手袋を買いに(児童文学)

登録日:2012/01/25(水) 23:35:29
更新日:2020/12/28 Mon 14:13:25
所要時間:約 4 分で読めます




『手袋を買いに』は 新美南吉作の児童文学。キツネの子が人間の町に手袋を買いにいく短編物語である。
教科書に掲載されていることも多いので読んだことがある人もいるのではないか。



○ストーリー○

舞台は雪で真っ白に染まった冬の森。そこにはキツネの親子が住んでいました。
キツネの子は初めての光景にはしゃぎ回ります。途中雪に反射した光が目に刺さりあぁ、目が!目がぁぁぁ!と大変でしたがともかく楽しく遊びました。





そんな子ギツネを優しく見守るお母さんギツネ。遊び疲れて洞穴に帰ってきた子ギツネは「手が冷たい、ちんちんする」といいました。

霜焼けになったら大変だと思ったお母さんは、夜になったら子ギツネに手袋を買ってあげようと考えました。


―――そして夜

お母さんギツネは手袋を買いに人の町へ繰り出そうと考えますがどうにも気が進みません。
昔から人は恐ろしいものという認識を持っていたお母さんには当然のことでした。


子供に温かい手袋を買ってあげたい…でも人間は怖い。そこでお母さんは子ギツネだけを行かせることにしました。


お母さんは子ギツネの手(前足)を片方手にとるとどんな手品か人間の手に変えてしまいました。続けてお母さんはこう言いました。
『町へ行ってお店を見つけたら戸の隙間から人間のほうの手だけを出して「この手にちょうどいい大きさの手袋をください」と言いなさい。
 絶対にキツネのままの手を出すんじゃないよ』


子ギツネは頷くと元気よく町へかけて行きました。それを心配そうに見送るお母さん。

町へついた子ギツネは家々の灯りを不思議そうに眺めました。
目的の店を見つけた子ギツネはお母さんに言われた通りコンコンとノックしました。

するとドアがほんの少しだけ開きました。けれど家の中があんまり明るかったのでびっくりした子ギツネはキツネのままの手を出してしまいました。





このお手々にちょうどいい大きさの手袋をください


それを見た店主は驚き、『これはまたキツネが化かしに来やがったな』と思いました。なので「先にお金を見せてください」と手に向けて言いました。

そして差し出された銀貨をよーく調べてみましたが偽物の気配はありません。なので子供用の手袋を1つ渡してあげました。

手袋を受けとると子ギツネはお礼を言ってすぐさま立ち去りました。

洞穴に帰った子ギツネは「間違えた手を出してしまったけど手袋を貰えた。人間はお母さんの言うほど悪いものだとは思えない」と言いました。

それを聞いたお母さんは「人間ていいものかしら?」と繰り返すのでした。



おしまい



○登場キャラクター○


キツネ親子のお母さんでシングルマザー。人間はキツネを狩る恐ろしいものと認識している。
そんな恐ろしい人間の元へ子供だけを行かせる大胆なお母さん。


★子ギツネ

好奇心旺盛な子供のキツネ。可愛い。
正義の使者…!…なのかもしれない…


店主

子ギツネが手袋を買いに行った店の人。最初はキツネの手を見て疑うが、ちゃんと手袋を持たせてやるなど悪い人ではない。
お客を大事にすることを強いられているのかもしれない。




…完全に余談だがキツネをバルタン星人に置き換えた絵本が存在する。
しかも公式で。

……さらに余談だが、カードキャプターさくらクリアカード編(アニメ)で桜と秋穂が読み聞かせをした。

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最終更新:2020年12月28日 14:13