登録日:2012/05/14(月) 23:18:34
更新日:2024/09/21 Sat 11:43:10
所要時間:約 7 分で読めます
『
ポケットモンスターReBURST』の世界に存在する架空の大会。
所謂バトル物のお約束である『大会編』の為に用意された大会であり、主人公のリョウガはこれを通して新たな強敵に出会い、そして戦う。
…しかし本作品においてこの大会もまともな展開になる訳がなく、戦闘描写から内容に至るまで非常にツッコミ所満載となっている。
また、この辺りから行き当たりばったり感満々な展開や、
ポケモン軽視が加速したという声もあり、ある意味この漫画の評価を決定づけた大会と言える。
【概要】
謎の大道芸人・ラビネの後を追うリョウガ一向。その先で見つけた自販機の地下で、偶然彼らはBHSに参加する事に!
という具合に伏線も前ふりも無く、かなり唐突にBHS編は始まる。始まり方の時点でツッコミ所満載である。
参加資格はオリジナルの
BURSTハート持ちである事。
開始時点では約50人近くもの参加者が集まっていた(オリジナルのBハートは貴重品なはずじゃ…?)。
賞金は10億円。ただし負けるとBURSTハートは没収され優勝者の総取りとなる。
つまり自らのパートナーを対象にした賭けバトル。パートナーを賭けに出すなど、
ポケモンの世界観におおよそそぐわない行為であり、このルールは多くのポケモンファンの反感を買ったとか。
だが作中ではそれに対して異を唱える者は皆無。しかもだいたいのキャラは金に目が眩んでいるようだ。
また、開始直後に参加者全員のBURSTするポケモンを見開きで全公開という意味不明な事までやらかしており、
バトルの醍醐味である「相手の手の内を予想する」楽しみも半減している。
彼らの大半は、ろくにキャラの掘り下げもされず使い捨てられている。その為大人数でドンパチやってる割に心理描写が薄い。
司会者はおっぱい姉ちゃんのポリーヌ。
作中でまともにポケモンを使っている珍しい人物だが殆ど雑用に近い活躍しかしない。
ついでに、裏で作画の人が大量のキャラを作成しなければいけない事から死にそうになっていた。
因みにBURST戦士ではない
ミルト&
ヤッピーは何故か檻の中に閉じ込められてしまうが、リョウガはそれを気にする様子は全く無い。
おい、一応仲間だろ。
【各試合内容】
いきなり床に穴が空き、落ちた者は問答無用で失格。
B戦士達の反応を見るのと弱者を振るいにかける為のテストと言える試合。この時点で50人以上いた参加者は僅か16人に。
この時リョウガはゼクロムのB戦士なはずなのに何故か空を飛ぶ事ができなかったため、
B戦士が元のポケモンより弱体化している説がより根強くなったとか。
くじ引きで決められた箱の中に参加者がそれぞれ二人一組で入り、10分以内に隠されたスイッチを見つけて脱出できなければ失格。
2人で協力して一緒に勝ち抜く事も可能だが、まともに協力しあったのは主人公とカルタの2人のみ。
協力して勝ち抜いても敵を増やすだけ。相手を倒した方がいい。あえてフォローするなら力や体力を温存できるという利点があるが。
ちなみにこの箱は破壊不可能だが、それを証明する為にゴルーグがかませにされた…
ここで16名から9名に絞られる
各選手には二回戦の順位に応じた得点が配られ、それを森の中で奪いあい10点に達した者から勝ち抜け。
0点になった者はその瞬間に問答無用で失格。ここから本格的にバトルが始まる。
……のだが、その内容の殆どがツッコミ所ばかりでありバトル漫画として根本的に破綻してしまっている。
※例
- かの有名なスーハー
- よそ見して負けるライバル
- ギャグの一環として不戦敗のラビネ
- 戦闘描写無しにいつの間に勝ってたシン
それぞれの端に棘が付いたシーソーの両端に風船があり、
自分側の風船をシーソーの傾きで割られるかシーソーから叩き落とされると負け。
対戦カードはリョウガ対シン(コジョンドのB戦士)、ハリル対フロード(キリキザンのB戦士)。
三回戦に負けず劣らずツッコミ所満載な戦いが繰り広げられる。
特にギミックとして用意されているシーソーを活かす気が全く無く、お互いシーソーの上で殴りあいをしているだけに見える。
てか明らかにシーソーが慣性の法則を無視してるような動きをしてる。
このルールで待ち技を使うフロードェ…意味不明度ならスーハーにも負けないレベルかも。
シーソー『動かないでおいたぞ』
因みにこの時にフロードは自らがGGのボスでありこのBHSの主催者である事を晒し皆を驚かせた(大半の読者は予測してたが)。
BHSの目的は大量のBハートを集める事。
これまでのようなややこしいルールは無く海の上にあるリングで一対一のガチンコバトル。対戦カードはリョウガ対フロード。
フロードは『無敵(インビンシブル)』と呼ばれる切り札の『剛鉄巨腕(メタルエクスハンド)』(またの名を圧倒的左腕)を解放しリョウガを追い詰めるが、
過去にハリルに刻みつけられた古傷をリョウガの底力により破られ、お互い決死の攻防の末引き分け。
フロードは行方不明となった。
その後、決勝戦は引き分けで終わり主催者も行方不明という事で他のB戦士達は賞金の10億円の処遇で喧嘩をしていたが、
ハリルの提案により10億円はリョウガの物となり無事BHS編は終わりを迎えた(この10億円はカルタの村を救う為に使われる)。
なんとか綺麗に収まり、ようやくこの漫画も終了……
次号、新キャラ、新展開!!
この大会はリョウガの本来の目的とは殆ど関係無いイベントであり、BHS編でリョウガ側のストーリーの進展は殆ど無い。
つまりリョウガはBHS編の間(連載期間約半年)無駄な戦いをしていたという事になる。
つまり完全な蛇足。
本編でもリョウガが『よく考えたらBHS意味無いな(意訳)』的な発言をしており作者側も蛇足だという事を認めているようである。
【参加者】
・ハリル
Bハート:ゾロア
・キャロラ
Bハート:エンブオー
・フロード
Bハート:キリキザン
Bハート:アギルダー
忍者少年。村を病から救う為に賞金目当てで参加。三回戦でドカンに敗れ脱落。後にリョウガ一行に加わる。
Bハート:オーベム
ピエロ。
腕の立つバースト戦士と思わせといてただの噛ませ。三回戦でリョウガに敗れ脱落。敗北後はヤムチャ視点での解説担当。
Bハート:ダストダス
デブ。三回戦でカルタを倒してリョウガと当たった。
得意技は自分にも有害な位に強力な毒ガスをばらまく「幻惑毒霧(ドロリックシャワー)」。
しかし、本作一の迷場面、通称「スーハー」の後、リョウガに倒され脱落。
Bハート:ブルンゲル
貴重な女性。シンに敗れ三回戦脱落。何故か、自らを破ったシンに惚れる。
というかどうやったらブルンゲルがコジョンドに負けるんだ。
オマケ漫画では「健全」とバックプリントされた下着を着用していた。
Bハート:コジョンド
武術家。リョウガの準決勝の相手。
ルリマルにペース乱されっぱなし。
Bハート込みで自分の実力だと思っている節がある。
Bハート:デスカーン
二回戦敗退。時間制限に焦ってた所をハリルに蹴り一撃で倒された。耐久高いゴーストが蹴りで…特性ミイラもなし?
Bハート:ツンベアー
老人。キャロラに敗れ二回戦敗退。
地味に連載開始前の絵の中にいる。
Bハート:ゴルーグ
噛ませにされた人。箱にパンチをかますが傷一つ付かなかった。ゴルーグは犠牲になったのだ…。
Bハート:エモンガ
貴重な女性だが空気。セリフも全くない。
Bハート:ギギアル
怪しい雰囲気だったが特に何もなかった。空気。
Bハート:ウォーグル
賞金の事しか頭にない男。
今作の象徴とも言える。
Bハート:バッフロン
フロードにフルボッコにされたらしく彼を悪魔と呼ぶ。
全員に言えるがBハートの中に入っているポケモンを心配する様子は全くなく、賞金の事や観客として試合を観戦しながら誰が勝つか予想したりしていた。
追記・修正お願いします。
最終更新:2024年09月21日 11:43