ヒーロー戦記 プロジェクト オリュンポス

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ヒーロー戦記 プロジェクト オリュンポス - (2014/12/01 (月) 11:28:51) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/09/11(日) 22:58:45
更新日:2023/12/25 Mon 12:41:23
所要時間:約 8 分で読めます





『ヒーロー戦記 プロジェクト オリュンポス』は1992年11月20日に発売されたSFC用のゲームである。


◆ストーリー

惑星エルピスには3つの大陸があった。
ウルトラ族という超能力者が住むウルトラ大陸、サイボーグ技術が発達したライダー大陸、ロボット工学が発達したガンダム大陸である。
3つの大陸には本来の名前があるのだが上記の名前が有名になりすぎてしまったため現在ではほとんど使われていない。
C・C(共通歴)098年…世界各地で頻発するテロに対応するため光の国、ライダー連邦、エゥーゴ共和国は3国共同の機関を発足した。
その機関の名はゼウス。
ゼウスに任命されたアムロ・レイ、モロボシ・ダン、南光太郎、ギリアム・イェーガーの4人は世界各地で頻発するテロの鎮圧に向かう。


【システム】

基本的にRPGとして進み戦闘ではこうげき、ひっさつ、ぼうぎょ、専用コマンド、アイテム、にげるのコマンドを駆使して戦う。
ひっさつはTP(テクニカルポイント)を消費して使うことができる。
TPはアイテムの使用、戦闘中に一部を除いた行動する、敵を倒すことで回復する。
なお他のゲームにおける宿屋とも言える病院ではTPの回復はできないしTP回復アイテムは終盤にならないと購入できないため、
ある程度計画的に使用しないとボス戦がめんどうなことになる

メニュー画面では相談又は独り言でストーリーを進めるヒントが聞ける。


◇パーソナル転送システム
MSを呼び出す特殊端末
これが盗まれる事は即ち機体が盗まれる事と同じである
「コール!○○(機体名)!」の掛け声でどこにいようとも使用者の体に装着される優れ物
因みに機体サイズは生身より一回り大きい程度らしく、原作のような18mクラスの巨大兵器ではない(所謂パワードスーツ的存在)。
ゲシュペンストに至ってはPTですらなくパワードスーツと明言されている。
ただしジ・Oやサイコガンダム等の一部は巨大サイズである(当然原作よりも小型だが)




【登場キャラクター】

アムロ・レイ
ゼウスに初期から所属するメンバー。
性格や服装は機動戦士ガンダムに準拠している。
戦闘ではガンダムに搭乗しひっさつでは全体攻撃を得意とする。
素早さが高く攻撃・防御も平均的な強さで雑魚戦で活躍するがボス戦ではひっさつの火力不足のせいでアイテム係になりがち。
中盤でガンダムからνガンダムに乗り換えてパワーUPする。
専用コマンドはガンダム時はねらうでBRを発射。打撃攻撃が効かない敵に重宝する。
νガンダム時はファンネルになり全体攻撃になるがダメージが攻撃の半分しか与えられないのでぶっちゃけいらない。

モロボシ・ダン
ゼウスに初期から所属するウルトラ大陸の代表。
原作通り美女に弱くウルトラアイを盗まれる。ウルトラアイを盗まれてる間はウィンダムを使う。
戦闘では魔法使いと僧侶的な役割をはたし通常攻撃は弱いがダメージの高いひっさつと全体回復のひっさつをもつため非常に重要。(逆に言えばセブンの使い方で難易度が変わる)
特にアイスラッガーと隠し技だがりゅうせいキックが非常に強力。
専用コマンドはねんりきで相手の動きをふうじるが失敗することがあるので使う機会はない。
中盤でウルトラマンキングによって力を解放されパワーUPする。

南光太郎
なぜか性格が陽気になってるゼウス初期から所属するライダー大陸の代表。
先輩が大勢いる。
基本ギャグ体質だが、殺気で敵を威圧する等、十二分に戦士の風格を持ち合わせている。
ある男のその後を決めた人物。
高い攻撃力を誇り雑魚戦からボス戦までアタッカーとして安定した活躍をする。
が、HPと防御が低いため集中攻撃を受けるとあっさりピンチになることも。
ひっさつでは先輩ライダーであるストロンガーから雷キック、2号からライダー回転キック、ZXからZXシューティングスター(手裏剣)を教わる。
また中盤でRXにパワーUPする。この時のパワーアップの過程と光太郎の葛藤は色々と面白いのでぜひ見てみて欲しい。
専用コマンドはブラック時はチャージして1ターン力をため次でクリティカルヒットする攻撃をするが2ターン連続で攻撃したほうが効率的にはいいので使用する機会はまずない。
RX時にはチェンジになりRX→ロボライダー→バイオライダー→RXの順にチェンジでき攻撃と防御、素早さが変化しひっさつも変化する。
チェンジにはターンを使用しないので状況にあった形態にチェンジすることで有利になるため使用機会は多い。

ギリアム・イェーガー
元α部隊所属の記憶喪失の男でゼウス初期から所属するメンバー。
スーパーロボット大戦にでてくるギリアムの初登場だが記憶喪失なためか熱くなりすく暴走してショッカーに捕まったり、
ガラじゃないと言いつつノリノリで「コールゲシュペンスト!」と叫ぶなどスーパーロボット大戦で見られる冷静な性格は見られない。
戦闘ではゲシュペンストに搭乗する。
全体攻撃のスプリットミサイルや高い攻撃をほこるニュートロンビームなど性能の良いひっさつを持っており頼りになる。
専用コマンドはリカバーで小ダメージをくらうが自分以外の味方を回復させるというもの。
失敗することもあり使用機会は少ない。
ショッカーのアジトを攻略するさいに少女を助けるがビルの倒壊に巻きこまれゲシュペンストを残して行方不明になる。

【その他のキャラクター】

本郷猛
仮面ライダー1号。技の一号の異名通り多彩なひっさつを使える。専用コマンドはためるでブラックと同じ。

風見志郎
仮面ライダーV3…なんだが、色々とおかしいさすらいのヒーロー。
本作では快傑ズバットこと早川健の人物像(格好含めて)になってるので初見の人は風見の性格を誤解しがち。
そしてなにより音痴。
非常にLVが高い状態で仲間になりチートのような強さを誇る。
イベントでは単独でデルザーを潰した。
そして最後の最後で一番おいしいところを持っていく。
専用コマンドのホッパーは相手の現在のHPなどを調べる(=無限使用可能の怪獣大図鑑)。

神啓介
仮面ライダーX。ただし仲間入りしないので変身しない。
イベントでライドルを光太郎達に託し、一時的に変身不可になる。
なお、神ステーションが(占領されたりしたけど)無事だったり、恋人の水城涼子が生きていたりするなど、
地味に彼が一番幸せな作品かもしれない。
余談だが、アポロガイストも異常にカッコいい。

山本大介
仮面ライダーアマゾン。ただし仲間入りしないので変身しな(ry
彼と出会った段階でダンから「光太郎は先輩が多い」と突っ込まれる。
ちなみにアイテムにギギの腕輪とガガの腕輪があり、片方はイベント後の大介がくれるが
特に彼の命とは関係ない。

モグラ獣人
ゲドンの怪人。そしてズバットの用心棒枠。
倒された後は仲間にはならないがパーティーに無理矢理連れられ十面鬼のところに案内する羽目に。
しかし、十面鬼用の落とし穴が用意していたので十面鬼の事が嫌いだった模様。
ゲドン壊滅後は改心し、物語後半で意外な活躍を果たす。

城茂
仮面ライダーストロンガー。ただし仲間入りしないのでへんし(ry
デルザー軍団&デストロンと交戦中だが、ショッカーが開発した改造人間用ナイフで負傷してしまい、変身不可の状態になっている。
が、その状態でなお光太郎に電キックと決めゼリフを教えてくれる。

一文字隼人
仮面ライダー2号。ただし仲間入りしな(ry
ネオショッカーと交戦中。スカイライダーはどうしたって?そもそもスカイライダーのネオショッカーと別物なので
スカイライダーが何と戦ってたかすら謎としか…
光太郎にライダー回転キックを教えてくれる…が、すぐ後に村雨がZXシューティングスターをくれるので微妙。
他にも、初登場時にお互い顔が見えてない状態で光太郎のハッタリに騙されてボコられそうになる
ネオショッカーの計画を阻止しようとして変身もせずに拉致られるその後死亡扱いされる
実はモグラ獣人に助けられていたがEDでひたすらモグラの話を聞かされて困っている……
正直、次回作の片鱗が既に見え隠れしている。

村雨良
仮面ライダーZX。ただし仲間(ry
BADANと交戦中だが、暗闇大使が不死身のカイザークロウを用心棒に雇ったため苦戦中。
光太郎がカイザークロウと戦闘した際に乱入して助けてくれるが、何度も戦うと「このトンマ!」と言い回しが酷くなる。
光太郎にZXシューティングスター(原作における十字手裏剣)を渡してくれる(元々がZXの武器なので伝授ではない)。
光太郎と別行動を取ってカイザークロウの弱点を探っていたが、結局街中でバッタリ会った沖一也に教えてもらった。
一也ェ…
その後は光太郎の依頼で一文字とモグラ獣人を探す事になったが…EDでの一文字の状況からまだ発見されていない模様。

ハヤタ・シン
科学特捜隊の隊員でウルトラマン。
ダンがウルトラアイを盗まれたときに仲間になる。
セブンと似た能力だが専用コマンドのテレポートは弱い敵を消し去ることができる。
…実際にストーリーを進める中での戦闘ではまず通用しないが。

郷秀樹
ラベル市でウルトラ一族が住むタワーにいる帰ってきたウルトラマンの中の人。
非常に残念ながら仲間にはならない。
どうやらヒーロー戦記の世界では彼が警備隊長(ウルトラ世界の宇宙警備隊長と同義かは不明)の任に就いているようであり、
兄セブンに「自分より兄さんの方が警備隊長にふさわしいよ」とちょっと弱音を吐いている。
作中終盤で兄セブンに流星キックを教えてくれる。セブンはホントいい兄弟を持ったものである。
え……ゾフィー?ゾフィーのことなんかいいよ

北斗星司
ウルトラマンキングにテレパシーで呼ばれてシュトルム山の山頂の小屋にいるウルトラマンAの中の人。
当然のように仲間にはならないよ。
TACの制服を着ているように見えるが、どうやらこの世界にはTACが存在していない(なおこれはスーパーヒーロー作戦でも同様の設定)ようなので、
一体どんな職に就いているのか不明だがパン屋さんをやっていると嬉しい限りである。
切断王子としての呼び声高いが、今作ではなんと兄セブンにウルトラギロチンを伝授してくれる。
これによってセブンはアイスラッガーとウルトラギロチンを振り回す切断王子を越えた切断王子として君臨することになるのであった。

南夕子
ラベル市でウルトラ一族が住むタワーにいるもう一人のウルトラマンA。
どういう訳か義兄である郷秀樹と同じ階におり、どっかに行ってしまったらしい星司を探している。
本編と同様の設定(月に帰った)では無いようで、
セブンのことを「セブンにいさん」と呼ぶのできっと本編と違って分離しなかったのだろう…と言いたいが、
タロウは星司の事は「エースにいさん」と呼んでいるのに対し、夕子の事は「ゆうこねえさん」と呼んでいるので
分離以前に本作の夕子はウルトラマンAどころかウルトラ一族である事すら怪しかったりする。
(ラベル市の住民も「ウルトラ一族は人間に姿を変えている」と語っているので、本作のウルトラマン達の人間体は乗り移ったのではなくウルトラマン本人である)
そのため、「セブン義兄さん」とか「夕子義姉さん」だった可能性も大いに有り得る。
どっかのパラレルワールドよろしく夫婦になってたりすると嬉しい限りである。
後、トンちゃんナンちゃんの後者の方と同姓だがそこは触れられなかった。

東光太郎
トンちゃんナンちゃんの前者の方。
ウルトラマンタロウだがとぼけた性格になっており、数多くのネタを振りまいて我々の腹筋を崩壊させてくれる。
病院に仮病で入院してる所をダンに連れ出されウルトラマンキングを探すのを手伝わされる。
専用コマンドはヘルプでウルトラの父、母の助けをよべるが「はやくひとりだちしなさい」と言われて失敗することがあり、
たとえタロウがピンチで今にも死にそうなHPでも助けてくれない場合がある。
ウルトラダイナマイトを使うと原作と違って戦闘不能になる。

ゾフィー
立ち位置が安定し過ぎている長兄。
初登場時に既にヤプールに捕まっていて見事に弟達の足を引っ張った。
1回目の合流後にラベル市に訪れると、ゾフィーからの贈り物としてアイテムがもらえる。…本人からではなくウルトラタワーの受付から。

カミーユ・ビダン
Zガンダムのパイロット。
今回は内情を探るためティターンズに配属されるが配属されて間もなくジェリドを殴ってしまう。
一応エマやアムロの説得でジェリドに謝ったが彼に根にもたれている。
ほとんど活躍する事なくパーティーから抜ける。
というか普通にプレイした場合には、ほぼ間違いなく仲間にして一度も戦闘すること無くパーティーから抜けていく。

シャア・アズナブル
ジオン国所属のサザビーのパイロット。
ジオンがネオ・アクシズによって壊滅させられたあとにジオン国を復興させるための埋蔵金探しをしている。
νガンダムを強化したような能力をもつ。
余談だが、この当時「シャアがサザビーに乗って仲間になる」「ハマーンが仲間になる」という展開はかなりのサプライズだった。

エルピー・プル
キュベレイMKーⅡのパイロット。
リィナが誘拐されたさいにZZが壊れているジュドーの代わりに仲間になる。ハマーンの使い回しだろ、とか言わない。
νと似た能力を持つ。

ハマーン・カーン
アクシズの摂政だったがネオ・アクシズに政権を乗っ取られミネバとともに落ち延びる。
原作のような屈折した性格ではなくミネバに対しては過保護。
その過保護っぷりはエンディングでもギャグとして使われており、
ぜひハマーン様ファンには本作のエンディングを見ていただきたいと願ってやまない。
直後にコンビニに冷凍たこ焼きを買いに行きたくなること請け合いである。
戦闘ではキュベレイで協力してくれるが使用期間は短い。…それでもカミーユに比べれば雲泥の差だが。
余談だが、スパロボなどでは割とメジャーな「ハマーン様が仲間になる」という展開の元祖はこのゲームである。

シーブック・アノー
ガンダムF91のパイロット。
終盤に仲間になり最終メンバーの一人。
ガンダム系らしく素早さが高く専用コマンドのぶんしんは回避率をあげることができる。
ひっさつは単体攻撃が多く火力はνガンダム並だがTPが多いのでνガンダムより長もちする。

ハロ9000
ゼウス機関にある作戦立案をするコンピューター。
マザーコンピューターはダカール市にあり通常は端末がゼウスに同行している。
作戦立案担当だが行動するかどうかの最終判断は隊員に委任している。
かんじんな場面で役に立たないことがある。
ちなみにアムロが作った方のハロは別に存在する。…ヒントはアムロの家の犬小屋

アポロン
リーダーとして世界中のテロリストをまとめあげアクシズでクーデターをおこし政権を乗っ取りネオ・アクシズを建国。
その後はアメとムチを駆使してジオン国を内部分裂させ滅ぼした。
ネオ・アクシズ幹部にはヤプール、シャドームーン、シロッコがおり三人ともアポロンには絶対の忠誠を誓っている。

一般的なテロリストの略奪などの暴政をするイメージとは違い領民には税金を軽くするなどの善政を行い前より住みやすくなったと言う人がいる。
その様子からアムロは「まるで僕達が悪いみたいだ」と思わず言ってしまうくらいだがやってることは世界中のテロリストの支援なので間違いなく悪である。

その目的は不明。

アポロンはゼウスメンバーと極力争わない姿勢を見せているが…?
ちなみに話しかけても準備はできたか?と聞いてきていいえを選ぶとなんと戦闘を待ってくれるのでメニューを開いて回復などができる。なかなか慈悲深いお方のようだ。

マサキ・アンドー
隠しキャラでサイバスターのパイロット。
例によって道に迷っている。というか、方向音痴とシロ&クロは本作が初出。
また、サイバスターの出自についても少しだけ教えてくれる。
なお、本作のマサキは後ろ髪を紐で縛っている。
後のボイス・スパログによると、当時(第2次~第3次)のマサキは散髪する余裕がなかったらしく、
EXでテュッティに髪を切ってもらうはずだったらしいが、おそらくLOEの制作とさっちんがキャラデザした影響で黒歴史となった模様。

シュウ・シラカワ
隠しキャラでグランゾンのパイロット。
ラストダンジョンではマサキとは二択(シーブックを含めれば三択)で仲間になる。
キャラが定まってなかったのか、グランゾンを盗まれ、落とし穴に落ちるというシラカワ博士史上空前絶後の大失態を犯してしまう。
その代わり、仲間になるとマ・クベを催眠術で廃人にするというとんでもない行動に出る。


余談だがゲーム内では黒いネタが多数あったりする。


この度、『ロストヒーローズ2 PREMIUM EDITION』にて3DS移植版が収録されることが決定した。
ギリアムも18年間ヒーロー戦記を宣伝してきた甲斐があったというものである。



追記・修正は終盤にマサキorシュウを仲間にできた方にお願いします。

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