ティラノモン

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ティラノモン - (2019/12/02 (月) 09:11:08) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/10/28 (木) 00:55:08
更新日:2023/11/26 Sun 20:54:38
所要時間:約 4 分で読めます




『ティラノモン』はデジタルモンスターの一種。


初登場は『デジタルモンスター Ver.1』。
子供に人気の高いティラノサウルス型であり、初代デジモンのパッケージも飾ったいわば“看板デジモン”。
しかし実際のゲーム中では同じく恐竜型デジモンのグレイモンの方が「アグモンと同系色」「完全体も用意」と完全に主役の扱いであった。
デジモンアニメシリーズ初代『デジモンアドベンチャー』でも当然ながらグレイモン系列が主役デジモンに抜擢されている。

一方でティラノモンは基本的に脇役扱いであり、
進化先もグレイモンが数多くの派生種を揃えているのに対して、ティラノモンはつい最近ようやく究極体が用意されたというものだった。
ラストティラノモンの登場まではこの扱いに「ティラノモンは“看板デジモン”なんだから優遇しろ」「ティラノモンこそ本来の主役。グレイモンに主役を奪われた」と発言するファン、最悪迷惑行為を繰り返す悪質な者もかつてはいた。

また、ドット絵もアグモンに背鰭つけただけであり、若干手抜きくさい(特にポケットデジモンワールドシリーズ)。

デジモンゲームでは名作と名高い『デジモンワールド』では、あっという間に肉を消費する燃費の悪さで有名。
育てるのはアイテムが充実する後半にした方が無難である(っていうか序盤に進化したら絶対エサが足りなくなる)。

とりあえず初心者はベジーモンが街に来るまでは進化させないのが吉。進化しそうになったらデタラメにパラメータを上げてヌメモンにでもしてしまおう。


そんなティラノモンだが、デジモン15周年記念の1つである『デジモンワールド リ:デジタイズ デコード』ではかなりの優遇を受けた。
本作では正式な究極体のラストティラノモンが初登場した他、ストーリーでも重要な役割を果たすキャラクターとなっている。
これはスタッフが現在のティラノモンの不遇ぶりを認知していたため、活躍の場を設けたかったからとのことである。

デジモン20周年では20周年記念ロゴとして登場しPV等で目立った活躍を果たしている。



【ティラノモン】

レベル:成熟期
種 族:Da種、Va種
タイプ:恐竜型

《必殺技》
◆ファイアーブレス:強力な火炎放射。

《得意技》
◆スラッシュネイル:強靭な爪で切り裂く。
◆ダイノキック:勢いを付けた前蹴り。
◆ワイルドバスター:ダッシュで勢いを付けて爪を突き刺す。


ティラノサウルス型デジモン。
見た目によらず大人しい性格であるため手懐けやすく、かつ戦闘力もあり初心者向けと言える。
また、グレイモン同様に知性も高い。普段こそ大人しいが、戦闘時には闘争本能を発揮して果敢に戦う頼もしい相棒である。
ライバルはアロモン。グレイモンじゃないのか。


【ティラノモンX抗体】
レベル:成熟期
種 族:Da種
タイプ:恐竜型

《必殺技》
◆クリムゾンブレス:従来のファイアーブレスの強化版。
◆クラッシュローリング:体丸めて突撃し、すれ違いざまに背びれで切り裂く。

『デジタルモンスターX』にて遂に登場したX抗体のティラノモン。
ティラノモン系列のX抗体はメタルティラノモンとマメティラモンに次いでのことになる。先にX抗体化していたアロモンに追いついた。
獰猛な恐竜としての姿が強調され、以前のように初心者向けのデジモンでなくなった。
発達した背びれは宝石のように美しく頑強になっている。
また、従来のティラノモンのように直立姿勢ではなく近年の恐竜研究が反映された結果か前傾姿勢である。
スーパー戦隊で例えると守護獣ティラノザウルスガブティラの違いといったところ。



【ティラノモン系デジモン】

ラストティラノモンが登場する以前からほぼ一貫して、進化し続けていくとサイボーグから竜人となるグレイモン系統と比べて、ティラノモン系統は機械・サイボーグ系統に振り切った進化をするように差別化されている。
その為、ラストティラノモンが登場する以前からゲーム作品ではムゲンドラモンキャノンドラモンが究極体として扱われていたので、それでも基本的なデジモンの代表的存在として活躍できていた。
後述の通り今でもラストティラノモンとは別系統の究極体進化としてそれらの究極体デジモンにもなれる事がある。

◆ダークティラノモン
凶悪なウイルスにより凶暴化した黒いティラノモン。ゴジラ。
ダークティラノモン(笑)成熟期(笑)
必殺技は『ファイアーブラスト』。

しかしゲーム『デジモンストーリー』では序盤~中盤のストーリーにおける重要なキャラとして登場する(後述)。


◆メタルティラノモン
身体を機械化したティラノモン系完全体。メカゴジラ。
ただ体色が灰色なことや凶悪な顔つきやウィルス種である点、そして同じVer.5出身ということから、ティラノモンの直系進化というよりダークティラノモンの進化形といった方がしっくりくる。まあ最近は大体ティラノモンからしか進化できないんだけどね!
鋼の帝国にメガドラモンに続いて開発された対地迎撃デジモン。
技名がなんと『ギガデストロイヤーⅡ』。メタルグレイモンに装備されたもの改良型だと思われる。右腕から発射されるが、カード絵くらいでしか登場してない。
たいていは左腕から発射されるエネルギー弾『ヌークリアレーザー』が必殺技として設定される。

クロスウォーズの第3期にて1話の敵として登場、ハントされ明石タギルの手持ちとなった。主にデジクロス要員として扱われているが、最初にハントされたデジモンということもあり単独で戦闘を行う場面もある。

ムゲンドラモンに顎と腹部のパーツが転用されて、その縁で進化先として設定されることが多い。

X抗体も存在するがデジモン図鑑では
誰もが“超高性能”と認めるメタルグレイモンに比べ、荒々しさが目立つものの
強化された爪はメタルグレイモンの『トライデントアームVER.9.9』には及ばないが
などやたらメタルグレイモンと比べられている。
とは言え、有り余るエネルギーによって必殺技は『ヌークリアレーザーⅡ』に強化されている。


◆マスターティラノモン
「ティラノ師匠」とも呼ばれる完全体。デジモンワールドとワールド3では、登場はしているもののプレイヤーのデジモンは進化できない。
デジタルカードバトルとアリーナでは進化可能。ティラノモンに比べて大柄だが、巨体に似合わぬ軽快なジャンプやかっこいい構え方などを見せる。
"激戦を勝ち抜いたティラノモンのみが進化できる"らしい。
体色は黒で、全身に傷跡がある。メタルティラノモンと違いワクチン種。
必殺技は『マスターファイアー』と『マスタークロー』。得意技は『超高熱闘気』。


◆エクスティラノモン
完全体のパペット型デジモン。
ティラノモンの形をしたぬいぐるみを被った謎の存在。いわゆるもんざえモン枠。中身は別にいるのでぶっちゃけティラノモンではない。
Ver.5登場デジモンでは唯一のワクチン種。
必殺技は『プリティーアタック』と『ブラックマター』。
Verシリーズで登場し最古参と言っていいデジモンなのだが未だにアニメ未登場。ゲームでの登場も少なく不遇。


◆マメティラモン
X抗体化した影響かティラノモンのデータが圧縮されマメモンのようになった突然変異型の完全体。
“小さな暴君”と恐れられるほど闘争本能や獰猛性が突出している。
必殺技は『マメバイト1000』と『メットラリアット』。


ラストティラノモン
戦いに身を置き続けたメタルティラノモンだけが進化する究極体。
体が赤錆で覆われている。見た目通りのRust(錆)が名前の由来だが、ティラノモン系最終形態ということでのLast(最後)とともかかっているダブルミーニングと思われる。
恐竜がベースのティラノモンだったが、ラストティラノモンの見た目は完全に機械系統へ振り切っている。但し分類は変わらず サイボーグ型
巨砲を背負った機械(恐)竜ということで、ムゲンドラモンやカオスドラモンを想起させるデザインかも知れない。
必殺技は背中の砲台を使った電磁砲『テラーズクラスター』、ティラノモンらしく口から火炎弾を放つ『ラストブレス』。
他のデジモンを捕食する性質を持っており、何百何千ものデジモンをあっという間に平らげる。やはり食いしん坊。

ファミ通ドットコムのイラストレーターインタビューでは渡辺けんじ氏とAs'まりあ氏による貴重なコメントや数々の設定画が見られる。
ちなみに、どう見てもX抗体のような雰囲気だが、カードで青枠だったのでX抗体でないことが判明した。


【漫画、アニメでの活躍】

デジモンアドベンチャー
初登場はエテモンの手下で、最初の一匹はグレイモンに負けた。
その一匹の他にも、モノクロモンとともにエテモン配下の主力として大勢登場している。あと現実世界に現れたりもした。
またダークティラノモンがヴァンデモンの配下として登場。リリモンに無力化されたのち、粗大ゴミとしてヴァンデモンに処分された。


デジモンアドベンチャー02
カイザーに操られたデジモンとして登場。
ダークティラノモンも登場しており、スカルグレイモンにボコボコにされたり現実世界に出現したりしている。


デジモンテイマーズ
第一話にダークティラノモンが登場。クルモンを追いかけていたメイルドラモンというデジモンにバトルを仕掛けた。
負けそうになったが途中からメタルティラノモンに進化(たぶんクルモンのおかげ)し逆転する。おそらくティラノモン系統唯一の勝利。

劇場版「冒険者の戦い」でもメタルティラノモンが登場するが、相手はよりにもよってオメガモン。ヌークリアレーザーを放つも瞬殺された。





デジモンクロスウォーズ
2期でドラゴンランドの雑兵としてダークティラノモンが登場。 

3期の時を駆ける少年ハンターたちでは1話から登場。ガムドラモンと主人公明石タギルを追い詰めるが、進化したアレスタードラモンに敗北しタギルにハントされた。
その後はタギルのデジモンとなってアレスタードラモンとデジクロスしたり、タギルがガムドラモンと喧嘩した際にはなんと自らパートナーデジモンとして戦うことを志願した。
見た目に反してビルを飛び回るなど意外と機敏(流石に小柄なガムドラモンには劣るようだが)であり、一流のハンターであるリョウマ達のハントから逃れるなど中々強力なデジモン。
タギルに呼び出されたときの動きが可愛いと評判。


デジモンアドベンチャー Vテイマー01
スターモンがいる街「スターシティ」でスターモン、ゲコモンと一緒にスターを気取っていた。チーム名(?)は「スターモン&スターJr」。腹に☆マークが付いている。
ゼロとスター合戦でアームレスリングをする事になるが、手違いでゼロがオカマ化。
舐められたと思って激怒したが、そのせいで死んでしまった(力を使いきってデジタマに戻った)。
ゼロ不戦勝。
後にまたティラノモンに進化したらしく、ゼロがアルカディモンの「ドットマトリクス」を受けて消えかかった際にスターモン達と一緒にやってきてゼロにパワーを分けた。
また、タグを守っていたトリケラモンの配下としてダークティラノモンがデルタモンと共に登場。ゼロにデルタモンの攻撃を防ぐための盾にされた。


◆デジモンネクスト
バトルターミナル内でゴーレモンと戦っているのが確認できる。
しかし敗北し、テイマーによってリセットボタンを押され消去されてしまう。


【ゲームでの活躍】

デジモンワールド
ダイノ古代郷に入ってきたプレイヤーを前触れなく出迎える。そして戦闘開始。
その前のアミダくじでHPが減ったデジモンを殴られ、ゲームオーバーした人もいるのではないだろうか。

倒した後、その古代郷の奥で「ティラノ師匠」が登場した後に街に参加。
レストランを経営してくれる。

パートナーデジモンとしては上記の通り。燃費が悪すぎる。
お前食いすぎなんだよ。


◆デジモンワールド2
キャラクターとしては、ファイル島のはじまりの街を守護するティラノ師匠が登場。
最初は主人公を敵と誤解してレックス・ホールで決闘する事になるが、誤解が解けてからは協力者となる。
主人公たちが乗るデジビートルをタンクモンの仲間だと思っていた。
コロシアムを統括するレオモンから「伝説の戦士」と呼ばれるなど割と良い扱い。
仲間として主人公が使うデジモンとしては、ぶっちゃけ技も弱いし究極体へのルートも少ない。
とはいえジョグレス退化によって他デジモンの技を継承できるので、進化過程で使う分には問題ない。
また、ティラノモン→ティラノ師匠の進化は、このゲームでは珍しく属性を跨いでの進化となっている。


◆デジモンストーリー
主人公のデジモンを「へナモン」とバカにしていたブラックアグモンが修行を積みダークティラノモンに進化。
バトルに勝利すると「禁断の地」がクロンこうざんであることを教えてくれる。
その後、クロンこうざんのボスであるムゲンドラモンに捕まった主人公たちを助けに現れ、単身ムゲンドラモンに勝負を挑むが……

ダークティラノモンとしての活躍は短いものの、主人公のライバル、
そして物語の中心となる存在として描かれるので扱いは他メディアより優遇されていると言って良い…はず。

また、ある条件を満たすとティラノモンからおねがいクエストが発生する。
それは…


ティラノモン「ヤキトリがたべたい


お前というやつは…
クリア条件はコカトリモンのデータ100%。ちなみにこのクエスト、クリアしなくても特に問題はない。


デジモンワールド リ:デジタイズ デコード
前述の通り全作品中屈指の好待遇で登場。

登場当初は夜の肉畑で皆がおいしく肉を食べられるようにと肉を焼いていたが、焼きすぎて迷惑を掛けていたと知ると反省し旅に出る。
その後砂礫の荒野でメタルティラノモンとして再登場するが、砂に沈んで動けなくなったという情けない姿を主人公に見せてしまう。
主人公達に救出された後は旅から帰り、鉄路の平原のトレインガレージにてバトルサポート用アイテムショップ「ティラノショップ」を開く。

そして終盤には皆の役に立ちたいという思いからラストティラノモンに進化。
主人公達にはどうすることもできなかった強力なバリアを必殺技の一撃で破壊するという大活躍を遂げる。
その場で行われた戦闘でティラノモンに退化してしまうが、以後は商売を再開し、間接的に主人公のサポートに回ることになる。

なお上記のイベントを終了するまではパートナーデジモンをラストティラノモンに進化させることはできず、
メタルティラノモンからの進化はムゲンドラモン一択となる。しかしそのムゲンドラモンにも同様の進化ロックがあるため注意。

また、NPC限定でマスターティラノモンも登場。
はじまりの街のドドモンから進化してドリルトンネルへ行き、「マスターバー」を開いてバーのマスターになっている。
ランダムで様々な効果を与えるドリンクを提供する他、世間話では各地に登場する「ヤバイ敵」(海賊の旗を背負ったデジモン)の出現情報が聞ける。
その「ヤバイ敵」の1体としてラストティラノモンも登場。出現場所はバイナリキャッスルのメモリアルステラ前。
かなりの強敵であり、4桁に達したばかりのステータスでは一撃で倒されてしまう事もあるので注意。


デジモンストーリー サイバースルゥース
ティラノ、メタル、ラストが登場。ダークやエクスは登場しない。
ストーリー上の出番は特に無い。


◆デジモンワールド -next Order-
オーグィノ荒野にて、レオモン率いる「肉軍」のデジモンとして登場。
ドリトンネルたまり1にて道を塞いでおり、肉を20個渡す事で、見張りを主人公に押し付けるような形ではじまりの街へと向かう。
オーグィノ荒野内には他にも肉類のアイテムを20個渡す事で街に参加するデジモンは何体かいるが、ティラノモンが要求してくるのは極上肉。当然難易度は最も高い。
街に参加後は、建築屋にて資材の交換を行ってくれる。
余談だが、ドリトンネルたまり1のすぐ前にある肉が沢山置かれている敷地内に、まるで見張りの様通常エンカウントの敵としてティラノモンが1体だけ配置されている。
また、ティラノモンが通せんぼしていたトンネルを抜けた先には肉畑が…。

パートナーデジモンとしては、2体同時育成というシステムの都合もあってか特に大食いではない。


【外部コラボ】

バトルスピリッツ
コラボブースターデジモン第2弾「ぼくらのデジモンアドベンチャー」にてティラノモンが登場。
パックにも載っている20周年ロゴには居たのだが第1弾デジモン超進化!に居ないなど、アニメ版とのコラボのため扱いがあまり良くない。
性能もさほどではないが、バトスピにおけるデジモンは進化系譜が凄まじくフリーダムなので、ティラノモンからメタルグレイモンなどへの進化もやろうと思えばできる。



追記・修正お願いします。

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