「ヒリング・ケア、イノベイターよ」
「ソレスタルビーイングが活動すればする程、アロウズは世論から指示を受け、その行動が正当化される。
良いんじゃない?相手がカタロンだけじゃ物足りないわ。戦闘用であるアタシの出番が無くなっちゃうもの」
「アタシの出番も用意してね?リボンズ」
「そっちとは射程が…ダンチなのよねぇ!」
「やあねぇ、私の獲物には手を出さないでよ」
「あれがリボンズの気になる子…?妬けちゃうわね」
「やるじゃないさ!」
「チッ…!粒子が拡散してるとはいえ、ガデッサの射程と同等だなんて……!」
「頂くよ!!」
「イノベイター…!」
「ご存じじゃないさ!!」
「フッハハハッ、ハハハハハッ、ハハハハッ……!終わったね」
「雑魚が…偉そうに!」
「よくもぉぉぉッ!!ウッ…!何?援軍!?」
「ガンダムゥゥゥッッ!!」
「まさかブリングが逝っちゃうなんてねぇ……。寂しいなら慰めてあげるけどぉ?」
「人間って不便よねぇ。私らみたいに意思が通じ合わないんだから」
「ったく、やるじゃないさ…!」
「アンタらの相手は…アタシらだって!」
「アタシらの出番、無いみたいね」
「大掛かりな作戦だ、リボンズに一体何があったのやら……。苛立ってるね、ブリングの仇が討てないから?」
「何を!?」
「ウッフフフ、分かっちゃうって!アタシら同類だもん!」
「実の父親を殺して昇進とは……」
「んっ?」
「流石はアロウズの精鋭…頼もしい限りね」
「アッハハハッ、ハハハッ…!父親殺しの男と家族の仇を討とうとする女…お似合いよ、アンタら」
「流石リヴァイヴ、犬みたいに鼻が利くんだから」
「何だと?」
「感謝してるって事」
「借りは返させてもらうよ!ブリングとデヴァインの分もね!」
「戦闘中に…余所見なんて!!」
「半数以上のモビルスーツが墜とされ、リバイバル大尉は敵の捕虜になっただと?噂のライセンス持ち、思っていた程ではないな」
「分かってないのね、私達のやり方を」
「それでこの様かぁ?」
「次の作戦は、私達だけでやらせて貰うわ」
「ほぉ?大きく出たな。では、戦果を期待させて貰おう」
「フン…!了ぉ解」
「艦のシステムはお釈迦で、ダブルオーは手負い。残りのガンダムだけなら楽勝ね」
「ヒリング。我々の目的は、ダブルオーの鹵獲だよ」
「分かってるわよ。だから……あの子にも手伝ってもらわなきゃね」
「ガンダムのお出でよ!」
「劇的な再会よねぇ?愛した女はイノベイターで自らの敵…まさに命懸けの恋ってヤツだねぇ!!」
「アニューが1機連れてった…!後はこっちで!」
「頂くよ!ダブルオォォォォッ!!!」
「どういう事よ!?アニューまでやられちゃって!私らイノベイターなのに!」
「リボンズからの帰投命令…。遂に彼は覚悟を決めたか」
「いいえ、計画通りよ。来るべきものが迫ってきているから」
「アタシらの出番まだぁ?」
「ガガ部隊で充分さ。君達はとっておきにさせてもらうよ、ヒリング」
「了ぉ解」
「真打登場ってとこね!」
「これ以上はやらせん!」
「行くよリヴァイヴ!」
「ああ…!」
「トランザム!」
「の、脳量子波が乱れるぅう……ッ!」
「ヴェーダからのバックアップが……!」
「クッ、ティエリア・アーデめ!」
「ヴェーダのバックアップが無くたって…!人間なんかに!!」
「ヴェーダに依存しっぱなしでぇ……俺達に勝てるわけねぇだろぉ!!!」
「たっ、助けて!リボンズ――――!!!」