッグに対し、「格闘家として受けて立ってやる」とマントを外し、サイコパワーも使わずに戦い、
「どうした、もっと攻めて来い」や「このベガ様に打ち込むとは、私が見込んだだけのことはあるな」と発言するなど、
一介の格闘家としての矜持も見せた。

最終的にはリュウ&ケンのダブル波動拳に吹き飛ばされ、VTOL機に衝突して爆死したと思われたが、エピローグでベガらしき人物が下山中のリュウに大型トラックで特攻を仕掛け、それをリュウが迎え撃つシーンでエンディングに入った。
もし、ベガ本人だとしたら、そのゾンビっぷりに慄くべき場面なのだが、現在のアニメやクロスオーバー作品では化け物染みていて、極当然どころか、むしろ軟弱なようにすら思える。
インフレっぷりが何とも恐ろしい。

テレビアニメ版「ストリートファイターⅡV」では、青い軍服姿で登場。存在自体は第1クールから仄めかされ、第2クールで正式登場。
声は某拳王と同じ為、威圧感が半端ない。
サイコパワーや波動は、全ての力の源の空間=宇宙からの力となっており、ベガの場合、その空間の化身とも呼べる、イーグルヘッドの石像もパートナーとしている。
劇場版と同じく、リュウとケンのタッグに敗北。


【関連人物】

インターポールの刑事であるため、追う追われるの関係。彼女の父親を殺害したため、私怨も抱かれている。

彼の親友のナッシュを殺害したため、家族を捨ててまで復讐の対象として憎悪されている。主人公のリュウ・ケンより主人公らしいバックボーンのため、
アメリカ版では彼が主人公扱いされている。

長らくガイルのバックストーリーに名前だけ登場していたが、ZEROシリーズでプレイアブルキャラクターに昇格。
しかし、アフターストーリーのIIで既に故人という設定であるため、必然的に彼のエンディングはベガに返り討ちにされるというものに…
だまし討ちに遭うのはまだマシな方で、味方のはずの米軍に裏切られる、サイボーグ化されてシャドルーの先兵になる、などの悲惨なものばかり。
『ZERO3』ではEDでハリアーを駆り、ベガにトドメの機銃を叩きこんで本懐は果たしたが、これは公式設定ではないので…

  • リュウ
シリーズ主人公でありながら、最もベガと戦う必然性のないキャラクター。
師範に不満を覚えたベガが、師の他にサイコパワーを操れる門下生は2人いるという噂もあるが、既に独立していて師範からしか学べないので
サイコパワーを会得するまで我慢して師に従っていた、という設定があり、初期はリュウとケン(とその師匠(当時))との因縁が示唆されていたが、
『スーパー』以降サイコパワーを身に付けた時期が遡っていったため関係が薄れていった。
映画版では「高い潜在能力を持つリュウにベガが目を付けた」という設定がつけられ、以降のシリーズにもそれが導入された。

  • バルログ/バイソン
側近にした配下…であるが、別に心からベガに服従しているわけではなく、各々の目的のために手を組んでいるにすぎない。

  • サガット
側近としてスカウトしたが、性格は真逆だったため、『IV』において離反された。ZEROシリーズでも裏切られている。
そもそもサガットにとってはシャドルーはリュウと戦うための手段に過ぎず、ベガもそれが分かった上でスカウトしているので「サガットの忠誠など求めていない」と発言したこともある。

ベガ親衛隊の一員であり、英国政府の動向を探るために送り込んだスパイ…であるが、記憶喪失になり、逆にイギリスの工作員としてベガを倒しにやってくる。
前日談にあたるZEROシリーズでは、シャドルーメンバーとして登場する。



【登場する主な作品】



【余談】

今でこそ、冷酷非道、悪逆無道の大悪党としてのイメージが強いが、
ストIIの頃は春麗の父親の仇だったり、ナッシュの仇だったり、T.ホークの聖地を強奪したりという前科こそあったものの、
勝ち台詞では最強ゆえの苦悩を抱えていたり、リュウのEDではサガット共々仲良く表彰台に昇って「なにいっ、リュウがいない!」していたり、
キャミィのEDでも真実を明かした後で「今更お前をどうこうするつもりはない」と自由に生きることを認めていたりと、どこか憎めない武人としての誇りを持つ男としてのイメージが強かった。
初期のコミカライズである『ストリートファイターII RYU』でもリュウとの戦いを通じて武人としての誇りに目覚め、最終決戦ではリュウ達と共闘、もう一人の自分達と戦った。

スパIIXで隠しボスの豪鬼に瞬殺される演出のせいでキャラがブレる時期もあったが、
アニメ映画やZERO以降、現在のイメージで固定されるようになった。


なお、キャミィのことを「同じDNAを持つコピー」と呼ぶことや、前述の通りベガという名が女性名であること、そして肉体を乗り換えられる
(乗り移る候補(リュウ・セス他代替ボディ・キャミィはじめシャドルー親衛隊・ローズ)の性別には別にこだわっていない)ことから、
元々は女性として生まれたのではないか、という説もあるとか……。


追記・修正に唸れぃ!!

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