高速戦隊ターボレンジャー

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高速戦隊ターボレンジャー - (2020/02/16 (日) 19:35:18) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/05/17(火) 19:39:19
更新日:2024/04/01 Mon 22:35:33
所要時間:約 6 分で読めます






高速戦隊、ターボレンジャー!




高速戦隊ターボレンジャーは、1989年2月25日~1990年2月23日に放送された、平成最初のスーパー戦隊シリーズの第13作目。
実はシリーズで二番目の「レンジャー」である。
初の高校生戦隊であり、「若さ」「18歳」「青春」を前面に出した作品。また、土曜18:00粋で放送された最後の作品でもある。
スーパー戦隊シリーズで唯一個人名乗りが無い作品(魚肉ソーセージのCMでは個人名乗りがあった)。

番組フォーマットは、バトルフィーバー~ダイナマンを意識した未就学児童向けジュブナイル調ドラマの前半とチェンジマン~マスクマンを意識した高学年児童向けドラマの後半に分かれており、前作「超獣戦隊ライブマン」とは違ったアプローチの「友との戦い」も見所となっている。

第1話「10大戦隊集合 頼むぞ!ターボレンジャー」では、当時スーパー戦隊シリーズの第1作として数えられていた『バトルフィーバーJ』から、前作『超獣戦隊ライブマン』までの過去10作品のヒーロー53人全員が勢揃い。
それと同時に本作品のお披露目と、歴代の10大戦隊から本作品へのバトンタッチが行われるという特別編となっている。
内容は『バトルフィーバー』から『ライブマン』までの10大戦隊の活躍を本編の映像を交えてふり返る総集編となっており、オープニングも10大戦隊の戦闘シーンを中心に構成されるなど、通常のフォーマットとは異なるものとなっている。

そのため、本作品では第2話が実質のストーリーの始まりとなっており、第1話の放送直後には第2話の予告が実質的な新番組予告として放送された。
また前述のカウントを踏まえる形で、作中ではピンクターボが『バトルフィーバー』を「初代スーパー戦隊」として紹介している。
この回は傑作選としてリリースされたビデオには収録されていないが、東映チャンネルでの放送時やDVDリリース時には本放送と同様に第1話として放送・収録されている。
ブルースリーとグリーンツーの色がやや劣化していたり、反フラッシュ現象で地球にいられなくなったフラッシュマンがいるが気にしないように。



【ストーリー】

今から二万年前、人間、妖精、そして暴魔百族との闘いがあった。
激しい闘いの末、暴魔百族は封印されてしまう。

しかし、時代は進み、環境破壊等の問題も有り、遂に暴魔百族は復活してしまう……。
妖精族最後の生き残りで有るシーロンは、太宰博士と共に、暴魔百族との闘いの準備を進める。

そして妖精を見る事の出来る五人の高校生に、ターボレンジャーのパワーを与える。
ターボレンジャーと暴魔百族との闘いの火蓋は今、切って落とされた……!



【ターボレンジャー】


★炎力/レッドターボ
五人のリーダー。野球部所属で、キャプテンでエースで4番。将来の夢はプロ野球選手。
思い込んだら一直線の熱血漢で、その情熱はターボレンジャーの動力源となる。
戦闘力はかなり高く、単体で倒した敵の数はシリーズ最多という物凄い強さ。
その強さはターボカセット投入前の時期にあたる劇場版の敵・ジャシンボーマもターボレーザーの剣モードで倒してしまうほど。
オープニングのロールの際のポーズが前年の赤い隼と全く同じ。

個人武器:GTソード
個人技:GTクラッシュ


★山形大地/ブラックターボ
五人のサブリーダー。成績優秀だが走ることが大好きなことから「走る哲学者」という通称がつく。熱くなりやすいのが玉にキズ。
愛機であるターボトラックへの愛が強すぎて、2号ロボのターボラガーを受け入れられなかったことがある。

個人武器:Tハンマー
個人技:ハンマー唐竹割り、ハンマーブレイク


★浜洋平/ブルーターボ
ちょっとキザなチームのムードメーカー。水泳部所属。
暴魔の少女リンに惹かれたり、変身アイテムであるターボブレスを奪われるなど、主役回が多かった。

個人武器:Jガン、Jマシンガン
個人技:Jマシンガン乱れ撃ち


★日野俊介/イエローターボ
ひょうきんなムードメーカーその2。体操部所属。弟を事故で亡くした過去を持つ。
幼馴染のサヨちゃんこと月影小夜子に恋心を抱いていたが、結局その思いが実を結ぶ事はなかった。

個人武器:Bボウガン
個人技:ジャンピングボウガン


★森川はるな/ピンクターボ
五人の紅一点。心優しき生徒会長で、バトン部所属。
演劇も得意で、暴魔に寝返ったフリをして逆転する話もあった。
苦戦する際の悲鳴が物凄いことでも有名で、当時の子供たちのトラウマとなっている。

個人武器:Wステッキ
個人技:ステッキクラッカー、ステッキブーメラン


△必殺技
  • ターボレーザー・プラズマシュート
前半における必殺技。
ターボレーザーのガンモードのエネルギーを上空に放ち一点に集め、落下させて暴魔獣を破壊する技。
『コンビネーションアタック』という組体操を意識した攻撃の際に放つ事が多かった。後に流れ暴魔ヤミマルの前に打ち破れる。


  • Vターボバズーカ
第16話以降の必殺技。
レッドターボが駆る四輪バギー・ターボアタッカーのエンジンが合体する事で発動、五人のパワーを結集させる事で発動。
その際、「レディ!」と叫ぶ四人のゴーグルに炎が映り、レッドの「チャージ!ゴーッ!!」の号令と共にロックオン、トリガーを引く事で強力な光弾が放たれて暴魔獣を粉砕する。



【協力者】


  • 太宰博士(演:岡本富士太)
妖精の存在を知る科学者。
博士自身は妖精を見る事ができず、シーロンと会話する際には自ら開発した「妖精グラス」を使用する。
資金源は不明だが、ターボマシンやラガーファイター、ターボビルダーを独力で開発するなど、力達の戦いを陰からサポートする。

『Gメン'75』の津坂刑事でもタイムレッドの父親でもない。


  • シーロン(演:大村真有美)
妖精族最後の生き残り。見た目は少女だが、実年齢は2万歳を超える。
普段はドールハウスに住んでいる。
一度力を使い果たし、人間サイズになった事がある。


  • 山口先生(演:高見恭子)
五人が通う3年A組の担任。担当教科は数学で、野球部の顧問も受け持つ。
太宰博士を五人を振り回す迷惑な人と思っていたが、いつしか相思相愛とも言える関係に。
スモウボーマとターボロボの勝負で行司役をやったり、一度子供になった事がある。
香港に留学中の妹・美香がいるが、彼女を演じたのは翌年のファイブイエロー。


2万年前に妖精族と人間と共に暴魔百族を封印した聖獣。
いわば、ターボレンジャーの大先輩である。
環境汚染が原因で弱体化してしまうが、第3話でターボレンジャーの活躍を見届けた後に星座となり、彼らを空から見守っている。



【ロボ】


ターボロボ
ターボGTターボトラックターボジープターボバギーターボワゴンの5台のターボマシンが、

「合体シフト・ターボロボ!」

の合体コードともに合体して完成する1号ロボ。
ジープとバギーが両足部を形成、車輪を利用しローラースケートのごとく滑走することも可能。

△必殺技「高速剣・ターボクラッシュ」
高速剣を逆手に構え、高速移動しながら暴魔獣を横一文字に斬り倒す技。
その他、2丁のビームガン「ターボカノン」でとどめを刺す場合もある。

ターボラガー
大型戦闘機ラガーファイター

「変形シフト・ターボラガー!」

のコードと共に変形する2号ロボ。一人でも操縦可能。
その名の通り、ラグビーのラガーマンのような動きで戦う。得意武器はラグビーボール型爆弾のバトルボール。

△必殺技「スクリューラガーキック」
ジャンプして高速回転し放つ、きりもみキック。

なお、てれびくんで連載されていたおちよしひこ先生のコミカライズでは高速剣を使用、縦一文字に暴魔獣を斬り裂く「高速剣・ラガークラッシュ」を発動させた。



スーパーターボロボ
ターボロボターボラガー

スーパーシフトスーパーターボロボ!

のコードで合体する超巨大ロボ。
後のスーパーギャラクシーメガダイカイシンケンオーに繋がる、腕部を収納した1号ロボに分離・展開した2号ロボのパーツが丸ごと覆い被さる合体パターンの元祖。
水色と白がほとんどを締めるカラーリングに頭部もターボラガーがメットを被った状態と、2号ロボが合体後の大半を占めており、どちらかと言えばスーパーターボラガーじゃないか、というのは禁句。


△必殺技「スーパーミラージュビーム」
全身から放つビーム。

本来あり得ない合体であった為に、極端に大きくなった上半身に高下駄を履いた恐ろしくアンバランスな見た目をしているが、相手が可哀想になる程強く、何とダメージを受けた事すら無い。


ターボビルダー
中盤、ジンバに破壊された太宰博士の研究所に変わる新たな基地であり、ロボ形態にもなる。
その設置場所は何と暴魔百族の大封印の真上であり、ターボビルダーそのものが封印の要石となっている。よって移動することはできない。
移動したら負けである。

スーパーターボロボを収納する事でスーパーターボビルダーになり、強力な「スーパーターボビルダービーム」を放つ。
正真正銘、完全無敗で最強の無敵要塞である。一年後の基地ロボにも見習わせたいもの。
出番が2回しかなくて、たまたま2回とも勝てたってだけだろうとか言わない。 



【暴魔百族】


暴魔百族のボス。
ヤミマルとキリカの策略によりターボレンジャーに倒されるが、その怨念は強く、彼をネオラゴーンへと強化させた。


  • 暴魔博士レーダ(演:石橋雅史)
暴魔百族の頭脳派で、組織のNo.2。
初期の放送ではOPテロップで「レーダー」と誤植で表記されていた。 


  • 暗闇暴魔ジンバ
鎧武者の姿をした幹部で、ヤミマル登場以前はレッドターボの好敵手だった。


  • 姫暴魔ジャーミン
を使う冷酷な女幹部。美貌の裏には蛇女の本性が隠れている。


  • かっとび暴魔ズルテン
かっとびズルテン号という自動車形態に変化する暴魔百族のムードメーカー。裏技で自分の分身であるズルテン・メタルタイプを作り出したこともある。


  • ウーラー兵
戦闘員。行動隊長ウーとラーに率いられる。骨ピッケルが武器。



【流れ暴魔】


  • ヤミマル
暴魔と人間の混血児の少年。
「さすらい転校生・流星光」の名前で、五人の通う都立武蔵野高校にやって来る。
その強さはターボレーザー・プラズマシュートをも切り裂くほど。

初登場時は土蜘蛛と山賊を合わせたような風貌だったが、キリカと出会った時に赤鬼を思わせる鎧甲冑姿にパワーアップ。
一時期はラゴーンに変わり暴魔百族の首領となった。


  • キリカ
暴魔と人間の混血児の美少女。
月影小夜子の名前で都立武蔵野高校に通うが、クラスの中では浮いた存在だった。

二万年もの間魔界で育てられ、最後の十八年間は人間として生活していたが、18歳の誕生日に運命の「赤い糸」に導かれるままヤミマルと出会い、激しい憎しみの心を目覚めさせ流れ暴魔に覚醒。
ヤミマルに似た赤い甲冑と森高千里を思わせるミニスカ姿で戦う。

なお、この二人の「赤い糸」は文字通り実体化し、それを用いて攻撃することも可能。
また、この糸は最終回でも重要な役割を果たす。

聖なる孔雀の涙は探していない。



【主題歌】

本作のOPとEDは炎力/レッドターボ役の佐藤健太氏が担当しており、歌唱力は非常に高い。
出演者が主題歌を歌唱するのはライブマンに続き2年連続である。
また、佐藤氏は後に『恐竜戦隊ジュウレンジャー』でも主題歌を担当している。



海賊戦隊ゴーカイジャーにおいて】

映画『ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦』にて炎力/レッドターボが登場し、ゴーカイジャーに大いなる力を授けた。
『君達に与えられた力強い勇気で、青く輝く地球を守ってくれ!』





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