アムロ・レイ

登録日:2011/02/23 Wed 23:48:33
更新日:2021/03/22 Mon 20:56:04
所要時間:約 14 分で読めます





「アムロ、ガンダム、カタパルトスタンバイ!」

「……宇宙(そら)か……!!」


「アムロ、行きます!!!」


TVアニメ『機動戦士ガンダム』及び劇場版『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の主人公。
CV:古谷徹

出身地:鳥取県(TV版),プリンスルパート(劇場版),ロサリト(THE ORIGIN)
所属:一般人→地球連邦軍→反連邦組織カラバ→地球連邦軍外郭新興部隊ロンド・ベル

搭乗機
RX-78-2ガンダム
ガンキャノン
ガンタンク
G-3ガンダム(小説版ファースト)
ジム(漫画版ジ・オリジン)
リック・ディアス
ディジェ(TV版のみ)
Ζプラス
Ζガンダム3号機
●シュツルム・ディアス(小説版ZZ)
●リック・ディジェ(機動戦士MOONガンダム)
メガゼータ(逆襲のギガンティス)
ジェダ(小説版ハイストリーマー)
リ・ガズィ
νガンダム
Hi-νガンダム(角川スニーカー版逆襲のシャアのみ)


ちなみに下着はトランクス派。しかもオーソドックスな青白の縦縞を好む(大人になっても変わらない)。



○U.C.0079 「一年戦争
作品:『機動戦士ガンダム』

こいつ、動くぞ…!

一年戦争の傑作機ガンダムを駆り、ジオン側から連邦の白い悪魔と恐れられた地球連邦のエースパイロット
撃墜数は連邦第2位。因みに1位はテネス・A・ユングという連邦軍人。
テネス・A・ユングという人物の詳細はいまだ明かされていないため、ニュータイプであるアムロを危険視した連邦軍がでっちあげた架空の人物説やスコアの水増し説がある。逆に連邦嫌いな制作サイドがあえて明かしていない可能性もある。
(なおカードゲーム等でテネスのビジュアルが描かれたことはある。また「ギレンの野望」の挿入アニメでは、テネス似の軍人が一瞬描かれたことがある。ワッケイン似の軍人と会話をしていた)
しかし、アムロとガンダムの戦果は一年戦争終盤の3ヶ月という短期間で挙げられたものであり、むしろこれはテネスが実在していようとたった3ヶ月で開戦当初からの名だたるエース達を抑えて2位になっているアムロの凄まじさに注目する所だろう。


サイド7に住む機械いじりが得意な民間人の少年だったが、戦火に巻き込まれ成り行きでガンダムに搭乗した事でホワイトベースの乗組員として組み込まれ、軍属となった。
それなりに戦意も勇気もある少年だが、元々は戦争とは無縁の民間人である事には変わりないため度重なる悲劇や戦闘への恐怖、周囲の無理解等が重なり、ナイーブな発言が目立ち、度々年長者のブライト・ノアに修正をくらっている。

その修正された際に発した

親父にもぶたれた事無いのに!

は、ガンダムを知らない人でさえ知っているほど有名なインパクトのある台詞である。
このセリフのイメージのみが先行してへたれのイメージがついているが、実際のやり取りを見ればわかる通りこの修正はブライトの半ば八つ当たりに近く(ブライトも士官学校卒業後の新兵でしかないのに、他に人がいないという理由で艦長代理という大役を任され余裕が無かった事には留意)、この後出撃しているので決してへたれという訳ではない。

また、後の話でリュウにも殴られる。



しかしそんな少年も多くの人々との出会いと別れ、『赤い彗星シャア・アズナブルとの戦い、のちの呪縛霊ララァ・スンとの接触を経験し、
人間的にも成長しニュータイプ(以下NT)へと覚醒していく。

ランバ・ラルとの戦闘後は、かつて目立った周囲との軋轢や独断専行的な行動は鳴りを潜め、
ホワイトベースから退去するカイに対しても、不器用ながらも気遣いと餞別として工具を渡したり、戦死したリュウに対する連邦の事務的対応に反感を示したりとホワイトベースの皆を大切な仲間として行動している。

これはホワイトベース隊のメンバーの殆どが正規軍人ではない事と同世代であるがゆえに本音をぶつけ合えた事、敵のエースやジオンパイロットも人間的に立派な人物と呼べる存在であり直接接する事が出来た事が大きい。

そして戦争を生き延び、連邦軍を勝利に導いた伝説的な英雄となる。この時点での階級は少尉。
また、この戦いでアムロが残したガンダムの戦闘データは後のMS開発にも多大な影響を与えたと言われる。


MSパイロットとしては初めは順応性が高い程度で常人程の腕前に過ぎなかった。ガンダムの装甲・パワー・学習型コンピュータに助けられている点が大きかった(それでもシャアと斬り結びながら背後から接近したザクを片手間で撃墜するなど後の片鱗は見られる)。
しかし、地球に降下した頃(まだMSに乗り始めて間もない)にはすっかりガンダムに慣れており、
助けもあったとは言え、ガルマ・ザビの空中戦法に初見で対応してドップを撃墜しまくる*1等この段階でホワイトベース隊でアムロ以上にガンダムを乗りこなせる人間は存在しなくなっていた。
ランバ・ラル戦では(アムロ自身の勝利感は薄かったものの)ほとんど圧勝、
黒い三連星を相手に周囲が苦戦する中3対1という不利な状況をものともせず返り討ちにする*2
しばらくぶりに遭遇したズゴックを駆るシャアには少し戦っただけで撤退に追い込む*3など、既にジオンのエースというだけでは対抗出来ないほどにパイロットとして成長している。
ガンキャノンガンタンクも乗りこなしており、流石にガンタンクでは対MS戦をしようとは考えず素直に退避しているが、ガンキャノンではザクを暴力で圧倒している。
再び宇宙に出た頃にはNT能力にはっきりと目覚めており、出会いがしらからの攻撃などの突発的な危機も直感で度々回避している(余裕ではなく、よく「うわあー!」と叫んでいる)。
次々に出てくる新MSやMAと戦い、そして勝利し続け、最終的にはNT能力に目覚めたシャアの駆るジオングと相打ちになった。

ジオング戦も激戦の果てに通常のMSにおけるコックピット部分を撃ち抜いており、特異な構造(いつの間にか頭部に移動)でなければシャアはこの時死んでいた。
そのため一瞬気が緩んだのか離脱後のジオングヘッドの攻撃で頭部をやられているが、
頭部がやられてメインカメラが映らなくなり、常人では戦えない状態に陥ってもそのまま防衛線を突破してア・バオア・クーに侵入する。
ラストシューティングに至ってはシャアの行動を完全に予測していたため、攻撃を受ける直前にガンダムから脱出しており、オートパイロット機能で相打ちに持ち込んだ。

NT能力そのものも非常に強く、ア・バオア・クー戦でシャアとの決闘を終えた後は仲間達と敵の動きやア・バオア・クーの構造を把握し、
一緒に活路を切り開いたために絶体絶命の危機に瀕していた仲間達にNT能力で個別に指示をして退路を導き*4
大破したガンダムのコアファイターがまだ動いたという幸運にも助けられたが、自身を含むホワイトベースの乗員を生存させることが出来た。

MSパイロットとしては判断力・反応速度・操縦技量・直感など全てが別格として描かれているが、
肉体は元々メカオタクの一般人に過ぎないのでビグロ戦で気絶したり、
ブラウ・ブロ戦ではガンダムがついていけずオーバーヒートしたので、戦闘直後にシャアが突っ込んできたらやばかったり*5等、ちょくちょくピンチにはなっている。


悲劇に終わったが敵であるララァと分かりあえたことや、実際に奇跡的な経験を経ているためNTは『人類の革新』だと信じるようになる。
しかしNTは超能力に類するものでどうしても抽象的な説明になったり、基本的にはNTでなければ実感できないこと・エースパイロットの直感的な技能だと誤解を受けたりしたため、
後に「NTとは何か?」と何度も取材を受けるも、大衆の理解は得られなかった模様。
これはアムロが自分の得た知見を説明するだけの語彙力が欠けていたのも原因。アムロは 学歴は中卒どまりなので 哲学的な教養などまったく身につけていなかったため、説明しようにも舌足らずになってしまったらしい*6

更にアムロを含む多くの者にとってのNT能力や思想は、ジオン・ダイクンの思想やレビル将軍の理解していたNT論とは異なっている(※別にアムロ達がNTについて勘違いしているわけではなく、異なるだけ)。
また、分かりあえたところで戦いを回避できるわけでも、必ずしも適切なコミュニケーションが図れるわけでもない*7、など諸々の課題もあり、
視聴者どころか制作スタッフにとっても難儀なことになっている。


○U.C.0087 「グリプス戦役
作品:『機動戦士Ζガンダム

人はまた、同じ過ちを繰り返す…全く!

一年戦争の英雄となったアムロだが、戦後はNTの存在を恐れた連邦政府により軟禁に近い生活を強要されていた。

しかしかつての戦友達の説得・協力により反ティターンズ組織エゥーゴとその協力組織であるカラバに合流。
その時宿敵シャア(クワトロ)と再会を果たす。
その際、輸送機をアッシマーにぶつけるなどブランクを感じさせない卓越した操縦技術を発揮し、エゥーゴ合流後はリック・ディアス、ディジェを駆り活躍。
7年ぶりにMSに乗るにも関わらず、ブランクどころか、寧ろパイロットとしてのセンスが更に洗練され、アッシマーに苦戦するカミーユに「後ろにも目をつけるんだ!」と無茶なアドバイスをするなど、もはや常人から逸脱したレベルに達していた。

戦局が宇宙に移った後の活躍は詳しく描写されていないものの、地上に残りパーソナルカラーに塗装されたΖプラスを駆っていた「らしい」とされている。
「らしい」と言う理由は、アムロを連邦政府からの追っ手から守る為、搭乗機体や参加した戦闘が複数存在し、情報操作や影武者がいた為。
このアムロ専用Ζプラスは余程好評だったのか、映像化されていないにも関わらず後にMGでプラモ化されている。

ちなみに、この頃から台詞まわしがエロチックになる。
本人は意識してないが、他人が聞くと口説いているように聞こえる。
さすが天然ジゴロ。



○U.C.0093 「第二次ネオジオン紛争」
作品:『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』

貴様ほど急ぎすぎもしなければ、
人類に絶望もしちゃいない!

連邦軍に復帰し、ブライト・ノア大佐率いる外郭新興部隊「ロンド・ベル」のモビルスーツ隊隊長として活躍。

グリプス戦役にて行方不明になっていたシャア・アズナブル率いるネオ・ジオンの地球寒冷化計画を阻止する為、
5th・ルナ落下阻止時はリ・ガズィ、アクシズ落下阻止時は自ら設計に参加したνガンダムを駆り戦った。

アクシズ戦では敵防衛線を単機で突破し、待ち受けていたサザビーを駆るシャアとの死闘の果てに勝利し、因縁の戦いに決着をつける。
その戦いは、舌戦・白兵戦までにも発展しMS戦はお互いの武装を使い果たしてなお決着が付かず、最終的にはMSで殴る蹴るなどの肉弾戦を繰り広げた大激戦であった。
最終的にはサザビーを一方的に撃破する。

戦士としてだけではなく、精神面や判断力、果ては思想面でも著しく成長しており、最終的に革命家であるシャアを全否定する名言も出るに至った。

+「世直しのこと、知らないんだな」
「世直しのこと、知らないんだな。
革命はいつもインテリが始めるが、夢みたいな目標を持ってやるからいつも過激な事しかやらない!
しかし革命の後では、気高い革命の心だって官僚主義と大衆に呑み込まれていくから、インテリはそれを嫌って世間からも政治からも身を引いて世捨て人になる。
だったら……」
(直後にシャアが怒鳴って遮断される)
(小説版「ハイ・ストリーマー」「ベルトーチカ・チルドレン」ともに、最後の「だったら……」は「それがシャア、あんたのことだってわかってるのか?」となっており、明確にシャアの行いとして指弾している)

壮大な理想を述べることはできても現実処理能力がなく、うまく行かないのを大衆や誰か(多くは連邦)のせいにして、大虐殺などの奇行に走る……というのは、
ジオン・ダイクンやギレン・ザビに始まり、ジオンの系譜を継がない連中(コスモ・バビロニア木星帝国)も同様である。
特にシャアは、宇宙世紀を代表する思想家ジオン・ダイクンの理想を掲げて(あるいは血縁を利用して)新ネオ・ジオンの総帥になった、名門出のインテリ革命家なわけだが、
アムロはそんなシャアの在り方を(あるいは革命家というものの在り方を)、理想の世界に閉じこもって、現実の社会に向き合おうとしない、自尊心とエリート思想をこじらせた人間と痛烈に批判したわけである。
そもそも、シャアはグリプス戦役で理想を掲げてティターンズの悪を訴え、連邦政府と大衆を味方につけたにも関わらず、グリプス戦役終結後にはエゥーゴのトップとして何の事後処理を行おうともせずに姿を消し、
結果組織の腐敗を急速に進ませた前科があるのだから、シャアの理想を一度は信じたのに裏切られたアムロのシャアに対する革命家としての評価はとっくに底割れしていたのかもしれない。

それに対するシャアの返答は「私は世直しなど考えていない! 愚民どもにその才能を利用されている者が言うことか!」と、八つ当たり気味に怒鳴ることであった。
しかし腹が立って言い返したにせよ、前段のセリフではカミーユやナナイをはじめとするシャアの大義を信じて戦った人たちや、大義のために殺された人たちは、何だったのかということになり、かなり酷い*8
また後段にしても、さりげなくアムロの言うところの「大衆」を「愚民ども」と呼び、自らが選民/エリートであることを誇示する発言であり、かつてのギレン・ザビにかなり近くなってしまっている。

そして最終的に、掲げた大義も何もかもが偽りで、「アムロにまともに戦って勝ちたかったから戦争を起こした」とぶちまけるシャアに対して、
アムロは「情けない奴」「永遠に他人を見下すことしかしない」と、これまた正面から否定するわけである。*9



ロンド・ベルの活躍でアクシズを破壊する事に成功するが、破壊した半分が地球に引かれ落下を開始してしまう。
これを阻止する為、アムロはνガンダムでアクシズを押し返そうと試みる。
その際、サイコフレームの共振による光で、敵味方問わず「地球への落下を阻止する」という意識の統一を促し、数多のMSがアムロに同調して落下阻止に駆けつけた。*10


人の意思を集めたサイコフレームの光はνガンダム以外のMSを振り払い、光の虹が地球を取り囲むほどの規模までに拡大した。
その後アクシズは奇跡的に軌道を変え、地球への落下は阻止された。
「人の可能性」を信じ続けたアムロの生んだ奇跡と言える。


その後アムロとシャアは行方不明となり、捜索は数年に渡り行われたが発見出来ず、シャアと共に戦死したとされている。
ただアクシズが落下軌道から外れた後、バーニアを噴かしてアクシズから離脱するνガンダムと思われるMSが1カットだけ描写されており、後の歴史に登場はしないが伝説的英雄であるニュータイプ2人の生存を信じる声は少なくなかったという。
ちなみに、我等が富野監督は「あれで生きてたらすごいですよ」と発言し、監督的には死んでいると思っているようだが死亡は明言していない。

彼の劇中(人生)最期の言葉はシャアの「ララァ・スンは私の母になってくれるかもしれなかった女性だ!」というセリフに対する、
お母さん……? ララァが……? うわっ!?」である(この直後にコクピットから光が溢れ出しアクシズ・ショックが起きる)。
一応フォローすると最後の「うわっ」はライバルの性癖にドン引きするセリフとかではない
もっとも、アムロは「母親」というものが理想的な存在ではない、というか利己的極まりない存在ということを実体験として知っているため、
命の瀬戸際で「母親」に対して言及するシャアの心情がまったく理解できなかった、というのも確かだろう。
+アムロの母親……
FGの13話「再会、母よ…」の一度しか出てこなかったカマリア・レイ。
該当エピソードだけでも「アムロの成長を受け入れられず、悪しき変化として糾弾し泣き崩れる」という、自分の想いだけを抱いて息子を見ていない母親として描かれていた。
しかし彼女の自分勝手さはそれにとどまらない。

まずアムロと父テムは幼少期から宇宙に移住しているが、カマリアはそんな息子を守ろうとせず宇宙に送り出していた。回想ではアムロに優しげにほおずりし、息子もうれしそうにしていたが、実はこの時点で育児放棄に等しい。
カマリアは「私はお前をこんな風に育てた覚えはないよ」などというが、彼女はアムロを育てていないのだ。

そして、13話ラストでカマリアの後ろに車に乗った中年男性がいる。
実はこの男、カマリアの愛人、情夫であり、彼女はすでに家族を捨てていた。
これが「戦争で荒み切った中で必死に支えあい生きていくうちに芽生えた愛」とかならまだ情状酌量の余地はある、のだが……

実際にはこの不倫、最近始まったものではない
というのも13話時点でレイ家には未来の展望を失った連邦兵が雑居していたのだが、彼らによるとずっと無人だったとのこと。
おそらく数年前からもうレイ家には居つかず、情夫の家に入り浸っていたのだろう。

設定こそ異なるが小説版ガンダムではこの辺がもっとひどくなっている。

まず、カマリアの不倫はアムロの幼少期から始まっていた。
それどころか、夫ではない愛人との生々しいセックスを、よりによって幼少のアムロに目撃され、さらに「邪魔された」ことで逆上して追い回したという。当然アムロはトラウマを負った。
夫と息子が宇宙に行くのに自分だけ居残ったのも、愛人と別れるのがいやだったから。
テムも仕事(趣味)に打ち込み妻のことなど顧みず、むしろ女の相手をしなくてせいせいしたと思っていたらしい。

さすがに映像版では、アムロもカマリアも最初は再会を喜んでいたのでセックスを見られた設定は踏襲されていないだろうが、
カマリアが情夫と暮らしていたことは映像版でも設定されていたため、彼女が地球に残ったのも宇宙暮らしが嫌という以上に愛人のことが念頭にあったと思われる。
アムロ本人がそれらを察していたかは映像版では判然としないが、戦後に調べた可能性も高いし、13話時点でも母というものに幻滅している(父に対してものちに絶望する)。

そんなこんなでアムロは「母親が絶対なものではない」「母親は最後に頼る相手ではない」と15歳で悟っていたわけだが、
命の瀬戸際でいきなり五歳年上のライバルが「ララァ・スンに母性を求めた」と言い出したのだから「なぜ母!?」と驚いたのかもしれない。

なお、「ベルトーチカ・チルドレン」ではシャアがララァの件を言わなかったのでこのやり取りが完全カットされているが、こちらの世界線ではベルトーチカがアムロの子を妊娠している=母になっているのも理由の一つかもしれない。



〇U.C.0096 「ラプラス戦争」
作品:『機動戦士ガンダムUC

『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』後の世界が舞台なので、行方不明となったアムロは登場しない。
だが、ブライトの部屋に写真があったり、名前がぽつぽつ出てきたりはしている。
階級が中佐*11になっているところを見ると、どうやら事務処理上は死亡扱いされているようだ。

また余談だが、この作品の主役機体が「ユニコーン」ガンダムなことから、『アムロのシンボルである「ユニコーン」を冠したガンダムが主役機体ということは、主人公はアムロでは?』という憶測が飛び交ったことがある。
無論デマであり、主人公はバナージ・リンクスという少年。
『機動戦士ガンダムUC』の著者である福井晴敏氏は、ユニコーンがアムロのシンボルであることを、こんな憶測が飛び交っていることを知るまで知らなかったという。

OVA版ではブライトの持つ写真の他に、思念としてララァと共に1シーンのみ登場。また、台詞も一言のみである。


〇ゲーム等での活躍

据え置き作品には殆ど参戦している。
初期機体はガンダムだったりZ時代のものだったりするがアムロ自体はCCA版の場合が多く、一年戦争版やZ版での参戦は稀。

どの作品でもリアル系トップクラスの能力で自軍のエースとして活躍する。
縛りプレイでもしない限りは一軍当確のキャラ。

ストーリー面でも部隊の中心人物で、良き先輩・良き上司という風に描かれる。

また、お祭り作品であるため、原作では搭乗しなかった機体に乗って現れることも多い。
ディジェ-SE・Rをはじめ、ジェガンや量産型νガンダム、中の人が好きな機体だと言っているガンダムmkⅡのティターンズカラー
そしてついに、スパロボDDではガンダムという枠を飛び出しマジンガーZに搭乗した。
+マジンガー搭乗への経緯
νガンダムをまだろくな慣らし運転もしていない状態で、光子力研究所を襲った機械獣と戦闘するが
未調整のまま実践投入したため、機体がオーバーロードを起こしてしまう。
身動きが取れなくなったνをマジンガーZが庇うも、その際に兜甲児は負傷しマジンガーの操縦が難しくなってしまう。
動かせる機体、マジンガーZと身動きが取れるパイロット、アムロ・レイ。
この二つが奇跡の出会いを起こした。

一年戦争~CCAまで全ての時代のアムロが参戦する。
こちらでも全キャラ中トップクラスの能力を持つ。
特筆すべきはWARSからOVERWORLDでの一年戦争版アムロ専用アビリティの「白い悪魔」
このアビリティはガンダム系に乗っていればボーナスがかかるというもので、
原作通りの乗機ならガンダム系であればもちろん発動するし、宇宙世紀で自分の乗ったことのないガンダムでも、
はたまた宇宙世紀以外のガンダムでも効果が発動する。僕が一番、ガンダムをうまく使えるんだ!
なおライバルであるシャア(一年戦争版)は「赤い彗星」という専用アビリティがあり、
こちらは赤い機体に乗っているとボーナスがかかる。こちらも宇宙世紀じゃない機体でも対象だし、赤ければガンダム系だろうが対象。

GジェネDSの序盤ではジオン側視点で一年戦争終盤を戦うことになるので、
彼とガンダムの強さを嫌でも味わうことになるだろう。
プレイヤーとして使えるのは宇宙世紀ルートのみで参戦も後半なのだがそれでもお釣りが来るほどに強い。
νガンダムに乗せればハイパー化(共振状態)もあるので存分に暴れてもらおう。
スペシャルモードでは加入時に一点物のZガンダム3号機を持ってきてくれる。

なお今作の隠しルート突入には彼が関わっているのだが、
その条件はこれ以外の二つのルートをクリアした後、
ア・バオア・クー戦の彼をシャア以外で倒して戦死させる事である。
同じ様にア・バオア・クーで戦死する小説版をモデルにした展開の後、
前述した二つのルートでの敵側視点としてプレイする隠しルートに突入する。

当然というべきか、シリーズ皆勤賞。一年戦争後の展開、所謂「第二部」が存在する場合は、エゥーゴ仕様、逆シャア仕様のアムロなども登場する。
同等の能力を持つライバルにはシャア、カミーユ、ハマーンなどがいるが、射撃値や反応値といった単純な戦闘力においてはアムロが頭一つ抜けており、実質的な最強パイロットと言っても過言ではない。
またシャアやハマーンには及ばないが、指揮関連の能力値も高く、逆シャア版のアムロになるともはや指揮官としても最高ランク。

ただしギレンの野望シリーズはナンバリングが進むごとに「後の時代」が追加されていったため、一年戦争時のMSの性能、特に「限界性能*12」がどんどん下がっている。
よって最近のタイトルだと「ガンダムは勿論、アレックスですらアムロの能力についてこれない」ということになってしまっている。「ああっ、も、もう少し早く反応してくれ!」

ちなみに、アムロの異名「連邦の白い悪魔」は本作でのアナベル・ガトーの台詞が初出。ガトーならいかにもやりそうな言い回しであった上に、アムロは原作中でもコックピットを優先的に潰す悪魔的な戦闘スタイル*13を取っていたこともあり、あっという間に定着してしまった。


  • SDガンダム外伝
今こそみんな力を合わせて戦わなければならぬ時なのに、喧嘩ばかりして!
みんな一緒でないのなら、いないほうがマシだ!全員で協力し合えないというのなら、もう君たちには頼まない!
私は一人で行く!

全ての始まりであるジークジオン編からユニオン族の騎士アムロとして登場。
原典での鬼神のごとき強さはどこへやら、人間が不遇だった時代でもあり、脇役程度の能力。
OVA版ラクロアの勇者ではその弱さは特に顕著で、30分の間に5連敗、最後はセイラに助けられるという何とも情けないヤツ。

流石にこのままではいけないと伝説の巨人編では修行の旅に出ており、アルガス騎士団編では主役を張る。
異国の地で騎士団の指揮権を預かり、ガンダム族の末裔たちを説教一つで纏め上げるなど強さはともかく人間的にはかなりの成長をみせていた。
光の騎士編終了後は退役した騎士セイラと結婚。血縁上は騎士シャアと義兄弟に。

ちなみにベルトーチカは円卓の騎士編でカーバイン市長の娘として登場、話も場所も違うためか全く絡むことはなく
チェーンに至っては後のシリーズでも影も形も出てきていない。
フラウはラクロア王国の姫になっているので、姫とそれを護る騎士ということでフラグが立つかと思いきやそんなことはなかった。
ララァもお互いNT設定がなく、そもそも魔導士ララァの設定自体が媒体によってブレまくっていて
FC版、アニメ版ではまさかの悪女設定まで持たされてしまっており、アムロとの絡みは皆無。

その後はラクロア騎士団の団長となり、後の話でもラクロアからの援軍を率いてちょくちょく現れる。
…が、この時期から強さがインフレし始める。
聖騎兵物語時点でHPが2500を突破しており、人間族と考えると異常なほどHPが高い。
(人間族のHPは多くても3桁が限界で4桁に達したのはアムロを除くとシャアのみ。ちなみにシャアの最大HPは1000。他にも召喚士ルーが4000に達したことがあるが、彼女の場合はMP。しかもルードラゴンの力を借りての数字。)
簡単に言えば、この時の彼はバーサル騎士ガンダムより強い。…一体何があったんだ
さらに天馬ホワイトベースに跨るとHP4000になる。バーサル騎士ガンダム二人いてやっと互角である。
そして機甲神伝説になるとHPが5000になる。ホワイトベースに跨っているのを考慮してもさらに1000ほどHPを増やした事になる。…あなた本当に人間ですか?
一方のシャアは長年の軍師生活が祟ったのか、HP700で参戦。一体何がどうしてこうなってしまった…


○余談
一応、彼は一時代ひとりの女性しか愛さないらしいが

□一年戦争時代
セイラ&ララァ

□カラバ時代
ベルトーチカ

□ロンド・ベル時代
チェーン(小説ではベルトーチカで、妊娠させた)

……OK、突っ込むのはやめておこうか。
ちなみに劇場版逆襲のシャアにベルトーチカが出てこないのは、監督の富野由悠季によると「ロボットアニメの主人公が世帯持ちである」という事にスポンサーが難色を示したからとの事らしい。この時点でベルトーチカとは別れた事になっているのだが、続編のガンダムUCではベルトーチカがアムロの事を気遣う描写がある。
逆シャアのすぐ後に妻子持ちが主人公のアニメが子供を中心に爆発的なヒットを起こしたのは何の皮肉だろうか…。
ちなみに「ガンダム主人公が本編中で所帯を持つ」のは『機動戦士ガンダムAGE』(但し設定的にはその時期の主役は所帯で出来た子)、「恋人が身籠った後戦地に赴き帰らなかったガンダム主人公」は『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』の三日月・オーガスで実現することになる。


主人公を比べて、
「技量はアムロ」
「NT能力はカミーユ
「適応能力はジュドー
が飛び抜けていると言われる。

MS操縦に関してはアムロは天才的であり、一年戦争時点でもビットによるオールレンジ攻撃を打ち破り、
カイ達と一緒にとは言えわずか3分でMS12機と戦艦数隻を撃墜する等の戦果を上げていた。
加えて言えばガンダムは1対少数を想定した白兵戦機なので、アムロは完全にスペック以上の性能を引き出しているといえる。
(そのせいでガンダムがアムロについていけず、自壊寸前まで振り回されてしまった)。

以降もカミーユとシャアが二人掛かりでも苦戦していたアッシマーを輸送機で中破&撤退させたり、
性能では劣るリ・ガズィでサザビーを相手にしながらギュネイが駆るヤクト・ドーガを撃墜寸前まで追い詰めるなど、常人には真似できない戦果を挙げている。
機種を問わずスペックを限界以上まで引き上げる腕前は宇宙世紀最強といっても過言ではなく、歴代シリーズを振り返っても最高峰の技術を持ったパイロットだろう。

また、元々機械いじりが得意だった事もあってメカニック方面にも強く、一年戦争時代はガンダムの修理やメンテナンス作業を行っていたり、ホワイトベースの保守整備に参加する光景も見られ、本職の軍人からしてみてもアムロの機械への造詣の深さや理解度の高さはかなりのものらしくリュウはアムロは元々整備士の方が向いているのでは?と投げ掛ける程であった。
νガンダムの設計を自ら行い、そして実際に使いこなしているのはその極地と言える。


ただし、NTとしては『OTに近い感性』が邪魔をし、『最高のNT』であるカミーユには遠く及ばないらしい。
0079年時点でも「タイプから言ったら古い人間」と自称し、また0093年時点でその能力も衰えていると自覚している。
精神面もナイーブな面があるため、常にポジティブなジュドーと比べれば脆い。


漫画『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』においてアクシズを襲撃したジムが、アムロのデータの内「射撃に対する先読み」のデータ化したものを搭載していた。
その動きは敵味方問わず「無茶苦茶な飛び方だ!」「こんな奴とは戦った事ねえ!」と言われるくらい、ガンダムで相当無茶していた模様。
シャアの分析では「相手にロックオンされて引き金を引かれるまでの間に、敵機の銃口から射線を読んで回避する」らしく、狙いを付けるとまず当たらないとの事。
F90一号機には一年戦争時代のアムロのデータが組み込まれたAI「A.R」が搭載されており、当時のアムロのように敵の動きを先読みするような動きを見せている。
その為、回避と防御に関しては特に強い。至近距離からの射撃に対して左腕で庇う等々。
アムロのデータで育成したバイオ脳が駆るアマクサも、トビアと木星じいさんの二人を完全に翻弄(二機のフリントも居たが一瞬で撃破した)しており、
後はバイオ脳の知らない未知の兵器(シザー・アンカー)による動揺を誘うしか手が無くなり、彼がどれ程の怪物だったかを印象づけた。

0079のデータを使ったAIでこれなのだから、0093の本物は一体…?


テレビ版の彼が鳥取県出身と設定されたのは、後に『戦闘メカ ザブングル』で本格的に行われる「パターン破り」を意図したものだという。
富野監督は2010年10月23日に、鳥取市元魚町1丁目の町内会主催の「芸術祭」のトークショーにて
「ゴジラが山陰に絶対上陸しないように、アニメやドラマの舞台設定は関東地方に不自然に偏っている。これは制作者が過去の事例に縛られているからだ。そうした制作者への反論として、アムロの故郷を富士山から遠ざけた。過去に学ぶ必要はあるが、それをコピーしていっても未来はない」
と語っている。
ちなみに、劇場版設定のプリンスルパートはカナダに、THE ORIGIN設定のロサリトはメキシコにある。

小説版では最初から軍人で、ア・バオア・クー脱出後にルロイ・ギリアムに撃墜され戦死している。

戦死している。

大事な事なので2回言いました。ハヤトもこの段階で戦死してしまった*14為、Ζガンダム以降のストーリーが全く成立しなくなっている。アムロ亡き後のガンダム世界はどうなってしまったのだろうか…。
なお、彼の名誉のために補足すると、戦闘中にシャアからの共闘を持ち掛けられて戦闘態勢を解く⇒ギリアムが勇み足で撃墜してしまう。という流れであり、半ば事故のようなもの。
シャアも「ガンダムは分かってくれたのだぞ!」と悲痛な台詞を出し、ギリアム自身も後悔している。
(小説版は基本小説同士の繋がりはなくアニメ版前作の続編でありアニメ版同名作のパラレルワールド)


そっくりさんがいるらしい。
声のみだが。




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最終更新:2021年03月22日 20:56

*1 ギレンの野望ではこの時点で既にガンダムの初期想定を上回る性能を発揮しているとの事

*2 ガイアはこの時点でアムロをニュータイプと確信している

*3 ザクで対峙していた頃と比べてあまりにも強くなっていたため、ザクより強力な機体にも拘らず最終的にシャアはアッガイ部隊に待ち伏せさせて逃げまくる羽目になるのだが、アムロはシャアを追いながらこのアッガイ部隊をほぼノンストップで全滅させ、最後は自身がけなしたゾックに頼る形(時間稼ぎには成功)になった。なお、劇場版では色々カットされている。

*4 この時アムロの声が仲間全員に通じているため、NTどうこうに関わらず通用するものでなければ、ホワイトベース隊全員が実は程度や自覚の差はあれどNTであることになる。

*5 この後ガンダムにはマグネットコーティングが施され、アムロの操縦についていけるようになった

*6 というか、歴史に名が残るレベルの超一流哲学者でも、自分の知見を正確に示すのは難しい。例えば中国史上最大の哲学者・老子は「わしの悟ったものは到底言葉には出来ないもので、本来は名付けることさえも出来ないのだが、それでは説明もできないから、ここでは仮に『タオ』と名付ける」とぶっちゃけている。

*7 こちらは他の多くのNTにおいて露呈しているが、アムロに関してもお互いNTで十分に分かりあえていたはずのシャアが後に暴走を始めることは止められなかった。

*8 シャアがアムロに撃墜されポッドでふっ飛ばされた際、ナナイが「わたしたちを見捨てるつもりなんですか!?」と咎めたが、撃墜された(好きで放り出されたわけではない)相手に対しておかしな台詞である。しかし、シャアがナナイの思念に「男同士の間に入るな!」と怒鳴った際に「アムロとの戦いに比べればナナイもネオジオンもどうでもいい」「世直しなど考えていなかった」本心がつい漏れ、しかもニュータイプとして目覚めていたナナイに正確に伝わってしまったのなら意味が繋がる。

*9 劇場版ではこうなるが、小説版2種で微妙に異なり、「ハイ・ストリーマー」ではシャアは「アムロを見下すような真似だけはしたくなかったけど、どう考えてもヤバい事してる自分をアムロに止めてほしかったのでサイコフレームを渡した」という複雑な本心をアムロに打ち明けており、「ベルトーチカ・チルドレン」ではサイコフレームを入手するくだりが全く異なるためにアムロはシャアの目的が自分との決着であると早々見抜いている。

*10 その中にいた、ギラ・ドーガを助けようと手を伸ばしたジェガンにはユウ・カジマが搭乗していたとされる。

*11 士官学校を出ていないアムロは、二階級特進でもしない限り少佐以上になることはできない

*12 パイロットの性能を引き出せる上限値。これが高くないとパイロットの能力が高くても頭打ちになってしまう

*13 流石にヒーローの戦い方としてえげつなさ過ぎたためか、ガンダム歴代主人公の中でも「鉄華団の悪魔」こと三日月・オーガスくらいにしか受け継がれていない。

*14 アニメ版でのハヤトの戦死はΖΖ。