クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡

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クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡 - (2016/11/23 (水) 00:42:16) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/05/19 (水) 20:52:27
更新日:2024/04/23 Tue 01:05:06
所要時間:約 7 分で読めます




1997年に公開された映画クレヨンしんちゃんシリーズ第5作。キャッチコピーは「オラたちに明日はない!」



新たに原恵一が監督に就任。
ひまわり初登場の映画でもあり、この頃から映画クレヨンしんちゃんに派手なアクションシーンが多くなる。
また、SF・ファンタジーなどの非現実的な要素の濃かった前作までと異なり、本作はかなり現実寄りの伝奇風ロードムービーとなっている。
世界観が現実寄りというのは以降の原監督による映画クレヨンしんちゃんにも共通しており、本郷監督との作風の違いとしてしばしば挙げられる。



【あらすじ】

ある日、シロの散歩をしていたしんのすけは川原でオカマと会い、不思議な“玉”を拾う。
その夜、玉由良ブラザーズと名乗るオカマの兄弟が玉を求めて野原家を訪れるが、玉はひまわりが誤って呑み込んでしまっていた。
玉を狙う謎の集団「玉黄泉族」からひまわりを守る為に野原家は玉由良ブラザーズと共に青森にある聖地「あ、それ山」に向かうが……。



【登場人物】

◆野原一家
玉を呑み込んでしまったひまわりを守る為に玉由良ブラザーズと行動を共にする。

野原しんのすけ(声:矢島晶子
説明不要の主人公。ちやほやされるひまわりに嫉妬していたが後半では兄としての自覚に目覚める。
終盤でひまわりと魔人ジャークを蘇らせてしまう。
おそらく、二人はツボにタマをはめ込むことですべてが解決するのだと勘違いをしたのであろうから悪気は無いものと思われる。


◇ひまわり(声:こおろぎさとみ)
今回の主役にして騒動の原因。初登場という事もあってか、他の映画よりも暴れっぷりが少ない。


野原ひろし(声:藤原啓治
お馴染み野原家の父親。
アニメの延長で劇場版でも苦労する。今作は珍しく足・靴下を武器にしなかった。
「庇護する・される」事についてのしんのすけとの問答は屈指の名シーン。


◇野原みさえ(声:ならはしみき)
恐怖の母親。毎回の如く劇場版ではひまわりとかなり危険な目に遭う。
今回は歌の力で敵を追い詰める。


◇シロ(声:真柴摩利)
忠犬シロ公。野原家の逃亡劇について行くが戦闘や活躍は少なく、途中で特急電車の中に置いていかれた。
そしてぬいぐるみ扱いされたことも…



◆玉由良ブラザーズ
野原家と共に行動するオカマ三兄弟。新宿でオカマバー「スイングボール」を経営する。三人ともスキンヘッド(毎朝剃ってる)。
声優はクレしん常連のいつもの三人。
本名は、ちゃんとあるのだがローズ曰く「今は、捨ててきた」らしい。

◇ローズ(声:郷里大輔)
玉由良ブラザーズ長男。本名たけし。ピンクの服に青髭が特徴。終始野原家と行動する。キレると声がゴツくなる。
かなりの怪力でスーパーでは鰹を武器に戦った。


◇ラベンダー(声:塩沢兼人
玉由良ブラザーズ次男。本名つよし。緑色のチャイナドレスとアイシャドーが特徴。3人の中ではもっとも女性的な容姿。
スーパーではごぼうを武器に戦った。


◇レモン(声:大滝進矢)
玉由良ブラザーズの末っ子。本名きよし。黄金のスパイ大作戦に出てきた同名の幼女スパイとは無関係。てかスタッフ、ちゃんと過去の作品確認しろよ…
黄色の服とタラコ唇が特徴。ひまわりの中の珠を察知するなど霊的な力を持つ。
スーパーではタラバガニの二刀流を武器に戦った。


◆東松山よね(声:山本百合子)
自称「グロリア」。
洋画のようにかっこよく悪と戦う事に憧れる女刑事であるが、ドジな性格と問題行動が災いして、署内では資料室の整理係をさせられていた。
成田空港での乱闘事件の捜査中に野原一家&玉由良ブラザーズに偶然遭遇、「銃が撃てるような事件に巡り会えた」ことに喜んで協力することになる。
正義感こそ強いが、ちょっとしたことにでもすぐに銃を持ち出す危なっかしい人物。
「弾は悪人にしか当たらない」と口にするが、実際は悪人にもさっぱり当たらないほど射撃はヘタクソ。
本作のゲストヒロインだが、他のゲストヒロイン達とは違い、射撃が当たらないわ他のキャラに踏まれるわで情けない面が強調されていた。


◆玉由良族
魔人ジャーク復活の鍵となる玉を守る一族。本拠地は青森県「あ、それ山」。

◇玉由良の母(声:真山亜子)
玉由良族棟梁で玉由良ブラザーズの母親。男勝りの婆さん。
もう1つの玉を守っていた。


◇玉由良七人衆
玉由良族を守る七人の精鋭。全員が老年。実力は確かだがヘクソンの前に敗れる。モデルは「七人の侍」。

▽カンベエ
白い頭巾を巻いた糸目のじいさん。モデルは島田勘兵衛。

▽ゴロベエ(声:岩永哲哉)
カールおじさんみたいなじいさん。モデルは片山五郎兵衛。

▽シチロウジ(声:太田勝人)
頬かむりをしたじいさん。モデルは七郎次。

▽カツシロウ(声:中田雅之)
一番地味なおっさん。モデルは岡本勝四郎。

▽キュウゾウ
一番小さいじいさん。モデルは久蔵。

▽ヘイハチ(声:中嶋聡彦)
ニット帽を被ったじいさん。モデルは平八。

▽キクチヨ(声:納谷六朗)
兜を被ったじいさん。モデルは菊千代。



◆玉黄泉族
今作の敵。ジャークを封印した一族だがジャーク復活を企む。

ヘクソン(声:筈見純)
玉黄泉族の血を引く異民の子孫。
ヒマラヤ山地で獣同然の暮らしを続けた結果、超人的な動きと読心術を会得した。
劇場版で野原家を追い詰めた数少ない1人。


玉王ナカムレ(声:山本圭子)
玉黄泉族棟梁。常に笑顔を絶やさないが実は腹黒。一応社会的道徳は持っている。
名の由来はおそらく中村玉緒。


◇チーママ・マホ(声:島津冴子)
玉黄泉族の指揮官にしてナカムレの実子。子供にも容赦しない残忍な性格。
新体操格闘術の使い手で、(中の人繋がり)リボンで大根を切り刻める。


◇サタケ(声:立木文彦)
元悪役プロレスラー、その前はベビーシッターという異色の経歴を持つ大男。
子供好きで、最後は野原家の味方についた。エンディングでは玉由良ブラザーズの店でウェイターとして働いていた。


◆ジャーク(声:青森伸)
1000年以上埴輪に封印されていた魔人。
珠を取られていた影響でオカマになった。体重62キログラム。
最後は、玉由良ブラザーズの店でローズ・ラベンダー・レモンと一緒に働くこととなる。


◆臼井儀人(声:臼井儀人)
クレヨンしんちゃんの原作者。本人役。第5作品目(暗黒タマタマ)~第8作品目(嵐を呼ぶジャングル)まで出演で初登場。
野原一家&玉由良族と玉黄泉族の争いをスルーして、健康ランドのカラオケボックスで「兄弟船」を絶唱。
その後、全日本心の演歌カラオケ選手権大会予選会場の場所を聞いたがひろしに殴り飛ばされる。




追記・修正をしないヤツにオカマの敵がいるわよ!

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