Devil May Cry(アニメ)

登録日:2019/03/06 Wed 02:58:10
更新日:2025/04/08 Tue 20:32:38
所要時間:約 7 分で読めます




◆概要
2007年6月から9月にかけてWOWOWで放送されたTVアニメ。全12話。
カプコンのスタイリッシュアクションゲームである『Devil May Cry』シリーズをアニメ化したものである。

『闘牌伝説アカギ』や『DEATH NOTE』で知られるマッドハウスが制作を務め、板垣伸が監督を担当。シリーズ構成は井上敏樹

基本的に1話完結方式で時系列がゲーム本編の『1』と『4』の間であり、トリッシュやレディ等のシリーズでおなじみのキャラクターも登場している。
また、放送終了後にアニメ本編のサイドストーリーを描いたドラマCDが発売された。

ダンテ・レディ・トリッシュの日本語版声優3人は本作が最初の出演となり、その後複数のクロスオーバー作品を経て『4』スペシャルエディションに出演した。
本作オリジナルキャラクターは後に『5』に登場を果たしている。


2018年にはNetflixで再アニメ化される事が発表された。



◆ストーリー
とある街で便利屋「Devil May Cry」を営むダンテの元に、仲介屋のモリソンが仕事の依頼を持ってやってくる。
仕事はパティという少女をローエル家に送り届けるという依頼であり、パティは先日亡くなった名門ローエル家当主の隠し子だというのだ。
退屈そうな仕事に乗り気ではないダンテだったが、モリソンの策にはまって渋々仕事を引き受けることに。
便利屋ダンテの真の顔、デビルハンターとしての仕事がここに開幕する!



◆登場人物
主人公。言わずと知れた悪魔も泣き出すデビルハンター。
普段は寡黙で、多額の借金まみれで毎回ツケでピザを食べる等、ズボラでいい加減な一面が強調されているが、やる時にはやる男である。
作中通して愛剣リベリオンと二丁拳銃エボニー&アイボリーのみで悪魔を蹴散らし、最終回以外デビルトリガーは一度たりと引くまでもなく決着を着けるなど実力は『1』からさらに上がっている*1
パティに対してはそっけない態度を取りつつも、自分と同じく母親を失った彼女にどこかシンパシーを感じている。


本作のヒロイン。
孤児院で暮らしている少女であり、名門ローエル家当主の隠し子と言われている。
世話焼きで意外と行動力がある。


ダンディな仲介屋。
ダンテの素性を知る数少ない人間であり、度々彼に仕事の依頼を持ちこんでいる。


3』のヒロインであった女デビルハンター。
本作ではダンテに多額の借金を貸している事が判明しており、度々借金の取り立てに来ている。
『3』の時と比べると直情的な一面が鳴りを潜めており、基本的に大人っぽく振舞っているが、時々ムキになる一幕もある。
なお、右の太ももには、今は亡き父アーカムに串刺しにされた時の傷跡がある。


『1』のヒロイン。
ダンテの母エヴァに似た容姿を持つ美しき悪魔でかつては敵であったが、現在はダンテの相棒となっている。
人間社会にすっかり溶け込んでいるせいか、ピザばかり食べるダンテの食生活を注意するというオカンな一面も披露している。*2
本作でレディと初めて出会う事となり、当初は誤解で彼女と戦闘状態になったものの、誤解が解けた後は意気投合していた。
ついでに2人仲良く買い物のツケをダンテに押しつけていた。


人間に似た姿をした低級悪魔。
低級なだけに大した力もなく小悪党な人物。
第1話から登場しており、その後も度々ダンテの前に姿を現しているが…


ダンテの父スパーダの弟子である悪魔兄弟。
ある意味ダンテやバージルとは似て非なる存在であり、ある意味不遇なキャラである。
詳細はこちらを参照。


パティの母親。
本編開始以前にパティを孤児院に預けた後に彼女の前から姿を消していた。


  • フレディ(CV:星野充昭)
カフェ「Freddie」のマスター。
常連客のダンテに手作りのストロベリーサンデーを出している。
ストロベリーサンデーには自信を持っているらしく、あるエピソードでダンテに味について批判された際にはしばらく閉店するほど落ち込んでいた。


「Freddie」のウェイトレス。
ミニスカとヘソ出しの露出度が高い制服を着てローラースケートで店内を駆け回っている。
常連客のアイザックからは何度かアプローチされているが、彼女自身は追っかけられるよりも追いかける方が好きな模様。


  • ブラッド(CV:野島裕史)
第3話のゲストキャラで眼鏡をかけた優男。
最近町にやってきた流れ者であるらしく市長の一人娘アンジェリナと恋仲になるが、過保護な父はそれを認めず厄介者として娘から引き離そうとする*3
傷を治癒する不思議な力を使うことから市長から通り魔事件を引き起こす悪魔と疑われており、ダンテは彼を殺すように依頼されるが……。


  • アーネスト(CV:谷山紀章)
第8話のゲストキャラである依頼人。
田舎町の教師であり、かつて住んでいた町が大火事に見舞われて幼馴染のトニーが家族共々放火犯と疑われて町を追い出された過去を持つ。
何故かダンテを自分の幼馴染みだと思い込んでいるが、当のダンテは人違いと否定していた。*4
トニー一家の無念を晴らすため、渋々依頼を受けたダンテを故郷の町に案内していた。

  • エンツォ・フェリーニョ(CV:松本保典)
ドラマCDにのみ登場。
小説版でもたびたび登場していたダンテの旧友。
元々は情報屋をしていたが、魔界の武器職人「マキャヴェリ」が作った魔銃を巡る事件で片腕を失い、現在は悪魔絡みの物品を取り扱う質屋を営んでいる。
ダンテが過去に手に入れたケルベロスやアラストルといった魔具は、借金のカタとして彼の店に預けられている。
なおダンテは魔銃から助ける為とはいえ彼の片腕を斬り落とした事に負い目を感じており、仕事の報酬をたびたび送金しているらしい(つまり借金が減らない一因)。


  • フォスター(CV:松岡洋子)
ドラマCDにのみ登場。
パティが住む孤児院「エンジェルズホーム」の院長。
寄贈されたベッド(ピーターパンが作った魔道具)で三日間眠り続ける子供達を目覚めさせてくれるようダンテに依頼する。
子供達からは「怒ってばっかり」と言われているが、それは子供達に対する強い愛情と心配の裏返しである。


  • ピーターパン(CV:山口勝平)
ドラマCDにのみ登場。
かの有名な童話の主人公・ピーターパンを騙る悪魔。
エンジェルズホームの子供達を夢の世界に閉じ込め、そこで美化した自分をヒーローとして称えさせていた。
本人曰く魔界では落ちこぼれで、人間の子供以外思い通りに出来ないと語る矮小な卑怯者。
ダンテからも「チンケな魔力」「マリオネット*5以下」と散々に酷評されていた。


  • マクレーン(CV:堀内賢雄)
ドラマCDにのみ登場。
生真面目で愚直な刑事。
とある殺人事件の容疑者としてダンテを取り調べ、パティ達関係者にも聞き込みをしていた*6が、その際に「ダンテが無実だったら何でも言う事を聞く」と口約束を交わしてしまう。
…そして視聴者のお察しの通りダンテは無実で、それどころか被害者と目されたバーのマスターも実際は死んでなどいなかったことが判明。
結局上記の約束を履行する形で、1か月間ダンテにストロベリーサンデーを奢るハメになった。
ただダンテの交友関係自体はその後も続いているようで、『5』小説版でも名前が登場。


  • マキャヴェリ
ドラマCDにのみ名前だけ登場した悪魔。
魔界で名を馳せた銃の名手にして武器職人と謳われ、アルテミスやパンドラなどダンテがゲーム中に手に入れる銃タイプの魔具を製作した人物。
製作した魔具の性能はゲーム中でも遺憾なく発揮されているが、中には所有者の精神や肉体を乗っ取ったりする物騒な代物まで存在する。

魔帝ムンドゥスもスパーダとその一族に対抗するため直々に兵器の製作を依頼するほどで、ネロ・アンジェロの原型となる鎧を作った。
スパーダやトリッシュの愛銃であるルーチェ&オンブラも明確ではないものの、マキャヴェリの作品の一つではないかとされている。

作中ではトリッシュの口から既に死亡していると語られている*7が、その経緯は不明で実の所はスパーダと同じく生死不明に近い状況である。
現時点ではスパーダと同じく銃タイプの魔具などの設定を膨らませるための舞台装置みたいな扱いであり、今後のシリーズでスパーダともども何らかの形で本人が直接登場するのでは? と期待もされている。


  • 四天王
大物である魔界の権力者達。
シドの口から存在が語られるのみで姿形は不明。
魔帝ムンドゥスが倒された後の魔界で権力争いを続けている模様。





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  • 2007年
最終更新:2025年04月08日 20:32

*1 ちなみにDMCの設定では低級悪魔は人間界では何かしらの物質に憑依しないと活動できないとされており、それを踏まえると生身の姿のまま出現するアニメ劇中の悪魔は最低でも中級以上という事になる

*2 ダンテからは「お袋みたいな口を利かないでくれ」とウザがられていた。

*3 ちなみにこの話のストーリーは舞台となる町の名前などからロミオとジュリエットがモチーフになっている

*4 無論アーネストとは赤の他人であるが、駆け出し時代のダンテはトニー・グレイブという偽名を名乗っていた。

*5 『1』に登場する雑魚敵。木製の人形に憑依した低級悪魔

*6 モリソンとパティは「ダンテは人殺しをする奴じゃない」と擁護するも「クレイジーな仕事をしている」と口走ったため余計疑惑を深めてしまい、レディに至っては「ストロベリーサンデーに異様な執着をしてるから、食べたさのあまり人を殺してもおかしくない」と笑いながら肯定する始末だった。

*7 少なくともダンテがトニー・レッドグレイヴと名乗っていた頃は生きている