No.107 銀河眼の時空竜

登録日:2013/12/26 Thu 10:45:22
更新日:2025/04/07 Mon 07:43:51
所要時間:約 8 分で読めます





宇宙を貫く雄叫びよ。遥かなる時をさかのぼり、銀河の(みなもと)よりよみがえれ!
顕現せよ!そして我を勝利へと導け!

No.107!銀河眼の時空竜(ギャラクシーアイズ・タキオン・ドラゴン)!!



No.(ナンバーズ)107 銀河眼の時空竜(ギャラクシーアイズ・タキオン・ドラゴン)》とは「遊☆戯☆王ゼアルⅡ」に登場するカードである。



【概要】

バリアン世界からの刺客、ミザエルの使用するオーバーハンドレッドナンバーズ。
本来のナンバーズアストラルの記憶のピースであるはずだが、このカードはアストラルでさえその存在を知らなかった。

本編登場以前からⅡ1期のOP映像にはシルエット状態で登場しており、107番目のナンバーズの存在は知られていた。
ナンバーズらしくX召喚した時変形する演出があるが、 黒い四角錐の形から機械っぽい風貌のドラゴンに展開する。
前述の鋭利な姿とダークな色彩から、視聴者の間でも非常に人気が高いナンバーズの1体である。
進化形態は主に足のせいで賛否両論だが。キングギドラ

「銀河眼」の名も冠しており、初登場時から《銀河眼の光子竜》と何らかの関係・因縁を感じさせた。
また九十九遊馬の予知のような夢にも登場しており、その後決闘庵にて《真紅眼の黒竜》の木像を見た遊馬がこのモンスターを連想していたことから、立場は違えどその鋭利なフォルム等、《銀河眼の光子竜》だけでなく《真紅眼の黒竜》を意識しているのかもしれない。


アニメにおけるテキスト

ランク8/光属性/ドラゴン族/ATK 3000/DEF 2500
レベル8モンスター×2
このカードは「No.」と名のついたモンスター以外のモンスターとの戦闘では破壊されない。
1ターンに1度、バトルフェイズ終了後にこのカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動する事ができる。
このカード以外のフィールド上に表側表示で存在する全てのモンスターの効果を無効にし、
その攻撃力・守備力を元々の数値に戻す。さらにエンドフェイズ時まで、このカードの攻撃力は、
このターンのバトルフェイズ中にお互いのプレイヤーが効果を発動したカードの枚数×1000ポイントアップする。
この効果を自分のターンで使用した場合、このカードはもう1度だけ続けて攻撃する事ができる。


初登場時は野生の状態でバリアン世界にいたところをミザエルの白紙のカードに吸収された。まさかの放し飼いである。
なおミザエルも「相変わらず手間をかけさせる」と言っていた。



ちなみに初登場時、装備魔法カードで強化されたという共通点もある他、アニメの真紅眼関連カードには、このカードの効果名「タキオン・トランスミグレイション」によく似た「レッドアイズ・トランスマイグレーション」が存在する。

自身のナンバーの刻印は、頭部の右側にある。


効果名は「タキオン・トランスミグレイション」、攻撃名は「殲滅のタキオン・スパイラル」
「トランスミグレイション(transmigration)」は「転生、輪廻」を意味する。
なお、最初の対戦でホープを攻撃した際、両腕を赤熱化させて炎のリングを放つという謎の攻撃手段を見せている。


効果を発動すると効果を無効にされたモンスターは、ホープの場合は変形前の状態に戻り、《銀河眼の光子竜》は輝きを失った。
また、自身も変形前のニュートラル体に戻り、その後再展開して攻撃力が上昇する。

この際の口上は「時空をさかのぼり、再び顕現せよ!銀河眼の時空竜!」

アストラル、メラグはこの効果を「過去に戻って自分に有利な未来を選択することができる」効果と表現していた。*1

ちなみに名前の「タキオン(tachyon)」とは、超光速で運動すると言われる粒子で、
通常の物質とは逆に「絶対に光よりも遅くなれない」特徴を持つとされる。

そのため光速であるフォトンが未来へ向かうのに対して、こちらは光速を越えているために過去へ向かうと言われている。

ドイツの物理学者アルノルト・ゾンマーフェルトによって初めて存在が提唱され、
1967年に『速い』の意味を持つギリシャ語が由来となって、アメリカの物理学者ジェラルド・ファインバーグより命名された。

SF作品やニセ科学の分野でも、超光速移動(ワープ)や時間遡行など様々な題材で登場するが、
現在はタキオンの存在が提唱されているだけで留まっており、タキオンは未だ世界の誰にも発見・観測されていない。
科学者の中にはタキオンはその性質上絶対に観測できず、観測された時点でそれはタキオンではないという意見もある。
このことから

未来へ向かう効果を持つフォトンの龍「銀河眼の光子竜」
過去へ向かう効果を持つタキオンの竜「銀河眼の時空竜」

と明確な対比がなされている。
さすがにタキオンの持つもう一つの性質「エネルギーが減れば減るほど速度が上がる」は反映されていないが、オーバーレイユニットを取り除く効果辺りがそれに近いだろうか?


活躍

VS九十九遊馬(→天城カイト)で登場。
《半月竜ラディウス》と《星間竜パーセク》をオーバーレイ・ユニットにX召喚され、
遊馬の《No.39 希望皇ホープ》に攻撃、ホープの効果によって攻撃を無効にされたが、
このカードの効果でホープの効果を無効にし、攻撃力を1000ポイント上げて再びホープへ攻撃し、戦闘破壊した。
遊馬のライフはまだ残っていたがこのカードの攻撃の威力に吹き飛ばされ、ZEXAL化していない状態でスフィアフィールド内にいたために遊馬は戦闘不能になってしまう。

しかし、そこに天城カイトが現れ、デュエルを引き継ぐ。
このカードとカイトの《銀河眼の光子竜》の因縁から、ミザエルも交代を了承し、デュエルは続行された。

その後、《超銀河眼の光子龍》によって効果を無効にされて攻撃を受け、戦闘破壊されたが、ミザエルは《死者蘇生》でこのカードを復活。
RUM-バリアンズ・フォース》の効果でこのカードをランクアップさせ《CNo.107 超銀河眼の時空龍》をX召喚しようとしたのだが……。

その後もミザエルのデュエルではドン・サウザンド戦以外は必ず登場している。
実はドン・サウザンドの呪いのカードであるオーバーハンドレッドナンバーズの中ではかなり特異な存在。

オーバーハンドレッドナンバーズの中で唯一のランク8であることもそうだが、
このモンスターには他と違い現実に別の伝説が存在し、遺跡の碑文が残されたりもしている。

他にも冒頭で言ったようにミザエルによって捕獲されるシーンや、前世のミザエルに埋め込まれた107のカードが白紙*2であるなど、
「No.107」と「タキオン・ドラゴン」はもとは別の存在であるかのような描写もある。


最終的に明かされたタキオン・ドラゴンの正体は、世界を創造したドラゴンの2体の分身の片割れ*3
つまり宿っているカードはドン・サウザンド謹製の呪いのカードだが、モンスターとしては無関係である。

アニメ版のナンバーズは「ナンバーズのカードがデュエリストと結びついて開眼したもの」(記憶のナンバーズの多くはこれ)と
「元々あった伝説やモンスターがカードと融合してナンバーズ化したもの」の二種類があり、
《No.107 銀河眼の時空竜》は後者に当たる(さらに言えばプライムも同様である)。

カイトとのデュエル後にこのカードと《No.62 銀河眼の光子竜皇》《No.46 神影龍ドラッグルーオン》の3枚のドラゴンナンバーズが合体し、
ヌメロン・コードへの鍵である《No.100 ヌメロン・ドラゴン》へと変化した。



OCG版


OCGにおけるテキスト

エクシーズ・効果モンスター
ランク8/光属性/ドラゴン族/攻3000/守2500
レベル8モンスター×2
(1):自分バトルフェイズ開始時に、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
このカード以外のフィールドの全ての表側表示モンスターの効果は無効化され、その攻撃力・守備力は元々の数値になる。
この効果を発動したターンのバトルフェイズ中に相手が魔法・罠・モンスターの効果を発動する度に、
このカードの攻撃力はバトルフェイズ終了時まで1000アップし、このターン、このカードは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃できる。


効果発動のタイミングが、全てのモンスターの攻撃終了時から、バトルフェイズ開始時に変更された。
そのため、後出しはできなくなった。

その他、攻撃力アップは相手のカードによってのみ、攻撃力上昇が切れるタイミングが変更されているなどの違いがある。
また、例によってNo.共通の戦闘破壊耐性は削除された。残念ながら、《銀河眼の光子竜》とは相打ちとなる。

レベル8モンスター2体を要求するため重いモンスターに見えるが、レベル8にはそれなりに展開力のあるカードも多く、見た目ほど出しにくくはない。
手段は色々あるが、《CNo.107 超銀河眼の時空龍》サポートでレベル8を並べやすい『ギャラクシー(フォトン)』とは相性がいい。
このカードの効果も《フォトン・スラッシャー》や《銀河零式》と相性がいい。
このカード自身もギャラクシーおよびギャラクシーアイズなのである程度のサポートも受けられる。

アニメではギャラクシー(フォトン)の使用者であるカイトとミザエルが対立しているため、イメージには若干の問題があるが、そこが気にならなければ一緒に使うといい。
ちなみにアニメでは魔法・罠カードに関してはカイトとミザエルはほぼ同一のカードを使用してくるとカイトが予想している。
フォトンサポートとタキオンサポートで若干の違いはあるが。


効果は自身以外のモンスターの効果を無効にし、元々の攻撃力・守備力にするもの。
相手の耐性持ちのモンスターの効果を消したり、攻撃力の上がったモンスターの攻撃力を元に戻したりできる。
前述の《銀河零式》など、デメリットで攻撃力が下がったり、何らかのデメリット効果を持つモンスターに対してこのカードの効果を使用することもできる。
同じ黒い竜である「Sin」と合わせて総攻撃するのもいいだろう。
幸いSinにはレベル8モンスターは入れやすいため相性は悪くない。

ちなみに現在の裁定では元々の攻撃力(守備力)になった場合、永続魔法等による攻撃力の変化は、元々の攻撃力(守備力)で上書きされて実質適用されなくなる。



攻撃力上昇と2回攻撃の効果も持っているが、完全に相手依存なので使いにくい。

アニメとは異なり、このカードの効果を使用したうえで相手が何らかのカード効果を使ってくれなければ、2回攻撃さえできない。
そのため相手に何らかのカードを使わせなければならないが、もし使ってくるとすれば、攻撃を防いだりこのカードを除去しようとしてくる場合が多い。
それをかいくぐって2回攻撃を決めることができれば1ショットキルも夢ではないが、一種のロマンと考えたほうがいいだろう。

相手のカード効果が強制効果であれば前述の無効化効果と合わせて絶好の標的となる。
強力な強制効果を持つ《A・O・J カタストル》や《青き眼の乙女》などは理想的なカモ。
またアーティファクト相手だと高攻撃力を維持したまま二回攻撃という芸当もある程度は可能。

魔法・罠に対する耐性などはまったくないため、除去の危険性は付きまとうが、モンスター効果を無効にできるのはうれしい。
自分も巻き込まれるため、場合によっては効果が邪魔になることもある点には当然注意。
ちなみによく勘違いされがちだが、効果無効の期間は永続である。こちらの場合だとフィールドにいる限り無効になったままなので、《CNo.107 超銀河眼の時空龍》とごっちゃにしないように。

同じ素材二体でランク8には使いやすい
などもいるため、必要に応じて使い分けてもいいだろう。


サポートカード

罠カード
時空混沌渦(タキオン・カオス・ホール)
通常罠
(1):自分フィールドの「ギャラクシー」Xモンスターが、相手モンスターの攻撃または相手の効果によって破壊され墓地へ送られた時に発動できる。
相手フィールドの表側表示のカードを全て破壊し除外する。
(2):このカードが墓地に存在する場合、自分ドローフェイズに通常のドローを行う代わりに、墓地のこのカードを除外し、自分の墓地の「ギャラクシー」Xモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。

アニメと8期の『PRIMAL ORIGIN』で登場したタキオンの名を冠するサポートカード…とは言ったが、実際はギャラクシーテーマのサポートカードも兼ねる。
発動条件が厳しめな分効果は強力。
また、ホールと名のついた通常罠なので蟲惑魔とシナジーがあったりする。


タキオン・トランスミグレイション
カウンター罠
自分フィールドに「ギャラクシーアイズ・タキオン・ドラゴン」モンスターが存在する場合、このカードの発動は手札からもできる。
(1):自分フィールドに「ギャラクシーアイズ」モンスターが存在する場合、チェーン2以降に発動できる。
このカードの発動時に積まれていたチェーン上の全ての、相手のモンスターの効果・魔法・罠カードの発動を無効にし、この効果で発動を無効にしたフィールドのモンスター及び魔法・罠カードを全て持ち主のデッキに戻す。

同じく8期の『PRIMAL ORIGIN』に登場。
直接除去も出来ず、効果無効はモンスターのみ、単純な打点もプライムに劣る、とかなり立場が危ぶまれていた《No.107 銀河眼の時空竜》に与えられたまさかの必殺技カード
場にタキオンがいれば、なんと手札から発動できる万能カウンター罠。
さながら万能宣告者。もっとも、効果的には進化系のタイム・タイラントに近いか。

このカードが手札にあれば、上記の連中よりタキオンを優先して出す価値は十分にある。
しかも、伏せて使う分には《銀河眼の光子竜》でもサイファーでもいいため、【ギャラクシー】なら非常に強烈なメタカードとして投入できる。
これまではサーチ手段に乏しいという欠点を抱えていたが、《銀河眼の時源竜》と《神影金龍ドラッグルクシオン》の登場により手軽にサーチしやすくなったのもポイント。


タキオン・ギャラクシースパイラル
通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
自分フィールドに「ギャラクシーアイズ・タキオン・ドラゴン」モンスターが存在する場合、このカードの発動は手札からもできる。
(1):自分フィールドのドラゴン族の「ギャラクシー」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターはターン終了時まで、戦闘では破壊されず、自身以外のカードの効果を受けない。

10期になって登場した必殺技第二弾。
攻撃技だったタキオン・スパイラルが防御技になった。
実質的な完全耐性を付与するものだが、こちらもどちらかというと《CNo.107 超銀河眼の時空龍》との相性が良好。
また、コイツもギャラクシーアイズなので自分ターン限定だが《破滅のフォトン・ストリーム》をぶっ放せるのも利点。


ロード・オブ・ザ・タキオンギャラクシー
通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
自分フィールドに「ギャラクシーアイズ・タキオン・ドラゴン」モンスターが存在する場合、このカードの発動は手札からもできる。
(1):自分・相手のバトルフェイズに、 自分フィールドの「ギャラクシーアイズ」XモンスターのX素材を1つ取り除いて発動できる (自分フィールドに「CNo.」モンスターが存在する場合、このカードの発動と効果は無効化されない)。
このターンに召喚・特殊召喚された相手フィールドのモンスターを全てデッキに戻す。

12期の『デュエリストパックー輝光のデュエリスト編ー』にて登場した「タキオン」罠カード。 タキオンがOCG化したパック『LORD OF THE TACHYON GALAXY』が元ネタ。
今度は「ギャラクシーアイズ」のX素材をコストにこのターンに召喚・特殊召喚された相手の場のモンスター全てをデッキに戻す。
しかも自分の場にCNo.がいれば無効化されなくなる。こちらも《CNo.107 超銀河眼の時空龍》と相性が良い。
ただし、バトルフェイズ開始時発動と遅いのが難点。除去されない様に《タキオン・ギャラクシースパイラル》辺りと併用したい。また、前のターンから居座っているモンスターにも無力なので要注意。
そのため、どちらかと言えば自分に効果耐性を付与出来る《CNo.62 超銀河眼の光子竜皇》の方が使いやすいと言える。


リンクモンスター
銀河衛竜(ギャラクシーアイズ・サテライト・ドラゴン)
リンク・効果モンスター
リンク2/闇属性/ドラゴン族/攻2000
【リンクマーカー:左下/右下】
ドラゴン族モンスター2体
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分・相手のバトルフェイズに、フィールド・墓地のこのカードを除外し、自分フィールドの元々の種族・属性がドラゴン族・光属性の「No.」Xモンスター1体を対象として発動できる。
バトルフェイズ終了時まで、相手が受ける戦闘ダメージは半分になり、対象のモンスターの攻撃力は、そのモンスターの持つ「No.」の数値×100になる。
(2):相手エンドフェイズに発動できる。
デッキからカード1枚を選んでデッキの一番上に置く。

同じく10期に登場したLモンスター。《No.107 銀河眼の時空竜》がモチーフ。名前の由来はミザエルが使用した「銀河影竜(ギャラクシー・ステルス・ドラゴン)」からか。
バトルフェイズに場か墓地から除外する事でドラゴン族・光属性No.の攻撃力を自身が持つNo.の数値×100にすると言う明らかに《No.107 銀河眼の時空竜》もしくは《CNo.107 超銀河眼の時空龍》と組ませて使えと言わんばかりの効果を持っている。
そのターン中の相手が受ける戦闘ダメージが半減するデメリットはあるものの、攻撃力10700が襲いかかって来るのは脅威の一言。
特に《CNo.107 超銀河眼の時空龍》との相性が良く、
  1. このカードを出した後に《No.97 龍影神ドラッグラビオン》を出す
  2. 《No.97 龍影神ドラッグラビオン》で《No.107 銀河眼の時空竜》を素材に持つ《CNo.107 超銀河眼の時空龍》を出す
  3. 《CNo.107 超銀河眼の時空龍》の効果でこのカードと《No.97 龍影神ドラッグラビオン》をリリースしてモンスターへの3回攻撃可能に
  4. バトルフェイズに墓地のこのカードを除外して《CNo.107 超銀河眼の時空龍》の攻撃力を10700に
  5. この流れでモンスターへ3回攻撃出来る攻撃力10700の《CNo.107 超銀河眼の時空龍》が降臨する。
また、相手エンドフェイズにデッキから好きなカードをデッキトップに置く効果もある。相手のターンを凌ぐ必要があるものの、次ターンのドローをこちらで操作出来るのは有用。
こちらはも《CNo.107 超銀河眼の時空龍》との相性が良く、《RUM-七皇の剣》をデッキトップに置いて確定ドローからの公開で即座に《CNo.107 超銀河眼の時空龍》が呼べる。後は適当なモンスターを出せば攻撃力10700の3回攻撃《CNo.107 超銀河眼の時空龍》が成立する。


メインモンスター
銀河眼の時源竜(ギャラクシーアイズ・タキオン・プライマル)
効果モンスター
星8/光属性/ドラゴン族/攻3000/守2500
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分・相手ターンに、フィールドにドラゴン族Xモンスターが存在する場合に発動できる。
このカードを手札から自分か相手のフィールドに特殊召喚する。
(2):このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動する。
このカードの元々の持ち主は、自身のデッキから「タキオン」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
(3):自分か相手のドラゴン族Xモンスターの攻撃宣言時に発動する。
フィールドのこのカードをそのモンスターのX素材とする。

12期の『デュエリストパックー輝光のデュエリスト編ー』にて登場したNo.化する前のタキオン。
ドラゴン族エクシーズがいれば自分もしくは相手の場にフリーチェーンで特殊召喚出来る効果と、召喚・特殊召喚時に元々の持ち主は「タキオン」魔法・罠のサーチ、ドラゴン族エクシーズの攻撃時にそのモンスターのX素材になる効果を持つ。
普通にタキオンと並べて更なるランク8エクシーズへの足掛けと言う使い方も出来るが、そのスペックを最大限に発揮出来るのはタキオンがいる時に相手の場に特殊召喚した時
バトルフェイズ開始時にタキオンの効果を発動した後に特殊召喚するとサーチ効果が強制発動し、「相手の場で発動=相手が発動した」扱いになるため攻撃力1000アップと2回攻撃の発動トリガーを引け、更にタキオンの攻撃宣言時にもX素材化が強制発動するため追加で攻撃力1000アップして攻撃力は5000になると言う強烈なシナジーを形成する。
更にサーチ先を後述する《殲滅のタキオン・スパイラル》にすれば相手の場を空にした上で攻撃力5000の2回攻撃で一気にゲームエンドまで持っていける。


時空の雲篭(タキオン・クラウドラゴン)
効果モンスター
星4/光属性/ドラゴン族/攻 300/守 250
このカード名の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがドロー以外の方法で手札に加わった場合に発動できる。
このカードを特殊召喚する。
(2):このカードをリリースして発動できる。
自分のデッキ・墓地から「時空の雲篭」以外の「タキオン」モンスター1体を特殊召喚する。
(3):このカードが手札・墓地に存在し、自分がドラゴン族Xモンスターを特殊召喚した場合、その内の1体を対象として発動できる。
このカードをそのモンスターのX素材とする。

同じく12期の『デュエリストパックー輝光のデュエリスト編ー』にて登場したちびタキオン。可愛い。
ドロー以外の方法で手札に加わったら特殊召喚出来る効果と、自身をリリースする事で同名以外の「タキオン」をデッキか墓地から特殊召喚する効果、手札・墓地にいる時にドラゴン族エクシーズを特殊召喚したらX素材化する効果を持つ。
元々《No.107 銀河眼の時空竜》と相性の良い《輝光竜セイファート》1枚からサーチ→特殊召喚と繋げられるため無理なく採用しやすい。
デッキから特殊召喚出来るのは現状上記の《銀河眼の時源竜》限定だが、あちらにはサーチ効果があるため盤面の形成に繋げやすい。墓地からなら《No.107 銀河眼の時空竜》も《CNo.107 超銀河眼の時空龍》も特殊召喚可能で、そのまま墓地からX素材になれるため攻撃に参加しやすくなる。


無限竜シュヴァルツシルト
効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻2000/守 0
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できず、この効果を発動するターン、自分はドラゴン族XモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
(1):自分フィールドにモンスターが存在しない場合、または相手フィールドに攻撃力2000以上のモンスターが存在する場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚し、デッキから「無限竜シュヴァルツシルト」以外の光・闇属性のドラゴン族・レベル8モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。
この効果でデッキから特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。

12期の『デュエリストパックー輝光のデュエリスト編ー』にて登場したリメイクカード。
厳密にはタキオン専用サポートではないが、ミザエルの使った《限界竜シュヴァルツシルト》のリメイクなので記述。

効果を使うとドラゴン族Xモンスターしか召喚できなくなる強い縛りはつくが、後攻では容易に条件を満たしやすい特殊召喚効果と、光・闇属性のドラゴン族・レベル8モンスターのリクルート効果を持つ。
《神影金龍ドラッグルクシオン》や《No.107 銀河眼の時空竜》のX召喚を簡単に行いやすくできる潤滑油ポジション。


エクシーズモンスター
神影金龍ドラッグルクシオン
エクシーズ・効果モンスター
ランク8/光属性/ドラゴン族/攻2500/守3000
レベル8モンスター×2
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがEXデッキから特殊召喚した場合に発動できる。
デッキから「ギャラクシー」カードか「タキオン」カード1枚を手札に加える。
(2):このカードのX素材を2つ取り除いて発動できる。
ドラゴン族・ランク8・攻撃力3000のXモンスター1体を自分フィールドのこのカードの上に重ねてX召喚扱いでEXデッキから特殊召喚する。
その後、EXデッキから「ギャラクシー」モンスター1体をそのX素材にできる。

同じく12期の『デュエリストパックー輝光のデュエリスト編ー』にて登場したドラゴン族のランク8エクシーズ。
ドラッグルーオンに似た金色のドラゴンで、「ルクシオン」はフォトン・グルーオン・グラビトンを含めた質量が0で光速で動く素粒子の総称。ドラッグルーオン・ドラッグラビオンがそれぞれ対になるようなデザインをしているため、No.となって分離する前の存在なのかも知れない。
また、所々《CNo.107 超銀河眼の時空龍》を思わせるパーツが見られるが、これはドラッグルーオンに導かれ、ドン・サウザンドの策略で人生を狂わされバリアンとなったミザエルの人生を連想させる。

EXからの特殊召喚時に「ギャラクシー」か「タキオン」をサーチする効果と、X素材2つ消費してドラゴン族・ランク8・攻撃力3000のエクシーズを自身に重ねつつEXから「ギャラクシー」モンスターをX素材化する効果を持つ。

上記の《タキオン・トランスミグレイション》を筆頭としたタキオンサポートをサーチしつつ《No.107 銀河眼の時空竜》を重ねて出す事でこれまで弱かった先攻の展開を盤石に出来る。
勿論後攻でも《No.107 銀河眼の時空竜》を出して上記の《銀河眼の時源竜》を絡めたコンボを決めたり、《CNo.107 超銀河眼の時空龍》を重ねつつ《No.107 銀河眼の時空竜》を素材にする事で3回攻撃の発動を支援したりが可能。
特に《銀河眼の時源竜》を絡めたコンボの際に、《銀河衛竜》を《No.107 銀河眼の時空竜》の素材にしてから《No.107 銀河眼の時空竜》の効果で墓地に落とす事で《銀河衛竜》の墓地効果で《No.107 銀河眼の時空竜》の攻撃力を10700まで強化、そこに《銀河眼の時源竜》のサーチとX素材化が発動した結果、攻撃力12700の2回攻撃の《No.107 銀河眼の時空竜》が無人の荒野に降臨すると言う凄まじいコンボが成立する。
《銀河衛竜》のデメリットで相手が受けるダメージは半減するものの、そのデメリットを余裕でぶち抜いてワンターンキルが成立するためほぼ有ってない様な物と言える。


魔法カード
殲滅のタキオン・スパイラル
速攻魔法
(1):以下の効果から1つを選択して発動できる(このカード名の以下の効果はそれぞれ1ターンに1度しか発動できない)。
●自分フィールドに「ギャラクシー」Xモンスターが存在する場合に発動できる。
効果が無効化されている相手フィールドの表側表示カードを全て破壊する。
●「殲滅のタキオン・スパイラル」以外の自分の墓地の「タキオン」カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。
●自分の墓地のドラゴン族の「No.」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。

同じく12期の『デュエリストパックー輝光のデュエリスト編ー』にて登場した新たな必殺技カード。
元ネタは《No.107 銀河眼の時空竜》の攻撃技名。

「ギャラクシー」エクシーズがいる時に効果が無効になっている相手の表側カード全破壊か、同名以外の「タキオン」カードのサルベージか、墓地のドラゴン族No.を守備表示で蘇生か、3つのうちどれか1つを選んで発動する速攻魔法。
なんと言っても強力なのが1つ目の効果であり、《No.107 銀河眼の時空竜》の効果発動に成功すれば効果破壊耐性持ちも無効にしてから破壊するため、事実上効果を受けないカード以外は全て破壊すると言う凄まじい除去性能を誇る。
しかも無効になっているカードのみを破壊するため、《No.107 銀河眼の時空竜》の効果発動後に特殊召喚した《銀河眼の時源竜》はこのカードにアクセスしつつも破壊を回避し、そのまま《No.107 銀河眼の時空竜》の攻撃時にX素材化して強化しつつ自主退場、と強烈なシナジーを形成している。
ただし、裏守備モンスター・伏せカードには対処出来ないため過信は禁物。
残り2つの効果も悪い物ではなく、《タキオン・トランスミグレイション》の使い回しやタキオンを蘇生して発動条件を満たすなどの使い方が可能であり、決めきれない時でも腐らないのが便利。
2つ目の効果で《時空の雲篭》をサルベージして即特殊召喚から《銀河眼の時源竜》にアクセスして展開と言う動きもできるため、試合がグダってしまった時の立て直しにも有効。


時空の七皇(セブンス・タキオン)
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):EXデッキの「No.101」~「No.107」のいずれかの「No.」Xモンスター1体を相手に見せて発動できる。
種族か属性が見せたモンスターと同じで、そのモンスターのランクと同じ数値のレベルを持つモンスター1体をデッキから手札に加える。
その後、自分の手札を1枚選んでデッキの一番上に戻す。
このカードの発動後、ターン終了時まで自分はXモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。

同じく12期の『デュエリストパックー輝光のデュエリスト編ー』にて登場した「タキオン」カード。《銀河眼の時源竜》をカードに捕らえたシーン。
EXのオーバーハンドレッドを公開する事でそのランクと同じ数字のレベルで種族か属性が一致するモンスターを手札に加えるサーチカード。
《銀河眼の時源竜》など、《No.107 銀河眼の時空竜》の降臨に繋がるレベル8ドラゴン族モンスターにすぐさまアクセス出来る。
サーチ後に手札1枚をデッキトップに戻す必要があるが、《RUM-七皇の剣》の様に素引きしたくないカードを戻して「ミザちゅわ〜ん」状態を回避する次のターンに備えるなどの動きに繋げられる。
発動後にEXからエクシーズしか出せなくなるものの、タキオンデッキにおいてはほぼデメリットにならない。

また、エクシーズデッキもしくはEXに依存しないデッキであれば踏み倒しやすいデメリットと言うのもあり、EXにオーバーハンドレッドを用意する事さえ許容できれば《スモール・ワールド》の様なサーチカードとして扱う事も可能。
流石にサーチ範囲や柔軟性はあちらの圧勝ではあるものの、こちらは手札にモンスターカードがない場合でも発動可能なのが大きな強み。「セブンス」や「タキオン」に属するためサーチに対応しているのも大きい。


【余談】

その独特なデザインから人気が高く、2018年に行われたアイコン配布企画でも1位を取り配布されるなど根強い人気を持っている。
ちなみに2018年1月18日に行われた「どちらの『ギャラクシーアイズ』が好きか」というアンケートでは、「44%」対「56%」で《No.107 銀河眼の時空竜》が《銀河眼の光子竜》に勝利している。
メカメカしい姿がファンの心をつかんだのだろうか?

2016年に中国版で中国繁体字版表記であるためアジア版の様に公式大会では使用できないが他言語版では存在しないシークレットレアが登場し、実質コレクター需要しかなかったにもかかわらず中国語版でも高く取引されていた。
…がその収録弾を最後に中国語版が事実上終了。
また中国・台湾でもパック自体の流通数も多くなかったようでこのシークレットも中国でもめったに市場に出回らず価格が高騰しており、他言語版とはいえレギュラーパックのカードであるにもかかわらず日本では20万円で売りにだされている。

また、普通の日本版にしてもこのカードはまともな再録がないにもかかわらず、複数の専用サポートを抱えていたり、他のギャラクシーアイズエクシーズの下敷きとして優秀な為需要が供給に対してかなり高く、相場はレギュラーパックのウルトラレアの中ではかなり高額となっている。
ZEXAL本編においてオーバーハンドレッドナンバーズはアニメ放送当時にOCGにはごく一部のカードにしか存在しない赤字のウルトラレアカードだったが、現実では OCG20周年記念の一環として2019年2月9日から2019年2月22日まで実施されたキャンペーンで配布された『20thシークレットレア SPECIAL PACK』にて赤字である20thシークレットレア仕様のこのカードが収録されており、高い値段で取引されている。
その後も2020年に受注生産された『ナンバーズコンプリートファイル』にて、赤字のウルトラレアのこのカードが収録されており、こちらは受注生産ということもあってか流通枚数が多く20thシークレットレアと比べて安く手に入る為、ミザエル気分を味わいたいならこちらを購入するといいだろう。

そして時は流れて2023年、なんとこのモンスターのフィギュアがメガハウスの「ART WORKS MONSTERS」シリーズで発売され(発送は2024年)、全国のミザエルたちが狂喜乱舞した。
全高38.5cm、全幅38.0cmの大型フィギュアで、価格は42,350円と決して安くない値段ではあるが、立体化の際リデザインされた《No.107 銀河眼の時空竜》の姿は躍動感溢れたカッコイイものに仕上がっているため、是非とも《No.107 銀河眼の時空竜》のファンは購入して飾りたいところ。
オーバーレイユニットやニュートラル体も付属している。
ミザエルの中の人である大河元気氏もレビュー動画にて「自分達の知っている《No.107 銀河眼の時空竜》より強そう」「かっこいい」と嘗め回すように眺めながら大絶賛しており細かい評論を送っている。*4


『バカな! この項目は過去に戻って、そこで自分に有利な追記・修正を選択する事ができるとでもいうのか!?』


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最終更新:2025年04月07日 07:43

*1 あまりにも処理が複雑なためか、これ以降も効果が使われるたびに逐一外野による説明が入っている。

*2 他の七皇のオーバーハンドレッド・ナンバーズは渡された時点でイラストがあった

*3 もう片方がフォトン・ドラゴン

*4 https://www.youtube.com/watch?v=11lldRNg0iI