Devil May Cry5

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Devil May Cry5 - (2022/01/07 (金) 23:17:08) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2019/4/7 (日曜日) 11:00:00
更新日:2023/09/28 Thu 16:42:36
所要時間:約 19 分で読めます




最強の悪魔狩人(デビルハンター)が帰ってくる



概要

カプコンのスタイリッシュアクション『Devil May Cry』シリーズの5作目。
2019年3月8日にPlayStation4、Xbox One、Steam(PC)の3プラットフォームで発売された。
売り上げ的には470万本でシリーズ中1番。
過去作からの設定やオマージュが多く見受けられる集大成でもあり、シリーズファンなら反応する要素が多い。
始まりを描いた小説版、主人公の一人「V」の前日譚を描いたネタバレ全開の単行本が出版されており、ストーリーをより深く楽しみたい人は是非読んでみよう。

ストーリー

Devil May Cry4から数年後。前作主人公のネロは恋人のキリエ、相棒のニコと共に悪魔を狩る「Devil May Cry」を営業していたが、謎の悪魔によって悪魔の右腕(デビルブリンガー)を奪われてしまう。ネロは謎の青年Vから右腕を奪った悪魔の事、そして伝説のデビルハンターダンテとその仲間にもその悪魔討伐の依頼をしたが彼らだけでは厳しい事を話され、Vと共に「クリフォト」の生やされたレッドグレイブに向かうのだった。

用語

  • クリフォト
超巨大な魔界樹。血液を養分として成長し、鋭利な先端の根で人間を串刺して血を吸い取る。
前作にちょびっと出てきたセフィロトとの関係は不明。
後半のミッションは内部を進むもので、PC達は道中の仕掛けや血だまりでべちゃべちゃになるがすぐに乾く親切設計。後述するレッドオーブの重要度が高いのも血だからか。

  • レッドグレイブ
舞台となる都市。ダンテの生まれ故郷であり、偽名のトニー・レッドグレイブはここから付けられた。
しかしクリフォトにより目を覆いたくなるような惨状を呈する事に…。

  • デビルブレイカー
右手を失ったネロの為にニコが開発した対悪魔用義手型兵装。
様々な種類があり、電撃を放ったりロケットパンチを繰り出したり剣と銃を強化したりできる。ただし壊れやすいためネロは複数所持し、壊れる度に換装するスタイルをとっている。
中には悪魔の残骸が使用されているものもあり、今作で登場するボス悪魔の一部も倒された後はその素材として流用される。

システム

4とほぼ同じだが、
  • スキル習得のプラウドソウルが廃止され、3以前のレッドオーブ消費で習得できるように

  • メニュー画面で使えるバイタルスター等の回復アイテムやホーリーウォーター等の攻撃アイテムが廃止。体力がなくなった時にレッドオーブ消費か、ゴールドオーブを一個使って完全復活か、ギブアップかを選べる。レッドオーブ復活は、小回復、中回復、全回復+敵ダメージと選べるコースがあり、当然後者ほど消費量が多い。更に復活する毎や高難易度になるにつれ消費量が跳ね上がっていく。

  • 大量の敵が出現するレジェンダリーダークナイトモードが廃止。お馴染みのブラッディパレスは無料配信され、すべてのボスとも戦える。クリアすると特殊な挑発動作ができるように。

  • オンラインのシェアードシングルプレイが実装。背景で戦ってる姿が見えたり、一部ミッションでは共闘も可。

  • 格ゲーのトレーニングモードのように、敵の種類や各種ゲージを自由に設定して操作できるモード「THE VOID」が追加。ボス悪魔は選べないが、コンボの開発や苦手な雑魚敵の練習ができる。

キャラクター

4からの主人公。純情デビルボーイから逞しく成長した。髪を切ったようだが、誰かに似ている気がしなくもない。
プロローグでダンテすら打ち負かす悪魔「ユリゼン」に撤退を強いられ、ニコの造った義手デビルブレイカーを装着して変わり果てたレッドグレイブへ戻ってくる。
悪魔の右腕を奪われたうえ魔力も大部分を持ってかれたのでデビルバスターやチャージショットは封印。しかしエアハイクは習得できるので魔力は僅かに残っているようだ。

通常戦闘BGM「Devil Trigger」

  • V(ブイ)
新主人公で、黒髪で全身にタトゥーを刻み、杖を持った謎の青年。ダンテやネロに悪魔ユリゼンの依頼に来たが、2人が敗れた後は協力しつつ独自の行動に移る新たなプレイアブルキャラクターとなる。
華奢というより虚弱な見た目通り悪魔と真正面から闘える力は持っておらず、下記の使い魔達へ攻撃させて悪魔を仮死状態にし、杖で止めを刺す戦闘スタイル。
Vと描かれた詩集を愛読しており、時折詩の一部を引用したり、戦闘中に読んでDTゲージを回復させる事もできる。
使い魔の面子にVという名前、DT発動時白髪になったりといろんな意味で謎めいているが、その正体は……。

通常戦闘BGM「Crimson Cloud」

◯グリフォン
Vの使い魔の一体。青色の鷹のような鳥だが、下嘴が左右に割れる。
使い魔で唯一喋れるうえ魔界の事象や悪魔に詳しいが、非常に饒舌というかお喋り。Vにさえ軽口を叩くも、やばい悪魔がいるのに口を止めないので杖で押さえつけられたり、ダンテにぶん投げられたりする。昔のダンテだったら嘴が一つになってた。
Vの相棒ポジション。
電撃を操る遠距離攻撃担当。Vが掴まって2段ジャンプ滑空や後ろに素早く移動できる。
DMCでグリフォンといえば1の巨大ボスであり、体躯と体色を除いた姿や使用技が非常によく似ているが…
◯シャドウ
Vの使い魔の一体。時折体表に紋様が浮き出る黒豹。
影に溶け込んで移動し、体を様々な武器に変形させ、首を伸ばしたり回転カッターと化して敵を切り刻む近距離担当。全身から針鼠のように棘を生やして全方位攻撃、遠距離の敵に槍を伸ばして攻撃もできる。
寡黙な従者といった感じで、回避や移動も請負う。
グリフォン同様、1に同名でモーションの似通った悪魔がいる。
◯ナイトメア
Vの使い魔の一体。体表が蠢く一つ目のゴーレム。
DT発動でのみ登場し、無敵状態で暴れまくる兵器。動きは緩慢だが目からレーザーを発射して広範囲を焼き払ってくれる。更にスキル習得でVが搭乗し操作も可能で、この間だけナイトメアの手でトドメを刺せる。壊せる壁や仕掛けが近くにある時は登場時にぶっ壊してくれたりも。
2体同様、1に魔帝が作った同名の兵器が存在する。
3体の使い魔が自分の体を自由に変えられる黒豹、大型の鳥、無機物で出来た巨人とさながらDMC版バビル二世と言ったところ

シリーズの顔にして主人公。前作より老けたが、実力はそれ以上に増している。
ネロより先にVの依頼を受けており、トリッシュ、レディと共にユリゼン討伐へ向かう。しかしネロが到着した時には2人は戦闘不能、ダンテも歯が立たずに打ちのめされていたところだった。
続くネロもピンチに陥るが、ダンテは魔人化してユリゼンに特攻しネロとVを逃す。その際ネロに足手まといと言い放ち、直後に愛剣リベリオンを砕かれてしまうが、その後の消息は不明。

  • トリッシュ
ダンテの相棒。出自ゆえかなり強いのだが、今回は相手が悪かった。消息不明。

凄腕のデビルハンター。ダンテやトリッシュとは旧い仲。やはり相手が悪かった。消息不明。

  • モリソン
ダンテ馴染みの情報屋。ゲーム中に姿を見せるのは初めて。ダンテとレッドグレイブの関係などの情報を提供してくれる。アニメ版とキャラデザが違うのは大人の事情か。

  • ニコ
新キャラにしてネロの相棒。本名はニコレッタ・ゴールドスタイン。
ダンテの愛銃エボニー&アイボリーを作ったガンスミス「ニール・ゴールドスタイン」の孫にして、あのアグナスの娘。魔剣教団崩壊後のフォルトゥナへ訪れ、ネロ達と出会った。
サバサバした性格の女性で、口調もかなり悪い喫煙者。
アグナスはニコが生まれて直ぐに教団へ向かったため父への記憶が殆どなく、その所業も相まってダンテに恨みは抱いてない。
ゲーム中ではデビルブレイカーの製造や販売を担当。ボス戦前に公衆電話があり、それで呼び出してスキル習得や補給ができるが、毎回派手に登場して飽きさせない。
またゲーム内資料の説明・解説を担当しており、彼女視点の見方や疑問は非常に面白い。
容姿の節々、デビルブレイカーやその発想、悪魔の残骸を手にした時の興奮度合い、そしてあの癖などは父親譲り。

  • キリエ
前作ヒロインにしてネロの恋人。小説版ではフォルトゥナで孤児院経営をしている。
本作では回想や電話などでのCVのみ。

  • エヴァ
魔剣士スパーダの奥様であり、ダンテとバージルの母親。ダンテのムンドゥス襲来時の回想にて登場。容姿やCVは当然トリッシュと同じ人。

  • パティ
アニメ版のヒロイン。当時は少女だったが、今度18歳の誕生パーティーへダンテを誘っている。R指定の向こう側に行けるよ!
ニコの資料によればかなりの美少女で、ハイスクールでも人気者との事。
小説版のみの登場…と思いきや当該シーンがゲーム中で再現されたのでCVのみで登場*1。驚いた人は多い筈。

  • ルシア
Devil May Cry2のヒロインにしてプレイアブルキャラクター。小説版にのみ登場。健気。

  • マティエ
ルシアを育てた老婆。同じく小説版にのみ登場。色んな意味で違いすぎる2のダンテを茶化す台詞を発した。

  • アグナス
DMC4の諸悪の根源にして屈指のネタキャラのサイエンティスト。
小説版ではニコの叔父の回想に登場し、科学者なのに凄いガタイやアンティークのモノクル、口調などで妹の恋人を怪しんでいたが、付き合ってみると変人ではあるが悪人ではなかったらしく3人での暮らしを楽しんでいた。
しかしニコを身篭った前後に教皇から勅命を受け、妻子を残してフォルトゥナへ向かう。その際、後の惨劇を予期していた事もあってフォルトゥナへは決して来るなと強く言い聞かせていた。

  • 謎の悪魔
本編のネロの回想に登場した悪魔。ボロの装いにフードを被っており、なぜかかなり疲弊している。ネロは当初人間と思っていたが、右腕が反応した事から悪魔だと判明。キリエを制止したネロの虚を突いて右腕を持ってぶん投げ、たったそれだけで右腕を奪い取ってしまう。更に右腕から閻魔刀を顕現させながら「返して貰うぞ」「急がねば…」と呟き、空間を斬って姿を消してしまった。
下記のユリゼンと同じ存在らしいが…

  • ユリゼン
今作のボスで、「魔界の反逆王」の異名を持つ悪魔。レッドグレイブにクリフォトを生やし、ネロの右腕毎閻魔刀を奪った悪魔とはVの談だったが、相対したネロも同一の存在だと認識した。
かなりの巨漢だが全身にクリフォトの幹を巻きつかせているのであまり地肌は見えない。クリフォトの根が集めた人間の血やネロの悪魔の力を吸収して強大な存在となっており、ダンテですら余裕であしらう程。
戦闘では玉座のような場所に座り、謎の物体に全ての攻撃をガードさせながら火炎弾やレーザー、時間の流れを遅くする空間などを発生させてくる。

  • マキャヴェリ
設定でのみ登場した悪魔。魔界の名工であり、最高のガンスミスらしい。
1に登場した黒騎士の鎧や3のアルテミスなどはこの人の作品。

登場悪魔



ネタバレ



余談

プロローグのネロにおけるユリゼン戦は負けイベントではあるが、実は撃破可能。
勝利すると某桃玉のアクションゲームにもあった高速スタッフロールが流れた後、専用トロフィー「想定外の結末」や「めでたし、めでたし」という一枚絵がゲットでき、高難易度モードも解放される。

メインメニューやミッション開始前の準備画面では移動式店舗を兼用するニコの大型トレーラーの中の様子を見ることができる。
ストーリークリア後のメインメニュー画面ではなんとバージルが登場することがある。
ダンテとネロのどちらかと相席しての登場になるのだが、色々やらかしたせいかこの時にコミュニケーションが取れずに無言でたたずむバージルの姿は一見の価値あり。




追記・修正はブラッディパレスを制覇したデビルハンターの方がお願いします。

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