ティラノサウルス(古代生物)

登録日:2012/02/09 Thu 18:21:37
更新日:2021/01/31 Sun 14:30:55
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『ティラノサウルス』とは中生代白亜期末期・マーストリヒシアン期の北米大陸に生息していたとされる「ティラノサウルス属」の大型肉食恐竜

●目次

■概要


ティラノサウルス属には一種しか所属種がおらず、その正式名は「ティラノサウルス・レックス」
これを縮めた「Tレックス」の呼称が、英語・日本語共に広まっている。
また、昔は発音上の問題から「チラノサウルス」呼称も一般的だったが、現在ではほぼ見られない。
なお、実際の表記ではラとノの間にnが入っている為「ティランノサウルス」とする訳もある。

その現代の生物には絶対に見られない姿から日本を含めた世界中で「恐竜の王」だの「恐竜の代名詞」だの言われるほどの人気者。
一般人気ナンバーワン恐竜にして研究者人気ナンバーワン恐竜でもある。
恐竜をテーマにした作品での主役率、もしくは強敵率は断トツに高い。
同型のティラノサウルス上科も同様に高い人気を誇る。

■生活史


実際、恐竜時代においては、生態系ピラミッドの頂点にある存在だったらしい。

体長13m前後、推定体重4~7t、体高4~5m。
別の時代・場所にいた肉食恐竜と比べても、
単純な体長ではスピノサウルス、ギガノトサウルス、カルカロドントサウルスなどに負けているが*1

  • 立体視可能な目(相手との距離を正確に測れる)
  • 発達した嗅覚をはじめとした五感
  • 肉食恐竜として例外的なほどの頑丈な頭骨
  • 高い運動能力(後述するように異論もあるが)
  • 強靭な体格

といった他の肉食恐竜にない特徴から、恐竜ファンの間ではいまだに最強の肉食恐竜に推す声が根強い。

映画ジュラシック・パーク3では序盤でスピノサウルスにあっけなく敗れるが、パンフレットには
「実際に戦ったらティラノの圧勝だから、勘違いしないように」
という旨の(映画的にはぶち壊しな)解説が書かれていたりする。(スピノサウルスは他の恐竜を襲うよりも魚が主食だったと推測されている)
スピノの立場*2……。

小型の肉食恐竜が主に「爪」を武器とするのに対し、ティラノサウルスは、「牙と顎」を主力としていた。
化石から推測されるその顎の筋力は少なくとも3t。最大で8tとされている。これは大型乗用車をも軽く噛み砕く威力である。

一方、四肢は腕(前足)が体格の割に異常に小さいという特徴を持っており、その用途も不明ではあるが、力そのものは相当に強かったとされる。
近年では、物理学的な見地における研究により、
あの見るからにちっちゃい腕があるお陰で寝転んだ体勢から滑らかに立ち上がることができた』という説が浮上している。

これは最新のシミュレーション技術のお陰でわかったことで、
ざっくり言うとあのちっちゃい腕を地面につけて足で尻を上げる感じで体重移動することで、
素早く立ち上がれたのではないかという事らしい。
これが真相かは定かでないが、それならば確かに腕の力も強くなろうというものである。

ただ、ティラノサウルスは前の時代の大型肉食恐竜(アロサウルスやアクロカントサウルス、ケラトサウルス)の子孫ではなく、
小型の肉食恐竜が二次的に大型化したものだというのが最近の定説である。
よって前足は「小さくなった」のではなく、「体の急激な大型化に対してついていけなかった」のかもしれない。

また、前述の通り頭骨は他の肉食恐竜に比べて肉抜き穴が少ない上太くがっちりとしており、
すさまじい咬合力を実現するために筋肉がギッチリ付いていることは想像に難くなくかなり重たいことが予想されるため
前後のバランスを上手く取るために腕は短くないといけなかったのではという説も存在する。


しかし、ステレオタイプに思い描かれる「肉食恐竜の王者」たる姿には、時おり異論も挟まれてきた。

例えば自ら積極的に狩りをしていたとされるが、現代の研究では「あの脚とあの巨体で速く走れる訳が無い」とも言われている。
そのためハイエナのように屍肉を漁るスカベンジャーであったとか、群れで襲いかかっていたとかの、
「孤独な狩猟者でかっこいいティラノサウルス大好き!」な子供達の幻想を打ち砕く姿の方が筋が合うとされている。

しかしスカベンジャー説には「死体漁り専門であの巨体を維持できるのか」「他の恐竜を襲った証拠もある」と反論も多い。
脚については「速く走れる要素は揃っている」ともされており、「王者の風格」たる姿もけして妄想では無いと言う説もたくさんあるので安心してほしい。
というより上の意見出した人の中にも『最低値で20km/h、最高値で50km/h』という意見を持つ人もいる。

というか速く走れない派でも最低速度は『15km/h』(100m走を約24秒)
確かに遅いと言えば遅いが、あの巨体がママチャリでちょっと速めに走ってる速度で走るとかおっそろしいと思う。
ただこれらは歩幅がある故に最高速度が出るだけであり、横へ素早く動くなどは骨への危険が大きく「素早くはなかった」という説もある。
また、若くて速く走れる個体が獲物を追い込み、遅いが巨大な老年個体がトドメを刺すという形で集団での狩りをしていた、という説もあるが、
若い個体程度の体格では大型の角竜や鎧竜、戦う為の武器を持たないカモノハシ竜にも致命的な反撃を受けてしまう可能性も指摘されている。

ティラノサウルスと思われる歯型が治りかけたトリケラトプスの化石も見つかっている*3ので、
仕留め損ねたか、もしかしたら返り討ちにあったのかもしれないがとにかく生きたトリケラトプスを襲うことはあったと考えられる。
骨に大きな穴が空いた化石も見つかっており、これはトリケラトプスの角か鎧竜の棘か、同種間闘争かは定かではないとのこと。
この巨体ゆえ同種間闘争自体は激しかった様だが、ティラノサウルスはそれなりの社会性を備えていた説もあり、仲間内で獲物を分けたり群れで子育てを行うなどもしていたらしい。

同時代北米ではティラノサウルス程強大な肉食恐竜が殆ど見られない為、
成長段階に応じてチーター、ヒョウ、ライオン等の現代の肉食動物のポジションを
たった一種で独占した*4肉食恐竜だったという説もあるが、実際のことは未だに謎のままである。


また最近、遺伝子的にはニワトリに近いと言う研究結果が出され、幼体には羽毛が生えていたと言う説が出た。
この説に関して近年中国でティラノサウルスに近い恐竜で羽毛が確認され可能性が高まっている。
(ちなみに実際のところ別にニワトリに断定する必要性があったわけではないが、身近な鳥類なのでニワトリにしたらしい。
 実際にニワトリにコラーゲン構造と似ているので特別問題があるわけでもないが)

さらには最近、成獣でも全身に羽毛が生えていたという説が出た。まだ成体の羽毛は発見されておらずわからない状態であるようだ。
それに便乗してか個人のイラストを勝手に転載してツ「最新の学説」「復元図」と偽ってイラストを拡散し、デマが広まってしまう事態が起きた。
成体のティラノサウルスに毛があるのがデマなのではなく、個人の絵を最新の学説として紹介するのがデマなので誤解なきよう。

ただ、成体が羽毛を持っていたとしても、保温機能があったとすれば高確率で熱中症になると推測されており、
生えてたのは体の一部もしくはかなりの低密度だったという説が有力。

これは意外に知られていないことだが、実はオスよりメスのほうが大きい。

■姿


色は残念ながらわからない。
しかし赤だったりティガレックスみたいな色かもしれないという妄想を掻き立たせてくれる。
翠説、虹色説などいろだけでも多数の説があり、いろいろな人たちが絵や模型を作成して夢を広げている。
イビルジョーみたいにゴーヤかもしれない
もし羽毛が生えていればそこから色素を見つけ色を特定出来るのだが。

そういう意味ではプロの方でも子供の恐竜の塗り絵は新発見が多いらしいとか。




ゴジラみたいに直立してる姿を思い浮かべる者もいるだろう。

「てめえらに頭下げて生きるくらいならよ……。思いっきり背筋伸ばして死んでやるぜ!!」

ティラノサウルスかっけー!


……と言うのが一昔前のイメージだったが、
現在は、その姿ではバランスが取れないとされており、背中を曲げ、
尻尾でバランスを取る前傾姿勢であったとされる。(ついでにゴジラみたいにかかとを地面につけて歩かないし、尾を引きずることもないとされる)
ちなみにチャールズ・ナイト氏はこの時期に尻尾を引きずらないティラノサウルスを書いていたりする。
(尤も研究者の間では、足跡の間に尻尾の跡がないため、少なくとも尾は浮いていたのは割と初期から常識だったようだが)


近年、復元図もその格好になりつつある。

例を挙げるとすれば、1992年の『恐竜戦隊ジュウレンジャー』ではゴジラ型のティラノサウルス「守護獣ティラノザウルス」が登場したが、
その後の『未来戦隊タイムレンジャー』および『爆竜戦隊アバレンジャー』では前のめりのティラノサウルス型メカ「爆竜ティラノサウルス」が、
そして2013年の『獣電戦隊キョウリュウジャー』ではトサカに毛が生えたティラノサウルス型メカ「ガブティラ」が登場した。
(映画『獣電戦隊キョウリュウジャーVSゴーバスターズ 恐竜大決戦 さらば永遠の友よ』に登場したティラノサウルスも頭に毛が生えている)
2019年の『騎士竜戦隊リュウソウジャー』の「騎士竜ティラミーゴ」に至ってはもはや完全に顔面から尻尾までが一直線になっている。

ゾイドのデスザウラーとジェノザウラーも同様の関係。
ちなみにデスザウラーは昔ははっきり「ティラノサウルス型」と言われていたが、
現在この復元図の変化の煽りか、「恐竜型」とぼかした言い方になっている。
一方でゴジュラスギガは直立型と前のめり型で変形することで、モチーフをぼかさず「ギガノトサウルス型」としている。
あとティラノモンは今も昔も直立型である。

ポケットモンスターに登場するガチゴラスも尻尾を引きずっていない。


■映画


映画のタイトルイメージに乗っており、映画のメイン恐竜である。ティラノは白亜紀だけどこの映画のタイトルへのその手の言及は禁句
都合良く柵の電流が切れて、さらに都合良くグラント達の車が柵の前で止まっていたため、グランド達に襲いかかってきた。
ラストはグラント達に迫ったヴェロキラプトルに横槍を入れるように襲いかかり、皮肉にもグラント達を助けることになった。

原作小説ではロケットランチャー型麻酔銃で眠らされているのでラストシーンには登場しない。
足が遅いかもとは思われてなかった時期なので、そりゃもう全力で車を追ってくる。

前作に引き続き、夫婦と子供を含めて三匹が登場。
後半、雄と子供がサンディエゴに連れてこられるが、雄は脱走しサンディエゴを蹂躙した。
足は遅い説を反映して、前作より走るスピードがゆっくり。

一応登場するが不遇。
スピノサウルスと対決するも首をへし折られた。
タイトルロゴもスピノに奪われる不遇っぷり…

タイトルロゴこそ取り返したが本編での出番は多くない。
劇中のパーク内でもかなりの人気を誇るあたりあの世界でも恐竜といえばコイツらしい。
終盤に過去作のファンへのサービスシーンがあったりする。

同シリーズにおける詳細についてはティラノサウルス・レックス(ジュラシック・パーク)の項目を参照。

1980年版では完全に直立しているが、1994年の『創世日記』以降は尾を引きずっていない。
ジャイアンの下手糞な歌を鳴き声と勘違いしてやってきたり、中盤で竜脚類の群れを襲撃したりしたが、
ドラえもんが投げた「桃太郎印のきびだんご」を食べて温和になり、のび太たちを頭に載せた。リメイク版の顔芸は必見。
いつもの5人がティラノサウルスの頭の上に乗るシーンはフィルムコミックの表紙にもなっている本作を象徴するシーンの一つ。
昭和版では終盤で恐竜ハンターを壊滅させ、リメイク版でもスピノサウルスと戦っている。

トリケラトプスを襲っていたところ、ヤングギドラに頭からかじられる。食物連鎖とはまさにこのこと。
幸い、一匹はモスラの横やりで生き延びたが、ヤングギドラのちぎれた尻尾が動き出して地中に潜るのを、トリケラトプスと並んで眺めて唖然としていた。


■その他の媒体


大体の恐竜時代を舞台にした作品には登場しているが、中でも印象的なものをあげる。

IQ300の恐竜帝王ウルルが登場。恐竜軍団の初代幹部。

  • 『おまえうまそうだな』
主人公のハートはティラノサウルスであり、肉と赤い実が大好物。
マイアサウラに育てられたため自分の事を肉食恐竜だと知らず、
別の老いたティラノサウルスとの戦いで己が草食動物と相いれない存在である事を知り涙する。
様々な恐竜や爬虫類たちと、数限りない出会いと別れを繰り返していく。

  • 『みなし子恐竜トム』
数限りないほど悪役として登場しているが、中でも印象的なのが最大最高齢の「暴君ジジイ」
200年もの齢をへた老獪かつ最強の敵で、幾度となくトム(トリケラトプス)を苦しめた。
最後は巨大隕石の衝突によって沸き上がった衝撃波からトムの盾となり散っていく。

  • 『白亜荘二泊三日』
ドラえもんの藤子・F・不二雄による短編。
マジック・ミラー効果がカットされた唯一の恐竜であり、パパに襲いかかかった所を熱線銃で撃退された。
勿論解禁料はツアー料金とは別だったので、ママからこっぴどく怒られている。

  • 『範馬刃牙』
ピクルの喧嘩仲間として登場。岩盤層に仲良く落っこちて現代まで塩漬けになって保管されていた。
目覚めたピクルによってモシャモシャ食われた。
後にピクルは「アイツほどの強さを持つ肉食恐竜などいなかったが、ヤツは強かったからこそ獲物を『奪い取る』ことが出来た」と悟っており、
奪う強さを持たなかった『プレデター』…刃持つ小兵「デイノニクス」との戦いを武蔵の中に見出している。

該当項目参照。誰しもが腰を抜かす衝撃の登場を果たす。

真6弔花の一人、ザクロの匣兵器(嵐属性)として登場。修羅開匣することでザクロと融合する。









ぬいぐるみは座っている。


寝ているのもある。

画像出典:カロラータオンラインショップより
「ぬいぐるみ おすわりシリーズ ティラノサウルス(上)」
「ぬいぐるみ ねそべりシリーズ ティラノサウルス(下)」
url:http://www.colorata.com/fs/colorata/c/st_dinosaur/






追記、修正はティラノサウルスに噛まれてからお願いします。

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最終更新:2021年01月31日 14:30
添付ファイル

*1 ただ、陸生肉食動物としての巨大化の極限点が大体12~15mくらいらしいので。実際はこの辺りの種は大差ないのかもしれない

*2 とはいえスピノサウルスは魚食を主とするため、他の恐竜と餌場を争わずに繁栄できていた強みもある

*3 これもまたスカベンジャー説を否定する根拠である

*4 少し前のカンパニアン期だとティラノサウルス科は三種存在し、がっちり型のダスプレトサウルスが角竜・鎧竜を、アルバートサウルスやゴルゴサウルスといった細身で素早い連中ががカモノハシ恐竜他素早さのある連中を襲っていたとされる学説も傍証になっている