登録日:2010/05/20 Thu 23:04:52
更新日:2025/02/05 Wed 19:59:17
所要時間:約 12 分で読めます
1996年に公開された映画
クレヨンしんちゃんシリーズ第4作。
キャッチコピーは「オラ、この勝負には絶対勝つぞ!!」。
本郷みつるが手掛けた映画。この作品を最後に本郷は12年後の金矛の勇者まで
クレヨンしんちゃんの映画製作を降りる。
本郷らしいファンタジー世界が描写される一方、
ややホラー的な要素が入っている。(ス・ノーマン、しんのすけを襲う人形ひろしと人形みさえ等)
しんのすけの妹であるひまわりが生まれる前の劇場版初期4作の中でもかなり高い人気があり、未だに根強いファンがいる初期の傑作との呼び声も高い。
【あらすじ】
しんのすけたちはふたば
幼稚園の遠足で新しく
群馬県に出来た遊園地・ヘンダーランドを訪れる。
単独行動をとったしんのすけは不思議なテントに迷い込み、囚われていた人形
トッペマ・マペットを助け、
敵方のクレイG・マッドに襲われるが魔法の
トランプを使って撃退。
しかし、
トッペマ・マペットを助けた事でヘンダーランドの秘密を知ってしまったしんのすけはオカマ魔女のマカオとジョマに狙われる。
【登場人物】
【野原一家】
◎野原しんのすけ(声:
矢島晶子)
お馴染み主人公。今回は精神的な幼さや五歳児らしい面が出ていたが、敵にさらわれた両親を取り返すべく単身で敵地に乗り込む勇ましさもみせる。また、ヘンダーランドまで向かう際の五歳児とは思えない行動力と覚悟、そして世話になった相手への礼儀正しさを見せるシーンは必見。
魔法の
トランプを使って様々なものに変身して敵と戦う。
◎野原ひろし(声:
藤原啓治)
途中でマカオとジョマに拐われる。終盤の
ババ抜きと追いかけっこで大活躍。
追いかけっこの道中ジョーカーの
トランプと名刺をとっさにすり替える策士っぷりを見せる。
◎野原みさえ(声:ならはしみき)
ひろし同様途中でマカオとジョマに拐われる。追いかけっこではジョマと交戦。
【しんちゃんたちの仲間】
◎トッペマ・マペット(声:渕崎ゆり子)
しんのすけが助けた人形の女の子。本作一番の漢…漢女と言うべきか?
ちなみに彼女のネジ穴は尻にあり、ネジを巻くシーンはアナル挿入にしか見えない。
「……当たってるわ、ちんちん……///」
◎メモリ・ミモリ姫(声:渕崎ゆり子)
オカマ魔女に囚われている姫。美人だけどチューリップ頭。
声がトッペマと同じだがそれにはある理由が・・・。
◎アクション仮面(声:
玄田哲章)
正義の味方。
トランプの力によって呼び出された。
家が火事になるかもしれないのにアクションビームを使う。
彼ら三人は計三回呼び出されたが三回目は全く役に立たないまま出番を終えた。
◎カンタムロボ(声:大滝進矢)
正義の味方。同じく
トランプの力によって呼び出された。
家が壊れるかもしれないのにカンタムパンチを使う。
◎ぶりぶりざえもん(声:
塩沢兼人)
強い者の味方。
やたらと裏切る手立てを考えるが、意外とマトモな作戦を立てていたりもする。
【ふたば幼稚園】
今回は野原一家がメインなので、
かすかべ防衛隊の面々はあまり活躍しない。
◎高倉文太(声:納谷六朗)
あまり本名が知られていない組長……いや、園長先生。
幼い頃の夢は
海賊。
「
どうせ僕は悪人面ですよ…僕は無実だァ~!」
◎吉永みどり(声:高田由美)
ご存じ、ひまわり組の担任。
バスガイドを雇う予算がなかったのでまつざか先生と共にガイドを務める。
檻の中に入った園長や彼の幼い頃の夢が海賊と聞いた際は「お似合いですわ」とポロッと口にしてしまう。
◎まつざか梅(声:富沢美智恵)
ご存じ、ばら組の担任。
バスガイドを雇う予算がなかったので吉永先生と共にガイドを務める。
遠足は引率役にとっては仕事だというのに胸の谷間が見えるほどの服とミニスカートを履いてくるなど
非常にエロ・・・けしからん格好してくる。が、そのせいでヘンダーランド現地でエロ猿に一目惚れされる羽目に。
◎風間トオル(声:真柴摩利)
しんのすけの友人。
ヘンダーキャラクターの名前を次々に言い当てたりとこの辺りからマニアックになってきた。実際は本に書いてあったことを暗記してきただけのようだ。
「(笑)」の意味は解らなかった。
◎佐藤マサオ(声:一龍斎貞友)
しんのすけの友人。
かすかべ防衛隊メンバーの中で唯一前日に会っていたため、ス・ノーマンの怪しさにいち早く気付く。
しかしそれをしんのすけに話したものの、怖くなって帰ってしまいそれ以上の深入りはしなかった。
◎桜田ネネ(声:林玉緒)
◎ボーちゃん(声:佐藤智恵)
しんのすけの友人。今回はほぼ空気。
◎河村やすお(声:大塚智子)
ご存じ、ばら組のチーター河村。劇場版には今作が初登場。
いつもはしんのすけ達とはあまり仲良くないが今回のバスの中ではしんのすけや風間くんとそこそこ仲良くしていた。
【オカマ魔女の一味】
しんのすけ達の世界とは別の世界からやってきた連中。悪役だがいろんな意味で濃すぎる。
◎オカマ魔女
マカオ(声:
大塚芳忠)
ジョマ(声:
田中秀幸)
オカマの兄弟。金髪ハゲがマカオで、青髪のお団子ヘアがジョマ。
野原一家との追いかけっこやババ抜きは必見。声優の本気。
◎クレイ・G・マッド(声:辻親八)
サングラスをかけたサーカス団団長。正体は狼男。カナヅチ。
しんのすけにトッペマの人形ショーを見せてしまった事が全てのきっかけなので、ある意味敵方の戦犯。
モチーフはジャンケンのグー。
中の人は後にソースの健を演じる。
◎チョキリーヌ・ベスタ(声:深雪さなえ)
セクシーな色黒美女。性悪で子供嫌い。敵の中じゃ一番役立ってる。
際どいレオタード姿に
巨乳。彼女の乳揺れと(肩叩きの)
喘ぎ声で性を知った子供は多そう。
「ガキは嫌いだよ」と言いつつ、自分達の秘密を知ったしんのすけを黙って帰したり、しんのすけから貰ったかたたたたき券を捨てずちゃんとに持っていたりと意外と律儀。
モチーフは名前の通りジャンケンのチョキ。
◎ス・ノーマン・パー(声:
古川登志夫)
クールな雪だるま。
「スノーマン」では無く「ス・ノーマン」と発音することがこだわり。
しんのすけに探りを入れ、精神的に追いつめていく。
やっている事は
トラウマものの陰湿さだが、作戦タイムを認める潔い雪だるま。
モチーフはこれまた名前通りジャンケンのパー。
しかしパーなのに左手がグーなのはなぜなのか
「テメーのそのじゃがいも頭ぶち割って脳みそストローでチューチューするぞ! ガキ!」
テレビのエピソードでは「野原刑事の事件簿」等でラジコンが出たり、メイド・イン・埼玉では、300mの怪獣として登場している。
【その他】
◎ゴーマン王子(声:
保志総一朗)
冒頭と終盤に出てくる熱血王子。
暑苦しい男はキライとオカマ魔女に呪いをかけられる。
なお、本作は保志氏がデビューした翌年のものであり、同年にテレビ版にも出演している。
◎トランプの精(声:八奈見乗児)
「スゲーナ・スゴイデス」の
トランプの精。略してスゲトラちゃん。
しんのすけにマカオとジョマの秘密を教える(後述の反転箇所)。
【登場用語】
◎群馬ヘンダーランド
群馬県にオープンしたテーマパーク。
大きな湖の中に浮かぶ三つの島(&湖の岸側にある入口)から構成されており、
可愛い動物たちなどが暮らす
ファンタジーな「おとぎの森」、
マスコットの「ヘンダーくん」や「ヘンナちゃん」などのヘンダーキャラクターたちの街「ヘンダータウン」、
ジェットコースターなどのアトラクションが揃っている「プレイランド」という三つのエリアに分かれている。
これらのエリアを橋や猿型
ロボットの運転する「ヘンダー鉄道」で行き来する。
ヘンダータウンとプレイランドの間にはシンボルである「ヘンダー城」がそびえ立っているが、まだ工事中でオープンはしていない。
その正体はオカマ魔女たちが地球征服のために作り上げた秘密基地。
表向きは工事中ということになっているヘンダー城には、オカマ魔女たちが暮らしている。
このヘンダー城はオカマ魔女たちの魔法の中心であり、
トランプ以外の魔法は使用が制限されている。
ちなみに、設定上は
群馬県の桐生市に所在しているらしく、劇中のCMによると、
「北関東一の規模を誇る総合アミューズメントパーク」
「東北自動車道館林インターチェンジから30分。または東武桐生線ヘンダーランド駅下車」
「東京からだって思ったほどは遠くない」
らしい。
◎スゲーナ・スゴイデスのトランプ
魔法の
トランプ。
この
トランプを一枚持って「スゲーナ・スゴイデス!」と唱える事により魔法が使える。
人や物を召喚したり、変身したりと魔法の効果にほぼ制限はないが、ある程度時間がたつと効果は消えてしまう上、やましい事に使うと更に早く効果が消える。
また、魔法を信じる
ハートを持つ人間でないと十分な力を発揮できず、人形のトッペマはあまり強力な魔法を使えなかった。
一枚一回までの使い切りで使用したカードは消える。
トランプの大半はトッペマが隠し持っていたが、魔法の源であるジョーカーのカードだけはオカマ魔女が抜き取って保管していた。
このジョーカーのカードには更なる秘密が隠されている。
ジョーカーの秘密、終盤の重大な
ネタバレなので反転しています
世界の運命をかけたババ抜きで最後にジョーカーを手にしたしんのすけがジョーカーを使って魔法を行使しようとした際に現れた「スゲーナ・スゴイデスのトランプの精」略して「スゲトラちゃん」によって発覚した。
その秘密は…
1.「ジョーカーがトランプの魔法の源であり、これでは魔法を使うことが出来ない」
2.「ジョーカーこそがマカオとジョマの命の源であり、このジョーカーを城の最上部にあるステンドグラスにかざすことでオカマ魔女を倒すことができる」
3.「オカマ魔女達もマジになって追ってくるが、ヘンダー城は魔法の中心でありトランプ以外の魔法が制限され、主であるオカマ魔女だろうと魔法を使えない」という点。
なお、スゲトラちゃんがこの説明をしてる間は「お客さんの大事な時間を無駄にしないために時間を止めている」との事。
そして、本作最大のギャグシーンである追いかけっこがスタートする。
反転ここまで。
◎ババ抜き
『かあちゃん……』
『みさえ……』
『しまったぁ、アタシ抜きか……』
ぐ り ぐ り 攻 撃 !
『わたし追記・修正しない子って好みじゃないわ』
「追記・修正ターイム!!!」
『認める!!!』
- ん?こいつら熱いぜ!すげえマジだぜ!この熱気、がむしゃらなパワー、俺に何かを思い出させる! -- 名無しさん (2017-06-20 14:25:52)
- ↑5 一応「3分ぽっきり」でやってる。一人は紙だけど -- 名無しさん (2017-07-09 21:54:20)
- ↑6 映画じゃないけどしんのすけが警視総監になる話でも一応全員出る -- 名無しさん (2017-07-10 21:13:14)
- 改めて観たけどヘンダーランドの移り変わりとか、ババ抜きで負けたからしんのすけがジョーカーを手にするって流れもよくできてると思う。まあ一番ショックだったのは、メモリミモリ姫が思い出ほど美人じゃなかったことなんだけど。 -- 名無しさん (2018-01-19 02:22:39)
- 魔法でひろしを史上最強のサラリーマンにしたからポケットに名刺をとっておけたのかな -- 名無しさん (2018-01-27 11:44:12)
- 世界の運命がババ抜きで決められようとしてるワケ~!?とTVの前で突っ込んでたわ -- 名無しさん (2018-08-11 01:22:25)
- トラウマ、感動、ギャグをきっちりおさえた良作 -- 名無しさん (2018-08-11 01:39:28)
- トラウマでもあるけどアクション仮面やカンタムロボがしんのすけに協力してくれるところはアツかった -- 名無しさん (2018-11-21 00:07:10)
- 予告でぶりぶりざえもんが裏切ってタコ殴りにされる所で大爆笑した思い出 -- 名無しさん (2019-01-01 10:34:47)
- 3人がかりとはいえぶりざえボコボコにしてるの見てるとぶりざえに戦わせるよりはしんのすけ自らが戦った方がマシな気が -- 名無しさん (2019-01-29 18:55:29)
- トッペマとしんのすけが相互に脈無しなのが残念なレベルでトッペマが可愛い。しんのすけは人形の女の子よりピチピチギャルがと言っていたし、トッペマはその正体から考えてしんのすけに靡くはずがないんだけどね -- 名無しさん (2019-03-25 08:28:33)
- WOWOWで久しぶりに見たけど、やっぱり面白かった。 -- 名無しさん (2019-04-03 09:12:33)
- 追いかけっこでひろしがどう考えても箪笥に潰されてるけど何事もないのもギャグシーンだからこそだな -- 名無しさん (2019-04-03 10:04:43)
- しんちゃん「わぁいジョーカーがのこったぁ!オラの勝ちぃ!」 -- 名無しさん (2019-05-28 12:06:08)
- 敵にエースとドフラミンゴとゼットがいる -- 名無しさん (2020-01-14 16:16:54)
- 今見るとヘンダーランドの立地が妙にリアルでCMから笑える 僻地の湖畔の再開発ってムーミンパークで実際やってたし -- 名無しさん (2020-03-04 22:02:49)
- トッペマ役はおじゃる丸のカズマの人なので、二人の石マニアが共演してる事に -- 名無しさん (2020-06-12 20:57:54)
- さいごのかなり難産か尺が足りなかったしたんじゃないかと思うな -- 名無しさん (2020-10-30 01:36:35)
- 今見たら鬼ごっこのシーン2分前後なんだよな 内容がめっちゃ濃いわ -- 名無しさん (2021-02-23 21:21:35)
- 魔法が使えないとかオカマ二人にとって致命的な場所に住んでるのが謎。ジョーカーが命の源で城のてっぺんにあったから、あの城から離れられない、とかなのかな -- 名無しさん (2022-04-29 18:55:01)
- ↑6味方にはカイドウがいるよ(制限時間あるけれど) -- 名無しさん (2023-02-17 18:37:03)
- ↑7今ネッフリで頂上戦争編観てる真っ只中で、このヘンダーランドの項目読んじゃってるからさぁ、変な笑みがさっきから止まらないんだよ・・・w -- 名無しさん (2023-02-17 20:56:39)
- クレしん映画の敵キャラってしんちゃんを孤立させようとする奴多いよね -- 名無しさん (2014-06-29 07:41:42)←しかもジワジワと少しずつ追い詰めていくからなぁ・・・。大人でもそれやられるとめっちゃキツいのに、普通の5歳児だったら一生モンのトラウマになってもおかしくない(まぁ、しんちゃんは『普通の』5歳児ではないのは言わずもがなw)。 -- 名無しさん (2023-02-18 14:57:25)
- 中盤辺りでポケモンショックみたいなシーンが出てきた。 -- 名無しさん (2023-05-11 18:39:54)
- この作品辺りからひろしとみさえも本格的に活躍するようになったよね。 -- 名無し (2023-09-12 21:31:35)
- クレイGマッドってグー要素どこだ……? -- 名無しさん (2024-06-24 17:23:01)
- スノーマン人気なんだね -- 名無しさん (2024-07-08 00:37:43)
- 名刺を使った名シーン!はい!アルトじゃーないと! -- 名無しさん (2024-07-14 17:42:46)
- コメントのログ化を提案します -- 名無しさん (2024-11-27 13:38:13)
- コメントをログ化しました -- (名無しさん) 2024-12-09 09:20:27
最終更新:2025年02月05日 19:59