テイルズ オブ ヴェスペリア

登録日:2009/05/28(木) 23:42:13
更新日:2025/02/01 Sat 23:13:47
所要時間:約 3 分で読めます





それぞれの「正義」が動き出す


テイルズオブヴェスペリア(Tales of Vesperia)』は、2008年8月7日にバンダイナムコゲームスからXbox360用ソフトとして発売されたRPG

2009年9月17日にはPS3版が発売され、こちらは新たなパーティキャラやイベントシーンが追加された完全版となっていた。
2019年1月11日にはPS3版をベースにDLCを収録したHDリマスター版がPS4、Xbox One、Microsoft Windows(Steam配信)、Switchでそれぞれ発売されている。


+ 目次


【概要】


ジャンルは『「正義」を貫き通すRPG』
キャラクターデザインは『テイルズ オブ ジアビス』(2005年発売)以来となる藤島康介氏。

第7世代ハード*1初のテイルズオブシリーズ作品であり、豊富なサブイベントやコスチューム等のやり込み要素は過去作と比較してシリーズ最多。
また、『アビス』のPTは(意図的なものであるが)全体的に仲が悪そうな雰囲気だったのに対し、今作は家族のような暖かみのある関係性になっている。

それまでのシリーズ作品では、年若い主人公の成長を描くストーリーが多かったが、本作の主人公・ユーリは21歳と年齢がやや高めに設定されている。
そのため主人公は最初から精神的にある程度成熟しており、彼なりの正義や信念を掲げる中で生じる他者との対立や葛藤が物語の中心に描かれているのが特徴。
「主人公の考えや行動に共感できるか?」という点でやや賛否が分かれる傾向にはあるものの、シリーズ全体で見ても人気の高い作品のひとつ。
それもあってか、他のシリーズ作品と共演するクロスオーバー系のスピンオフ作品では本作が比較的優遇されていることが多い。


【主題歌】


日本版:『鐘を鳴らして』
海外版:『Ring A Bell』
歌手:BONNIE PINK


【ストーリー】


万物を構成する力『エアル』と、そのエアルによって稼働し様々な恩恵をもたらす魔導器(ブラスティア)によって支えられる世界『テルカ・リュミレース』。
この世界を統治する唯一の国家である帝国に住む人々は、結界魔導器(シルトブラスティア)が生み出す結界によって都市を包むことで、外を徘徊する魔物の脅威から護られた安全な暮らしを享受していた。

帝都ザーフィアスに住む青年 ユーリ・ローウェルは、かつては帝国騎士団の若き騎士であったが、今は退団し貧民層が暮らす帝都の下町で用心棒紛いの仕事をして日々を過ごしていた。
ある日、下町の水道魔導器(アクエブラスティア)から魔核(コア)が盗まれ水道事故が発生したことをきっかけに、ユーリは魔核を取り戻すべく犯人の屋敷に向かうが、濡れ衣を着せられ騎士団に捕まってしまう。
なんとか牢屋を抜け出したユーリは、城から逃げ出す最中、城内で不思議な少女・エステルと出会う。

二人の奇妙な出会いは、やがて多くの人々を巻き込み、様々な運命が交錯していくこととなる。


【登場人物】


詳しい説明は各専用項目を参照のこと。

パーティーメンバー

★はPS3版からの追加メンバー

その他のキャラクター





【システム】


戦闘システム

EFR-LMBS

エヴォルドフレックスレンジ・リニアモーションバトルシステム。
ジアビスのFR-LMBSを正当進化させた戦闘システムで、3Dバトルフィールドを縦横に駆け回るフリーランに加え、フェイタルストライク、オーバーリミッツレベル、バーストアーツなどの新要素が追加されている。


フェイタルストライク

敵の三色()ゲージのいずれかをゼロにすることで発動することができる、必殺技的な特殊攻撃。
通常攻撃及び術技にはいずれかの色が割り当てられており、攻撃を当てることで対応する色のゲージを減少させられる。
ゲージがゼロの時に対応する色が割り振られた術技を当てると、敵に被さるようにその色の術式が表示され、術式が消える前にボタンを押すと発動する。

フェイタルストライクのモーションは色とキャラクターによって異なり、必中ではない。
しかし、命中すれば、雑魚敵は即死、ボスには大ダメージを与える。
また、フェイタルストライクを命中させると、色に対応したボーナス(HPもしくはTP回復、攻撃力上昇など)が得られる。
フェイタルストライクが当たった敵は、三色全てのゲージが満タンに戻る。


シークレットミッション

特定のボス戦で、ある条件をクリアするとミッションコンプリートとなり、グレードやアイテムなどのボーナスがある。


その他のシステム

スキル

各武器にスキルが備わっており、その武器を使って戦闘を繰り返してLP(ラーニングポイント)を取得することにより、スキルを修得できる。
習得したスキルは、キャラクター毎のSPの量だけ装備することが可能。
特定のスキルを装備する事によって術技が変化することもある(スキル変化技)。


合成

素材を集める事でアイテムを作成することができる。
合成でしか手に入らないアイテムも多い。


称号

ストーリーやサブイベントで入手できる、キャラクターの肩書き。
キャラクターのコスチュームを変更できる衣装称号も存在する。
また、眼鏡や帽子などの豊富なアタッチメントも装備可能となっている。
変更した衣装はアニメパート以外のムービー・イベントシーンにも反映されるため、好みの衣装で冒険できる。


料理

各キャラに得意、不得意な料理があり、好物の料理を食べた場合効果が高くなる。
また特定のキャラが料理することで派生料理を覚える。
例:エステル『サンドウィッチ』→『おにぎり』…なんでだ?


【劇場アニメ】


2009年には劇場版アニメ『テイルズ オブ ヴェスペリア 〜The First Strike〜』が公開された。
ストーリーは新人騎士時代のユーリとフレンを描いた、本編の前日譚となっている。
単品の映画作品として分かりやすくするため、本編とは微妙に設定が変更されている部分もある。
ユーリとフレンが物語の中心となるが、一部の本編キャラクター(リタやレイヴンなど)もストーリーに関わる。

「劇中終盤におけるフレンの行動が、ゲーム本編で描かれた彼の思想に反する」という批判も一部あるが、作品としての評価はおおむね高め。
特にエンディングは好評で、前日譚であることを活用したニクい演出がなされている。

映画オリジナルのキャラクターも何人か登場するが、特にユーリやフレンの同僚として登場した双子の女騎士・シャスティル/ヒスカは人気が高い。
姉妹揃って赤い髪にポニーテールな上、双子なので顔もそっくりだが、胸の大きさに違いがある*2。あと声優も異なる。
隊長のナイレンは「大きい方」「小さい方」と二人を呼び分けており、二人からは「セクハラだわ」と返されている。*3*4
彼女らはPS3版以降に追加された新エピソードにて、ゲーム本編にもわずかながら登場している。

役職 担当
原作 バンダイナムコゲームス
監督 亀井幹太
脚本 吉田玲子
キャラクター原案 藤島康介
キャラクターデザイン 松竹徳幸
作画監督 斎藤卓也・黄瀬和哉・海谷敏久
美術監督 大野広司
3D監督 遠藤誠
音響監督 若林和弘
プロデューサー 寺川英和
制作 プロダクションIG
配給 角川映画



追記、修正は信念燃え果てるまで正義を貫き通してからお願いします。

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最終更新:2025年02月01日 23:13

*1 PS3、Wii、Xbox360のこと。2000年代中盤~2010年代初頭にかけて覇権を争ったハード。

*2 劇場版アニメでは姉・シャスティルが巨乳だが、後にゲーム本編に彼女らが逆輸入された際は妹・ヒスカが巨乳になっていた。彼女らの初出は劇場版アニメであるため、ゲーム版は設定ミスと見られ、ファンの間では「シャスティルが巨乳」が正として扱われることが多い。

*3 明らかにセクハラではあるものの、ナイレン自身は腐敗の進む帝国騎士団には珍しい人格者であり、ユーリも含め隊員からの信頼は厚い。

*4 なお、意外とウブなユーリは隊長の「大きい/小さい」の意図がわからず「背丈は二人とも同じだろ?」と解釈し、意外とムッツリなフレンはユーリに説明できず頬を赤らめていた。