Sin(遊戯王)

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Sin(遊戯王) - (2016/05/16 (月) 22:10:10) の編集履歴(バックアップ)


登録日: 2010/02/11(木) 20:40:44
更新日:2024/02/25 Sun 11:14:39
所要時間:約 7 分で読めます



次元の狭間より現れし闇よ
時空を越えた舞台に破滅の幕を引け!
シンクロ召喚!現れよ!

Sin パラドクス・ドラゴン!


Sinは遊戯王OCG及び『劇場版 遊☆戯☆王~超融合!時空を越えた絆~』に登場するカード群。



OCGのSin


週刊少年ジャンプ2010年 2号に付属したSin 青眼の白龍が初出。

ほぼ共通した効果を持ち、要点を並べると以下の通り。

  • 対になるカードをデッキ(エクストラデッキ)から除外し、手札から特殊召喚する。
  • Sinと名のつくカードはフィールド上に1枚しか存在できない。
  • Sin以外の自モンスターの攻撃封印。
  • フィールド魔法が無いと自壊する。

緩い召喚条件と、強烈なデメリットを備えた上級者向けのカード郡と言える。
普通に使っても強いが、特にスキルドレインとの相性が良い。
効果が無くなるのでデメリット能力を踏み倒せるのだ。

ただし場の効果が無効になっても手札のSinのデメリットは有効なので複数並べられない。
他にも、デーモンとの駆け引きでバーサーク・デッド・ドラゴンを出すのも良い。バーサーク自体もレベル8の闇属性とシナジーがある。

また、遊戯王原作内で主役級のキャラクターが使用したドラゴンを元にして作られている。


Sinと名のつくOCGのカード


Sin 青眼の白龍
記念すべき初Sin。ジャンプ付属の250円カード。
だが、超時空パックで再録決定。

正規召喚すれば他のカードで特殊召喚は可能。
だが、素材の青眼の白龍自体が豊富なサポートを持ち、除外との相性もよくないのであまり使われない。

Sin パラドクス・ドラゴン軸のデッキであれば素材として使えるか


Sin 真紅眼の黒竜
映画館で配布。こちらも再録決定。
しかも映画館で配布したのが余ったのか、コレクター用なのかソフト化した映画の特典に全く同じ仕様のこいつがついていた。
……まぁ、そう何個も買わない映画のソフトに新規カードついても困るけどさ。

このカードもSin 青眼の白龍同様、正規召喚後は特殊召喚可能。
だが素材のほうも含めて全体的にステータス不足なので、Sinデッキよりは真紅眼デッキに投入される。
こっちは闇属性で除外サポートも使えるので、本体を帰還させて一緒に目玉やシンクロ素材になる簡単なお仕事。
デメリットが被る黒炎弾も使えるよ!

バトル要員にはなれない悲しさには触れるな。


Sin スターダスト・ドラゴン
Vジャンプ付属。このカードも再録が決定したが、入手できるのはジャンプフェスタのプロモーションパックとなっている。

他と違い、エクストラデッキからスターダストを除外するため、手札にきてしまってデッキから除外できないなどの事態にはならない。
だが特有の構文が若干違い、このカード自身の効果による特殊召喚しか認められないようになっている。

元の効果を参考にしたのか、フィールド魔法の破壊を防ぐ効果が持つ。
他より場持ちがいいため【Sin】デッキでは主力となる。


Sin サイバー・エンド・ドラゴン
超時空パックから登場したSin。
他のSinと同じ特徴を持つが、エクストラデッキからサイバー・エンドを除外するため、デッキが腐らずほぼノーコストで特殊召喚できる。
貫通は持っていないが、通常の戦闘でちゃんとダメージは与えられる。
いきなりATK4000のモンスター出てくるのは相手にとっては脅威。
Sinスタダと並ぶ主力カード。


Sin レインボー・ドラゴン
超時空パックから登場したSin。
他のSinとは違いレインボー・ドラゴンを手札からも除外出来る。
しかしそもそも手札にこないSinサイエンを使えば済む話。攻撃力もあちらと同じである。

サイエンとの大きな違いはドラゴン族であることでドラゴン・目覚めの旋律に対応していることである。
レインボー・ドラゴンの方を引いてしまっても竜の交感でSinの方とデッキからトレードすることもできる。

一応素材を救援光で回収したり、墓地に落ちてからも悪夢再びで回収できる。
仮に素材指定のない(もしくは非チューナー側の指定がドラゴン族)のレベル12のシンクロモンスターがでれば
パラレルギアとともに悪夢再びで回収し、そのシンクロモンスターをシンクロ召喚するという戦法もとれるようになるだろう。

フィールド魔法が重要な本家宝玉では本体が召喚できない時でも4000の攻撃力をたたき出すカードとして使用可能。
相性自体は悪くないが、こっちでもSinサイエンの方が採用される悲しい実情。

なんだかんだで召喚権も使わず軽いコストで出てくる攻撃力4000の為弱くないのだがSinサイエンの壁が非常に高く不遇な子。

究極宝玉神の名を持たないため、レインボー・ネオスデッキでの採用は微妙。
上述の救援光による間接的サーチには使えなくはないか。


Sin トゥルース・ドラゴン
2010年Vジャンプ6月号に付属。
フィールドのSinが破壊された時にライフ半分をコストに手札または墓地から特殊召喚する。
手札に持てる最大攻撃力かつ最大レベルの☆12のATK5000のモンスター。
自分でフィールド魔法を張り替えれば気軽に召喚できるSinの切り札。裏サイバー流でも使えるいい子。


Sin パラレル・ギア
超時空パックから登場するSin専用のチューナー。
他のSinモンスターとしかシンクロ出来ない縛りがあるが、素材となるSinは手札から使用出来る。

というかこいつ以外のSinは場に1体しか存在出来ない効果持ってるため手札のSinとしかシンクロできない。
ちなみに制約効果なので、仮に並べられても手札のSinとでしかシンクロできない。

Sinモンスターのレベル帯の都合から、高レベルシンクロモンスターを使うことになる。
かつてはパラドクスドラゴン専用だったがカードプールの増加に伴い出せるモンスターが増えた。

悪夢再びで回収できるのも強み。
またリミット・リバースを使えばSin トゥルース・ドラゴンの特殊召喚のトリガーにも使用できる。


Sin World
Sin専用のフィールド魔法。
パワーツール・ドラゴンと似たような効果を持ち、デッキから3枚Sinのカードを選択し、相手にランダムで選ばせて手札に加える。
但し、効果を使用したターンはドローが出来ない。

後述のパラドクス・ドラゴンの維持に必要なカードだが、新規カード『神縛りの塚』のせいで立場がいろいろと危うい。


Sin パラドクス・ドラゴン
Sinのシンクロモンスター。
レベル10なのでSin パラレル・ギア+Sin青眼かSin星屑で召喚するのが基本となる。
フィールドがSin Worldでないと自壊してしまうが、Sin トゥルース・ドラゴンのように自軍モンスターの攻撃制限はない。
また、シンクロモンスターを蘇生する効果を併せ持つ。こちらはSin Worldがなくても使えるので最悪シンクロ蘇生カードとして使うのも手。


○相性のいいカード


機皇帝ワイゼル
自壊したSinをトリガーにして手札からの特殊召喚できる後続として優良なカード。
シンクロと魔法対策にもなり攻撃力もSinスタダと同等値である。
正にパラドックスとアポリアの絶望同盟コンボだ!


禁じられた聖杯
モンスターの効果を打ち消す速攻魔法。バトルフェイズでも発動できるため使い勝手がいい。
相手モンスターの展開や除去の妨害にも使える攻守に長けた一枚。


トレード・イン
手札交換カード。ほぼ必須。
フィールド魔法かテラ・フォーミングが無いと何もできないので無理矢理にでもデッキを回す必要がある。
レベル8モンスターを中心に構成されたデッキの為腐る事なく機能する。


愚鈍の斧
デメリットアタッカー用の装備魔法。
維持にライフを500払わなければいけないが、モンスターの効果を打ち消し、攻撃力を1000ポイントアップする。
フィールドが破壊されてもこのカードが残っていれば装備したSinは自壊しない。


歯車街
古代の機械専用のフィールド魔法。
破壊されてSinが自壊しても古代の機械巨竜が呼べるため戦線を維持できる。


D・D・R
除外されている自分のモンスター1体を選択して攻撃表示でフィールド上に特殊召喚する装備魔法カード。
除外したSinの元になったモンスターを戻せるので無駄にならない。
但し、その場合は青眼と真紅眼に限られる。


異次元からの帰還
除外したモンスターを可能な限り召喚する罠カード。
相性の良さは上記の通りだが、どっかのドラゴンのせいで禁止に。


魔のデッキ破壊ウイルス
攻撃力2000以上の闇属性モンスターをリリースすることで、
相手の場と手札の攻撃力1500以下のモンスターを粉☆砕&発動後3ターンの間、
相手のドローをピーピングしてまた1500以下のモンスターを破壊する。

シンクロ召喚に必要なチューナーは攻撃力が1500に満たないものが多いため、どのデッキにも割と有効な罠カード。
さらにパラレルギア以外のSinなら何でもコストに出来る上、手札にSinが複数いれば攻め込める。


神縛りの塚
レベル10以上のモンスターに対象と効果破壊に対する耐性を与えるフィールド魔法。
レベルが10以上のSinはトゥルース、パラドクス、レインボー、サイバー・エンドの4種類のみだが十分に強力。
特にパラドクス・ドラゴンはSin Worldがなくても維持できるようになった。


スキルドレイン
モンスターの効果を打ち消す永続罠カード。
相性の良さは上記の通り。


No.107 銀河眼の時空竜
バトルフェイズ開始時に自分以外のモンスターの効果を無効化し、ステータスをリセットする効果の汎用ランク8。
リリース無しで通常召喚可能なレベル8モンスターを入れるだけで採用可能。
最近ではNo.95 ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴンやギャラクシーアイズ FA・フォトン・ドラゴンの素材になる事が主な仕事であるが、この効果は今でもSinと相性抜群。


虚無空間
お互いにモンスターの特殊召喚ができなくなる。
後攻1ターン目で塚+Sinサイエンがいる状態にこのカードを発動されると無理ゲー臭が漂い始める。
更にこれがダークマターまたはドラゴキュートス+Sinスタダになると何をして良いか分からなくなる。
フィールド張り替えや手札交換で捨てるのも簡単。


青眼の精霊龍
蒼眼の銀龍に続くブルーアイズのシンクロ体。
素材指定がチューナー以外の「ブルーアイズ」モンスターなのでバニラでもSinでも素材にできる。幸いな事に今はバルブが使える。
1ターンに1度墓地で発動した相手のカードを無効にする効果を持っており、ネクロバレーと合わせると相手の墓地が死に札と化す。
お互いのプレイヤーのモンスター2体以上の同時特殊召喚を封じる効果も大型モンスターを1体ずつしか出せないSinにとってはデメリットになりえない。


○映画において


パラドックスが使用するモンスター群。
映画のSinはOCGとは異なり、元となったモンスターの効果を備えている。
レインボードラゴンは宝玉獣効果がSinに代わっている。

なのにパラドックスはスターダスト・ドラゴンの効果を知らなかった。

また、召喚条件もOCGとは違い、デッキから除外せず墓地へ送るだけでよい。
このままだった場合いきなり強力なモンスターが湧いて来る上に墓地肥やしも出来ると言うハイスペックさ。

一応マクロ・コスモス等の発動下では召喚できなくなるというデメリットにもなりうるが、遊戯達が除外をメインにした戦術を使うキャラクターではないので普通に召喚され、歴戦のデュエリスト達を苦しめた。

更にパラドックスはフィールド魔法『Sin World』を使用することで、Sin共通のデメリットを打ち消している。

しかしアニメ効果のSin Worldには発動中にライフが0になるとプレイヤーがSinでしまうというデメリットがある。
まあ、遊戯王ではよくあることだ。


○映画に登場したSin


Sin サイバー・エンド・ドラゴン
Sin レインボー・ドラゴン
Sin パラレル・ギア
Sin スターダスト・ドラゴン
Sin クロス
Sin クローストリーム
Sin フォース
Sin チューン
Sin セレクター
Sin 青眼の白龍
Sin 真紅眼の黒竜
Sin ワールド
Sin パラドクス・ドラゴン
ATK4000 星10シンクロ
Sin トゥルース・ドラゴン
ATK5000 星12

尚、Sinとは宗教、道徳上の「罪」を意味し、それに「新」を掛けた形でのダブルミーニングとなっている。




以下重大なネタバレ?





作中で遊星たちの前に現れたパラドックスはスターダスト・ドラゴンを奪うが、幾らデュエルしなかったとはいえ、
その場に居合わせた元キングのレッドデーモンズはパラドックスから完全に無視された。

Sin化すればかなり強力なモンスターになったと思われるのだが、ともかくそんなわけでSinレッド・デーモンズ・ドラゴンは存在しない 

華麗にスルーされた我が魂(250円)


ちなみにミラーマッチがこのデッキにとって最大にして最強の敵である。


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