ゴールデン・レトリバー(犬種)

登録日:2011/06/20(月) 23:27:50
更新日:2019/03/01 Fri 12:54:42
所要時間:約 4 分で読めます




ゴールデン・レトリバー
Golden Retriever

イギリスが生んだ大型犬の傑作。体重は30kg前後。
外で飼うこともできるが、寒さに強い反面暑さには弱いので室内飼いが望ましい。

元来は鳥猟犬であり、主人が撃ち落とした獲物を回収(レトリーブ)することを任務としていた。
そのためボール遊びを大変好む。


猟犬の特長を残した本国イギリス系とより愛玩犬向けに改良されたアメリカ系がある。
ドッグショーに出たり日本に持ち込まれて飼われているのは後者が主。

たいへん賢く、最も知能の高い犬種のひとつとされる。
被毛の手入れが煩雑なため出番の多さは兄弟分のラブラドールレトリバーにやや譲るが、盲導犬・介助犬・水難救助などに広く活躍している。



さて、日本でも人気犬種として一時代を築いた彼らの最大の魅力……それは
その名の通り金色に輝く美しい毛並み、均整のとれた肉体もさることながら


なによりその性格である。


もちろん個体差はあるが、きちんと愛情を注がれて育ったゴールデンは底抜けに陽気で好奇心が強く、
なにより人間が大好きな理想のペットとなる。

持ち前の知能の高さから飼い主の言葉をほとんど理解し、攻撃性が低いので無駄吠えもほとんどしない。
初対面の人間や他の犬に対しても友好的に接することができ、小さい相手を気遣う優しさをもっているので子供のいる家庭にも安心である。
良い状態に置かれたゴールデンは家庭に明るさをもたらす太陽のような存在になれるだろう。
このような特徴からラブラドールとともに日本では珍しかった家の中で飼う大型犬のパイオニア的存在となった。




……が、もちろん良いことずくめというわけでもない。

大型犬の中では飼いやすい犬種ではあるが、パワーが有り余っているだけに充分な運動量が必要。
ストレスが溜まれば無駄吠えもするし、なまじ頭がいいだけに人間をナメるようになると手がつけられない。

子犬のうちは器物損壊の常習犯である。
なんでもかじるやんちゃな性格で、靴と靴下、衣服を破られるくらいは当たり前。木製の家具類は牙と爪で全滅させられるのを覚悟しておこう。
またなんでも食べるので、誤飲にも注意したい。
建て主の家は壁紙どころかその下のまでかじられてリフォーム業者に呆れられた。

レトリーバー系全般に言えることだが、水がとても大好き。
泳ぐのが好きなので海や川に連れていって一緒に遊べるのは楽しいのだが、反面水を見ると我を忘れて突進する場合もある。
長毛なので濡れると乾かすのも一苦労である。

「盲導犬になるくらいだからおとなしい犬だろう……」と勘違いした人が飼って、
そのやんちゃでパワフルな姿を見て手におえず保健所に持ち込むケースも多いという。
犬を飼いたいならその犬種をあらかじめ調べておけ!

ゴールデンは一年かからずに成犬と変わらない大きさになるが、心の成長はずっとゆっくりなのだ。

近年では小型犬ブームに押されて数が減ってきてはいるが、十分な手間をかけられる飼い主のもとでなら最高のペットとなれる犬種である。
これから犬を飼いたい人は彼らの魅力と実態を知ったうえで、事情が許すならぜひゴールデンを検討してほしい。

たとえ家をボロボロにされても後悔はしないはずである。
さまざまな使役用途に向くが、番犬だけはつとまらない。
見た目から優しい印象を受けるうえ、人懐っこすぎていざ入られたら泥棒にも尻尾を振る。

純血種ゆえの悲しさ、遺伝的に関節が弱い個体が非常に多い。 皮膚炎にも注意が必要である。
金もうけ主義でずさんな交配をしている生産者は特に危険なので子犬をペットショップで買うのは望ましくない。
獣医師や訓練士を介して信頼できるブリーダーから手に入れるのが最低限の自衛。

また、ゴールデンを愛する飼い主にとって最大の敵がになりやすいこと。
部位によっては抗がん剤治療が有効なこともあるが、苦痛を伴い手術をしても完治は難しい。
QOL(QualityOfLife=生活の質)を高めたうえで限られた余命をどう過ごすか、など人間のがん患者とその家族同様の辛い選択を迫られることもありうる。



子供が産まれたら子犬を飼うがいい。
子犬は子供より早く成長して、子供を守ってくれるだろう。
そして子供が成長すると良き友となる。
青年となり多感な年頃に犬は年老いて、死ぬだろう。
犬は青年に教えるのである、死の悲しみを

ゴルゴ13第430話「黄金の犬」より イギリスの箴言

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2019年03月01日 12:54