高速戦隊ターボレンジャー

登録日:2011/05/17(火) 19:39:19
更新日:2021/04/01 Thu 01:20:30
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高速戦隊!

ターレンジャ!!




高速戦隊ターボレンジャーは、1989年2月25日~1990年2月23日に放送された、平成最初の『スーパー戦隊シリーズ』の第13作目。
実はシリーズで二番目の「レンジャー」である。


【概要】

シリーズ初の高校生戦隊であり、「若さ」「18歳」「青春」を前面に出した作品。また、土曜18:00粋で放送された最後の作品でもある。
スーパー戦隊シリーズで唯一個人名乗りが無い作品(魚肉ソーセージのCMでは個人名乗りがあった)。

番組フォーマットは、バトルフィーバーダイナマンを意識した未就学児童向けジュブナイル調ドラマの前半とチェンジマンマスクマンを意識した高学年児童向けドラマの後半に分かれており、前作「超獣戦隊ライブマン」とは違ったアプローチで描く「青春の激突」も見所となっている。

第1話「10大戦隊集合 頼むぞ!ターボレンジャー」では、当時スーパー戦隊シリーズの第1作として数えられていた『バトルフィーバーJ』から、前作『超獣戦隊ライブマン』までの過去10作品のヒーロー53人全員が勢揃い。
それと同時に本作品のお披露目と、歴代の10大戦隊から本作品へのバトンタッチが行われるという特別編となっている。
内容は『バトルフィーバー』から『ライブマン』までの10大戦隊の活躍を本編の映像を交えてふり返る総集編となっており、オープニングも10大戦隊の戦闘シーンを中心に構成されるなど、通常のフォーマットとは異なるものとなっている。

そのため、本作品では第2話が実質のストーリーの始まりとなっており、第1話の放送直後には第2話の予告が実質的な新番組予告として放送された。
また前述のカウントを踏まえる形で、作中ではピンクターボが『バトルフィーバー』を「初代スーパー戦隊」として紹介している。
この回は傑作選としてリリースされたビデオには収録されていないが、東映チャンネルでの放送時やDVDリリース時には本放送と同様に第1話として放送・収録されている。
ブルースリーとグリーンツーの色がやや劣化していたり、反フラッシュ現象で地球にいられなくなったフラッシュマンがいるが気にしないように。

吉田明彦氏が手掛けた一部の劇伴は後に『恐竜戦隊ジュウレンジャー』にも流用されている。

今作からは最後の次回予告が15秒から20秒に拡大されている。

東映特撮YouTube Officialで2020年10月に初めて配信されることになった。しかも第1話からという優遇ぶりである。


【ストーリー】

今から二万年前、人間、妖精、そして暴魔百族との闘いがあった。
激しい闘いの末、暴魔百族は封印されてしまう。

しかし、時代は進み、環境破壊等の問題も有り、遂に暴魔百族は復活してしまう……。
妖精族最後の生き残りで有るシーロンは、太宰博士と共に、暴魔百族との闘いの準備を進める。

そして妖精を見る事の出来る五人の高校生に、ターボレンジャーのパワーを与える。
ターボレンジャーと暴魔百族との闘いの火蓋は今、切って落とされた……!



【登場人物紹介】


【ターボレンジャー】

変身するメンバーは五人ともに都立武蔵野高校*1三年A組出身で、幼少時に妖精の光を浴びたことで戦う力を得た。
「若さでぶつかっていく」ポリシーで、暴魔百族との過酷な戦いに挑んでいく。
変身ブレスであるターボブレスのスイッチを交互に入れることでスーツが装着されるが、第2話のネジクレボーマにエネルギーを吸われた時のようにスーツの色が抜け真っ白な状態になると弱体化してしまう。

五人のリーダー。野球部所属で、キャプテンでエースで4番。将来の夢はプロ野球選手。
思い込んだら一直線の熱血漢で、その情熱はターボレンジャーの動力源となる。
剣にかけてはメンバー一で、戦闘力もかなり高く単体で倒した敵の数はシリーズ最多という物凄い強さ。
その強さはターボカセット投入前の時期にあたる劇場版の敵・ジャシンボーマもターボレーザーの剣モードで倒してしまうほど。
得意科目は生物と世界史、苦手科目は数学と英語。
第2話(本編第1回)では、苦手な数学の授業中の中早弁している様が映っている。
だが、シーロンの声を聞いたがために山口先生に早弁がバレてしまうハメに……。
オープニングのロールの際のポーズが前年の赤い隼と全く同じ。

個人武器:GTソード
個人技:GTクラッシュ


  • 山形大地/ブラックターボ (演:我那覇文章)
五人のサブリーダー。
成績優秀だがランニングが大好きなことから「走る哲学者」という通称がつく。熱くなりやすいのが玉にキズ。
パワーにかけてはピカ一で、投げ技やTハンマーによる豪快な攻撃が得意。
ミノカサボーマと交戦するうちにブレスが外れる(第5話)、カセキボーマの力で五分間しか変身できない(第18話)、ひょんなことから女スリの東城ゆかり(演:東城美帆)と手錠で繋がってしまう(第35話)、芝居好きのオヤクシャボーマの演技に騙されてブレスを奪われてしまう(第41話)など、変身不能になる場面も目立つ。
2号ロボのターボラガー完成を急がせるため、愛機であるターボトラックを駆り囮になる回は必見。

個人武器:Tハンマー
個人技:ハンマー唐竹割り、ハンマーブレイク


  • 浜洋平/ブルーターボ (演:朝倉圭也)
ちょっとキザなチームのムードメーカー。水泳部所属。
射撃の名手で、第11話からはターボレーザーとJガンによる二丁拳銃を披露するようになる。
13年前、近所に住んでいた少女リサが家に封じられていた祟り(その原因は暴魔獣ヤシキボーマの力によるもの)にあい両親が水死、その後親族に引き取られ会えなくなるという苦い過去を持つ。
他にも、暴魔の少女リンに惹かれたり、泳げない子のために泳ぎ方の絵本を描いたり*2、変身アイテムであるターボブレスを奪われるなど、主役回が多かった。

個人武器:Jガン、Jマシンガン
個人技:Jマシンガン乱れ撃ち


  • 日野俊介/イエローターボ (演:片桐順一郎)
ひょうきんなムードメーカーその2。体操部所属。
トリッキーな攻撃が得意で、光を纏った回転殺法でウーラー兵を蹴散らす。
そんな彼も、体操の練習でムーンサルトが出来ずに落ち込んではウィーン留学を夢見る後輩の榊原由美(演:内田さゆり)*3のフルートに勇気づけられていた。
また、弟を事故で亡くした過去を持ち、弟の炎魔を止めようとする氷魔に共感したこともある。
第36話では初恋の相手である「サヨちゃん」のハンカチを大事に所有していたことが明らかになる。結局、その正体が月影小夜子/流れ暴魔キリカだと気づくことはなかった。

演者は子役時代からメタルヒーローシリーズで頻繁にゲスト出演しており、4年後ではグリーンツー似の警部の部下として特捜ロボを追っていた。

個人武器:Bボウガン
個人技:ジャンピングボウガン


  • 森川はるな/ピンクターボ (演:木ノ原賀子)
五人の紅一点。心優しき生徒会長で、バトン部所属。カエルが嫌い。
第6話でターボカセットのWステッキを得てからはバトン部出身を生かした巧みなバトンさばきを見せる。変身前でもバトンを投げつけてメンバーの窮地を救うことも。
演劇も得意で、20話では暴魔に寝返ったフリをして逆転する活躍ぶりを見せた。
苦戦する際の悲鳴が物凄いことでも有名で、当時の子供たちのトラウマとなっている。

個人武器:Wステッキ
個人技:ステッキクラッカー、ステッキブーメラン


△使用マシン

マッハターボ
五人が乗る共通のオフロードバイク。
それぞれ01~05のナンバリングと別々のカラーリングが施されている。
最高時速は360㎞で、フルスピードで加速すると光のオーラを纏い突撃が可能となる。

ターボアタッカー
レッドターボが駆る四輪バギー。
最高時速400㎞で、フロント部の砲門からアタッカーバルカン/アタッカーマグナムを発射する。


必殺技

  • ターボレーザー・プラズマシュート
前半における必殺技。
ターボレーザーのガンモードのエネルギーを上空に放ち一点に集め、落下させて暴魔獣を破壊する技。
リズミカルなBGMと共に『コンビネーションアタック』という組体操を意識した攻撃の際に放つ事が多く、これをヒットさせた後ターボレーザーを治め、とカメラに向かいVサインを決めるさわやかな流れはインパクト大。
後に流れ暴魔ヤミマルの前に打ち破れる。


  • Vターボバズーカ
第15話で試作したZバズーカの失敗を経て、第16話で太宰博士が造り上げた新必殺武器。
ターボアタッカーのVターボエンジンが合体する事で発動、五人のパワーを結集させる事で発動。
その際、と叫ぶ四人のゴーグルに炎が映り、レッドの「チャージ!ゴーッ!!」の号令と共にロックオン、トリガーを引く事で強力な光弾が放たれて暴魔獣を粉砕する。



【協力者】


  • 太宰博士 (演:岡本富士太)
妖精の存在を知る科学者。
博士自身は妖精を見る事ができず、シーロンと会話する際には自ら開発した「妖精グラス」を使用する。
資金源は不明だが、ターボマシンやターボカセット、さらにラガーファイターやターボビルダーを独力で開発するなど、力達の戦いを陰からサポートする。

『Gメン'75』の津坂刑事でもタイムレッドの父親でもない。


  • シーロン (演:大村真有美)
妖精族最後の生き残り。見た目は少女だが、実年齢は2万歳を超える。
普段はドールハウスに住んでいる。
第13話では女性の恋する心を吸い取るタメイキボーマをおびき寄せるためにはるなに魔法をかけて花嫁に変装させた。
第42話では妖精族の天敵ともいえるデビルボーマの体内に取り込まれ、あわや命を落としかけた。
一度力を使い果たし、人間サイズになった事がある。
OPで力達を見つめる目の主はシーロンである。


  • 山口先生 (演:高見恭子)
五人が通う3年A組の担任。担当教科は数学で、野球部の顧問も受け持つ。
ダンゴボーマの一件から、当初は太宰博士を『車好きのヘンな博士』かつ力をはじめとした五人を『厄介事に巻き込む迷惑な人』と思っていたが、いつの間にか相思相愛とも言える関係になっている。
始めて担任を受け持った頃、自身の教え子を事故で死なせてしまった過去を持っており、力達のみならず流星も止めようとしていた。
そんな彼女も転校した流星とクラスから姿を消した小夜子、そしてターボレンジャーであることを隠す力達を前に自信を無くしてしまい、香港でカンフー修行中の妹・美香(演:早瀬恵子)が姉の悩みを聞き力達の正体を腕づくで暴き出そうとしたことも。
ドロロボーマに歳を喰われて子供にされたり、スモウボーマとターボロボの勝負で率先して行司役をやったり、ズルテンが生み出したズルテン・メタルタイプの能力でメタル人間にされたりと、結構な頻度でターボレンジャーと暴魔百族の戦いに関わっている。
なお、美香役の早瀬恵子は翌年ファイブイエローを演じている。後番に先駆けてキレのいいカンフーアクションを堪能できるぞ!


2万年前に妖精族と人間と共に暴魔百族を封印した聖獣。
いわば、ターボレンジャーの大先輩である。
環境汚染が原因で弱体化してしまうが、第3話でターボレンジャーの活躍を見届けた後に星座となり、彼らを空から見守っている。



【ロボ】


ターボGTターボトラックターボジープターボバギーターボワゴンの5台のターボマシンが、

「合体シフト・ターボロボ!」

の合体コードともに合体して完成する1号ロボ。
ジープとバギーが両足部を形成、車輪を利用しローラースケートのごとく滑走することも可能。

△必殺技「高速剣・ターボクラッシュ」
高速剣を逆手に構え、高速移動しながら暴魔獣を横一文字に斬り倒す技。
その他、2丁のビームガン「ターボカノン」でとどめを刺す場合もある。


  • ターボラガー
大型戦闘機ラガーファイター

「変形シフト・ターボラガー!」

のコードと共に変形する2号ロボ。一人でも操縦可能。
その名の通り、ラグビーのラガーマンのような動きで戦う。得意武器はラグビーボール型爆弾のバトルボール。

△必殺技「スクリューラガーキック」
ジャンプして高速回転し放つ、きりもみキック

なお、てれびくんで連載されていたおちよしひこ先生のコミカライズでは高速剣を使用、縦一文字に暴魔獣を斬り裂く「高速剣・ラガークラッシュ」を発動させた。


  • スーパーターボロボ
ターボロボターボラガー

スーパーシフトスーパーターボロボ!

のコードで合体する超巨大ロボ。
後のスーパーギャラクシーメガダイカイシンケンオーに繋がる、腕部を収納した1号ロボに分離・展開した2号ロボのパーツが丸ごと覆い被さる合体パターンの元祖。
水色と白がほとんどを締めるカラーリングに頭部もターボラガーがメットを被った状態と、2号ロボが合体後の大半を占めており、どちらかと言えばスーパーターボラガーじゃないか、というのは禁句。


△必殺技「スーパーミラージュビーム」
全身から放つビーム。

本来あり得ない合体であった為に、極端に大きくなった上半身に高下駄を履いた恐ろしくアンバランスな見た目をしているが、相手が可哀想になる程強く、何とダメージを受けた事すら無い。


  • ターボビルダー
中盤、ジンバに破壊された太宰博士の研究所に変わる新たな基地であり、ロボ形態にもなる。
その設置場所は何と暴魔百族の大封印の真上であり、ターボビルダーそのものが封印の要石となっている。よって移動することはできない。
移動したら負けである。

スーパーターボロボを収納する事でスーパーターボビルダーになり、強力な「スーパーターボビルダービーム」を放つ。
正真正銘、完全無敗で最強の無敵要塞である。一年後の基地ロボにも見習わせたいもの。
出番が2回しかなくて、たまたま2回とも勝てたってだけだろうとか言わない。 



【暴魔百族】

二万年前、地球で猛威を振るった108体の魔族。
暴魔大帝ラゴーンの下に暴力と魔力を尊び、世界支配を目論むが聖獣ラキアの力によってで封印された。
しかし、文明の発達と環境の破壊によりそれが弱まり、復活した暴魔獣イワガミボーマの手で封印が解かれた。
後に、聖獣ラキアの封印を破り暴魔城が降臨。背後に日輪を施した夜叉像にも似た飛行要塞を拠点に、人類を滅ぼし地上を支配せんと総攻撃を開始する。

第14話から「流れ暴魔」という人間と暴魔の混血族が登場。
彼らの存在はターボレンジャーと暴魔百族の戦いに大きな波乱を巻き起こしていく。

詳細は該当項目にて。


【主題歌】

本作のOPとEDは炎力/レッドターボ役の佐藤健太氏が担当しており、歌唱力は非常に高い。
出演者が主題歌を歌唱するのはライブマンに続き2年連続である。
また、佐藤氏は後に『恐竜戦隊ジュウレンジャー』でも主題歌を担当している。
作曲は後にAKB48などの楽曲を手掛けることになる井上ヨシマサ氏。



海賊戦隊ゴーカイジャーにおいて】

映画『ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦』にて炎力/レッドターボが登場し、ゴーカイジャーに大いなる力を授けた。
『君達に与えられた力強い勇気で、青く輝く地球を守ってくれ!』


【余談】

魔進戦隊キラメイジャー』第16話でクリスタリア貴路が高校時代回想シーンで着ていた制服はターボレンジャーの制服である。

第6話には後に『ニーサン』で話題になる子役時代の黒田勇樹氏、第10話には後にNHKのアナウンサーになる子役時代の飯塚洋介氏、第31話には女子バレー部員役の一人として後のテレビ朝日のアナウンサー・ドラえもんの出木杉英才の声を担当する萩野志保子氏、第33話には女子生徒役で当時無名だった篠原涼子氏がそれぞれ出演している。

40・41話は愛媛県の伊予三島市(現在の四国中央市)でロケが行われた*4




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最終更新:2021年04月01日 01:20

*1 制服は男子がブレザー(赤いネクタイ着用)、女子がセーラー服(赤いスカーフ着用)。夏季は男子はYシャツにネクタイ、女子は半袖のセーラー服

*2 ちなみにイラストを描いたのは「鳥人戦隊ジェットマン」の「陽気なアコちゃんヌードル」と同じ人だったりする

*3 弓役の内田氏は次々回作『鳥人戦隊ジェットマン』でブルースワロー/早坂アコを演じている

*4 当時は愛媛県にはテレビ朝日系列はなく、フジ系のテレビ愛媛で放映されていた