キングジョー

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キングジョー - (2017/03/06 (月) 18:55:03) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/09/16(日) 06:24:46
更新日:2023/12/28 Thu 15:20:48
所要時間:約 6 分で読めます




キングジョーとは、ウルトラセブンに登場したスーパーロボットである。

別名:宇宙ロボット
身長:55メートル
体重:4万8000トン


●特徴
  • 分離、合体機能

体を頭部、胸部、腹部、脚部の4つのパーツに分離する。
移動時は4つのパーツがUFOのように浮遊して飛行し、潜水も可能。

「グワァシ……グワァシ……」と聞こえる作動音と「ワン・トゥ・スリー・フォー」という数を数えるような電子音を鳴らす。


●武器
  • デスト・レイ、怪光線

媒体によって名称が異なるが目から放つ破壊光線。主に遠距離攻撃への迎撃用

  • 分離怪光線
劇中で原子力潜水艦を破壊した攻撃。分離した各パーツから破壊光線を一斉発射する。
ゲームなどではキングジョー最大の必殺技として扱われる。

  • 怪力と装甲
キングジョーが持つシンプルかつ最大の武器。セブン以上の腕力を持ち、数十万トンのタンカーを簡単に持ち上げる。
ペタン星の科学力を駆使して作られた合金装甲はセブンのあらゆる攻撃にもびくともしない。


●弱点
動きが遅い。
突然倒されると起き上がれない。
注:全く起き上がれないわけではない。


●ウルトラセブンでの活躍
第14話「ウルトラ警備隊西へ 前編」、第15話「ウルトラ警備隊西へ 後編」に登場。

人工衛星を侵略兵器だと勘違いしたペダン星人の指令により地球に飛来。
国際会議に向かっていた科学者を乗せていた原子力潜水艦アーサー号を分離状態で破壊、その後六甲山の防衛センターに現れ合体、ロボットとしての本性を現した。
防衛センターの砲撃にも全くダメージを負わず、駆けつけたセブンと交戦、エメリウム光線アイスラッガーを浴びるがほとんどダメージはなく、格闘戦でも圧倒。
一時はセブンを失神状態に追い込むが体当たりで体を倒されて起き上がれず、再び分離して逃げ去った。

この時ペダン星人はセブンさえ上回るキングジョーの性能から地球侵略を決意。
人質の科学者ドロシー・アンダーソンを解放した直後、(これはペタン星人の罠であり、ドロシーは記憶喪失になっていた)
神戸港に出現して船舶や港の建物を破壊、セブンと再び交戦した。

セブンとウルトラ警備隊を相手に暴れ回るが、
その間に記憶が奇跡的に戻ったドロシーの協力によって開発された特殊爆弾「ライトンR30爆弾」をセブンに御羽交い絞めにされた上で受け大破。そのまま神戸港の海底に沈んだ。
そしてペダン星人の宇宙船がキングジョーから脱出したが、こちらはワイドショットで破壊された。

セブンのあらゆる攻撃が通じないと言われがちなキングジョーだが、確かにアイスラッガーとエメリウム光線は通じなかったものの、
ワイドショットに耐えるシーンは存在しない(上記の通りワイドショットは円盤を破壊しただけで、キングジョー自身には使用されていない)。
同じくアイスラッガーとエメリウム光線が通じなかったアイロス星人がワイドショットで倒せた事実、
後述のキングジョーⅡがワイドショットを分離して避けた事実も合わせて、ネットでは「ワイドショットなら倒せたのではないか」という話題が上がる事がある。
ちなみに『ウルトラマンギンガS』に登場したキングジョーカスタムは、ギンガストリウムのワイドショットで倒されている。


平成ウルトラセブンでの活躍
1999最終章6部作第5話「模造された男」に登場。


キングジョーⅡと称されている。
体に施されたモールドなどリアルロボット寄りの造型が特徴。
作動音が変化しており「バディル、バディル」といった音を出す。
起き上がれる

30年以上前に倒されたキングジョーを新甲南重工が神戸港の海底から引き上げ、ペダン星のテクノロジーを解析して復元・改修したもの。
対侵略者用スーパーロボットとして量産・配備する予定だったが、ラハカムストーンの影響で最終的に暴走、再びセブンと戦った。

一体どんな改造をしたのか、
合体・分離機能の超高速化がされている。
これを利用して、
ワイドショットを分離で回避→分離形態で撹乱→セブンの背後に回り込み再合体して反撃
といったゲッターロボ並みの高速戦闘を披露した。

ライトンR30爆弾という切り札のない状況でセブンをピンチに追い込むが、ウルトラ警備隊の活躍で反撃を許し、
30年前にライトンR30爆弾を受けた部分の修復箇所にアイスラッガーの集中攻撃を受け、さらにウルトラノック戦法を受けて破壊された。
この直後、アイスラッガーが刃こぼれしている。


ウルトラマンマックスでの活躍
第14話「恋するキングジョー」に登場。


本作ではゼットン星人が開発したロボットになった。
4つに分離するのは変わらないが、
頭部が「キングアルファー号」
胸部が「キングベーター号」
右脚部が「キングガンマー号」
左脚部が「キングデルタ号」
に分離、分離しなくて飛行ができる。
悲しきかな分離形態のデザインが違う。
まあそこは「ゼットン星人製だから」と割り切っておこう。
頭部に操縦席がありゼットン星人に操られた夏海を操縦士兼人質にした。
原子レベルまでの分解・再構築が可能な金属「ゼットンニウム」で造られている為、縮小も可能。


ゼットンの地球侵入を支援する為、地球に侵入。
町工場で開発されたラジコン操縦ロボットを装い、子供達の人気者になるという謎の行動で身を隠すが、名前・構造からDASHに目をつけられたため巨大化。
ウルトラマンマックスとの戦闘時にはロケット頭突きや二分割分離でキックを回避など今までのキングジョーと比べてトリッキーな戦いを披露した。
夏海が操縦していたこともありマックスを苦戦させたが、マックスギャラクシーが放つ特殊フィールドと、
説得で正気を取り戻した夏海が脱出すると、動きが鈍くなり形勢は逆転、マクシウムカノンで破壊された。





正式名称はキングジョー(BS)。
かつてペダン星人が地球に送り込んだキングジョーのデータがビートスターによりコピーされたもので、ビートスター天球の内部でビートスターが率いるロボット怪獣軍団の一体。
レギオノイド(BS)がレイの召喚するゴモラに倒された直後にエースキラー(BS)やインペライザー(BS)と共に現れ、
3対1でゴモラをリンチして勝利。レイ達を亡き者にしようとするがウルティメイトフォースゼロが登場。ウルトラマンゼロと交戦する。
光線技の使えないゼロに格闘戦を挑むが、ゼロスラッガーアタックで上半身を切り落とされて爆散した。
ビートスタータワー付近で大量量産もされており、ウルティメイトフォースゼロやゴモラと戦ったが、
矢張り量産ロボ、戦闘シーンはカットでビートスターの爆発に巻き込まれて全滅。
天球と運命を共にした。



ウルトラマンXでの活躍
第11話「未知なる友人」


宇宙から分離形態で登場。装甲が金色の為、Xioからゴールド星人の円盤と勘違いしていた。
地球に着くと合体し破壊活動を始めた。
グルマン曰く、「7つの星の文明を滅ぼした」「交渉が通じる相手では無い」との事。
恐らくペタン製のキングジョーであると思われるが、破壊活動をする目的は何なのか、ペタン星人が操ってるのか、などの疑問は劇中で語られることは無かった。(分析で無人機である事は示唆されていたので暴走している可能性もある)

Xioを一蹴しウルトラマンXと交戦。装甲と怪力でXを圧倒、ザナディウム光線を分離で避けつつ分離形態での光線一斉発射など変幻自在な戦法も披露。Xを敗北寸前まで追い詰めた。
しかしゴモラが心を開いた事によりサイバーゴモラが実体化した事で形勢逆転。Xとサイバーゴモラの2対1の戦いでありながら互角に戦うもダメージにより分離機能が故障し、サイバーゴモラのサイバー超振動波を浴び、更にXのギャラクシーキャノンを喰らい倒された。




その他、亜種のキングジョーに関してこちらへ。
キングジョーの強化派生一覧







●余談

  • 日本最古の合体ロボットとして有名。
    キングジョーが生まれなければ日本のロボットの歴史も違ったものになったかも知れない。

  • 初期の構想では、無数の部品が飛来して訳の分からないうちに合体して巨大ロボットになるというものだったが、当時の特撮技術では表現が困難(CG技術の発達した現代ならば再現可能)だったために現在の形態となった。

  • 元々はキングジョーという名称は存在せず、本編では「ペダン星人のロボット」と呼ばれていた。
    ソフトビニール人形発売に際し、「キングジョー」と命名された。

  • 名前の由来については脚本の金城哲夫の名を採ったというものと、金城の父親のあだ名から採ったというもの、戦艦のキング・ジョージから採ったもの、との3つの説がある。

  • マックス版キングジョー分離形態のデザインは板野一郎。
    マックス全体にも言えるがダッシュバードとの戦闘は板野サーカスしてくれる。

  • キングジョー一体につき、製作期間が三年掛かると書かれた書籍がある。

  • ウルトラマンタロウ』放送当時には、ヤプールがペダン星人にキングジョーを注文したが、製作期間の問題でキャンセルしたという雑誌設定もあった。



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