バルタン星人

登録日:2010/05/12 Wed 00:54:42
更新日:2021/03/01 Mon 22:46:50
所要時間:約 12 分で読めます





「コレ、コレキレテ…」


「君の宇宙語は分かりにくい」

「生命?生命とは何か。わからない」

「ウルトラマンなど恐れる事はない。スペシウム光線を撃ってきたら今度はスペルゲン反射光の餌食にしてやれ!」

「勝負はまだ1回の表だ。必ずお前の命をもらいに来る。さらばウルトラマン!」

「我々優秀なバルタン星人の動物園に入れるんだ。下等動物として動物園にな!」


「子供と子供が喧嘩する!男と女が喧嘩する!家と家とが喧嘩する!そして、オシマイには、国と国が喧嘩する!ミサイル発射!手裏剣シュッシュッ!日本は滅びる!地球は滅びる!」




フォッフォッフォッフォッフォッフォッフォッフォッ





バルタン星人とは円谷プロが制作するウルトラシリーズにおいて、圧倒的な知名度を持つ宇宙人。
ウルトラマンは知らなくても「フォッフォッフォッ」という笑い声は知っている人も多いのでは?
たぶんウルトラマンセブンと間違えるレベルの人でもこいつの名前や姿は分かるはずだ。

記念すべき製作話第一話に登場しているあたり、やはり代表格。

決して圧倒的な強さを見せたわけではないのだが、
世界観の壁を超えて何度も登場しており、よくウルトラ戦士の代表的ライバルとして挙げられる。
しかし、最近ではチャイルドやタイニーといった友好的なバルタンも出てきたためか、メビウス以降の作品では、侵略活動を行うバルタン星人は出てきていない。
ただ、メフィラス星人やメトロン星人のみならずバド星人ですら登場している昨今の作品において最も有名なバルタン星人が登場しない事を残念に思うファンは多い。(バルタン星人本人は登場しないがバルタンの力を持つアイテムが登場したりはするのだが。)

また、ヤプールレイブラッド星人ベリアルと宿敵ポジションが移り、
しかも強大な連中ばかりで少々出辛い空気。

『大怪獣ラッシュ』にて、バルタンバトラー・バレルという中々のイケメンも登場した。

ウルトラ怪獣系の商品では大抵1番目をキープしている。
それもあってかザム星人、テンペラー星人などにデザインが反映されたりする。


なお、バルタン星人といえば両手のハサミを上下させるポーズが非常に印象的で、
基本的に初代のこのポーズをほとんどのバルタン星人もしている。

実は初代の企画段階では普通に腕として使わせるつもりだったのだが、
実際にスーツを着てみるとハサミが重くてまともな動きができず腕を上げてると楽だったのでそれに上下運動を加えたためにあのポーズが生まれたという裏話がある。
もしハサミが軽くて普通に扱えたら印象的なあのポーズは存在しなかったと思うと、運命のいたずらを感じずにはいられない。


初代バルタン星人のスーツはウルトラQに出てきたセミ人間の改造。
「侵略者を撃て」の監督と脚本を担当した飯島敏宏氏によるとスーツ部分はケムール人の流用でそこにセミ人間の頭部を組み合わせて装飾を加えたもの、との事。
ただ改造と言っても元のスーツから原型がなくなるレベルで手が加えられているため殆ど新規造形と言っても過言ではないかもしれない。

デザインは成田亨。「侵略者を撃て」の特技監督の的場徹氏のアイデアを元に飯島氏から発注がかけられた。
今でこそ最も有名なウルトラ怪獣の1つとなり、成田の代表作の1つにも数えられるバルタン星人だが、成田自身は「セミ人間に角と大きな鋏をつけてくれという無意味な注文が嫌だった」とその造形を否定していたという。
(成田のデザインコンセプトは「余分なものを徹底的にそぎ落として単純化する」というものであり、バルタン星人の造形はそれに反していたため)。
因みに既存のデザインに何か付け足して、という依頼によって誕生したデザインは他にもゾフィーが存在する。


【M78星雲世界のバルタン星人】

●初代バルタン星人

登場:ウルトラマン 第2話「侵略者を撃て」
身長:ミクロ~50メートル
体重:0~1万5千トン
別名:宇宙忍者

巨大なハサミになった手、セミを思わせる愛嬌のある顔つき、
フォッフォッフォッという不気味で美しく華麗な声が特徴。

一般的なバルタン星人といえばやはり初代のこいつである。

宇宙忍者の異名通り、分身などの敵を惑乱させる能力を使う。

生命力も非常に強く、核ミサイルの直撃を受けても平然としている。
唯一の弱点は火星に存在する物質「スペシウム」。
このスペシウムのみがバルタン星人を殺す唯一の方法である。

【能力】

●分身術
複数人に分身し、敵を惑わす。忍者らしい唯一の技。

●瞬間移動
瞬間移動する。

●飛行能力
飛行する。

●脱皮能力
これで核だろうと火炎だろうとどんな攻撃を受けても平然と蘇る。抜け殻は消える。

●憑依能力
人間に憑依する。この状態でその人間の脳髄を借りる事で、人間の言葉を話す事も可能。

●赤色冷凍光線
ハサミから放つ冷凍光線。
これを受けたものは、死にはしないが体が緑色に変色し、身動きが一切できず、まるで凍らされたかのようになる。

●白色破壊光線
ハサミから放つ破壊光線。
ゲーム『ウルトラマンFighting Evolution Rebirth』では大量に分身して敵をドーム状に包囲した状態で放つ一撃必殺技がある。


母星を狂った科学者による核実験によって失ったが、その時たまたま宇宙旅行に出ていた20億3千万人の民が難を逃れそのまま宇宙船で放浪。
宇宙船を修理するために地球を訪れ、科学センターを占拠してダイオードを手に入れようとしていたところ、地球を気に入り、移住を決定する。

ハヤタも最初は「地球の風俗・習慣に馴染み、地球の法律を守るなら不可能ではない」と答えたが、
いくらなんでも数が多すぎるので(しかしミクロ化能力があるので移住には何も問題はなかった)、
ハヤタに火星への移住を提案され、火星にある自分の弱点(前述の通りスペシウム)をしゃべりかけて中断、
「話は終わりだ。我々は地球をもらう」と巨大化し市街地で暴れ始めた。

ウルトラマンとの戦闘に敗れるが、直後ウルトラマンは容赦なく宇宙船を破壊、約20億2千999万9999人のバルタン星人のうち殆どが全滅した。
そもそも暴れたのはたった一人だけなのに……

このような経緯から、ウルトラマンの行動を責めたり、バルタン星人を被害者とする意見も多いが、
勝手に地球に入ってきた上に科学センターを占領した上、交渉を一方的に打ち切り実力行使に出たり、
自分達が住める星を見つけてもウルトラマンへの復讐だけでなく地球侵略も目的とした行動を行っている辺り、決して単純な被害者と言える訳ではない。
それに星への移住という、一族全体の未来に関わる事を、仲間に全く相談せずに独断で決めて実行するというのも無理があるため、
テレパシーで仲間と相談して決定した可能性や、最初から人類を滅ぼすと路線決定したうえで「話し合い」をしていた可能性も否定できない。

また人間とは生命についての概念が違いすぎたため、移住を認めていたらいずれ大きな軋轢を生んでいただろう。

とはいえ、さすがに問答無用で罪のないバルタン星人達を殲滅したウルトラマンの行動はマズイと円谷側も判断したのか、
ウルトラマンSTORY 0』において後付けで「バルタン星人は種族全体で意識を共有している」と設定された(円谷監修なので、扱いは一応公式である)。
つまり、一人を敵に回したら種族全体が敵に回るので殲滅した。
「種族全体で意識共有してるなら狂った科学者出てくるわけないだろ、後付け乙」というツッコミ所もあるのだが、
逆に言えば、「種族全体で意識共有しているのに、母星を滅ぼす行動を取る→自我が芽生えている」ようなのは狂っていると言えなくもない。
何?それだと種族全体で意識共有してるなら4代目が父親の敵討ちに来るのはおかしい?
命の意味がわからないのに父親の敵討ちに来た時点でおかしいです、本当にありがとうございました。

……ぶっちゃけ、バルタン星人に限らず、ウルトラシリーズに細かい設定を追及すると矛盾だらけになるのでそういうものなんだと割り切るのが賢明である。

一応言っておくと『ウルトラマンSTORY 0』はあくまでTVシリーズと直接的な繋がりの無い独立した世界観の話であり
TVシリーズ本編にもこの設定が反映されているわけではないということを留意しておく必要がある。
仮にこの設定が適用されていたとしても、作中でバルタン星人の意識共有設定をウルトラマンが知るようなシーンなど一切無いため(後付けなので当然だが)
やっていることは「独断で皆殺しにした連中がたまたま全員危険思想だったのでラッキーだった」という酷い話になってしまうのだが。

また無印のリメイク漫画『ウルトラマン THE FIRST』では、
「ウルトラマンは宇宙船を地球外に持ち去っただけで、宇宙船の破壊はバルタン星人側の自爆だった」という解釈を取ることで
以降のエピソードにおけるバルタン星人の物語を通しての黒幕というポジションに明確に説得力を与えている。


結局は制作第1話という事もあって、この話自体が描写不足で強引な点が多すぎたが故に起きた問題と言える。
これらの反省を踏まえて、コスモスやマックス等ではバルタン星人を「単純な侵略宇宙人とは違う存在」としての描写が重視されている。
そしてやはり扱いが難しいからか、メフィラス星人やマグマ星人など昭和の宇宙人の出番が増えているにもかかわらず、バルタン星人だけは殆ど出番が来ていない。


●二代目バルタン星人

登場:ウルトラマン 第16話「科特隊宇宙へ」

見た目が初代と変わり、スリムでセクシーになった。

先述の生き残りがR惑星と呼ばれる星に移住。
ウルトラマンに復讐するために、唯一の弱点であるスペシウム光線対策として胸に開閉式のスペルゲン反射鏡を備え、再び地球を襲う。
さらに重力を操る能力や、光波バリヤーも身に付けている。

初代が単独で侵略を実行しようとして失敗した事を反省してか、
今回は1人が金星ロケット「おおとり」を襲う事で科特隊とウルトラマンを宇宙におびき寄せる囮となり、
留守になった地球に等身大のバルタン軍団が押し寄せて侵略するという二面作戦で動いた。

囮役はスペシウム光線を跳ね返すのには成功したが、ウルトラマンの新必殺技八つ裂き光輪で頭から真っ二つにされた。
地球の等身大バルタン軍団は、地球に残ったイデのマルス133で数人倒されるも、光波バリヤーを張った宇宙船に逃げ込む。
その後、テレポーテーションで地球に来たウルトラマンに対し、合体巨大化した上に光波バリヤーを装備して挑む。

八つ裂き光輪を光波バリヤーで防ぐも、ウルトラ眼光でバリヤーを無効化され、
八つ裂き光輪で頭から真っ二つにされて、そのままスペシウム光線でとどめを刺された。

ミニバルタンの群れがウルトラマンに襲いかかるアイディアもあり、デストロイアやダークバルタン等に受け継がれた。

ちなみにデザイナーの成田亨は後述のセミ人間の改造品だった初代が気に入らなかったらしく、二代目を本来のイメージデザインとしていた。


●三代目

登場:ウルトラマン 第33話「禁じられた言葉」
メフィラス星人の配下として、ザラブ星人ケムール人とともに現れた。
とはいえ、ただ立っていただけであり、他の二人と同じく映像説もある(一応ほかの二人と違って大声で笑い声をあげている)ので三代目と言えるのかは正直微妙。姿は2代目ベースの色違い。
また巨大フジ隊員はこの三代目が変身していたとする説も(巨大フジ隊員と同じ地点に、入れ替わるように現れたため)。


●四代目(バルタン星人jr)

登場:帰ってきたウルトラマン 第41話「バルタン星人Jr.の復讐」
身長:ミクロ~45メートル
体重:0~3万トン

2代目バルタンの息子。だけど初代寄りの姿。
やや鋏が小ぶりになっており、腕の動きが活発。
復讐のため建設中のビルをロボット「ビルガモ」に改造。
ビルガモを倒されると「勝負はまだ一回の表だ!」と、どこで覚えたのか野球用語を使って負け惜しみ。
そのまま逃げるも背後からジャックのスペシウム光線を受けて姿を消した。その後の行方は不明。
結局本人は戦うことはなかった。



内山まもるによる漫画版では、「最後のスペシウム光線で死んでいなかったら」という仮定でこの後日談が描かれている。

着ぐるみは『ウルトラファイト』や『レッドマン』に登場したバルタン(アトラクション用を転用)から型取りして新規造型されたものである。

旧作人気怪獣を再登場させる『帰ってきたウルトラマン』の「延長にあたっての強化案」の一環として登場した。


●五代目、六代目

登場:ウルトラマン80 第37話「怖れていたバルタン星人の動物園作戦」、第45話「バルタン星人の限りなきチャレンジ魂」
身長・体重:初代と同じ

何故か豚面になっておりデザイン評価は歴代でも低め。
この頃になるとバルタン星の再建に成功したようだが*1、ウルトラマンへの恨みは健在。
五代目は80を捕獲し、バルタン星の動物園に入れようとした。

……と目的はまるでギャグじみているが、戦闘能力は何気に高い。
ハサミから連射する火炎弾「バルタンファイヤー」やフラッシュ、テレポートや透明化や飛翔能力、そして80に投げられれば一回転して着地するなどの身軽さを活かした体術、果ては自らの母船からの援護射撃までを組み合わせて、地上から空中まで激闘を展開。
80の側も透明化を見破るウルトラアイ、バルタンファイヤーに対するバリアの展開、全力疾走からのタックル、スペースマミーの応援など次々対策を編み出しつつ奮戦。
最終的に、飛び立とうとしたバルタンの足に80が食らいつき、マミーを撃墜した直後で動きを止めていたバルタン母船に投げつけ、両者とも爆発させた。

80やウルトラの父、ウルトラセブンとも戦っているスナップが現存している。

六代目は江戸っ子で、山野正明少年の撮ったUFO写真をめぐって人類同士を仲違いさせ、
そこから世界戦争にまで発展させると言うかなり気の長い作戦で人間社会から信頼を奪い、戦争を起こそうとする。

この頃になるとさすがに地球文化にも詳しくなってきたようで、
「これがけんかの元になるとは…お釈迦様でもご存知あるめえ!!」ともはや現代人は使わないような町人言葉を交えて話す。
「君の宇宙語はわかりにくい」から14年後のことであった。

五代目と同じく戦闘能力は高く、前回同様バルタンファイヤーを使える他、
新必殺技の白色破壊光線「エクシードフラッシャー」は80先生のサクシウム光線と互角の威力を誇り、
ありとあらゆる手段・技量をもって80とかなり熱いバトルを繰り広げた。
加えてこの時は子供達を拘束した袋で右腕が塞がっていた状態であり、いわば片腕だけで80と激しい戦いを行っている。
最後は80が初代ウルトラマンから教わった八つ裂き光輪を受けて真っ二つにされた。*2
先生同様、顔があれでも動いているとかなりかっこいい。つなぎの合成もかなりうまいので驚くこと必至。


●ベリアルの怪獣軍団
大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説』に登場。
ベリアル怪獣墓場で蘇らせた怪獣軍団の一体
初代ウルトラマンと戦うが、ベリアルショットによる巻き添えで爆死した。
着ぐるみはダークバルタンの改造。


【別次元のバルタン星人】

●バルタン星人(アニメ)
ザ☆ウルトラマン』に登場。
地球征服に邪魔なジョーニアスを抹殺すべく、変身シーンの隠し撮りフィルムをネタにヒカリ隊員をおびき出した。
アニメをいかした独特なバランスが特徴で、ハサミがでかい。こちらが4代目とされることも。
ダークネスファイブからはいろいろ言われた。

●メカバルタン
『アンドロメロス』に登場。
グア軍団によって強化改造されたバルタン星人。左手が三本爪、右手がメカのハサミになっている。
何気に一度受けた技はもう二度と効かないというチート。
作品自体のマイナーさに反して、人気怪獣のサイボーグ化という造型はちびっ子のハートを確実に鷲掴みにしており
『メロス』の怪獣の中では主役のアンドロ超戦士たちを差し置いてかなり長期に亘ってソフビのラインナップに並んでいた。
作品自体を知らずとも、メカバルタンのソフビだけは持っていたという人も少なからずいるのではないだろうか。
後年には児童誌でパワーアップコンテストまで行われた(後述)。

雑誌展開では、てれびくん1981年8月号に五代目、六代目と同じデザインのバルタンが軍団で登場。
東京を襲撃するも、メロスに次々と倒され、最終的にボスをコスモギロチンで倒されて全滅した(ボスが倒されるシーンはグラビアではなくイラストで記載されている)。
1982年2月号でボスのみ他の改造怪獣達と共に復活、この時にメカバルタンに改造され、右手のコスモニュームクロウが装備された。
全員でメロスとウルフを取り囲んで高速旋回しながら炎の渦を発生させる火炎車戦法を仕掛けるも、破られて2人のアンドロビームでエースキラー以外の怪獣達を倒され、自身とエースキラーもメロスとウルフのアンドロストリームでまとめて倒された。
小学一年生1982年2月号では、エースキラー共々メロスとウルフのアンドロビームで最初に倒され、その後に残る改造怪獣達も倒されたとされている。
3月号で再度復活してジュダと共にウルフを襲い、異次元岩に封印するも、駆けつけたメロスのダブルサーべルで倒された。

居村眞二氏の漫画版では軍団ではなく1体で登場、ベムスターロボ(ベムズンではない)と共にウルトラマンジャックを襲い、駆けつけたメロスにベムスターロボを倒されると、冷凍光線でジャックを捕らえて人質にするも、駆けつけたウルフのアンドロビームで重傷を負わされる。
その後はメカバルタンに改造され、カプセルエネルギー運搬中の宇宙船・白鳥を襲撃、乗組員を惨殺して、入手したカプセルエネルギーの半分をグアに献上して残りを横領しようと企む。
光線や分身術、強化された腕による打撃でウルフを苦しめるも、メロスが駆けつけた事で形勢逆転、分身を一体ずつ全て攻撃されて消され、両腕を切断される。
そして保身のためにグア軍団について話そうとするも、ジュダのホログラフが放った光線で粛清された。


●パワードバルタン星人
ウルトラマンパワード』に登場。
全体的に青くメタリックに、鋭角的になった。ハサミは長く鋭くなっている。
これまでのバルタンとは違い、数々の惑星の文明を滅ぼしてきた凶悪宇宙人。
また、背中には巨大な羽があり、羽を広げて空を飛ぶ。
パワードにおけるベムラー役でもある。
二代目の反重力波と初代の破壊光弾をそれぞれ強化した技が使用できる。
実は大気圏内飛行速度が凄まじく、そのスピードたるや驚異のマッハ27。マッハ20のバードンを大幅に上回っている。


●サイコバルタン星人
パワードバルタンの頂点に立つリーダー。
異常に発達し、頭から突き出た脳ミソがソフトクリームみたいになっていたり。
配下には
パワードを瀕死に追い込んだパワードドラコ
お馴染み最強の宇宙恐竜パワードゼットン
がいたりと、その実力が伺える。

パワードが倒された後、W.I.N.R.とパワードを迎えにきたM78星雲人達に宇宙船ごと倒されたため、
Jrと同様に本人は戦っていないが、NGシーンでは部下と思われる他のバルタン星人と共に地球へ降り立ち、パワードの死体を確認するシーンが存在した。

竹書房「ウルトラマン画報下巻」の欄外に記されている各エピソードの台詞の中に、
「『命、わからない。命とは何か?』(バルタン星人 パワード/13話)」とあり、未使用のシーンでW.I.N.R.と交信したことが示唆されている。


●バルタン星人(ベーシカル)
ウルトラマンコスモス(映画第一作)に登場。
CV:郷里大輔

これまでとは違い、クワガタモチーフのデザイン。そのためあの丸っこいイメージながらちょっと攻撃的なデザイン。
飛行時には下半身が変形する。

母星を失った子供達のために地球を手に入れようとする。

一族の子供達のためという動機はわかるのだが、
地球を汚染し続ける人類を劣等種とみなしてろくに交渉もせず強引に征服しようとしたのは評価が分かれるだろう。
音楽が好きなのか、シューベルトの曲を聴くと眠ってしまう。

●ネオバルタン
ウルトラマンコスモス(映画第一作)に登場。
ベーシカルバルタンがコスモスと戦うために変身した強化形態。(ただし相手はルナモード)

悪魔のように禍々しい姿で、両手はハサミではなく剣と鉤爪になっている。
というかバレル含めたバルタンの中で、初見でこいつがバルタンだとわかる人がいるだろうか……
(しかし逆にバルタン星人を知っている人だとハサミなしでここまでバルタンにできるのかという意見も多い)


右手の剣から剣型の光弾バッドナイフを連射する、左手の鋼槍からビームロープのバンドルコートを出す、
肩アーマーを無数のトゲのバンプスプレーに変えて射出する等、全身に針鼠のように武器を装備している。

コスモスを苦しめ、コロナモードに変身したコスモスとも互角に渡りあったが、徐々に押され、最終的にはブレージングウェーブを受けて敗北。
種族の未来に絶望し、涙を流しながら胸部を自爆させて自ら命を絶つ。
コスモスによって亡骸は元の姿に戻され、宇宙へ運ばれた。

この時の多くのチャイルドバルタンが涙を流すシーンや地球の子供も涙するシーンは目からウルトラ水流必至である。

どうせなら元に戻すのはルナモードでやっていただきたかったが。


●チャイルドバルタン
映画ウルトラマンコスモスシリーズに登場。
上記のバルタン星人の子供。
そのうちの「シルヴィ」と言う名のバルタンが当初はコスモスを回復させないためにムサシから輝石を奪ったが、後に主人公達と仲良くなる。
その後地球から去ったが無事どこかの星に移住することに成功したようで、後の映画にも登場している。


ダークバルタン
ウルトラマンマックスに登場。
その強さは桁違いで、最強!最速!のマックスと二回戦って二回ともマックスを圧倒。
後述のタイニーバルタンら穏健派のバルタン星人が持ってきた銅鐸によって戦意喪失し、矛を収めてバルタン星に帰って行ったが、
もしも穏健派がいなければ地球は大変なことになっていたに違いない。それだけの実力者であった。

そのチートさを纏めると

  • 357mまで巨大化。マックスもできるがマックスはエネルギーを消耗する
  • 重力を広範囲に渡り操作する
  • バラバラにされても即再生
  • 空を埋め尽くす分身を一瞬で生成
  • ゼットンのバリアーを破ったマックス最強の必殺技を跳ね返す

等、挙げたらキリがなく、歴代最強と言われている。
ちなみに「宇宙忍者」ではなく「超科学星人」。M78の技術すら超える科学力とのこと。


●タイニーバルタン
『ウルトラマンマックス』に登場。
魔法少女ばる☆たん
人間体はまさかのボクっ娘美少女。
『ばるるん』と唱えながら指を交差することで超能力が使える。
つまり属性だけ抜き出せば『ボクっ娘魔法少女』ということになる。まさかバルタン星人に萌える日が来ようとは…。

バルタン星の穏健派で、偶然会った地球の少年といちゃいt……協力してダークバルタンとマックスの戦いを止めようとした。


●アンドロ・ザ・キラーメカバルタン
2010年度に児童誌で行われた『メカバルタン強化改造コンテスト』でデザイン公募された、メカバルタンの強化形態。
メカバルタンがアンドロ超戦士への憎しみを糧に自己を強化改造した姿であり、全身が青を基調としたアーマーのような姿になっている。
右腕のアイアンクローには銃が、左腕のハサミにはチェーンが追加武装として取り付けられている。

公募企画自体は元々、アーケードゲーム『大怪獣バトル』との連動企画として行われたもので、
アンドロ・ザ・キラーメカバルタンも本来は同ゲームへの本格登場を確約された存在であったのだが、
実装を前にして当の『大怪獣バトル』が稼働終了してしまい、デビューの場を挫かれてしまった結構可哀想な存在。
結果、着ぐるみはおろかCGモデルすら存在しておらず、現在は『ウルトラ怪獣シリーズ』のEXナンバーとして過去販売されたソフビのみでその姿を確認できるのみである。


バルタンバトラー・バレル
『大怪獣ラッシュ ウルトラフロンティア』に登場。中の人は平川大輔
「プラズマソウル」というエネルギー鉱石が主要な資源となっている「プラズマギャラクシー」という世界で、
プラズマソウルを吸収したプラズマ怪獣を狩ってプラズマソウルを回収するハンターの一人。
「命知らずの宇宙忍者」の異名を持つ。

一騎当千の凄腕で、分身で敵を翻弄して隙を作り出したり地形を利用して自滅させたりと、クレバーな戦い方を好む。
クールで寡黙であり、必要最低限のことしか喋らない。

ちなみにプラズマギャラクシーでもバルタン星は爆発して消滅しているが、生き残りはバレル一人しかいないらしい。
ジェントからはそのしぶとさを高く評価されている。


●バルタン星人(SDI)
『ウルトラマンギンガ 劇場スペシャル ウルトラ怪獣☆ヒーロー大乱戦!』に登場。
スパークドールズイミテーションを使って、健太が疑似ウルトライブした怪獣の1体。
分身やテレポート、赤色凍結光線や白色破壊光線で千草のテレスドンを倒すも、美鈴のモチロンに、じゃんけん勝負を持ち込まれて負ける。


●バルタン星人
劇場版 ウルトラマンX きたぞ!われらのウルトラマン』に、ファントン星人グルマン博士がウルトラマンについて語る際のイメージシーンとしてのみ登場。
どこかの惑星で分身と白色破壊光線を武器に、ウルトラマンと激闘を繰り広げる。
この分身は実体があるらしく、ウルトラマンと格闘戦を行って倒されていたが、
何体倒されても、倒されたそばから次々と新たな分身を生み出してウルトラマンを翻弄するという、実にバルタン星人らしい戦いを見せる。
だが最後はスペシウム光線の連続照射で全員まとめて一網打尽にされた。
ちなみにこの戦いは着ぐるみを二体使い、他は合成で分身を表現している。


●ゼットンバルタン星人
ウルトラフェスティバル2016第一部「新たなる光 バルタン星人襲来!」に登場したオリジナル形態。
バルタン星人を退けたニュージェネレーションズの前で、MCのお姉さんに化けていたゼットン星人が「ウルトラマンへの応援のパワー」をゼットン人形にかすめ取り、そのエネルギーを使ってカード化したゼットンと力尽きていたバルタン星人を融合させて生み出した超合体怪獣。
現れた際の衝撃波でウルトラ戦士達を怯ませ、高速移動で次々となぎ倒し圧倒。最後に残ったオーブ・スペシウムゼペリオンも追い込んだが、ギンガ達が集めた光のエネルギーによって初代ウルトラマンが出現したことで形勢が逆転。カラーリウム光線で動きを封じられ、ダブル・スペシウム光線を食らって消滅した。

2017年のウルトラヒーローズエキスポではジャグラーがゼットンとバルタン星人のカードを使ってこの形態にフュージョンアップしている。


【派生作品のバルタン】

●ザ・ウルトラマン(内山まもるの漫画)
『帰ってきたウルトラマン』の漫画版では、TV版の後日談相当のエピソードが展開され、バルタン星人Jrの逆襲劇が描かれた。

『タロウ』放送時の読み切り漫画『かがやけ ウルトラの星』ではウルトラキング軍団の六大将軍が一角として登場。
北海道に侵攻するもウルトラ兄弟により撤退に追い込まれ、本戦では怪獣軍団を相手取ったウルトラマンエースを背後から狙撃して暗殺。
しかし怒りに燃えるウルトラセブンのアイスラッガーを受けて他の将軍たち共々掻っ捌かれた。

『友情の星よ永遠に』ではキングバルタンに付き従うレッドバルタンブルーバルタンが登場。
ウルトラの星に侵攻を掛けようとするが…?

●ウルトラ兄弟物語
『ウルトラ最後の決戦』編に登場。
スペースサタンキングの軍勢と共に地球を侵攻し、潜伏したウルトラ兄弟たちを焙り出す為に占領下の地球人たちを蹂躙する非道を行う。

ウルトラ怪獣かっとび!ランド
ガキ大将のレッドキングの腰巾着。分身の術が得意だが、幼い頃は全身をバラバラにして飛ばすという気色悪い忍術を使っていた。
実家はプロの忍者で、親馬鹿なかあちゃんと雷親父のとうちゃん、幼い弟がいる。

ウルトラマン超闘士激伝
メフィラス大魔王傘下の鋼魔四天王が一角として登場。詳細は該当項目参照の事。

ウルトラ怪獣擬人化計画
パワード版が「パワードバルタン」名義で巨乳萌え美少女化。胸も含め鋭角的でハサミ似の剣を振るっている。

【円谷以外のバルタン】

●『有言実行三姉妹シュシュトリアン』のバルタン
地球に降り注いだ流れ星の力で、怪獣倉庫に安置されている着ぐるみが命を持った。
ゴモラダダガラモンエレキングと共に暴れ回るが、ウルトラマンと巨大化したシュシュトリアンに敗れた。
何故かロブスターを食べる人間を目の敵にしていた。セミじゃなかったのかモチーフ。


【バルタンではないもの】

●セミ人間
ウルトラQ』に登場。ガラモンの飼い主。
ぶっちゃけた話、初代バルタン星人はこの着ぐるみを改造したもの。
2話目(製作話的には1話目)にして改造だったということなのだが、今やそれがシリーズの代名詞である。
つまりコイツがいなけりゃバルタンもいなかった。
頭のVやハサミが無いだけで、顔はバルタンと同じ。

●マタンゴ
東宝の怪奇映画『マタンゴ』に登場するキノコ人間。
あまり知られていないがバルタン星人の特徴的な笑い声は元々はこいつのもの。
しかしカルト映画ゆえに知る人が少なく(作品を知ってても声を知らない人も)、バルタン星人が初代だと言われてしまいがちである。

ケムール人
『ウルトラQ』で初登場した怪人。
上記の通り『ウルトラマン』で共演した他、コイツの声もマタンゴの声を使っている。
上述の通り初代の体部分はコイツのものである。



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   にノ( ソノ
   に) `‖)
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_((∠二ニ/ バルタソ /
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余談

命名は飯島による。
名称はバルカン半島に由来するという説と、設定作業当時の人気歌手シルヴィ・ヴァルタンから取ったという説があるが、飯島のコラム「今明かされるバルタン出生の秘密」によれば、正しいのは前者。「母星が兵器開発競争によって滅んだため、移住先を求めて地球にやってきた」という設定を、ヨーロッパの火薬庫といわれて紛争の絶えなかったバルカン半島に重ねているとされる。しかし、2012年7月24日にWOWOWで放送された『ザ・プライムショー』では後者の説が採用され、飯島自身は実際にはヴァルタンのファンではなかった、「(名付け親である)飯島がヴァルタンの大ファンであったため」という理由にしたと語っている。
また、同番組とは別に「世界怪物怪獣大全集」では後者について言及しており、その由来はヴァルタンが出演するレナウンのCMであると当時円谷プロで企画室長を務めていた金城哲夫が述べているが、復刻版ではこの点について、事実と異なるとしている。2016年2月19日の日本経済新聞の「文化」面に掲載された飯島のコラム「ウルトラマン誕生 大作戦」では、バルタン星人の名前はバルカン半島に由来するが、宣伝部の案でヴァルタンから名付けたことに決めたので、両説とも間違いではない、としている。
仮に由来のままだったら、同年に始まった海外ドラマに出て来る異星人と名前が被っていたので危ないところだった。

『ネット版 仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事 スーパーヒーロー大戦乙!〜Heroo!知恵袋〜あなたのお悩み解決します!』では、
出しっぱなし布団の謎(仮面ライダーアクセル編)においてタックルの元彼として目元に線が入るなどぼかされてはいるが登場している。

また、アニメ『ポケットモンスター アドバンスジェネレーション』にてサトシのヘイガニがロケット団に「ヘイヘイヘーイ!?」と言った際

「『ヘイヘイヘーイ』と聞かれたら」
「答えてあげるが世の情け…」
「フォッフォッフォ…世界の破壊を防ぐため」
以下略
とバルタン星人のパロディをやっていた。その時腕にヘイガニの腕に似た者を付けており完全にバルタン星人である。



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最終更新:2021年03月01日 22:46