デジモンクロスウォーズ


登録日:2010/08/14(土) 16:46:48
更新日:2023/10/29 Sun 03:52:07
所要時間:約 6 分で読めます





デジタル空間で生まれたモンスター
“デジモン”


彼らはデータの塊だけど、泣いて、笑って、戦ってくれる大切な仲間
たくさんのチームメイトを集めて……さぁ、君も冒険の世界へ!


デジクロス!!



デジモン
クロスウォーズ

●目次

【概要】

『デジモンクロスウォーズ』はデジモンアニメシリーズの第六作。『デジモンセイバーズ』から三年ぶりの新作で、シリーズ初のハイビジョン作品。
旧作枠DB改で埋まっているため、フジテレビからテレビ朝日に変更された。
二期は『悪のデスジェネラルと七つの王国』、三期は『時を駆ける少年ハンターたち』というサブタイトルがついた。

本作の特徴は進化が廃止(一部を除く)され、変形合体でデジモンがパワーアップするようになったこと。

新デジモンのデザインも合体に合わせてあるためか、ほぼロボットに近くなっている。
進化が撤廃されたため進化レベルも関係なく、強さの上下関係が分かりづらくなるなど、全体的に評価は賛否両論である。

その後、2020年10月にデジモン図鑑にクロスウォーズ初出のデジモン達の世代、属性、種族が設定された。放送10周年で今更ァ!?
シャウトモン通常ver.は成長期でキングver.は成熟期。オメガシャウトモンは完全体となる。
これに伴い、アニメ『デジモンアドベンチャー:』では『クロスウォーズ』初出のデジモンが、(勿論別個体だが)何体か再登場している。

アニメに伴い、Vジャンプでは『デジモンクロスウォーズ(漫画版)』を連載。
従来のアニメ・漫画作品も踏まえてデジクロスや進化・ロイヤルナイツなどを物語に組み込んでおり評価は高い。

スタッフや声優には、ゲゲゲの鬼太郎5期墓場鬼太郎からのメンバーが目立つ(細田守等歴代の鬼太郎シリーズとデジモンシリーズに携わってきた人々は他にもいる)。
特に第5期鬼太郎については志半ばで打ち切りになった作品であり、その関係者であるゲゲゲ組のメンバーが密に連絡を取り合っていたことにも起因する。

◆評価

以下、よく言われる不評点の一例

  • レベル概念がないので強さの基準が曖昧。そのため本来究極体のデジモンが雑魚として大量に出たり、成熟期のエビドラモンが強キャラのポジションになったりする。
  • 特別な設定が無い究極体ならまだしも、過去メディア作品のラスボス級究極体やファンロンモンの様な最上級クラスの究極体でも雑魚扱いされたり量産される。
  • 上記のものも含めた設定の矛盾。上から数えた方が早い程の強さの究極体が並の完全体にまともに太刀打ち出来ず苦戦したりもする為、違和感が凄まじい。
  • デジモン恒例の誤植が余りにも多い(例:ドリモモン→ドリモモン、サンフラモン→サンフラモン)。マタドゥルモンの必殺技「蝶絶喇叭蹴」が「蝶絶□刺□八蹴」と、文字化けみたいなテロップを付けたことでややこしくなる。
  • 人間とデジモンが一人一体のパートナー制だった旧作に比べ、チーム単位のため、出番が少なく空気になってしまったキャラも多数いる。
  • 本来なら長い伏線が必要なエピソードを数話で終わらせる駆け足展開。
  • 旧作レギュラーデジモンがデジメモリから登場するが、お助けメカと同レベルの扱い。しかも後半はほとんど出てこない(ただし終盤はキーアイテムに)。

ただし、よく指摘される設定云々に関しては、別にクロスウォーズに限ったことではない。
むしろデジモンシリーズは幾度と無く世界観やデジモン設定の変更を繰り返してきた歴史がある(イグドラシルなんかが良い例)。
クロスウォーズはその点だけ叩かれがちであるが、それはそもそもデジモンシリーズ特有の癖とも言えるということも考慮すべきである。


以下、ファンに指摘される良い点

  • レベル設定の廃止により、これまで活躍しなかったデジモンが活躍する回が見られるようになった。
  • 出番が空気とはいえ、デジクロスによってピックアップされるデジモンが増えた。
  • シャウトモンX4kがカッコイイ。
  • というかデジクロスによるパワーアップバリエーションがガチ・ギャグともに豊富。ファンの間でデジクロス妄想もしばしば行われた。
  • 後半は商業展開をどんどん考慮しなくなったのか、ファンメイドよりも奇抜なデジクロスが登場する(グレイテストキュートモンなど)。
  • 2期からはデスジェネラルの支配する王国と対峙するため、より軍団戦のカラーを色濃く出すようになり、これまでのシリーズとは一味違う頭脳戦を展開するようになった。
  • 全体的に歌・曲が良い。特に挿入歌はめちゃくちゃ数があり、その多くを二回目の休止前の和田光司が歌い上げている。*1
  • どういうわけか声優が豪華、東映クオリティ。
  • 作画の安定度、たまに「誰だお前」と思うくらい綺麗になりすぎる、いわゆる逆作画崩壊を起こすことも。
  • 大塚健などロボットアニメに定評のあるアニメーターが参加する時があり、戦闘シーンはかっこいい時は物凄くかっこいいうえに、ロボアニメ並に動く。
  • 良作画時は女性キャラがエロい(エロ不要派にはマイナス点。まあどのシリーズにも大体エロ枠っぽいのはいるんですが)
  • セイバーズとは違う熱さがある。出演者曰く「任侠物」的な。特にシャウトモン演じる坂本千夏の文字通りのシャウトは彼女が女性かつアグモンだったということを忘れるくらい男前である。


【あらすじ】

困った相手を助けるのが性分の少年、工藤タイキは死にそうな誰かの声を聞き、助けに向かう。しかし謎の声の主らしき光に出会ったとき、また別の声がした。
突如出現した謎の機械〈クロスローダー〉に触れると、タイキは幼なじみの陽ノ本アカリ、自称ライバルの剣ゼンジロウと共に見知らぬ世界『デジタルワールド』に連れてこられてしまう。


【登場キャラ一覧】

赤の軍/クロスハート

工藤タイキ
お節介な性格で「ほっとけない」が口ぐせの中学1年生。頭脳明晰運動神経抜群だが、頑張りすぎて突然倒れるという欠点がある。
他人のために自分の身を張るという意味ではある意味同じか。また、キリハからはその甘さを指摘されている。
赤いクロスローダーを手に入れ、クロスハートのジェネラル(指揮官)となる。

◆陽ノ本アカリ
タイキの一つ年下の幼なじみの少女。タイキの妻。\アッカリ〜ン/とか言ってはいけない。
2期ではゼンジロウとともにテコ入れでリストラされ、視聴者から惜しまれる。一応、最終決戦には参加した。
3期をお待ちください。

◆剣ゼンジロウ
江東区最強の剣道家。
タイキに負けてから「宿命のライバル」を自称して付きまとう。言動がフリーダム過ぎるギャグキャラ。
高所恐怖症。

シャウトモン
赤い小竜型デジモン。
熱い性格で「デジモンキングになって皆を守る」のが夢。
初回放送ではこの状態で数十頭のマンモンの群れを倒した。
素の形態で技を放つ時の悪人面バンクが凄まじい。

◆バリスタモン
カブトムシ型ロボットの重装甲デジモン。スピーカーが武器。

◆ドルルモン
ドリルの角と尻尾を持つ獣型デジモン。クールな性格で、キュートモンを大切にしている。後半からネタっぽさが増量。

◆キュートモン
ピンクのテリアモンっぽいデジモン。語尾に「キュ」がつく。回復技を持つが滅多に使わない。
名前ほど可愛くない。実は男の子らしい(デジモンに性別の概念はないが)。

青の軍/ブルーフレア

蒼沼キリハ
青いクロスローダーを持つ冷徹な少年。
ストーカー兼お助けマン兼あまり敵対しないライバル。
赤面率が多い。&&朝っぱらからアヘ顔ですか&&

グレイモン(XW)
凶暴な恐竜型デジモン。ライバルデジモンの割に個性が薄い。おっさん。
普通のグレイモンと違い、体色が青く(ウイルスVer寄り)、ヘッドフォンの様な物を装着している。
デジクロスでメタルグレイモンになる。
後半は独自進化であるジークグレイモンに進化。

◆メイルバードラモン
鳥型戦闘機デジモン。序盤はグレイモンより遥かに目立つ。


黒の軍/トワイライト

ジェネラルはネネだが、実質指揮をとっているのはダークナイトモン。
◆ダークナイトモン
ただの貴族。ただの外道。ただの悪い方の十郎太。実はデジクロス体で、元のスカルナイトモンはまさかの二頭身。
バグラモンの弟で、その権威と力を狙う野心家。

天野ネネ
強い男の子が好きな謎の美少女。心に闇を抱えている。噴水ヘアー。
1期の途中からクロスハートへと離反。2期からはクロスハートに完全に鞍替えし、ダークナイトモンと離別した。
2期ではコスプレしまくったり、バンクで胸からクロスローダーを出したり変な方向にパワーアップ。

◆モニタモン
ネネの連れているテレビ型デジモン。番組の最後でデジモン解説をするザク(リーオー?)。
ファンも多いコーナーだったが、テコ入れでコーナー自体が消滅。哀れ。

◆スパロウモン
かわいい声で物騒なことをいう戦闘機(?)デジモン。ネネとの絆はハートキャッチ。
ネネに懐いているが、第2期でオレーグモンに洗脳された際は落ち込むようなことを口走ったことがあった。漫画版の終盤では独自進化であるラプタースパロウモンに進化。
ちなみに一人称は「ボク」の所から男の子と思われる(デジモンに性別の概念ry)。

◆メルヴァモン
第2期でスパロウモンからパートナーの座を奪った。おっぱい。ついでに大きなお友達を朝から元気ハツラツにした(いろんな意味で)。イグニートモンの姉で姉御肌で豪快な性格であり、考えて行動することが苦手。

◆天野ユウ
ネネがダークナイトモンに付いていた理由。1期後半から登場。
デジタルワールドのことをデータ上のことと考え、命のやりとりのない世界なら傷つくことはないという理由でデジモンによるバトルを楽しんでいた。
相棒のダメモンが死んで改心。
3期ではレギュラーとなる。

ダメモン
ウン…そこから先はダメよ、ダメダメ!名前は公募だがあまりにも捻りのない名前に。
2014年くらいに流行ったダメネタはこいつが先に披露してました。
本当の姿はツワーモンという忍者デジモン。こっちはなかなかカッコイイ。

バグラ軍

DW統一を目論む。
バグラモン
謎に包まれたボス。
詳しくは項目を参照。

タクティモン
バグラモンの部下『三元士』の一体。「パーフェクト」が好きな策士。

リリスモン
『三元士(ry。妖艶な女幹部かと思いきやケバいオバサン…。2期では朝っぱらからおっぱいぷるーんぷるん!

ブラストモン
『三(ry若本もどき。完全にネタキャラ。

バアルモン
ベルゼブモンっぽいキルバーン。暗殺者だが暗殺せぬまま退場。


【用語】

デジモン
進化&レベルなし、属性なし、性別あり生殖可能、と従来の設定が大幅に変更されている。

デジクロス
複数のデジモンの変形合体。詳細は該当項目。

《クロスローダー》
本作のデジヴァイス系アイテム。見た目はバリカンかヒゲ剃りだが、たぶんマイク。
基本何でも出来る万能アイテム。
お好み焼きにされても壊れないほど丈夫。

コードクラウン
バラバラになったDWのエリア〈ゾーン〉を支配する者の証。

デジメモリ
“伝説のデジモン”のデータが入ったメモリ。クロスローダーに差し込むことでメモリ内に収められたデジモンの幻影が現れ、各々の技を発動させる。
新章に入ってからは一度しか使われていない。


【主題歌】

OP
『ネバギバ!』
『New World』


【モニタモンの索敵ってステキ&デジモンデータコレクション】

Bパートと予告の間に入るデジモン紹介コーナー。序盤はモニタモン(ry、玩具クロスローダーの発売に合わせて変更。
『デジモンデータコレクション』は、テレビから流れる音楽をクロスローダーで認識するとデジモンをゲットできる玩具連動企画だが、その説明が全くないため、タイキの「捕まえたデジモンのデジメロディを聞いてみよう!!」いう台詞も玩具の機能を知らない視聴者にはいまいち伝わらない。



上述の通り、2011年10月からは新シリーズ『デジモンクロスウォーズ 時を駆ける少年ハンターたち』へ移行した。


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最終更新:2023年10月29日 03:52

*1 この後、和田光司は体調を崩していき、第二期後半はデュエットソングになっている。