毛糸のカービィ

「毛糸のカービィ」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

毛糸のカービィ - (2016/01/24 (日) 16:56:54) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2014/02/11(火) 17:00:57
更新日:2024/01/08 Mon 00:31:21
所要時間:約 8 分で読めます





毛糸のカービィとは、2010年にWii任天堂から発売されたアクションゲームである。
発売は任天堂、開発は『ワリオランドシェイク』等を開発したグッド・フィールが担当。
グッド・フィールはがんばれゴエモンシリーズの元スタッフの集まり、と言えば分かりやすいか。
ハル研究所は開発協力に留まっており、以前よりも外注色が濃い。



概要


鏡の大迷宮』『参上!ドロッチェ団』のフラグシップ以来となる外部開発。
据え置き機では『星のカービィ64』以来の横スクロールアクションである。


最大の特徴はタイトルにもあるように、毛糸やフェルトで表現されたキャラクター、そして世界観。
全体的にほんわかとした可愛らしい雰囲気で占められている。
カービィや敵のアクションは総じて愛くるしく、見ているだけで癒し。
ギミックも世界観に合わせてよく出来ており、糸を引っ張って背景の布を縮めたり、怪しい所をベリッと剥がしたり…
昨今のリアル志向が強いゲーム業界では意欲的な作品と言える。
BGMも各ステージの雰囲気とよくマッチした穏やかな曲が多いが、終盤は…?


星のカービィシリーズの中では「体力やミスの概念」が無いという、異質なゲーム性が際立つ。
つまり絶対につまずくようなことが無い。
その代わり、後述のビーズを集めることが本作の楽しみ方の主軸となる。


収集要素の一部に「インテリア」「布」が登場。
ステージに隠されていたり店売りされていたりと様々で、マンションの一室を借りて好きに配置できるほか
空き部屋に指定されたインテリアを置いて、住民を呼び込むこともできる。
インテリアの種類はただの家具から奇妙な置物まで多種多様。
カービィの部屋に関しては決まった正解は無いので、どこまでも自由に試してみるといいだろう。


珍しくスコアの概念があり、「ビーズ」をステージ中で沢山集めることが本作の肝となる。
ビーズは通貨でもあり、インテリアや布の購入に使う。
ただし敵に当たったり穴に落ちたりするとビーズが飛び散ってしまう。
某青いハリネズミのリングみたいなものである。


前述されたように体力やミスの概念がないので
エンディングを見るだけなら番外編含めシリーズで特に難易度が低い。
しかし、後述のおともだちとの遊びはやはり番外編らしく難易度が高めである。

あらすじ

ここは、呆れかえるほど平和な国、プププランド。カービィは、散歩の途中でおいしそうなトマトを見つけました。

「やったね、いただきま~す!」

と、吸いこもうとしたその時、トマトと一緒にマントの男が飛び出してきました。

「これは大事なメタモルトマトだアミーボ!」

でも、トマトは腹ペコカービィの口の中へ…すると突然、マントの男が持っている靴下が輝きはじめ、カービィは靴下の中に吸い込まれてしまいました。

そこは、すべてが布や毛糸で作られた世界でした。そして、驚いたことに、カービィの体も毛糸になっていたのです。

するとそこへ、怪物に追いかけられた少年が駆けてきました。

「助けてー!」

(危ない!)と思ったその時、なんと、カービィの体が車に変身。少年を乗せて、あっという間に怪物を振り切りました。

「助けてくれてありがとう。僕はフラッフって言うんだ」

フラッフは言います。アミーボ・アモーレと言う悪者に、バラバラにされた世界を救うため、大陸を繋げる旅に出るところなのだと。

「僕と一緒に魔法の毛糸を探してくれないかな?」

それを聞いたカービィは、困っているフラッフを助けることにしました。

こうして、世界を元に戻すための、二人の旅がはじめるのです。

(毛糸のカービィ公式サイト おはなし参照)


登場人物

ご存知ピンクだま。毛糸になっても可愛さと強さは健在。声もお馴染み大本眞基子。
今回は食い意地が功を奏し、吸いこみが使えなくてもメタモルトマトのおかげで戦えるようになった。


  • フラッフ
毛糸の国の王子。ピンクだまそっくりのみずいろだまだが、目つきが凛々しい。
バラバラにされた大陸を繋げる旅に出たが、その途中で怪物に襲われたところをカービィに助けられた。
ゲーム中では2Pキャラ扱い。なので普通のプレイではチュートリアル以外だとゴールダンスの時にしか出てこない。働け


メタモルトマトの持ち主であった、メキシカンな出で立ちの謎の男。
毛糸の国をバラバラにしただけでなく、今度はプププランドまで毛糸の世界に変えようと企む。
両手には目つきの悪い顔をしたヘンな編み棒を持っているが…


カービィのライバルその1。本作ではアニメ版の「ぞい」口調。
ワドルディ達がアミーボ・アモーレの作り出した偽者とすり替わっていることを知らず、城を乗っ取られてしまう。


カービィのライバルその2。
プププランドの異変に気付くが、既に事態は深刻で…。


  • ルーム・ウール
毛糸の国にあるステキなマンションの管理人。
マンションを大きくするのが夢と言いつつ、カービィに頼みごとをする辺り他力本願な気がしてならない。
彼のお願いを聞くとマンションの住人が増えていく。
弟に家具職人のカーグ・ウール、布デザイナーのヌーノ・ウールがいる。


  • おともだち
マンションの空き部屋に、指定のインテリアを置くと引っ越してくる人々。
ガッチン、フミフミ、ビータン、クルリン、コロンの全5人。
彼らに話しかけると色んな遊びをすることが出来る。


  • エンジィ
サポートキャラ。黄色い天使みたいな生物。
主に谷底へ落下したカービィを救い上げる役割を持つが、引き換えに集めたビーズが大量にバラ撒かれてしまう。
命はビーズより重い・・・!



アクション

基本アクション

今回のカービィは殆どのアクションで姿が変身する。
ダッシュすれば車になり、空中で急降下するときは重りに、ふわふわ落下したい時はパラシュート、
水中を泳ぐときは潜水艦に…
また、毛糸を投げて敵を巻き取ったり、仕掛けを引っ張ったりして動かすこともできる。
基本的にこれらのアクションを活かしながら進んでいく。


メタモル能力

ステージ内のメタモルリングを取ると、カービィの姿が大きく変身。
普段では使えない特殊能力を使うことができるようになる。
全10種類。

ここではその一部を紹介する。
その他はメタモル能力(毛糸のカービィ)の項目を参照。


  • ビッグロボ
キャタピラ付きの巨大ロボット。
口からミサイルを連射して敵を殲滅片っ端からやっつける。
2Pがいる時は独立して使用可能な技が追加され、文字通りの無双が可能。


  • U.F.O.
おなじみのUFO能力とほぼ同じ形。
キャトルミューティレーションキャプチャービームで敵から布ブロックまで色々吸い込むことが可能で、
3つ吸い込むと必殺技のサンダースパークが放てるようになる。
周囲の布ブロックを一掃するときには必須。


  • スプラッシュ
消防車。
ご想像の通り放水で攻撃する。空中のビーズも落とす事が可能。
Wiiリモコンを傾けて放水の角度を変えられる。




ゲーム

マンションに引っ越してきた住人(おともだち)とゲームをすることができる。
以下、各ゲームの内容。


  • かくれんぼ
制限時間内に5匹のクルリンを探し出す。
見つけ出すのは難しくないが、時には短い時間の中で探さないといけない。
おともだちのゲームでは簡単な部類。


  • ビーズあつめ
制限時間内に決められた数のビーズを集める。
後半になると結構難しいステージが揃っており、意外に難しい。
せんかんハルバードは鬼畜。


  • おでかけ
丸まったコロンを制限時間内にゴールまで運ぶ。
コロンに限らず、ものを持ち上げているカービィは出来る行動が一部制限されるため
途中でちょっと頭を使う場面がある。
また、このゲームに限りブロントバートが勝手にコロンを持ち運んでしまう。


  • きょうそう
フミフミと競争して先にゴールする。
2回目からは最速タイムがそのままフミフミの速さになる。
つまりやり込めばやりこむほど恐ろしい速さになっていく・・・
ガチやん、ともだち!


  • しゅぎょう
制限時間内に決められた数の敵を倒す。
無限湧きしてくる敵をひたすら倒す場合や、ステージのあちこちに点在する敵を探して倒す場合がある。



冒険の舞台

各ランドは4ステージ+ボスの構成だが、ボス戦で一定以上のビーズを集めると更に2ステージ解放される。


  • グラスランド
最初の舞台だけに基本操作を学ぶようなステージが多い。

BOSS:ドドワン
名前や見た目がほぼドラゴンのボス。
やはりドラゴンらしく炎を吐いたり翼を羽ばいた強風で攻撃する。

  • ホットランド
火山やマグマのステージが多く、ビーズを保持するのが少し難しい。

BOSS:フェニクロウ
不死鳥とカラスが混ざったようなボス。
ドドワン以上に炎を駆使した多彩な攻撃をする。

  • ファンタジーランド
おもちゃや楽器など名前通りファンタジーなステージが多い。

BOSS:ランプキン
カボチャのお化けのようなボス。
スロットで様々なシチュエーションが襲う。

  • ウォーターランド
名前通り水中ステージが多く、泳ぐ操作が試される。

BOSS:イカスタコス
最初は見た目がイカっぽいボス。
ダメージを与えると次第にタコっぽくなる。

  • スノーランド
雪や氷が多く、やはり滑りやすいステージで占めている。

BOSS:デデデ大王
マリオネットのように操られてカービィを襲う。
攻撃パターンはハンマーやずっこけなどシリーズお馴染み。

  • スペースランド
宇宙が舞台で全体的にメカニカルなステージが多い。

BOSS:メタナイト
謎の剣に操られてカービィを襲う。
歴代シリーズと同じく強敵で一筋縄ではいかない。

  • プププランド
アミーボ・アモーレによって毛糸にされてしまったカービィが住んでいる世界。
ステージBGMが過去作シリーズのピアノ風にアレンジされている。

BOSS:アミーボ・アモーレ
全ての元凶である本作のラスボス。
BGMがどことなく64風。
詳しくは彼の項目で。



追記・修正は編み物が上手な人にお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/