シャドウ(DMC)

登録日:2018/12/09 Sun 14:24:59
更新日:2024/10/09 Wed 11:15:21
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シャドウとは、ゲームDevil May Cry」に出てくる中ボス格の雑魚敵である。

実体を持つ生きた影そのものと言うような存在で、「霊体の表面を呪文でおおい、現世に実体を保っている影をまとって身体を形作っている」らしい。
影だけあって地面に潜り込んで敵の足元から攻撃してきたり、巨大な刃や牙そのものになって噛みついたり齧り付いてきたりと変幻自在な戦法を得意とする。
作中では基本形態として常に黒ヒョウのような姿をとっており、一切喋ったりもしないので「動物の悪魔」っぽい印象を受けるが、影の身体の維持だけではなく、攻撃の際の様々な形態変化も呪文の詠唱で行っているという設定を持つクレバーなやつ。

太古の戦士達との交戦経験を記憶しており、人間の用いる剣などの攻撃に対して反射的に魔力の盾を展開し、受けた力をそのまま跳ね返すという防御術まで身に着けている。しかし近代兵器である銃はデータ不足でガード不可、

影…つまり表面の呪文部分に限界を超えたダメージが蓄積されると魔力の維持ができなくなって本体部分が露になり、これを攻撃することで初めてシャドウにダメージを与えることができる。この本体は光る玉のような形をしておりまさに「コア」といった見た目。
影は剥げただけなので魔力が戻れば再生成可能。

初見のインパクトはもちろん、倒すために特定の手順が必要だったり、高難易度で複数同時に出現したりするウザさと、慣れてくるに従い対応しやすくなってくるユニークで豊富な攻撃パターンや、リスキーだが超えればリターンがくる独特の戦闘ギミックを持つなど良敵としての魅力の双方が詰まった敵キャラであり、似たようなタイプの敵や立場を変えて再登場した後の作品を経てもなお、かつての姿での再登場を望む声がある人気者。


Devil May Cryでは序盤から登場する強敵で、説明書を流し読みで済ませた初心者を全力で狩りにくる。何なら登場シーンに初見殺し(流石に即死はしないが)が含まれているとんでもないやつ。
剣で斬ろうとしたらノーモーションで弾いた上に謎のカウンターを発動し、銃で攻撃しようとすればユニーク過ぎる動きで銃撃に集中するプレイヤーを追い詰める…という二段構えは、「きっちりと攻撃はしつつ、敵をよく見て冷静に対処する」というデビルハンターの基本をその前のボス2匹と合わせてしっかり叩き込んでくれる。

攻略には手順を踏む必要があり、まずはこいつがデータを持っていない「銃撃」で身体をまとう影の呪文を引き剥がさなければならない。近接攻撃は一切無効で、どのタイミングでも確定で弾かれて魔力の盾によるカウンターを発動される。ただし魔人化中は有効。

基本的に攻撃してくるのは影をまとっているときなので、シャドウとの戦いの8割は銃で行うことになるのだが、近距離、中距離、対空と攻撃バリエーションが豊富で一切怯んだりもしないのでちゃんと動きを見て対処するのが重要になる。
実はぴょんぴょん跳び回りながら撃つだけで殆どの攻撃を回避できてしまうが、高難易度では同時に出現したり、狭い廊下でひょっこり出てきたりと通用しないケース今後バンバン出てくるのでバッタが癖になると今後苦労する。した。

一定のダメージを影に与えると一切の動きを停止して本体が露出する。この本体は「魔力の塊のようなもの」らしく普通の武器(銃)ではダメージを与えられない。
呪文の再構築が終わる前に魔具(近接武器)で殴らなければならないのだが、殴る度にこちらの足元から槍が飛び出してくる。呪文の維持が出来ないんじゃなかったのかよ
殴ってるとこちらの位置もずれるので基本的に当たらないが、攻撃判定はしっかりあるので地形に引っかかったりして止まると手痛いダメージを食らう。

ここで仕留め切れない場合は呪文が再生成されてしまうので、再び銃撃で影を剥がさなければならない。

見事本体の体力をゼロに出来た場合は、影の呪文が赤く点滅する自爆モードに入る。これは本体を殴っているときも判別可能で、また本体自身も近接攻撃を弾くようになる。
攻撃力とスピードが上昇するが、噛み付き攻撃ばかり行うようになり一定時間で自爆する。
自爆させる以外で倒す方法はなく、攻撃で動きを止めるといったことも不可能なので、こちらは逃げに徹しなければならない。

影を撃ち、本体を殴って、自爆に追い込み初めて撃破完了になる。
こう書くとかなりの長期戦になりそうなイメージがあるが、慣れればスムーズに1フェーズずつの経由で撃破可能。明確な区分があるので上達を認識しやすいのもうれしい。


また、一定のリスクがあるが特殊なギミックがあり、中距離で使ってくる突き刺し攻撃にあわせて垂直ジャンプすることで槍部分に乗ることが出来る。
乗りに成功すると数秒間硬直状態(槍を出しっぱなしで停止する)になり、この状態のときの銃撃は影や耐性を貫通して本体にダメージが入る仕様になっている。ここで体力をゼロにすればコアの露出を経由せずに自爆モードに突入。

これはシャドウのクリティカルヒット扱いで、他のクリティカル持ちのように即死させることは出来ないが、これで倒す(銃撃で自爆に追い込む)とドロップするオーブの量が増える。
とどめはさせなくても時短になるので高難易度こそ狙っていきたい…が、DMDでデビルトリガーを引かれていると、乗っても本体に銃撃ダメージが入らなくなるので注意。ただカッコいいだけになってしまう。


慣れれば慣れるほど安定して戦えるようになるDMCシリーズのお手本のような敵だが、独特な挙動で苦手としているプレイヤーも多く、ハード以降では狭いところでの戦闘や同時出現の機会が増えるので駆け出しから一人前まであらゆる層のデビルハンターにトラウマを植え付ける。

なお、本作のシークレットミッションではこいつらを3体も同時に相手をするという鬼畜ミッションが二つも存在するので達成は極めて困難。ここで一気にトラウマになったプレイヤーもいるだろう。

余談だが、2の小説版には何と人間体として黒ずくめの男という姿も現している。


◆後作品の『Devil May Cry5』では
新キャラクター「V」が使役する3体の魔獣のうちの1体として登場。
普段は黒豹のような姿をしているが、攻撃の際に全身から無数の針を突き出す、腕や尾を刃物に変えるといった具合に身体を変化させながら戦う。その他にVの地上移動関連の補助を行う。
しかしシャドウ自身では悪魔を殺せず、仮死状態に追い込むしかできないため、最後はV自身の手で悪魔を倒す必要がある。
映像の進化により見た目が「黒豹のような影」どころか完全に黒豹になってしまったが、初代の設定がどこまでそのままなのかは不明。

◆余談
初代DMCが当初バイオハザード4として制作されていたというのはファンの間では有名な話であり、元々このシャドウも単に黒猫が巨大化したクリーチャーとしてデザインされていた。
その後ダークファンタジー路線へと変更されるに当たり、悪魔という設定に見合ったモンスターにするべく「身体が影で出来ている」外見になったとの事。

シャドウと同系統の雑魚悪魔


◆ブラッドゴイル
3に登場。魔力の宿った石像に悪魔の血を注ぐことで液状化し動くようになった存在。
こいつらは近接攻撃を加えると分裂するという特徴があり、剣で斬るだけではどんどん数が増えるだけで倒すことができない。
反面、銃攻撃を加えることで固まって動かなくなり、近接攻撃も通るようになるので固めたら一気に叩き潰すと良い。

◆フォールン
3に登場。一見、天使のような姿をしているが本体は腹部にある醜い顔であり普段は翼で隠している。
同作に登場する悪魔の中でもかなり厄介な敵で、翼のバリアで本体を隠している間は一切のダメージが通らない上に
幽霊タイプの悪魔と同じように地形をすり抜けるのでこちらの攻撃が届かないのを良いことに射程外からリンチを加えてくる嫌なやつら。

バリアを銃以外の武器で破壊すればダメージが通るようになるのだがそれでも倒すのは大変でもたもたしているとバリアを再生されるので非常に面倒。

◆ブリッツ
4に登場。魔帝ムンドゥスが生み出した精鋭。詳細はこちら



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最終更新:2024年10月09日 11:15