アクト・ザク

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アクト・ザク - (2017/12/22 (金) 15:10:54) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/07/30(月) 12:14:24
更新日:2023/11/22 Wed 06:45:35
所要時間:約 5 分で読めます




くくっ止まって見えるぞ カス共が!



アクト・ザク

ACT ZAKU

型式番号:MS-11
所属:ジオン公国軍
   地球連邦軍(虜獲機)
開発:ジオン軍・ペズン基地工廠
生産形態:試作機
全高:18.2m
重量:59.1t
出力:1,440kw
推力:64,800kg
センサー有効半径:3,600m
装甲材質:超硬スチール合金

《武装》
ビームサーベル×2
専用ヒートホーク
専用ブルパッブガン
ビームライフル
ビームライフル(ハイザック/マラサイ用を流用)
120mmマシンガン(ザク・マシンガン)
280mmバズーカ(ザク・バズーカ)

《主なパイロット》
マレット・サンギーヌ



企画『MS-X』にて設定された軍事計画“ペズン計画”によって開発されたジオン公国軍の試作モビルスーツ(MS)。
資料によっては名前に「・(中黒)」が付かない場合も。

一年戦争末期、宇宙基地ペズンで密かに進められていた“ペズン計画”の一環として開発された。
名前からもおわかり頂けるようにジオンの傑作ザクシリーズの一種で、ザクⅡがベースとなっている。しかしその性能は別物と言って差し支えない程に向上しており、新たに“MS-11”の型式番号が与えられた。
ちなみにMS-11とは元々開発が難航していたMS-14ゲルググに割り振られる筈だった物である。


アクト・ザクは、MS-06シリーズの運動性向上を主眼に開発されたMSであり、推力は高機動型ザクやゲルググ以上に引き上げられている。
そしてアクト・ザク最大の特徴は、各所にマグネットコーティングが施されていることである。
本来マグネットコーティングは地球連邦軍系MSの駆動形式に用いられるフィールドモーターに施される技術であり、流体パルスシステム形式のジオン系MSには適していない。
アクト・ザクに施されるマグネットコーティングの技術がジオン独自で開発した物なのか連邦から奪取した物かは不明だが、本機はジオン系MSでも珍しく部分的にフィールドモーターを使用していたことは確かである。

また、ジェネレーター出力が大幅にパワーアップしているのでゲルググ同様にビーム兵器を使用することが出来る。


ぶっちゃけ、ここまでくるとザクの皮を被った何かである。


ザクどころかゲルググ以上の性能を獲得したアクト・ザクだったが、マグネットコーティングによる強化が強過ぎたのか、反応速度を大幅に強化した代償にまっとうな人間では反射が追い付かず、ろくに操縦も出来ない機体となってしまった。
その為にパイロットに合わせてリミッターが設けられたが、推力や出力は変わらないのでまともな人間が使う分には問題なかったようだ。

だがペズン計画そのものが終戦間際だった為、一部が試作されただけで本格的な量産は成されず、実戦配備された数も極少数に留まった。
しかし戦後、本機を接収した連邦軍はその高性能さに着目してオーガスタ基地などのニュータイプ研究所や開発基地などに配備、実験機として運用された。

開発から7年経ったグリプス戦役の頃にもギャプランの護衛としてコクピットを全天周囲モニターとリニアシートに換装するなどの近代化改修を施した機体が確認されている。

ジオンがザクの発展型として開発し、無念にも時期に恵まれなかったMSだった筈が戦後、連邦軍のMS開発の礎になるという、何とも数奇な運命を辿ったのであった。



バリエーション


◆マレット専用アクト・ザク
グラナダ特戦隊の隊長、マレット・サンギーヌ大尉の専用機
外形上はブレードアンテナが装備されていることと左肩にジオンの紋章がマーキングされている以外に普通の機体との差異は無い。
武器はビームライフルと専用ヒートホークを2本、そしてゲルググのシールド。

『機動戦士ガンダム外伝 宇宙、閃光の果てに…』に登場。フォルドのガンダム5号機とは幾度も激しい戦いを繰り広げた。
しかしガンダム4号機のメガビームランチャーを紙一重で避けた際にコクピット周りにダメージを負い、顔に醜い火傷を負ったマレットはただでさえ攻撃的でプライドの高い危険な性格が更に歪み、完全に狂気に走ってしまった。

終盤では停戦を認めず、リミッターを解除させたアクト・ザクに射殺した軍医から奪った薬物(副作用として人格が崩壊する)で対応、制止したリック・ドムやゲルググを撃破しながらガンダム5号機を追って圧倒したが、最期はコクピットをビームサーベルで貫かれ、撃破された。



ゲームでの活躍


  • Gジェネシリーズ
基本的な性能は多少強い程度のザクだが、唯一マグネットコーティングの仕様が違う『SPIRITS』ではガンダムを上回る性能があり、コストの安さの割にジオン系でもトップクラスの性能がある。
開発先にザクⅢがあり、早めに高性能なMSが手に入れられるのもグッド。

マレットを乗せると専用機になる。
かなり性能が上がっており、ゲーム中に敵として出てくる物は更に性能が上がっていて、攻撃力とHPだけならサザビー以上という一年戦争編の鬼門となる。
幸い射程は短く、シナリオによってはフォルドのガンダム5号機しか狙ってこない*1場合があるので、絶対に近づかれないようにして射程外から攻撃しよう。


  • 機動戦士ガンダム 戦場の絆
コスト240の近距離型、同コスト帯にはイフリートゲルググMがいるが、それら二機は全体的に癖があるのに比べ安定した能力を持つ。
メイン武器は
◇6連射のザク・マシンガン改
◇3連射のブルパップガン
◇単発でジオン近距離機では唯一持つビーム・ライフル
から選べる。
サブは安定のクラッカーで、格闘はヒート・ホーク。
この機体は丁度ザクⅡの二倍のコストになっている。



余談

ゲームなどでは前述の通りビームライフルを装備しているが、一年戦争中なのに何故かハイザック用のライフルを携行している。
MS-Xの頃からビーム兵器を使用出来るという設定は存在していたが、当時は専用のデザインなどは存在せず、このライフルはハイザックの低いジェネレータに対応するために開発されたものであり、当時はまだ存在していない。

一説によると“『機動戦士Ζガンダム』に登場した時の設定画をPS2ゲーム『機動戦士ガンダム めぐりあい宇宙』に登場させた時に使い回したから”らしいが、真偽は不明。
一応、漫画版以降ではアクト・ザクの物が原型となったとする記述が見られる。





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