T-800/T-850(ターミネーター)

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T-800/T-850(ターミネーター) - (2021/06/22 (火) 04:55:53) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/07/13 Wed 22:11:34
更新日:2024/02/24 Sat 12:26:20
所要時間:約 5 分で読めます




“I'll be back.”

私は戻ってくる


「T-800」及び「T-850」は映画「ターミネーターシリーズ」に登場する兵器の総称。

●目次

【概要】

ターミネーターシリーズの中でとりわけ人気の高い人物(兵器?)で、かのシュワちゃんが演じたことで有名。
ターミネーターと聞けば大体の人がコイツを想像する。


【作中概要】

機械軍を統括するコンピュータ「スカイネット」によって開発・量産された対人間用抹殺兵器(通称Tシリーズ)である。
人型の金属の骨格(エンドスケルトン)を人間の細胞組織で覆うことで、より人間に近づけたものがT-800、さらに改良を加えたT-850が存在する。

基本性能は高く、並の実弾銃器はものともしない頑丈さを持つ。
またコンピューターの性能もなかなかで、学習しつつ任務を的確に遂行していく(ただし、学習能力はCPUを書き換えない限り単独行動時以外は機能しないとのこと)。
加えて旧世界の銃器の扱いや乗物の運転も得意。
後述するように人間に擬態して暗殺任務を行うことも想定されているためか、関節を動かす機構も、軽快に走ったり飛び起きるなど、激しい動作にも素早く対応できる驚異的なレスポンス速度を発揮できる。

OSを書き換えることで人間側の兵器として運用することも可能で、未来では対ターミネーター用のターミネーターが開発されるなど徐々に性能は旧式化しつつある。

また、後継機に比べてあくまで人間に「見せかける」ことを主眼に置いているためか会話はぶっきらぼうで単調なものになりがちで、表情作りも下手で常時ほぼ真顔。
笑顔を教えられて他者の表情パターンを再現しようとした結果、凄味のある笑顔になってしまったりオーバー過ぎて怖い笑顔になってしまったりしている。
(後継機のT-1000はある程度改良されたようで緊張を和らげるような笑顔を浮かべてみせたり、「可愛いお子さんだ」「良いバイクに乗ってるな」などの世辞やジョークも使いこなしている)。

また他人の声を出すことが出来、目標をおびき出すときなどに使用した。
一作目では奪ったパトカーの無線に対し警察官の声を真似て応答、二作目ではジョンの声を真似て養母に擬態したT-1000にカマをかける心理戦を披露している。

未来世界ではエンドスケルトン状態のターミネーターが歩兵として戦闘を行っている描写がある。


【劇中の活躍】



“Your clothes... give them to me, now.”

その服、脱いでこっちによこせ

・T-800

◆『ターミネーター』

抵抗軍のリーダー「ジョン・コナー」の母親「サラ・コナー」を抹殺するために1984年へと転送される。
しかし転送時のミスで「ロサンゼルスにいるジョンの母親サラ・コナーを殺害せよ」という命令が「ロサンゼルスにいるサラ・コナーという女性を殺害せよ」になってしまったため、ロサンゼルス内の同名女性を相次いで殺害していく。

遂に本命のサラ・コナーを発見したものの、時同じくして転送されてきたカイル・リースがサラを救出に現れたため、壮絶な逃走(追走)劇を繰り広げる。

二人を執拗に追廻し、最終戦では歩行機能に支障をきたした上にタンクローリーの爆発に巻き込まれ大ダメージを受け、エンドスケルトンが剥き出しの状態になりながらも追跡を続行。
その姿と絶望的な強さから黄金バットを連想した人もいるとか
二人を追い詰めた先の工場でカイルの命と引き換えの攻撃で上半身と左腕のみの状態になりながらもサラを追い続け、最期は誘き出された工場のプレス機により圧壊されてしまった。

この時点でサラの胎内にはジョンが宿っており、任務は失敗となった。

ターミネーター:新起動/ジェニシス』 では冒頭の転送シーン後、たむろしていたチンピラ達から服を奪おうとしたところで後述のT-800ガーディアンが出現し自身を銃で攻撃。



“Hasta la vista, baby.”

さっさと失せろ、ベイビー


◆『ターミネーター2

スカイネットは、直接ジョンを抹殺すべくT-1000を1994年に送り込むが、時同じくして抵抗軍に鹵獲されジョンを守るようにプログラムを変更されたT-800が転送される。
なおT-800自体は未来の戦場では歩兵戦力として大量に投入されている。これは前作の歴史改変の結果、2029年時点での最新機種ではなくなったため。

前作の個体同様、極めて高い戦闘力を誇るも、流石に当時の最新鋭機であるT-1000には一歩後れを取る。
基本的に前作の個体と同様、機械的な物言いしかしないものの、ジョンとの交流の中で徐々に人間の感性を学んでいき、エンリケの元に身を寄せて以降、
自発的に笑顔を浮かべたり(当初は不自然な笑顔だったが、ニヒルな笑みは自然になった)、
製鉄所の戦いでは声を荒げてジョンとサラに先に逃げるよう促したり、明らかにターミネーターの範疇を超えた行動を見せるようになる。

ジョンとサラを守りつつ性能の勝るT-1000と激闘を繰り広げるが、製鉄所で左腕を破壊されたうえに行動不能になるまで追い詰められるも、予備電源で復活。
機能不全を起こしていたT-1000を溶鉱炉に落とし、破壊する。

最期は人間の「感情」を覚えるが、歴史上消えなくてはならない存在であることをジョンに説き、自分の死を悲しんでくれるジョンを抱きしめ、
当初は自身を危険視していたサラからは今まで守ってくれた事に対する感謝の握手を求められ、それに応じた後、二人に見守られながら溶鉱炉へと沈んでいった。
この時、彼はジョンに向けてサムズアップを送る。



◆『ターミネーター4

冒頭にてレジスタンスがスカイネットの基地の一つを強襲し、データを収集していた際に開発されていた事が判明。
聞かされていた未来の話より早い時期であったためにジョン・コナーを驚かせた。

本格的に姿を表したのは終盤、カイル・リースを助けようとスカイネットセントラルに潜入したジョンの前に登場。相変わらず裸である。
顔が若いのはきっと気のせい。旧型のT-600より小型で頑丈に造られ、弱点であった背後の首の隙間も克服されている。

ジョンをターミネートしようと追い回し、追跡の邪魔と判断するや否や暴走したT-600をいとも簡単に破壊する。グレネードの直撃もまるで意に介さず、久しぶりに高性能なマシンであることを見せつける。

途中ジョンを助けに入ったT-RIPことマーカス・ライトと格闘し、心臓が弱点であることを見抜いて打撃を加え沈黙させる事に成功するが、目標をロストする。

直後に声帯模写機能を使いカイルの声でジョンを誘き寄せるが、溶けた金属を被せられた上に冷却ガスを浴びせられ、一時的に行動不能に陥る。
短時間で復帰し、マーカスの蘇生を試みていたジョンの背後から胸に鋼材を突き刺すも、復活したマーカスによって口に自身が使った鋼材を突っ込まれ、そのまま無理矢理捻られた結果頭部を損壊し、ターミネートされた。
その後、スカイネットセントラル自体も救援にやって来た抵抗軍に爆破され、これによってT-800の量産化計画は8年も遅れてしまい、抵抗軍に再起の時間を与える結果となった。


“I've been waiting for you.”

長いこと待ちくたびれたぜ

◆『ターミネーター:新起動/ジェニシス

通称T-800ガーディアン
幼少時を狙われたサラの前に現れ、T-1000に両親を殺害された彼女を保護。養育すると共に戦士として教育を施し、未来の知識を与えた。
サラを守るようプログラムされているが、送り主は不明。
サラからは『オジサン』と慕われており、本人もまたプログラムの域を越えてサラを愛している節がある。

体を覆う生体組織は経年劣化で「老化」を起こすため、他のシリーズに比べて頭髪や皮膚が老いた状態になっている。
サラを守る守護者として、彼女と未来から送られてきたカイルと共に戦いに臨む。
序盤では1で登場した個体(サラを狙う刺客)も登場し、T-800同士の激闘を繰り広げた。そのおかげでヒャッハーな若者達は今回酷い目に遭わずに済んだ

サラと出会ってから十数年人間社会に溶け込んでいたせいか、他シリーズの個体と比べると非常に人間臭く、
本人は至って真面目に会話しているのだが、第3者から見ると、天然な発言をしているオジサンである。
古い型である事を気にしており、やたら「古いが……ポンコツではない」という。
古いとか言っちゃうと、サラ曰く「傷つく」らしい。可愛い。

カイルが言うように古い部類の機体だが、数十年間の人間社会での生活もあってか結構柔軟な思考が備わっており、
遥か格上のT-3000相手でも即座に相手の弱点を見抜き、有効打を与える手段を思いつくなど、後期型の機体群と比較しても遜色ない戦闘力を誇る。


“You are terminated.”

抹殺完了!

ターミネーター:ニュー・フェイト

通称:カール

T2にてスカイネットがT-1000と同士にジョン抹殺のために送り込まれてきた個体。劇中の冒頭にて1998年のコナー親子の前に突然現れ呆然とするジョンをサラの目の前で射殺した(この時サラの抵抗により頬に傷が出来ている)
しかしT2でのサラ達の活躍により既にスカイネットは消滅しており、ジョン抹殺を完遂したところで彼が生まれるはずの未来は既に存在しなかった。その後は存在意義を失い放浪していたが、夫のDVに苦しむ女性アリシアとその息子のマテオを成り行きで助け、2人を守り続けるために人間社会に潜伏し家族として暮らしていた。夫として父として暮らしている内にT2の個体同様人間を学習し感情に近いものが芽生えた(彼の家族写真には満面の笑みを浮かべた姿が写っている)

その一方で「自分はサラにとってかけがえのない存在のジョンの命を奪ってしまった」という罪悪感が芽生え、自身に内蔵されていた「時空転移の予兆を検知する機能」によって、未来から送られてくる他のターミネーターの出現地点と時間を割り出しては、それを記したメールをサラに送り続け、メールの末尾に「For john(ジョンのために)」というメッセージを添えていた。このおかげで、ジョンを失い絶望していたサラは立ち直り、約20年の時間をターミネーター狩りのために生き続けてきた。

ジョンを殺したのでサラからは出会い頭に発砲されるなど尋常じゃない殺意を向けられており「死んでもカールなどと呼ぶものか!」「全て片付いたらお前を殺す」とまで吐き捨てられている。
ダニー一行と合流後には過去を精算する目的で共にREV-9の破壊に協力する。同行前には家族に別れを告げてテキサスの自宅から逃がし、家を引き払う際には「I won't be back」...かつての冷酷な殺人マシーンには戻らないことを宣言している。

劇中一行の乗った輸送機がREV9に襲撃された際は自分ごとREV-9とダムに落下し殴り付ける等攻撃するも液体金属の分身に押さえ込まれ左腕を切断されるも、エネルギー切れとなったグレースを救出し最終決戦ではREV9の金属骨格を 投げ飛ばす、殴り飛ばす等圧倒する。
戦闘中グレースと共に発電機にREV-9を突っ込み爆発に巻き込まれ機能を停止するも、ダニーのピンチとサラの呼び掛けにより復活。ダニーがREV-9にEMPを叩き込む援護をし、そのまま発電所の下にREV-9と落下、サラとダニーに見守られながら機能を停止した。
サラにとってはジョンの命を奪った憎き存在だが、最後は自分とジョンへの償いのために文字通り命を掛けてくれたカールにサラは複雑な感情を抱きつつも涙を浮かべていた。

・T-850

ターミネーター3』に登場。

大人になった前作の主人公ジョンと未来の妻ケイトをT-Xの魔の手から救出した。
機体性能的には800よりやや高いといった程度だが、心理学をプログラミングされており、嘘をつくなど高度な知性を持っている。

ケイトの願いを聞き入れ、軍の高官である父ロバートの救出とスカイネット誕生を阻止すべく軍の研究所を訪れるも、既にスカイネットは独立しはじめていた。

ジョンとケイトが核シェルターに向かうまでの時間を稼ぐべくT-Xと対戦するが、圧倒的な性能差の前に敗北。ジョンを殺害するようT-Xにウイルスを仕込まれる。
その後ジョンを追い詰めるが、「自分の在り方」を問われパトカーを破壊しながら自問自答をくり返し、機能を停止する。

再起動後、T-Xに追い詰められたジョン達を救出し、最期はパワーセルをT-Xの口に押し込み爆発の中に消えていった……。

なお、ゲームでは未来で思考回路を別のマシーンに移植し、人類側の戦力となっていた。


【キャスト】

「1」「2」「3」「新起動」
演:アーノルド・シュワルツェネッガー、フランク・コロンボ(1のカイルの回想シーンに登場した個体)

「4」
演:ローランド・キッキンガー
※頭のみ1時点のシュワちゃんの合成・CG

「新起動(刺客)」
演:ブレット・アザー
※頭のみ1時点の(ry

余談ではあるが「1」「2」「3」でシュワちゃん自身が着ていた革ジャンのデザインはシリーズ毎に違う。


さっさと追記・修正しろ、ベイビー

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