アイスラッガー

登録日:2012/07/21 Sat 03:15:00
更新日:2025/02/17 Mon 07:25:45
所要時間:約 6 分で読めます






「ジュワッ!」



アイスラッガーとは、ウルトラセブンが装備している宇宙ブーメランの事である。


概要

セブンの頭に付いているトサカ状のパーツ。
後頭部に沿うように湾曲し先端がやや上向きに跳ね上がった、全体的には緩いS字型の形状をしている。

普段は頭部に装着しているが、飛ばして敵を切り裂き、反転しながら頭部に戻ってくる。
昭和期のシリーズでは回転させる映像技術がなかったため白熱化して飛んでいたが、平成期になってからはブーメランの様に回転して飛んでいる場合もある。
ウルトラマン八つ裂き光輪(ウルトラスラッシュ)と同じく切断技であるが、見ての通り物理的な必殺技(というか武器)であり、
水中や何らかの事情で光線技が使えない時でも問題無く使用できる。
飛ばしてる最中ハゲとか言うなよ?絶対言うなよ!

またコントロールにウルトラ念力を使用しているため、軌道を変更したり、切断だけでなく貫通させるなど、威力調整なども可能。
実際、ゴドラ星人が化けた偽モロボシダンやペガッサ星人にはぶつけて怯ませるだけにしているし、イカルス星人戦では腹にぶつけて怯ませてからウルトラサイコキネシスでのトドメに繋げ、マーキンド星人戦では単にぶつけて倒している。

最終話『史上最大の侵略』では改造パンドンに投擲したものの、セブンが既に満身創痍だったためかあっさり掴み取られてしまった。
しかし、投げ返されたアイスラッガーをウルトラ念力でコントロールして再び改造パンドンに向かわせ、見事パンドンの首を切り落としている。

片側に刃が付いているため、手持ちナイフとして用いる事も出来る。細くなっている先端側を握り逆手に持って構えることが多い。
また光線技と違ってエネルギー切れ寸前でも使えるため、いざという時の切り札となる。
実際にパンドンとの初戦では力を振り絞って駆け寄り、正面と背後の二度斬りつけることで腕と脚を切断し勝利した。

後述する『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』や『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』では、
持った相手にイメージを伝える、邪気を払うなど只の武器の範疇に収まらない働きをしている。

なお、セブンの必殺技の中ではアイスラッガーではなくワイドショットが最強とされているが、
媒体によってはアイスラッガーをセブンの最強武器としているものもあり、どちらが強いのかはファンの間でも意見が分かれる*1
まあ最強かどうかはともかく、スペシウム光線の発展型ともいうべきワイドショットと違い、身体の一部を使う点で明確にセブンにオリジンがあり、彼を象徴する技とみられやすいことは間違いない。

また、数々の敵を切り裂いてきたアイスラッガーだが、キングジョーアイロス星人といった頑丈な敵や、
カブラのようにアイスラッガー対策をした敵には効かなかった事もあった。

ちなみに、ウルトラの父の点数票によればゼットンにも通用しうるらしい。


■アイスラッガーを使った必殺技

・ウルトラノック戦法
自分の手前にウルトラ念力で静止させたアイスラッガーにシェイクハンド光線を当て、アイスラッガーの威力を数倍にまで高めた技。
ガッツ星人の母船を仕留めるのに初使用した。

平成ウルトラセブン』ではキングジョーIIの体の1箇所にアイスラッガー4連打からのトドメに使用。
見事強敵を倒したが、この時キングジョーⅡの装甲の硬さにアイスラッガーが欠けた

漫画『ウルトラマンSTORY 0』では試作型のキングジョーの撃破に使用した。

息子のゼロはこの技のアレンジ版として、二つのゼロスラッガーを用いて打ち出しに蹴り*2を用いた「ウルトラキック戦法」をメカゴモラ相手に使用している。

後に弟子となるオーブフュージョンアップ形態・エメリウムスラッガーは、
頭部のアイスラッガーと後述するオーブスラッガーショットを強化したウルトラ念力で押し出す「(ハイパー)ウルトラノック戦法」を使用している。

ちなみに、「ウルトラマン FightingEvolution3」では、この技が威力表記上セブンの最強技となっている。
だがDCD『大怪獣バトルRR』ではワイドショットの方が強力である。

・イリュージョニックスラッガー
映画『大決戦!超ウルトラ8兄弟』で使用。
ウルトラ8戦士の腕から放った光線を受けて無数に分裂し、ギガキマイラを足止めした。

・アイスラッガーダイナマイト・カット
内山まもるの漫画版『ウルトラマンレオ』(小学二年生ver)でシルバーブルーメに対し、特攻して死亡したセブンの意思を継いだレオが、
遺品のアイスラッガーを獲物とした新技「アイスラッガーダイナマイト・カット」で真っ二つにするオリジナル技。
なお、最終回でもブラック指令めがけ投擲し撃破している。

・コンビネーションゼロ
ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』で使用したゼロとの親子による合体技
アイスラッガーとゼロスラッガーを同時に飛ばして翻弄、最後に親子のウルトラ念力で3つのスラッガーを連携し手裏剣のごとく回転させて敵を仕留める必殺技。
劇中では、ダークロプス2体を撃破した。
DCD『大怪獣バトルRR』にも同名の技が登場したが描写が違う。

・ゼロとゾフィーのコンビネーション戦法
『ウルトラマンサーガ ゼロ&ウルトラ兄弟 飛び出す!ハイパーバトル!!』に登場したゼロとゾフィーの合体技。なんとも安直な名前だが超全集によるとこれが正式名称らしい。
ゼロがゼロツインソードを生成し空中に滞空させ、ゾフィーがM87光線で射出する。
劇中では怪獣兵器バードンを貫き撃破した。

・Sアイスラッガー
PS専用RPG『スーパーヒーロー作戦 ダイダルの野望』限定で使用した合体技。
セブンのエメリウム光線に加え、ウルトラマンとジャックのスペシウム光線をアイスラッガーに注入することで威力を強化させる。


■客演でのアイスラッガー

第一話のみ使用。ギラススピンに跳ね返された。
この時セブンはアイロス星人を思い出していたかもしれない。
昭和の客演ではこれ一回きりである。

手持ちナイフとして使用し、Uキラーザウルス・ネオの触手を切り裂いた。

この頃から白熱化せず実際のブーメランの様に高速回転しながら切り裂く描写がでてくる。
グローザムを斜めに切り裂いたものの、持ち前の再生力で復活されてしまった。

  • 『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』
セブンがアーマードダークネスを封じた際に大地に刺さったアイスラッガーをレイが発見し、所持する事となる。
バーストモードと化したレイモンを2度に渡ってレイに戻し、レイをアーマードダークネスへ導いた。

  • 『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』
怪獣墓場での戦いでガンQに投擲し、切り裂いて撃破。
その後、怪獣軍団に追い詰められた際はK76星へ向かって投げ、修行中の息子ゼロにテレパシーでSOSを送った。

セブンが投げたアイスラッガーに8人のウルトラ戦士が光線を当てることで無数に分裂させる「イリュージョニックスラッガー」を披露。
ギガキマイラに大ダメージを与えた。

ディレクターズカット版にて、怪獣兵器キングパンドンとの戦闘で使用。キングパンドンを一撃で切り倒した。

弱体化している影響か何故か切れ味が悪く、鈍器の様な扱いが目立った(敵を貫通するくらいの威力はあった)。一部のファン曰く「ナマクラッガー」
セブンの記憶が戻った最終話では、グラキエスの大群を切り払った。

メビウス劇場版以来、久々の白熱化タイプのアイスラッガーが登場。
その威力は凄まじくオーブの最強形態オーブトリニティでさえ防ぎきれなかったデアボリックキャノンの光線を切り裂く形で真っ向から掻き分けて無効化、更に空中で反転しサデスの腕を切り落とすほど。これもうウルトラノック戦法使ってたら勝ててたんじゃないかな

  • 『ウルトラファイトオーブ 親子の力、おかりします!』
蘇ったキングジョーとの戦いに使用。
逆手持ちからの連続切りでなんとキングジョーを撃破。初戦は弾かれ、Ⅱではノック戦法の末欠けた事を思うととんでもない戦果である。
関節部分を的確に攻撃しているとのことだが、セブンが強くなった事でアイスラッガーの強度も増したのだろうか?

  • 『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』
セブンが直接アイスラッガーを使用する場面は無い……のだが、ウルトラ6兄弟&ハヌマーンと怪獣軍団の乱戦の最中、
アストロモンスと揉み合ったセブンの頭からアイスラッガーがポロリと落ちる場面がサラッと入っていたりする。


■アイスラッガーの系譜

ウルトラシリーズ(ウルトラヒーロー)

  • ダブルサーベル(アンドロメロス)
アイスラッガーを2つ合わせたような形状の武器。
取っ手の部分を伸ばせば槍のダブルランサーになる。

  • スオードU(アンドロウルフ)
ウルフの両肩に装備された宇宙ブーメラン。
投げつけて相手を切り裂く「Uブーメラン」やウルフ最強の必殺技「ダブルU」以外にも手持ちのナイフとしても使用出来る攻防一体の武器。

通称「21スラッガー」。
正統派後継者。実は21の方がセブンより年上。
ヴェルザードが取れてもトサカは少々残るためハゲにならない
パイロットフィルムではザム星人の光線を弾いてネオスの窮地を救い、ドレンゲランの尻尾を切り裂く活躍を見せた。
ビデオ版では最終話でのみ使用。しかし、メンシュハイトにジャンプでかわされるというかなり不遇な扱いだった。

部位破壊など小技がメインだが決め技としても使う。
アイスラッガーとは違い頭部から「生産」されるので、失ってもまた作り出す事が可能。あとハゲにならない
また途中で多数に分裂させて敵を切り刻む事も可能。
頭部に触れれば自動的に発動・射出されるが、戻すにはコツが要るらしく、
記憶を失った際には頭をかいた際に思わず発動してそのまま海ポチャ
拾って水を払い、戻そうとするも上手く行かず、最終的にはキレて放り投げてしまった。

ご存知セブンの息子。
一対のスラッガーを持ち、より武器としての側面が強くなった。
ヴェルザードやマクシウムソード同様、ゼロスラッガーが取れても格好良さが失われない頭部デザインとなっている。
余談だがゼロの変身者の一人である伊賀栗レイトが生身で戦闘した際に、カバンを投擲するモーションがまんまアイスラッガーだった。

2つのスラッガーを合体させたツインソードによる必殺技「プラズマスパークスラッシュ」は数々のラスボスにとどめを刺した。

ルナミラクルゼロはゼロスラッガーを無数に分裂させて敵を切り裂く「ミラクルゼロスラッガー」を使用。

ウルトラマンゼロ ビヨンドになると、ゼロスラッガーが4つに増えた「クアトロスラッガー/ビヨンドツインエッジ」に強化。
さらに、ツインエッジを巨大化させて切り裂く必殺技「ツインギガブレイク」も使用。
初使用ではZ字に切り裂いてベリアル融合獣キングギャラクトロンを撃破した。

頭頂部に一本装備されている。
人間サイズで投擲の練習をした際にピザ屋のバイクのケースに刺さり、そのまま持っていかれた。

大地が電脳空間の虹の根元で入手したアイテム。
ウルトラマンエックスをウルトラマンエクシードXにパワーアップさせる強化アイテム。
剣としても使用でき、「エクシードスラッシュ」、分身して滅多切りにする「エクシードイリュージョン」といった技を放つ。
しかし、最大の特徴は想いを力に変えること。
全ての命との共存を目指す大空大地の想いに応え、必殺技「エクシードエクスラッシュ」は基本的に怪獣に直接ダメージは与えず、ダークサンダーエナジーを浄化するのに用いられる。

玩具版が発売されており、(子供が真似したら困るので)投擲武器として使われることは無いだろうと思われていたが最終回でぶん投げた。

ジャックとゼロの力を借りたキレの良いフュージョンアップ形態・ハリケーンスラッシュが使用する。
頭部に施されたスラッガーからゼロスラッガー状のカッターが放たれる。
このカッターは前方で回転して盾になる、三叉の長槍・オーブスラッガーランスに変化するなど使用は幅広いが、頭部のスラッガーまでは飛ばさない。

なお、「ウルトラファイトオーブ」ではセブン&ゼロ親子の力を借りたエメリウムスラッガーが登場。
頭部に一対のオーブスラッガーショットだけでなく頭頂部にもアイスラッガーが施されており、こちらは着脱が可能な物理武器となっている。
またアイスラッガーとオーブスラッガーショットを組み合わせて「超(ハイパー)ウルトラノック戦法」を放つ。名前の元になった「ウルトラノック戦法」はアイスラッガーを一旦停止させた後、シェイクハンド光線を当てて勢いをつけてぶつける打撃に近い技だったが、こちらは縦横無尽に敵を切り裂くような描写となっている。


セブンとレオの師弟コンビのウルトラカプセルを用いた勇気を燃やすフュージョンライズ形態・ソリッドバーニングが使用する。振るう度に炎のような軌跡を描くのが特徴。
念力で投擲する場合の技は「サイキックスラッガー」として区別されている。
本家と同じく手持ち武器としても扱えるだけでなく腕や脚にマウントでき、各部に備えられたバーニアの加速による必殺技にも使用される。そこ、ファングジョーカーとか言わない
打撃技に近いが、アイスラッガーの切断SEが入る。

  • スラッガースパーク(ウルトラマンジード)
こちらはベリアルキング、相反する光と闇の力がひとつとなり運命を変える最強形態・ロイヤルメガマスターが使用する技。
セブンのウルトラカプセルを専用武器・超絶撃王剣キングソードに装填することで発動、刀身から巨大なアイスラッガーにも似たカッターが放たれる。

頭部から召喚される専用武器。スラッガーの名を冠してはいるが、実質的には完全な手持ち武器。
ルーブクリスタルを装填することで様々な技が使用可能。
特に、ブルがセブンのルーブクリスタルをルーブスラッガーブルにセットすることで「ワイドショットスラッガー」が発動。
アイスラッガー状のカッターが繰り出され、敵を切り裂く。

オリジナルおよび宇宙拳法の秘伝の神業を操るウルトラフュージョン形態のアルファエッジ、闇をも飲み込む黄金の嵐を纏う最強形態・デルタライズクローが使用。
頭頂部およびヘッドギアからアイスラッガー状のカッターが発射される。
オリジナルでは1本だが、アルファエッジでは2本・デルタライズクローでは3本のスラッガーを発射する。
アルファエッジ時にはヌンチャク状に連結させた「アルファチェインブレード」として振り回すことも可能。


ウルトラシリーズ(ウルトラ怪獣)

  • アイスラッガー(にせウルトラセブン)
ウルトラセブン』第46話「ダン対セブンの決闘」に登場した本物のそっくりに造られたロボットで所謂にせウルトラマン
当然ながらアイスラッガーも同等のものを持ち、本物のセブンと同時に投げた際には完全に互角であった。
ウルトラ銀河伝説外伝 ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ』に登場した際には巧みなコントロールでスペースペンドラゴンを撃墜、ゼロにトドメを刺そうと首を斬ろうとするなど凶悪な武器として猛威を振るった。

  • ドラスカッター(カネドラス)
ウルトラマンレオ』第5話「泣くな!おまえは男の子」に登場するカネドラスは頭の角「ドラスカッター」を飛ばすことができ、
そのアクションはウルトラセブンのアイスラッガーと同一で一度はこの技でレオを破った。

ゲームウルトラマン Fighting Evolution Rebirth』に登場したセブンのコピーであるカオスウルトラマン、カオスロイドSが使用。
上空で無数の紫色の光に分裂したカオスラッガーを放つ。
相手を通り過ぎた後、しばらくしてから相手は返ってきたカオスラッガーを背中に受け続けてぶっ倒れる。
その間Sは腕を組んで待っており、最後には頭上に新たな角がニョキッと形成される。
『ウルトラマンギンガ 劇場スペシャル ウルトラ怪獣☆ヒーロー大乱戦!』に登場したカオスロイドSの使用したものは、普通のアイスラッガーと変わらなかった。

  • ギルファスブレード(戦神 ギルファス)
ウルトラマンマックス』第19話「扉より来たる者」より。
巨大化できないターラ星人にとって守護神的な石像型怪獣。
頭頂部から背中にかけてのトサカの前端には持ち手が付いていて、長刀として使える。
手を使わず縦に回転させながら直接発射することもできる。

  • デススラッガー(ウルトラダークキラー)
『CRぱちんこウルトラマンタロウ』より。
キバトラマンこと悪のウルトラマンのダークキラーが使う中攻撃。

ウルトラマンZ』第22話「それぞれの明日」で初登場したロボット兵器ウルトロイドゼロの技。
正式名称は「中距離多目的高エネルギーカッター」。
ウルトラマンゼロを模した頭部のスラッガーから2本のアイスラッガー状のエネルギー刃を生成して飛ばす。


ウルトラシリーズ以外

聖遺物「天羽々斬」のシンフォギアを纏うと後頭部に装着される。武器には使わない、使えない。

  • 龔髪斧(きょうはつふ)(卍丸)
男塾死天王の一人。
頭のモヒカン部分に仕込んでいる投げ斧は、一撃で人体を断ち割るほどの威力を有する。

  • モヒカンスラッガー(火麻激)
GGGが誇る武闘派参謀、火麻激が使用する武器。
正式名称はIDブーメランだが、本人は知ったこっちゃない。

  • ジャイアントカッター(マザーホーク)
ダライアスの上Z下Vゾーンのラスボスである巨大なシルバーホークが自機の飾りであるカッターを飛ばしてくる。(本来はあのカッターもシルバーホークの武装の一つなのだが、攻撃として使ったのはマザーホークのみ)
勿論そのカッターは戻ってくる。というか元ネタにウルトラホークも混じってる模様。
意外と耐久力が低く破壊も容易で、破壊後は画面右上が安地になるが、
MD版では本体と耐久力を共有してるのか滅茶苦茶硬くまず破壊は無理。

RPG最強のモヒカンと名高いMETAL MAX2最強の賞金首。
戦車と多くのはんた(のプロテクター)を屠って来た恐怖のモヒカンスラッガーを放つ。しかしテッドファイヤーの方が脅威。
リメイク作2Rでは耐火炎装備が充実した分こちらが強化。
ニンジャステップ使用以外では回避不能+高痛恨の一発が確定と恐るべき性能。
ちなみにグラフィックはSFC版ではモヒカンそのものを飛ばしてたが、
2Rでは元ネタのこちらに近くなっている。更に「モヒカッター」をドロップする。
ソルジャーとナースが装備可能で、パーツ破壊効果を持っている。

ドラゴンボール』主人公・孫悟空をも恐れさせる恐妻。
彼女は、幼少時はヘルメットに装着された、アイスラッガーにそっくりのカッターを武器としていた。その威力は恐竜の首を切断するほど。というか彼女と悟飯とのキャラソン『イ・ケ・ナ・イ うららマジック』内の寸劇ではモロにアイスラッガーと言ってたりする。悟飯曰く久々らしいので彼が生まれた後に最低一回は使用していることになるのだが…
またこのヘルメットは、エメリウム光線そっくりの光線も発射できる。

読切版のみ登場。
ウルトラマンっぽい容姿だから使えるんじゃね?というラッキーマン(洋一)の考え通りやったら出た技。
だが額に付いてる湯呑みごと飛んでっちゃう仕様、スラッガーが電線に引っ掛かっちゃうし。
しかしスラッガーがひっくり返って飲み頃の温度の湯呑みのお茶がこぼれ、猫舌のニャンコロ星人(連載版のネコなんだもん星人そっくり)にダメージを与えられた。
連載版に出ない理由はラッキーマンによると、スラッガーを投げた時にマルコメ君のような坊主頭になるのが恥ずかしいからだとか。

能力自体の初出は夢の泉だが、スーパーデラックスからはアイスラッガー似の帽子を装備。
本家のように投げるだけでなく、刀として使いスタイリッシュな斬撃を繰り出す事も可能。
頭部には一個しかついてないのになぜか画面中に2個まで出せるのはご愛嬌。
最近は手に取ってから投げるが、『夢の泉デラックス』などでは頭の上から直接飛ばしていた
アニメ版にも登場。

  • カミタンブーメラン(カミタマン)
三流神様ことカミタマンの技。
頭部のカラフルなトサカを飛ばして攻撃する。
分離後もカミタマン本体と感覚が繋がっており、かじられると本体が痛がる。
一週間に一度しか使えないという設定だったが、後にこの設定は忘れ去られた。

もともとウルトラマンのパロディ的作品だけあってか、しばしば元ネタそのまんま「アイスラッガー」と呼ばれることも後に声の人がゼロと同じになるとは…
主に怪獣退治編で使用されていたが、超人プロレス路線へ転向後も一度だけシシカバ・ブーとの決闘で使われている。
上述のシシカバや続編の『Ⅱ世』ではミートくんもこれを使っており、おそらくキン肉星人の多くが使用できると思われる。

KOF97、98(UM)、最強ファイターズでのみ実装されていた技。
三日月型の飛び道具を投げて攻撃。ご丁寧にボイスまで真似ている。
戻ってくるまで動けないのに加えてキャッチする動作のせいで技後の隙が大きく、扱いにくい。

  • ツノメラン(ノーモン)
田中啓文の小説「地球最大の決戦 終末怪獣エビラビラ登場」の主人公・ノーモンの使用する技。
エビラビラの破壊光線とぶつけあって福岡県佐賀県全てと長崎県東部を消し飛ばした。


■余談

●アイスラッガーはよく『アイス・ラッガー』と読む人がいるがこれは誤り。本来の読みは『アイ・スラッガー』である。
これはウルトラセブンの企画段階でのタイトルが『ウルトラ・アイ』だった時の名残り。
パロディの中には間違った区切りである「ラッガー」の方をもじっている名前の物も少数ある。
『レオ』当時の児童誌には アイスラッガーの要領でレオを怪獣に投げ付ける「レオラッガー」 なる合体技が載ったこともある。

●もともと予定になかった装備だが、うっかり外れたアイスラッガーをスタッフが投げ渡すのを見て武器として使うことを閃いたとか。

●セブンと同じ姿であるセブン上司も、同じく頭部にアイスラッガーをつけている思われる。
こちらは一峰大二氏による漫画版『ウルトラセブン』だと形状がノコギリ風にアレンジされている。

ウルトラマンエースの頭部にもアイスラッガーに似た穴の開いた鶏冠状パーツが付いているが、
アイスラッガーは切れ込みや刃があり分割出来るデティールなのに対し、エースのは平たい板状で分割可能と想起させる様なデティールも無い。
一部書籍では訓練次第では白兵武装として使える可能性があるという事にされており、
蛭田充の漫画版では頭頂部が伸びて超獣を串刺しにする「エースラッガー」という技を使用し、殺し屋超獣バラバを倒した。
ただし平成の世に入って作られた特撮作品では大成した状態にもかかわらず使用していないため、この設定は黒歴史になったと思われる。

ウルトラマンタロウにもアイスラッガーが付いている(こちらはエースの物よりセブンの物に近い)が、
セブンの様な強力なウルトラ念力をまだ習得していないため使用出来ないと書かれた書籍が一部ある。
ただしタロウのスーツのアイスラッガー(と思しきパーツ)は分離は考えられていない固定式であり、
また後進世代が居るため既に大成した状態と思われる平成のウルトラ作品でもウルトラ念力は使用しているのにもかかわらず、頭部のそれは使用した様子が無いため、
この設定も黒歴史化している可能性が高い。

●アイスラッガーの大きさは、セブンの巨大化通常時(40m)で、全長7.77mと設定されている。
ちなみにウルトラマンフェスティバル2007にて実物大のアイスラッガーが展示された。
現在、この展示物は愛知県にあるショッピングモール「エアポートウォーク名古屋」内に展示されている。

●頭に付けている状態のとき正面に来るアイスラッガーの縦長の面は、窪みになっているものと面一になっているもののふた通りの造形が本編中で混在している。
デザイン画は窪みになっている方が近い造形なのだが、現在は面一造形で統一されている。

●なお、セブンの姿で就寝時は外して壁に掛けて寝ている。(2000年代のファンヒーターのCMより)

●ゲーム作品『ラストファイターツイン』ではセブン本人は出ないのにアイスラッガーは武器として登場する。しかもとんでもなく優秀。

●アニメ映画『機動戦士ガンダムF91』に登場する悪役の鉄仮面はアイスラッガーに似た形のトサカが仮面の上に付いているのだが、
プロットに存在した「トサカを飛ばして榴弾を迎撃する」というシーンがアイスラッガーにしか見えないので『ウルトラセブン』を知るスタッフが止めたという裏話がある。

●ビームランプやプロテクターと並んでセブンを象徴するデザインであるため、キーホルダーやチャームとして販売されることも多い。
実用的なアイテムとしてはペーパーナイフ、ツボ押し健康器具、スマホホルダー、リールパス、抱き枕等、多様に商品化されたこともある。

●一方で、ヒーローなりきり玩具としての名目の商品化の機会は意外と少なく、劇中再現品は観賞用が多い。
元々存在すら突発だった上に変身後の武器の玩具化の発想が当時なく*3、アイスラッガー単独では単色で発光や変形ギミックなどもないため玩具としての付加価値が割とつけにくく、ついでに本当に投げられると危ないため、遊ぶ前提の商品だと「変な形のただの柔らかいプラスチックの塊」になってしまいかねないのである。
これも実用品としての商品化がメインになる原因かもしれない。




体育帽子でアイスラッガーの真似した方々、追記・修正お願いします。

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最終更新:2025年02月17日 07:25

*1 本編ではアイスラッガーもエメリウム光線も通じないアイロス星人をワイドショットで倒した例が存在する

*2 おそらく何らかのエネルギーを纏わせたモノ

*3 ウルトラマンの変身後の武器を玩具化する流れが本格的になったのは平成後半に入ってからとかなり遅く、それまでは玩具化前提の武器はろくに存在しなかった。