BURSTハート

登録日:2011/11/09(水) 01:01:03
更新日:2024/11/23 Sat 16:37:12
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BURSTハートは、漫画『ポケットモンスターReBURST』に登場するキーアイテム。
そしてこの作品が『ポケモン漫画』として問題作である最大の要因でアンチの間ではほぼ『諸悪の根源』扱いされている。


◆概要
ポケモンを封じ込めることで人間との合体、「BURST(バースト)」を可能とする宝石。BURSTした人間は総じて「BURST戦士」と呼ばれる。
基本的にReBURSTはこのBURST戦士同士のバトルがメイン。
因みに使うには相当な鍛練が必要で適正の無い者が無理に扱うと死の危険もあるらしい。

まさにポケモンと一心同体という素晴らしい代物…と言いたいが、
前述のように設定や描写に色々と説明不足かつ難点だらけであり、「ポケモンシリーズの根幹を否定してしまっているのでは?」と言う意見が多い。

まず問題点として挙がるのはBURST形態のデザイン。
「ポケモンと融合」とは言うが、基本の造形が「人間の体をベースにポケモンのモチーフを張り付けた」形となっており、端から見ると着ぐるみか下手なコスプレに見える。
pixivの萌え擬人化の方がマシ」と言われたりも。
更に中にはそのポケモンの設定を無視したような姿も(尻尾の発電機が無いゼクロム、鞭となる体毛が全て腕扱いになっているコジョンド等)。

また融合時の人格はほぼ人間側の物だけが表れており、中に封じられたポケモンはまるで『ただの物言わぬ道具』と化してるように映ってしまう。

更にタチの悪い事に作中の登場人物達も中にいるポケモンの事を気遣うような素振りは全く見せない為、本格的に『ポケモンは道具』のように見える…
賭けに出す事すら躊躇わないし、それで取られても少しへこむだけ。
…他のポケモン漫画なら「俺のポケモンが!?」と絶望するところですよ、それ?

一応、BURST戦士は『中のポケモンと通じ会うほど力を発揮する』という設定はあるが上記の通り作中でポケモンと通じ会っている描写が皆無なので本当かどうか疑わしい。
恐らく『ポケモンは道具じゃありませんよ』とアピールするための設定なのだろうがぶっちゃけ説得力は皆無である。


BURSTハートの中には広大で過酷な異空間が広がっており、BURST戦士の精神のみが入り込める。そんな過酷な空間に閉じ込めるなよ…
因みにゼクロムのBURSTハートの中にはゼクロムとは別に謎の門番のような少年がいる。
彼がゼクロムのいる場所への扉へ通じる鍵を持っているが、リョウガとの戦いの最中に奈落の底へ鍵ごと落とされかける。
そこでいい奴(笑)のリョウガ君は鍵よりも少年を助けた為に扉を開けないかと思われた。
しかしあの鍵はフェイクで、門番自身が鍵であり、リョウガの優しさ(笑)を認めて鍵を託した。
……正攻法で取ったらどうなったんだろうか

BURSTハートには天然のオリジナル品と悪の組織GG(グレートガベル)が作る人工品に別れているらしい。

そしてにオリジナルに入れられたポケモンは「二度と出れない」。こんな扱いなのにひでぇ…
最早虐待の域であり、まるで悪の組織のような所業である。

これに入れられたポケモンが現れる度にそのポケモンのファンが血の涙を流すとか…
一方でGGの持つ人工品はヒルグレイツ戦ラストの描写を見る限り石を壊せば解放されるらしい。
…悪の組織の人工品のほうがポケモンにとって良心的って…GGが悪役に見えない理由の一つ。

今のところ、ゼクロム、ガントル、ゾロアがオリジナルと明言されている。また、BHS参加者のものも全てオリジナルの模様。

そもそもの根本的な問題として、普通にモンスターボールを使ってバトルせず、
態々『BURSTハートでBURSTして戦う事』の具体的な利点が『全く不明』(この世界には普通にモンスターボールが存在する)。
そのせいか肝心のBURST戦士達が『具体的にどう凄いのか』全く伝わってこない…
この作品のメイン設定なのにその必然性を全く感じないのだ…
主人公であるリョウガがBURSTする前から超人的な身体能力を持っている点もBURSTする事の利点の謎さに拍車をかけている。

というか下手すれば『BURSTしたほうが弱体化してないか?』と思わしき描写もちらほら…。
(例:空を飛べないゼクロム、自分の毒を食らうダストダス、コジョンドに負けるブルンゲル、伝説のポケモンなのに一般ポケモンと互角なゼクロム等々)

てか普通のトレーナーならポケモンを随所で入れ替えてバトルを有利に展開出来るのだがBURST戦士にはそれすら出来ない…

おい、ポケモンバトルしろよ

最近になってBURSTハートは使うことによって強くなる、という設定が後付けで出てきた。
石が強くなるのであって、ポケモンが成長するのではない。徹底的なまでにポケモン軽視である。

また、BURSTハートの中のポケモンの強さとBURST戦士の強さはあまり関係ないようだ。
作中の戦いはタイプ相性やレベル差を悉く無視した展開が繰り広げられている。

連載から一年以上経ってもこれらの問題点はフォローされていない。
むしろ後付けの設定を乱立させたり、アイテム感覚で譲ったり、価値を大型テレビ以下にしたりと悪化の一途をたどっている。
編集部は中のポケモンを何だと思っているのか。

ちなみにBURST戦士は従来のポケモンが使う技など使わず、半端に厨二臭くてダサイ名称のオリジナル技を使う。
(ドリッガーキャノン、ウォーターレーザー、ナイトシャドーショット、
ムーンサルトバイト、天道撃破、シールドシュレッド、メタルエクスハンド、スーハー等)
でも通常時のポケモンの技より強くなってる気がしない…

なおBHSでのフロードの傷の件を考察するに、BURST戦士がダメージを受けると、
BURSTハートの中のポケモンにも傷が生じ、しかもポケモンの傷は自然治癒しないようだ。
本当にポケモンを蔑ろにしている。

ゼクロムは自ら望んでBURSTハートの中に入ったらしいが、あまりにも報われなさ過ぎる……。

このBURSTハートのせいで原型のポケモンが作中にほとんど出てこないという問題点もある。背景かそれ以下。
ポケモン漫画なのにポケモンが一切描かれずにやりとおした回もある。

なのに単行本の表紙、背表紙には多数のポケモンがあたかも普通のポケモン漫画のように描かれている。
もはや詐欺である。3巻になってようやくリョウガがBURSTした姿が表紙に出た。


◆BURSTハート被害者一覧([]内は持ち主)
●メインキャラ
ゼクロム[リョウガ]
アギルダー[カルタ]
チョロネコ[ラグ]

GG(グレートガベル)
キリキザン[フロード]
ズルッグ[ルーカム]

●GG七戦騎
ゾロア→ゾロアーク[ハリル]
エンブオー[キャロラ]
ドリュウズ[ヒルグレイツ]
アバゴーラ[ゼンガイ]
クリムガン[キギャン]
バルジーナ[ルコフ]
シビルドン[トガ]

三闘将
コバルオン[アム]
テラキオン[ガンク]
ビリジオン[ロビー]

BHS参加者
オーベム[ラビネ]
ダストダス[ドカン]
ブルンゲル[ルリマル]
コジョンド[シン]
デスカーン[ラッシュ]
ツンベアー[ローレン]
ゴルーグ[バッツ]
エモンガ[ピッケ]
ギギアル[ギザイル]
ウォーグル[ユーロー]
バッフロン[アフロン]

●その他
ガントル[レンド]
ナゲキ[ダンケ]
シンボラー[サビン]

●アルカデス
ダイケンキ
ジャローダ
エンブオー
ゴルーグ
ゼブライカ
ウォーグル
サザンドラ
ツンベアー
シュバルゴ
ダストダス
ランクルス
ギガイアス


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追記修正はBURSTハートを手に入れてからお願いします。

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最終更新:2024年11月23日 16:37