登録日:2012/01/02 Mon 23:59:37
更新日:2025/02/28 Fri 17:28:01
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やってやる!いくら装甲が厚くたって…!
見せてもらおうか、連邦軍のMSの性能とやらを!
ザクⅡとは、『
機動戦士ガンダム』において
ジオン公国軍が開発した
量産型モビルスーツ(MS)である。
ちなみに「ザクⅡ」という呼称は後付け設定であり、TVアニメ本編では単に「ザク」と呼ばれている。
__,,-‐__,,-∠!⌒jヽ、 へ-/ i_
r'二_i ''-ξ.ヒ二O!ξ7/ / '='.ヘ
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i.\'<〃>く Y ^⌒^ _/ ヽ_ \ \ '\r⌒)__ヲ⌒
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γ ‐- / >--^ ヽ, ヽ_ へ | へ彡
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'く,‐-、/ヽ(()^'、 ト、> .|ヘ、,,,=''!iヘ彡
|_ |\_ノノ ト、 \ ^\ヘ j Yノ
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ヘ二 / ,へ j } i_ ,,=-、 \
ノ__ × /j \> √ ヽ,-、ゝ
フ  ̄7 ,'^'‐-イ/ | ノi, ヘ .::!iヘ,
{.‐--イ / ./ ^7 へ!i_,,,-‐' __.>、
 ̄‐- ‐ '^ ヽ、_,, -‐二^,,, .}
ヽ、_ノ_,,,-‐ ''
概要
一年戦争序盤には、MSならではの優れた汎用性と運動性により従来兵器を擁する
連邦軍を圧倒し、ジオン軍快進撃の立役者となった。
そうした歴史的経緯から、後の時代でもジオンの象徴として扱われている。
モデルは恐らく
ゼロ戦。
また、一部設定には
Ⅳ号戦車が参考にされている。
名前は歩兵の歩く音(ザク、ザク、ザク)から取られているとされている。
決して「雑魚」をもじった訳ではない。
『
機動戦士ガンダム』以前の
ロボットアニメにおいて、
敵役ロボは巨大ヒーローものの怪獣の延長上にある存在であったが、
本機は「兵器=戦場で兵士が使う道具」として描かれ、そのデザインも「機械仕掛けの巨人兵士」というイメージでまとめられている。
本格的ミリタリーアクションとしての要素を持った
ロボットアニメとして一世を風靡したガンダムの個性を象徴する、
ロボットアニメの歴史を変えた敵役ロボである。
●スペック(F型)
全高:17.5m
重量:56.2t(67.1t)
出力:976kw
推力:43,300kg
装甲:超硬スチール合金
●由来
独立戦争開戦の準備を進めていたジオン軍は、世界初の実戦型MS・
ザクⅠ(旧ザク、旧型ザク)を開発、量産した。
しかし最初期の機体なためにトラブルや運用面での問題も多く、早々に後継機の開発が行われ、その結果完成したのがこちらの
ザクⅡである。
本機はザクⅠをベースとしながらも実際の運用で得られたデータを基に、内蔵されていた動力パイプの再配置や格闘戦用装備ヒートホークの搭載などの改良が加えられ、兵器としての完成度や信頼性が格段に高められた。
また、ザクⅠとほぼ同じ操縦方式であったためか機種転換も比較的容易に行えたのもポイント。
こうして完成した本機は大量に生産され、ジオン公国は開戦へと踏み切るのであった。
●外見
頭部のモノアイと呼ばれるメインカメラは、スリット状の溝に沿ってレンズが左右に動き、広範囲を見渡す事が出来る。
連邦軍からは「
一つ目」として恐れられた。
他にも丸い頭にタコのような口、エネルギーを要所に巡らせるための動力パイプといった外観はジオンMSの象徴として受け継がれていく。
アニメとしてのデザインは他のメカともども大河原邦男氏が担当。
ガンダムのデザインに難航していた際に息抜きとしてのびのびと描いたところ採用されたという事で、思い入れの深いデザインであるという。
よくネタにされる「右手に武器を持つのにシールドも右肩にある」のは設定画の都合(左前方からの視点だけで描く)である点が大きいが、以後もザク及びその系譜を受け継ぐMSの伝統となった。
●実戦
開戦と同時に投入された本機は、一週間戦争やルウム戦役において連邦軍艦隊を圧倒。
MSの威力を見せ付け、それまでの兵器体系を大きく塗り替えた。
かつて航空機が
大艦巨砲主義を過去の遺物とした様に…
しかし「V作戦」発動により完成した
ガンダムを始めとする連邦軍の新型MSが登場してくると状況は一転、旧式化の一途を辿る。
である。
また、宇宙戦闘では活躍したものの、地上戦では関節部にかかる負荷が無視できないレベルで高く、機動力も思う様にはいかなかった。
そのため、ザクに代わる地上用MSは開戦前から既に開発が始まっている。
また、いくらザクでも連邦軍主力・
61式戦車の誇る155mm連装砲の火力は脅威であり、
更に
戦争中盤からは連邦側が
既存兵器によるMSへの対策を編み出してきたため、戦場のいたるところで撃破されるザクが増えてきた。(ファン・ファンによる誘導後の待ち伏せ攻撃や装甲の薄い背部に回り込んでの砲撃等)
…もっともこれらのケースも「こちらに有利な地点で待ち伏せして集中砲撃」が基本であり連邦側の犠牲者も少なくなく、やはりまともにぶつかるのは無謀な相手だったのは事実ではあったようだ。
だが、連邦軍がいよいよ本格的に量産型MS「
ジム」の生産・配備に踏み切ると、ザクの優位はあっという間に急落していった。
防御力の低さも問題点で、至近距離で不意を突かれたとはいえ
60mmバルカン(連邦MSの頭部バルカン砲)で蜂の巣になり爆砕・ガンダムシールドの押し当てで爆発する程に脆弱。
上記の61式戦車の155mm砲にもまず耐えられなかったろうし、機動力でもザクを上回るジムには、ビームスプレーガンはもとより90mmマシンガン装備でも致命傷となる。
作中では
横転してマゼラ・アタックによりかかっただけで、マゼラ・アタック共々大爆発などという有様であった。
それもあってか
グフや
ドムといった
後継機は一律に装甲が強化されている。
そのドムも
フライマンタの30mm砲やガンダムの60mmバルカンで正面装甲から粉砕されており、ザクの防御力はやはり低いものであった。
機動力面では、宇宙空間ではともかく地上では思ったよりも遅く、61式戦車と同等かやや劣るぐらいだった。
おおむね85~88km/hとされ、61式戦車の最高速度90km/hにやや及ばない。
これに上述した関節部の故障率の高さが加わり、地上では苦戦することが多かった。
が、基本設計は優秀であり、終戦まで
リック・ドムなどと共に実質的な主力機であり続けた。
一方なまじ設計が優秀であったために、ジオンの技術者達はなかなかザクから頭を離す事ができなかったとも言われている。
一年戦争を通して「ジオンの顔」だったこの機体が後世に残した影響は大きく、
「ジオン=ザク」のイメージが定着し、
デザインを組織の求心力向上に利用されたりもした。
また、後述の様に指揮官機(FS型、S型)はマルチ・ブレード・アンテナを標準装備していた事から「角付き」とも呼ばれ、以降のジオン軍の指揮官機や隊長機もマルチ・ブレード・アンテナや角飾り装備が伝統となった。
なぜ戦争末期にも活躍できたのか
先述の通り、
後継機が続々と開発される中でも、ザクは主力の一角を担い続けた
後継機たる
ゲルググの開発が難航した事や、MSの生産能力そのものが落ちていて旧式のザクでも使わなければならなかったという理由も大きいが、それでも
ジオン公国軍を最後まで支え続けた存在感は無視できるものではない。
パイロットの腕次第ではジムとも互角以上に渡り合い、
ア・バオア・クー攻防戦においても多数の機体が投入されている。
むしろ、
キシリアによると後継機である
リック・ドムやゲルググよりも活躍していたようだ。
当時のMSの中では旧式かつ非力な方であるザクがこれほど活躍できたのには、
一年戦争終盤には腕利きパイロットがザクに好んで搭乗したという理由も大きい。
(機体性能よりもパイロットの腕でゲルググやリック・ドムより活躍した、と言い換えてもいい)
だが、それでも歴戦の
エースパイロット達が専用のリック・ドムやゲルググを受領し戦果を挙げている事からわかるように、これはザクがドムやゲルググより優れていたから……といった話ではない。
当時のジオンのMSは機種ごとに操縦系統が異なり、乗り換えには機種転換訓練を必要とした。
しかし当時のジオンは連邦の反撃により、軍の再編成や再訓練を行う時間的余裕は無かった。
結果として多くのベテランパイロットは、いくら高性能でも操作性の異なるドムや
ゲルググを忌避し、慣れ親しんだザクに乗る事を選んだ。
逆にリック・ドムやゲルググには、とりあえずの戦力として新兵や学徒動員兵等、訓練を終えたばかりで実戦経験もほとんどない少年兵達が配備され、結果としてザクと他のMSで
パイロットの質に大きな格差ができてしまったというのが実情。
なお新兵や学徒動員兵の中でもパイロット適性の高い者は古参兵との連携を期待して、ドムやゲルググではなくザクを与えられていた。
それによってザクの練度は上がったが、他の機体の練度は落ちてしまった。
ザクの活躍とはゲルググ、ドムの不振と表裏一体だったのである。
●各種型式
TVアニメ時代はザクはすべて「ザク」であり、ドム/リックドムのような見た目の違いも存在しない。
赤くて角付きの「
シャア専用ザク」以外は、全て淡い緑色の「量産型ザク」である。
「~型」の設定は書籍『ガンダムセンチュリー』で名付けられたもの。
現在の解像度の高いアニメ作品では、違いが描き込まれている事もある。
以下は直系の機体のみ掲載。
最初期の
量産機。
ザクⅠからの過渡期のため、肩のシールドとスパイクが無い。
バズーカの弾が先込め式等、後々のMSの装備から考えると特異な面が多い。
すぐに下記のC型に移行したため大した数は生産されず、もっぱら実習訓練に用いられた。
その後は戦況の悪化によって数少ない機体も殆どがC型やF型にレトロフィットされて前線に送り出されたため、実機は現存していないものと思われていたが、戦後に教導機動隊で教習に用いられていた機体が現存していたのが確認され、静態保存されている。
教導隊で用いられていた機体には卒業生がコクピットのシートに自分達のサインを書くという慣習があり、発見後にA型であるかどうか確認するためにサインが書かれていた人物に連絡を取った所ほとんどが消息不明になっていたという悲しい話がある。
初期
量産機。
キシリアの進言で対MS戦を意識しシールドやスパイクが取り付けられ、ヒートホークが装備された。
そして本機種最大の目玉は
核弾頭を通常兵器として搭載していた点。核攻撃用の機体は
肩を赤く塗られていた。
外見的には普通のザクだが、自分の撃った核バズーカの放射能で自滅しないよう、対放射能装甲等を持つためデブ気味。
大戦初期の一週間戦争等に参戦したジオン軍で名を馳せたエースパイロットの多くは、本機を使用して多大な戦果を挙げた。
最も著名なのは
レビル将軍を捕虜にした
黒い三連星(ガイア、オルテガ、マッシュ)。
一年戦争のザクシリーズで最も敵を撃破した機体であると共に、
軍人・民間人問わず最も多くの人間を虐殺し、最も多くのコロニーを破壊し、コロニーを落として地球そのものに破滅的損害を与えた血の機体。
またコロニー落としの時は重機としても使われたのだが、稼働時間延長のために冷却タンクや燃料タンクを更に背負ったところ、
ただでさえ鈍重なのが更に動きにくくなり、連邦艦隊の砲撃でかなりの機体が宇宙の藻屑になってしまったらしい。
一週間戦争で「旧式の連邦艦隊を圧倒した」割に、ジオン側の開戦前からのベテランパイロットが多く戦死してしまったのはこれが原因。
『ガンダムセンチュリー』において設定され、『
ギレンの野望』などの
ゲームに初期型ザクIIとして登場するのはこのC型。
存在のデカさと活躍の華々しさの割に
ガンダム本編にほとんど出てこない事もあって扱いに恵まれていなかった。
分かりやすく言うと、『
機動戦士ガンダム』第1話のコロニー落としのシーンで写ってるザクがこれという事になる。
『
THE ORIGIN』のルウム編およびアニメ版への出演に伴い、念願の商品化が多数なされた。
中期量産型。
本編で出てきた機体は大体こいつ。
単に「ザク」と言えば大体この型。
耐放射能装備を排除したからか、
C型から30t以上の軽量化に成功しており、C型の問題点だった運動性が向上している。
また、その気になれば地上(コロニー内部)でも問題なく使用できる。
著名なパイロットは白狼こと
シン・マツナガ中尉、真紅の稲妻
ジョニー・ライデン大尉、そしてガンダムに
アムロを乗せる元凶となった
ジーン伍長など。
『
機動戦士ガンダムΖΖ』の時代では、宇宙内で漂っていたこの機体を
ジュドー達が偶然見つけ、
頭部を急遽
Ζガンダム本体に取り付けて応急処置を施した(名付けて
「Ζザク」)。
ネオ・ジオン側でも、コックピットを360°リニアシートと全天周モニターに改修して使用されていたが、とても戦闘には使えず、もっぱら哨戒用がいい所であった。
こんなもので当時の連邦側最強のガンダムである
ΖΖガンダムに戦いを命じられた兵士たちの面持ちは推して知るべしである。
『
機動戦士ガンダムUC』では、インダストリアル7内にコックピットに穴の空いたこの機体が静態保存されているのが確認される。
『
機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト』では
ズム戦争特別博物館に動態保存されていた機体が
フォント・ボーに持ち出され、"蛇の足"に合流。
小型モビルスーツ全盛の時代における前世代の巨体(18m級)である事からか"グランパ(爺ちゃん)"の愛称で呼ばれる。
クロスボーンガンダムどころではない旧式機なので流石に戦力としては数えられていないものの、なんとこの時代においても実戦で使用され、パイロットの強運とハッタリにより戦闘を切り抜けている。
ちなみに初登場時の相手は
サウザンド・カスタムの1機
デスフィズ。もはや性能差的には
逃げる事すらままならず完全に勝負にならなかったが、あまりに古過ぎる機体であるためこの時代のMSにデータが登録されておらず、且つ当代MSにあるまじきサイズから相手の目視・センサー共に距離感の誤認を招き、その隙に反撃し難を逃れている。
最終的に
ファントムの偽装用外装として用いられ、その超硬スチールの分厚い装甲が世界を救う事になった。
かつて地球圏の総人口の半分を奪い、その恐怖の象徴が平和の祭典に使用され、紆余曲折の果てに今度は地球圏を守る手助けとなったのである。
指揮官用に開発されたF型のカスタム機。主に小隊長から中隊長クラスに配備された。
頭部に
40mmバルカン砲を搭載。
また
マルチ・ブレード・アンテナを標準装備しているが、S型と違いアンテナとして機能しない只の飾りである機体が多かった。
地球方面軍司令
ガルマ・ザビ大佐の茶色の機体が有名。
F型から宇宙戦用装備を排除したタイプ。
陸戦型ザクⅡとも言われているが、
陸戦型ガンダムや
陸戦型ジムとは異なり外見にそんなに宇宙用と差があるわけではない。
区別がつきにくいが、
地上に居るザクは大体こいつらという認識で問題ない。
マゼラ・トップ砲やミサイルポッドも使う。また対人用兵器Sマインも装備。
グフとは違う。
宇宙用の装備がないため、宇宙では
溺れる。その場合
ボールのエサ。
かつての設定では短時間程度なら宇宙でも使えるはずだったのだが……
マイナーチェンジタイプに東部方面用のJC型(MS-06JC)がある。
著名なパイロットは北米キャリフォルニアベース所属キリー・ギャレット少佐やヨーロッパ戦線にて「ホワイト・オーガー」の名で恐れられたエルマー・スネル大尉など。
『
第08MS小隊』に登場した
トップ小隊は黄色に塗装したJ型を使用していた。
J型またはC型を高温多湿の東南アジア戦線向けに現地改修したモデル。
『第08MS小隊』に登場。
作品展開初期は単にJ型という設定だったが、途中からJC型に設定が改められた。
湿度の高い地域では気密性が高いと逆に故障が多かったので主にコックピット周りを改修し、胸部の前面装甲が開閉式となって昇降用のホイストとクレーンが追加されたことで運用性が高められた。
一部の機体はショルダーシールドにもスパイクを追加している。
主なパイロットは
ノリス・パッカード大佐。
後期生産型。『
0083』より。
統合整備計画に沿って開発された第二期生産型。
対MS戦を目的とした改良が施され、優秀な性能となっている。
カタログスペック上は
グフとほぼ互角。
戦後はデラーズ・フリートや接収した連邦軍によって運用され、主にソロモン、及びアフリカ方面軍に配備された。
クリーム色の連邦仕様や緑のデラーズ軍仕様、茶色のキンバライト基地所属機など、カラーリングの豊富な機体でもある。
またキンバライド基地所属機にはアップリケアーマーを頭部に施した機体や、
バックパック両脇に補助推進ブースターのラケーテン・ガルデン(見た目は小型ロケットに近い)を追加した機体、
パーツの共食いで上半身と下半身の色が異なる機体が存在した。
ノイエン・ビッター
専用機はバックパックを中心に改修が施されている。
こちらも統合整備計画に沿って開発された最終量産型。
詳しくは
ザクⅡ改を参照。
中隊長クラスや熟練パイロットに配備されたカスタム機。俗に「指揮官用」と呼ばれる。
通常のザクよりも、機体の軽量化や
リミッター解除等を施して
推力が30%アップしたじゃじゃ馬で、ベテラン以外には乗りこなせなかった。
マルチ・ブレード・アンテナ(こちらはほとんどの機体が機能していた)を標準装備している事から「角付き」とも呼ばれる。
後のR型(
高機動型ザクⅡ)に連なる機体であり、本機に搭乗した
エースパイロットの多くが後にR型に乗り換えた。
有名な使用者は
赤い彗星シャア・アズナブル少佐。
その他にも黒い三連星、
“真紅の稲妻”ジョニー・ライデン、ロバート・ギリアム、ギャビー・ハザード、ダグ・シュナイドなど。
エースパイロットを中心に与えられた為にシャアザクのような専用カラーの機体が多く、
むしろノーマルカラーが見当たらない
。
一応一部ゲーム作品では
シャアザクの2PカラーとしてノーマルカラーのS型が出たことはある。
ちなみに
シャア専用ザクは通常1本のスティックを2本用いて自在に操るという独特のセッティングがされており、他のパイロットではエースであっても扱えないらしい。
●派生/発展機
などが挙げられる。
∀ガンダムに登場。ルジャーノ・ミリシャが発掘・使用する。
外見はザクによく似ているが、
ホバー機能がある事などからおそらく再生産された機体と思われる。下半身はツィマッド社製だったりして。
黒歴史の映像を見たルジャーノ兵の『ギャバン隊長!ボルジャーノンはいつの時代も大活躍ですぜ!』は、言い替えれば
いつの時代もザクは大活躍ということに他ならない。
まさに
黒歴史すらも超えた名機中の名機といえる。
●装備
汎用性の高さから多彩な携行火器、オプション武装が開発されている。
ザクの武装でも最もポピュラーな武器。
ザクⅡが用いたのは主にM-120A1というタイプだが、MS黎明期の武装なので色々と問題も多く、様々なバリエーションが開発・運用された。
詳しくは項目を参照。
- ヒートホーク
型式番号:HEAT HAWK Type5
近接戦用の実体斧。
ザクに限らずマニピュレーターの規格が合えばグフなどでも使用出来る。
一見するとMSサイズの片手斧だが、セラミック系分子化合物で構成されたブレードを赤熱・プラズマ化して対象物を溶断する。
しかし、赤熱化はそう何度も行う事は出来ず、おおよそ4〜5回もすれば壊れるので基本的には使い捨てとなる。
その為、継戦重視で赤熱化しないで使われるケースもあった。
ただし、外壁に亀裂が入るだけでも致命傷となる宇宙空間では僅かな攻撃でも確実にダメージを与えられたことから、対費用効果は良かったとされる。
本来は宇宙戦艦の装甲や建造物を破壊する為の物だが、赤熱化時にプラズマ化した副次効果で磁場を纏うので、ビームサーベルの形成に用いられるIフィールドと反発し合う効果があった事からビームサーベルとの鍔迫り合いが可能となっており、MSとの接近戦でも多用された。
ザクⅡが使用するのは主にType5という型の物だが、このタイプは切断力ではビームサーベルに及ばず、劇中描写ではガンダムのシールドを破壊することが出来ても本体はなかなか破壊出来なかった。
また、ビームサーベルに比べれば実体であるが故に切断方向やリーチにも問題があった。
この点を改善したものがドズルザク等の大型ヒートホークや両刃となったヒートトマホーク、ドムのヒートサーベルや
ザクⅡ改のヒートホーク等の新型武器であり、ものによってはルナ・チタニウム(ガンダリウム合金)を一瞬で切断可能なまでに改良されている。
- 280mmバズーカ(ザク・バズーカ)
型式番号:H&L-SB25K/280mmA-P
対艦戦闘用に開発された大口径無反動砲。
口径に関しては240mmという説もある。
装弾数は単発または5、6発。
対艦兵器なだけあって大火力を誇り、ザクの火器ではヒートホークと並んでガンダムにも有効だが、弾速の遅さからMSに直撃させるのは難しい。
元々は核弾頭を運用するための物で、一年戦争開戦初期は時限信管の核弾頭を撃ちまくり、連邦側のコロニーや艦隊を血祭りに上げた。
が、流石に殺り過ぎたので南極条約で
核兵器の使用を禁じられると通常弾頭を運用するようになった。
よく知られているのはマガジンの無いB1型で、バリエーションとしてバナナマガジン採用のB2型やB2型をショートバレル化したC1型、2、3個を一纏めにした連結バズーカなども運用された。
右肩に固定された複合装甲の盾。
固定配置且つ装備箇所の都合で防御しながら火器を撃てない問題を抱えるが、防御力はそれなりに高く、ザクはおろかリック・ドムの装甲をも貫通するガンダムの60mmバルカン砲を弾くだけの堅牢さを誇る。
ラッチを増設してウェポンラックにしたり、外したシールド裏にグリップを取り付けて手持ち式に改造、スパイクを付けてスパイクシールドとして運用したりと利用法は多岐に渡る。
その頑丈さを買われてか、
とあるガンダムの胸部装甲の部材に加工されたことも。
左肩のトゲトゲは格闘戦でのショルダータックルを想定した物。
ザクⅠを開発した時点でMSへの対抗兵器が現れることを予見した
キシリア・ザビの提言でC型以降に標準装備された。
また、ドズル専用機のように右肩もスパイクアーマーに換装した例も散見されている。
- 3連装ミサイルポッド
型式番号:Zi-Me/Triple Missile Pod Mk.IV
主にJ型が用いる追加武装。専用ベルトを介して脚部側面のウェポンラッチに増設する。
携帯火器を保持したまま使えることから、地上戦での副武装として重宝された。
移動しながらの発射は出来ず射角も限られている為、主に大型目標や火力支援に用いられた。
ザク以外でもグフ、イフリートなどが装備可能であるらしい。
こちらもJ型が用いるMSサイズの
手榴弾。
投擲すると6つの突起が子弾として発射され、爆発を広範囲に広げる。
爆薬だけでなく閃光弾タイプも存在している。
一気に爆発するのではなく分裂して爆発する都合で上手く直撃させないと爆風が散って威力が出ないのが難点で、直接的な破壊よりも面制圧など牽制に使用された。
ただやはり使いにくかったのか、J型など地上用以外には使用されなかった。
F2型やFZ型のような後期型ザクがサイドスカートに2〜3発装備。
グリップが伸縮式となっており、クラッカーより遠方まで投げることが出来る仕組みとなっている。
目立つ武器ではないが、バーニィのザクがワイヤートラップに用いたのは印象深い。
- マゼラ・トップ砲
型式番号:ZIM/M・T-K175C
マゼラアタックの主砲を手持ち式の無反動砲として転用した物。
制式装備ではなく現地改修品だが、前線では割と知られた装備だった模様。
J型などの地上用ザクに装備された対人兵器。
機体各部に設けられたマルチランチャーから発射された小型弾頭が空中で炸裂して無数の金属球を雨のように降らせるもので、射程こそ長くないものの、人間や車両のようなソフトスキンを一挙に殲滅することが出来る。
描写されなかったが、食らった人間は相当エグい死体だったことだろう。
ククルス・ドアンのザク専用武器(大嘘)。
実際は脱走兵なので碌な装備の無いドアンザクがその辺の岩を武器代わりに投げただけである。
とはいえ、いざとなればそこらにある物を武器に出来るのはMSの汎用性の高さを示す描写であった。
IGLOOでは連邦軍の車両を投げ飛ばしたこともあった。
モビルスーツの格闘技というものを見せてやる。よーく見て覚えておけ!
バックパックも左右両側面に増備する重力下用の補助ロケット。
これを使用することで一時的ではあるが跳躍力が飛躍的にアップする。
『0083』でビッター少将のザクがアルビオンの艦橋に肉薄するのに使用した他、『UC』に登場したジオン残党のデザートゲルググが装備していた。
ジオン軍製の火器ならビーム兵器以外は概ね使用出来る。
- ジャイアント・バズ
- mmp80(90mm)マシンガン
- ショットガン
- アサルトライフル
- 各種グレネード(スタン、ヒート、スモーク等)
- シュツルムファウスト
- …等
ガンダムシリーズを代表する機体とあって、ほぼ全てのブランドで発売されている。ちなみに旧キットでは「量産型ザク」名義だった。
また派生機もかなり数が多いため、RGやMGでは特に発売から長い年月を経っても
プレミアムバンダイで専用機が登場する事も珍しくはない。
というか同じザクⅡでも作品毎に異なるデザインで設定されるのが珍しくないため、HGのザクⅡと言っても
サブアームが付いている機体や
かなりモールドの多い機体など、母ちゃんで無くとも混乱してしまう様な商品ラインナップを誇る。
中川「全部同じじゃないですか!?」
ただ、商品販売されるたびに気合が入っているのは間違いない。HGUCのリファイン版では腰部装甲に軟質素材版を封入し自然な膝立ちを表現できるなど、大胆な設計をするケースもある。
MGのVer.2.0に至っては経産省の推進する新日本様式100選で2007年に受賞しており、高い技術力を持って誕生したキットだと評価された。それを証明するように、発売から10年以上経つにもかかわらず本キットのフレームを流用したザクシリーズは次々と発売され、その系譜は今もなお続いている。
■SDガンダム外伝シリーズ
ゴブリンザク、戦士ザク、スコーピオンザク、ヒドラザク、グールザク、操手ザク、機忍兵ラグルウ、雑機兵ゲ・グーザ、機兵ド・ズーカ、兵士ザクⅡ、騎士ゴブリンザク、ザクスライムと、様々な雑魚キャラとして登場している。
また魔騎士ザクズールとして登場したドズル専用ザク等、指揮官機が中ボス級キャラとして登場する例も多い。
■ゲームでの活躍
当然ながらガンダムシリーズの敵MSの中では
群を抜いて弱い最弱の機体とされる。(まあ、
ドラッツェがいる場合は更に下になるのだが)
大半の作品で1stが登場する場合には0080も一緒に参戦するので、序盤で早々にザク改に切り替わって以降登場せず、というのが多い。
またシャア専用ザクは更に出番が少なく、『
F完結編』で登場した時には
ただの赤く塗っただけのザク改で、しかもシャアが「もういらないから」とすぐさま
バーニィに渡してしまった。
おまけに強さは大したことない…と思いきや、
本当にザク改の3倍の移動力(12マス)と3倍弱くらいの運動性を持っているというギャグのようなユニットである。
このため、
ガンダムF91より運動性が高い。えぇ……?
さすがに火力だけはザク改相当だが、こと囮役としては頼りになる機体と言える。
なお、シャアザクは出番は少ないと言ったが、この後もシャアザクが参戦するスパロボでは結構な割合でシャアザクが入手可能だったりする。
一般に一年戦争を舞台にしたガンダムゲーの「主役」といえば、当然ながら
RX-78-2ガンダム、もしくは
ライバル機であるシャアザクあたりが一般的。
しかし「リアル寄り」で「どちらかといえばジオン側が主役」で「戦略シミュレーション」であるギレンシリーズにおいては、
むしろ兵器of兵器にして量産機of量産機であるザクIIにこそスポットライトがあてられている。
キービジュアルや広告、ゲーム内ムービーなどでも頻繁にメインを張っているし
(まあ割と真ん中にシャアザクがいたりはするけど)、無論のことゲーム内でも圧倒的な存在感を誇っている。
MSVや各種
ゲームなどにみられる
一年戦争時のMSは大体登場しているため、ザクの名を持つMSだけでも相当な数に上る。
当項目のカテゴライズに該当する、いわゆる「ザクII」系のMSだけに絞っても、
A型、C型、F型、S型、J型、J型寒冷地仕様、FS型、F2型、FZ型、高機動型各種など充実したラインナップを誇っている。
初代
SS版でしか登場していない激レア機体。
それも核装備専用の機体として登場したが、当時も「核装備の初期型ザクはC型」という設定はあったため、設定ミスとして以降の作品からはC型が核装備を担うことになった。
・C型
シリーズ皆勤賞。機種名としては「ザクIIC」や「ザクII初期型」などと表記される。
最初の量産型で、ジオン側でゲームを開始すると初期生産可能なザクIIは基本これのみ。
同じく初期生産可能なザクIなどと比べると性能の違いは歴然だが、初期機体なだけあって戦闘機ユニットなどとの性能差もそこまでないので過信は禁物。
また厳重な対核装備を反映したのか、生産コストも改良型のF型やJ型に比べてむしろ高かったりもするので、あくまでも最序盤用と割り切った使い方が主となる。
設定どおり核装備型も登場し、強力な
MAP兵器である核バズーカが使用できるが、基本的に最初から無制限に使用できることはない。
大抵はゲームが終盤になると解放されたり、使用に厳しいペナルティ(外交関係や
アライメントの悪化、イベント上でのマイナスフラグ点灯など)がついていたりする。
・F型
シリーズ皆勤賞。機種表記は「ザクIIF」や「ザクII」名義が多い。
前述の通りザクII系の顔とでもいうべきメジャー機体だが、ギレンシリーズにおいては
- ジオンシナリオ序盤は宇宙から降下しての地上戦がメインであり、宇宙適性を持つ利点がほぼない
- 地上でも動けはするのだが、森林や山岳、砂漠などの地形適性が悪いせいで、ほとんどのマップでまともに動けない
- そして地上でばっちり動けるJ型がすぐに開発可能
- 連邦側のミデアにあたるファットアンクルは開発時期がやや遅く、連邦側のジム(こちらも局地適正は低い)のようなフォローが難しい
- 序盤~中盤の宇宙で使うにしても、ジオンの優秀なパイロットたちを乗せたS型、あるいはもうちょっと待って高機動型などを主軸にした方が損害を抑えられて効率が良い
などといった理由から、開発的な重要度はともかく、運用面ではどうにも不遇なポジションになりがち。
初手を地上戦に縛られないIF系のシナリオなら輝ける……と言いたいところだが、その場合でも後述のS型に立場を奪われてしまうことが多い。
一応、後期の作品では改造でスキウレ搭乗となり、支援射撃が可能になるなど役割は与えられている。
・J型
こちらも皆勤賞。機種表記は「ザクIIJ」「ザクII・陸戦型」など。
F型から宇宙適性がなくなった代わりに山岳・森林の適性が上がっており、地上マップでもストレスなく動かせる。
加えて
セイバーフィッシュやパイロット入り
マゼランなどと殴り合わねばならないF型と違って、相手も61式戦車やフライマンタ程度なので、戦闘力も数値以上に高く感じられる。
おまけに
ドダイYSが開発可能になると、ユニット同士を合体させることで
強力な航空ユニットとしての運用も可能になるという万能ぶり。
ゲーム内での主役といえばF型よりも圧倒的にこちらであり、ほとんどの作品では序盤にこいつをいかに速やかに開発・生産(あるいは改修)・配備するかが序盤の快進撃を左右する。
・S型
表記は「ザクIIS」「ザクII・指揮官型」など。
言わずと知れたシャア専用機や、MSVで登場したドズル専用機(S型)、作品によってはガルマ専用機(FS型)などもこの機体から開発(作品によっては開発でなくて改修)できる。
3機編成の量産型と違って単機編成だが、F型とJ型の地形適性を併せ持ったうえで移動力が上乗せされており、おまけに低ランクながら索敵能力まで持つというハイスペックな機体。
性能の割にはお値段も控えめで、撃墜さえされなければ無料で修理が可能なためお財布に優しく、また量産型に比べて限界性能(パイロットを乗せた場合に性能向上が見込める上限値)も高いため、貧乏だが人材には恵まれているジオンにはまさにうってつけの機体。
なので作品によっては、J型よりもむしろパイロットを乗せたS型の運用こそが序盤のカギとなることも……
・寒冷地仕様
MSVからの出演が歴代最多な独立戦争記でのみ登場している、A型に並ぶ激レア機種。
J型に寒冷地適性を付け加えたような性能だが、おまけのようについてくる索敵性能が非常にありがたい。
ムービーや一枚絵には映るため、覚えている人もいるのではなかろうか。
・F2型
表記は「ザクIIF2」や「ザクII・後期生産型」など。
設定通りF型やJ型よりもだいぶ後になって開発できる機体で、ゲーム的にいえば
「優れたコスパを武器にした、ハイローミックスのローの方」といった感じのポジション。
その技術レベルで開発できる最新鋭機に比べればやや性能は劣るが、その性能差以上に生産コストの差が大きく、生産ターン数もほぼ最短という非常に高い生産性を誇る。
地形適性はF型とJ型の間を取ったような感じで、地上で運用するにはちょっと不安(特に山適正の低さが)だが、時期的にF型と違ってファットアンクルや
ザンジバル級などフォローできる手段が増えているのでそこまで痛い欠点でもない。
開発時期的にも宇宙戦と地上戦を両方やらなければならない時期なので、無改造で両方を行き来できる適正もうまく活かせることが多いと、環境にも恵まれている。
改造でザクⅡ改になれることが多く、無駄がない機体である。
・FZ型
表記は「ザクIIFZ」「ザク改」など。
0080の実質的な主役機なだけあって、何気にシリーズ皆勤賞である。
F2型とは開発時期がだいぶ被っているが、ポジション的には「性能が強化されたが、コストもきっちり上がったF2型の上位機種」「ハイローミックスの
ハイの方」といった感じ。
詳細な解説は
項目参照。
・高機動型
MSV最上位の人気MSなだけあって、RP型、R1型、R1A型、R2型などの各型に加え、黒い三連星やジョニー・ライデン、シン・マツナガなど各パイロット用の専用機もきっちり網羅している。
そのため作品によっては表記が滅茶苦茶めんどくさいことになっており、ガンダムおじさん以外は一見しただけでは機種名の判別がつきづらい
どの機体も設定どおりに
「開発時期を超越した性能(特に運動性と限界性能)を誇るが、コストがそれ以上にぶっ飛んでいる」系の機体であり、普通にやっていればとても量産が可能なコストではない。
連邦でいえば
陸戦型ガンダムなんかに近いポジションだが、こちらの場合は運動性・移動力が高い代わりに耐久が低く、うまく言えば損害皆無で戦えるが、事故った場合のロスも非常にでかい。
PS/PS2版など古いシリーズではほぼ宇宙用のF型と陸上専用のJ型に分かれていたが、近年では宇宙/陸上汎用の「ザクⅡ」として統合されている。
リーダー枠に置くと指揮官機仕様になってして角が生えたり、
専用機パイロットを搭乗させると
専用機になって武装や地上適正が大幅に変わったりと小ネタも多い。
戦力面としては序盤のやられポジションということでステータスがかなり低いが、扱いやすさはシリーズによる。
特に古いシリーズだとマシンガンのダメージが不安定なため、一般的な
ビームライフル系持ちに比べて中距離で使いにくい。
また、F型は陸上適正が最悪なので陸MAPで使うにはSFSやオプションパーツで補強が必須、J型に至っては宇宙出撃不可なので、汎用性もあまり高くはない。
一方、新しいシリーズであればマシンガンのダメージが安定しており、バズーカを併せ持つおかげで戦いやすいことが多い。
地形適正も癖がなく大きな補強は不要なので、あえて開発せずに使い込む際も便利。
いずれであってもMSの基本形だけあって序盤で大量に登場し、鹵獲する機会も多いので入手は容易。
開発先も多く、育てれば
高機動型ザクⅡやザクⅡF2型、
ザクⅡ改などに開発していける。
サイコミュシステム高機動試験機やビショップへつなげれば強力なモビルアーマーへの道も開ける。
当初は
CPU専用機体として登場。
だが
EXVSFBの家庭用では、
ザクⅡ(ドアン搭乗機)が
DLC発売され、そのとんでもないピックアップに多くのユーザーが困惑した。
武装も原作を反映しているのか、メイン射撃&サブ射撃は岩投げ、特殊射撃はコアファイターとかなり貧弱。格闘もヒートホークを持っていないので徒手空拳で殴り掛かる。
しかし本機の強みはEXバースト中のEXバースト技にあり、
ドアン正拳突きという
一応原作再現の爆発付きパンチを繰り出す。
この技、追従性能がそこそこに強く追従中はSA付き、なまじ単発なのでコンボ締めに使っても火力が伸びやすいという脅威の性能を有している。
そのロックな仕様に多くのイカれたプレイヤーを魅了し、続編のEXVSMBでアーケード参戦した時には、Fドライヴ&EXバーストで突撃する謎の脱走兵が続出した。
EXVS2ではエクストラ機体全削除によりこの機体も消え去った……のだが、再度エクストラ機体として復活。
なんとSA付き突撃コマンドや、コアファイター呼出がガンダム呼出に進化するなどかなりの強化点を貰っている。
EXVS2OBではサブ射撃に
上位互換の突撃を貰い、中間調整で
EXバースト技中に被弾すると再追従するという一撃必殺に魂を込めるが如き調整を受けた。
ドアンザクがEXVSFBで参戦し、それに遅れる形でEXVSMBに
シャア専用ザクⅡが参戦。
標準通りのザクマシンガンやザクバズーカを使うザクらしい武装センスの機体……と思いきや、
特殊射撃でズゴックに乗り換えて攻撃する。
瞬間的なもののため攻撃行動が終わればザクⅡに再度変わるのだが、しっかり攻撃中は名称もズゴックになり、撃破されればズゴックが爆散し、勝利すれば勝利画面もズゴックになる。
なまじこの特殊射撃が強く本機の主力武装扱いなため、結構な頻度でズゴックの勝利ポーズを見る人もいたのではないだろうか。
特殊格闘は通常の3倍という技で、隕石を蹴り機動力が増加する強化武装。弾数が2発あり、二度使用すると機動力強化が乗算されるので、
通常の9倍と称されている。
この強化中はピンク色のオーラを帯びるようになり、地上に落下するまで効果は継続される。
暫くはこの圧倒的な機動力とズゴックの性能で上手くやってきたのだが、
EXVS2XBでサブ射撃もズゴックの武装になり、もはやどっちの機体だか分からなくなってきた。
余談だが、デュバルが登場するとボロカスに言われるのがお約束になっている。
ザクII系統としてはC型・F型・J型・S型・FZ型に高機動型と多種多様に登場。もっとも、ジオン編ではガンダムタイプを相手にしなければならず、耐久面や機動力の低さもあってレベルの低いうちは苦戦必至。大半のミッションではシールドが標準装備ではないことも常である。
C型・F型・S型は旧ザクともどもN.C.バズーカ(核バズーカ)を使用可能。試験型を除く全機の右肩に装備されているシールドにも防御判定があり、右側面からの攻撃に限り直撃確率を低下させる効果を持つ。
原作通りルウム戦役に登場。ライデン編では使用することもでき、「ア・バオア・クー戦」をクリアすることで入手可能。
シャア・三連星編ではS型だがNPCの機体は全てC型で統一されており、いずれもN.C.バズーカを持つ。原作通り鈍重機として位置づけられ、機動力は低い。
本来は宇宙専用機であるが、特別ミッション「ハードコア」ではリボー・コロニーやジャブローでも運用が確認されている。
シャア編「大気圏の攻防」をSランクでクリアすることで入手可能。
原作通り大半のミッションで登場し、連邦編ではア・バオア・クーに至るまで多くのミッションで登場するが、ジオン編においては終盤になるとリックドムや
ゲルググに取って代わられ、ほとんど出番がなくなる。
ゲーム上はこちらもN.C.バズーカを運用できるが、実際に携行しているNPCはいない。
ちなみに、シャア編「大気圏の攻防」「戦場は荒野」では本機で出撃してもムービーが飛ばされず、塗装や武器もしっかり反映される。
カイ編「ハードコア」では
アイナが搭乗。
ノリス編「ファーストコンタクト」で使用でき、「ジャブローの探索」をクリアすることで入手可能。
設定通りF型の汎用性を捨てた地上戦用機。サブウェポンに脚部3連ミサイルランチャーが装備されている点が最大の特徴で、弾数制限はあるものの純粋に威力が高く、マシンガンとの同時発射はもちろんリロードや格闘の隙を補うこともできる。
一般機・シャア
専用機・三連星専用機が登場。
一般機はほとんど出番がなく、宇宙戦のチュートリアルやカイ(
ララァ搭乗機)・
セイラ・クリス編「ハードコア」に登場。旧ザクと同様にジオン編で味方として登場するミッションはない。
NPC
専用機なのでプレイヤーが使用することはできず、正規の方法では入手することもできない。
三連星
専用機もガイアの搭乗する角ありの指揮官機と、マッシュ・オルテガの搭乗する角なしの機体(NPC専用)がある。こちらも「ルウム戦役」でのみ使用可能で、正規の方法では入手できない。
性能自体は2機とも全く同じ。三連星搭乗時はバーニア推力が微増し、ガイア搭乗時に僚機にマッシュ・オルテガがいる場合、コマンド入力で3機がターゲットを同時攻撃する「
ジェットストリームアタック」が発動可能。
おそらく、歴代でも類を見ないほどザクⅡが強い作品。というのも、
- ザク・マシンガンの威力が強力で
更にはガンダムの装甲が動く棺桶レベルに諸いので、軽く一斉射しただけでガンダムがハチの巣になる。
- こちらのバルカンの一斉射にも一回だけなら耐えてしまう。
- ヒートホークが盾で防がれてもガンダムをよろけさせるぐらいはパワーがある。
- 至近距離でエンジンが爆発すればガンダムは助からない。
- 機動力もガンダムと互角、ガンダムタンク形態が相手なら圧勝であっという間にハチの巣。
等々
本作品のガンダムのポンコツぶりも手伝って量産型ですら相手するのが命がけの強敵である。
アゴい赤い彗星のシャアが乗る赤いS型に至っては
ガンダムをサバ折りやパンチで容易く爆散させ、取っ組み合えば一方的に競り勝てるほどの高性能機。
勝率は1%を軽く下回り、全部のQTEを成功させてようやく腕を損傷させて撤退させるのが精いっぱい。
・GUNDAM EVOLUTION
オンラインFPSゲーム(2022/09~2023/11)。先行体験で量産型ザクⅡが実装されている。
武装は
ザク・マシンガンとクラッカーとスモーク・ディスチャージャーの3つ。
ザク・マシンガンは精密射撃こそできないが、そこそこの集弾性能とカートリッジ式武装では最多の30発装填という強みを持つ。クラッカーは投擲すると時限式で起爆するタイプで、スモーク・ディスチャージャーは使用すると1秒間だけ敵機からの攻撃を一切無効化する。
G_MANEWVERはヒートホーク一閃。単純だが超高速で敵機を斬り抜けるので非常に使い勝手に優れ、ヒットすると相手は短時間スタンするので追撃もしやすい。
ブーストゲージが3ゲージあり、これは先行体験機体中最多の量を誇る。
ユニットスキンにシャア専用カラーが存在し、こちらにするとしっかり頭部に指揮官用アンテナが付く。
「ザクはジオンの誇りだ。その項目を追記・修正しないとは…断じて許さん」
- 外伝まで含めるとどれになるんだろうな? -- 名無しさん (2015-09-05 04:33:39)
- 隊長のザクさん -- 名無しさん (2015-09-05 06:45:59)
- 当然ガンダムはザクなので そのザクのために作られたホワイトベースもザクだ ←この文面を読むたび「どっちかっていうとWBはムサイじゃね…?」と思うんだが、そのムサイがザクではないという保証はどこにもないんだよな -- 名無しさん (2016-02-24 18:41:49)
- FGのザクにはランドセルにスラスターあったのにHGにはないのはどういうことなのか -- 名無しさん (2016-04-05 21:50:58)
- モノアイや肩のトゲトゲはメタ的な見方をすると「スーパーロボットの敵メカ」の名残と言えるんじゃないだろうか -- 名無しさん (2016-04-18 23:34:59)
- 何故か兵器としてのポテンシャルは(生産性除いて)リーオーやグレイズより低く思えてしまう。どっちもやられ役には変わりないのに -- 名無しさん (2016-11-02 13:50:54)
- コクピットが端から入って反対側に落ち着く、面倒そうな仕様がある。J型はそうでも無いのに、何なんだろ? -- 名無しさん (2017-01-10 23:41:23)
- ↑2その2機の立場はどちらかというとガンダムに対するジムに近いんじゃないか…? -- 名無しさん (2017-02-11 20:53:51)
- ↑2 MSVでコクピット部分の装甲強化の為とか書いてあった様な… -- 名無しさん (2017-05-08 23:55:42)
- あとうっかりコンソールを踏んで汚したり壊したりしないように、というのもあったらしい。 -- 名無しさん (2017-05-09 00:00:26)
- 3月9日はザクの日 -- 名無しさん (2018-03-09 21:09:39)
- ↑ SNSじゃザクが大量に出回ってる。 -- 名無しさん (2018-03-09 22:24:52)
- ザク、それは平安時代の地球圏を古代ジオンカラテで支配した半神的存在である。全てはザクなのだ。今はただ、備えよう。 -- 名無しさん (2019-01-18 14:03:43)
- ザクじゃないものを探す方が難し……ガンタンクはMSだけどザクじゃなかったわ。 -- 名無しさん (2019-06-13 17:29:20)
- 地上型は宇宙では溺れるっていうけど具体的に何が違うのか分からん。元から姿勢制御用スラスターなんてついてないだろ -- 名無しさん (2020-02-02 18:37:32)
- ↑カタログスペック見る限り、大出力のメインスラスター2基(恐らくはバックパックに搭載)の他に出力1/20ほどの小スラスターが存在するのでたぶんこれが姿勢制御用と思われる。あとF型とJ型の差はMGのプラモなどで(後付け設定だけど)細かく再現されてるので見比べてみるといいぞ -- 名無しさん (2020-03-02 18:17:22)
- 確かデザインモチーフは背広なんだっけ? -- 名無しさん (2021-07-20 07:38:06)
- 一年戦争初期のジオン軍の蛮行のおかげで、ザクは「スペースノイドの英雄的象徴」なんてふざけた設定なんて出来ない筈なんだけど。 -- 名無しさん (2021-12-10 02:27:10)
- 技術的には連邦の系譜にあるはずのブグが、実用性を徹底的に突き詰めた結果ザクっぽい見た目になった辺りからもザクの設計がいかに完成度が高いものだったか伺える -- 名無しさん (2021-12-10 07:42:24)
- ログ化を提案します。 -- 名無しさん (2022-07-18 20:28:02)
- ガンダム歴代敵メカの中でも、「乗ってみたい!」と思わせてくれるという点では間違いなくナンバーワン。CVやベスパがジオン軍ほど支持されなかったのは、デナン・ゾンやゾロアットが「乗ってみたい!」感に欠けていたからという側面もあるかもしれない。 -- 名無しさん (2022-11-12 09:48:28)
- ガンプラの改造コンテストもザクの名を冠してるしな、偉大なる斬られ役だ -- 名無しさん (2022-12-20 23:07:34)
- ログ化しました -- (名無しさん) 2023-04-10 10:48:44
- 富野御大的にはガンダムにおける「真の主役メカ」だったらしいな -- (名無しさん) 2024-03-26 09:01:55
- そもそも開戦当初は連邦側も戦車や戦闘機では全く歯が立たずに、ザクに対抗できる兵器が全くなかった為に、ガンダムやジムが作られたから、ザクは戦闘力のインフレに追いつけなかったって感じがする。 -- (名無しさん) 2024-08-02 08:03:09
- 連邦軍仕様のF2型は、もし今から新規に発売することになったら多分ガンダムベース限定キットとかになっていただろうな -- (名無しさん) 2024-11-22 06:27:20
- 一年戦争を彩る兵器の中でもガンダムに並ぶ知名度の傑作機。 -- (名無しさん) 2024-11-22 18:53:23
- 最新のガンダム作品に登場するGQuuuuuuX(ジークアクス)はヒートホークで戦うガンダム -- (名無しさん) 2024-12-06 20:44:02
- ↑パトザクとかもいるぞ -- (名無しさん) 2024-12-09 14:18:46
- ある日を境にガンダムよりこっちが好きになる -- (名無しさん) 2025-01-10 14:38:09
最終更新:2025年02月28日 17:28