すべてがFになる

登録日:2012/02/22(水) 21:48:06
更新日:2020/06/20 Sat 22:24:33
所要時間:約 5 分で読めます




ほら、7だけが孤独でしょう?



「すべてがFになる」とは森博嗣の小説。氏のデビュー作で、第1回メフィスト賞を受賞している。
西之園萌絵と犀川創平を主人公とした「S&Mシリーズ」の第1作目であり、後に続く、共通した世界観を持つ森博嗣作品群の、最初の作品でもある。
副題は『THE PERFECT INSIDER』

2014年10月にフジテレビでドラマ化。
この作品の他に、S&Mシリーズから「冷たい密室と博士たち」「封印再度」「数奇にして模型」「有限は微小のパン」が選ばれ、
それぞれ2話完結の形で放送された。
ちなみに、これまで10回以上もの映像化のオファーがあり、作者はそのいずれにも無条件に許可を出したが実現はしなかった。
が、やっと念願の映像化が果たされることとなった。

そして、2015年10月から12月まで、ノイタミナ枠でアニメ版が放送。
ストーリーは本作のほかに、S&Mシリーズの番外編的な内容である『四季シリーズ』全4作品を原作として制作され、さらに10月9日よりdアニメストアで、オーディオドラマ『四季』が隔週で配信された。


【あらすじ】
三河湾に浮かぶ孤島・妃真加島。そこにある真賀田研究所で、天才・真賀田四季博士は少女時代から、完全に隔離されて研究生活を送っていた。
だがある日、博士の部屋から、彼女と思わしき遺体が発見される。遺体はウエディングドレスをまとい、四肢は切断されていた。
そして部屋は死体以外の何者もいない、完全な密室状態だったのだ。
偶然、その場に居合わせた西之園萌絵と犀川創平は、この不可解な密室殺人事件に関わることになる……。


【主な登場人物】
  • 西之園萌絵
演:武井咲/CV:種﨑敦美
N大工学部建築学科・1年生。
主人公のひとり。お金持ちの名家の令嬢。かなりの美女でミステリィマニア。持ち前の好奇心で事件に頭を突っ込んでいく。
頭脳明晰、優れた洞察力・観察力・計算力を持つのだが、たまに思考が跳躍するうえ、世間知らず。
両親を飛行機事故で亡くしている。父親はN大の総長で犀川の師匠。
犀川のことを尊敬しており、大好き。好意は隠さず、積極的にアプローチをしかけている。ただ本作では空振り気味。
焼きそばを食べたことがなかった。

ドラマ版ではロングヘアーの美女だったが、アニメ版ではボブカットの髪形で、美女というよりも少女に近い外見となっている。

  • 犀川創平
演:綾野剛/CV:加瀬康之
N大工学部建築学科・助教授。
主人公のひとり。物語の探偵役。眼鏡をかけている。物事に対する興味が極端で、興味のないことにはとことん興味がない。
萌絵に引っ張られて事件に関わっていく。萌絵を凌ぐ頭脳の持ち主であり、回転と決断力は弱いが、指向性と客観性に優れていると評される。
小さいころの萌絵を知っており、昔は「萌絵ちゃん」と呼んでいた。
スイカとあんこときな粉は食べられない。

ドラマ版では口髭を生やした風貌だったが、アニメ版では眼鏡をかけた鬼太郎ヘアーの姿となっている。

  • 国枝桃子
演:水沢エレナ/CV:桑島法子
N大工学部建築学科・助手。
犀川の所属する講座の助手。無口な眼鏡っ娘。長身で短髪、いつも不機嫌そうにしており服装も男っぽいため、一見すると女性に見えない。
厳しい指導で学生たちには恐れられている。

ドラマ版・アニメ版ともに眼鏡をかけていない。

  • 浜中深志
演:岡山天音/CV:村田太志
N大工学部建築学科・大学院生。
犀川の所属する講座の院生。女性的で小柄な青年。ビビりでヘタレ。萌絵を気にしているが、彼女が犀川一筋なので気づかれていない。

  • 諏訪野
演:藏内秀樹/CV:長克巳
西之園家の執事。
三十年以上も西之園家に仕えている。立ち振舞いや言動がいちいち丁寧。

  • 儀同世津子
演:臼田あさ美/CV:堀江由衣
雑誌記者。犀川のことを「創平君」と呼ぶ。横浜在住で、犀川の東京出張時には彼女の部屋がホテル代わりになる。

  • 西之園捷輔
演:吉田鋼太郎/CV:磯部勉
愛知県警本部長。萌絵の叔父。風貌が日本人離れしている。

  • 芝池
演:小林隆/CV:加藤将之
愛知県警の刑事。ドラマ版では下の名前が「護」という設定である。

ドラマ版では捷輔、芝池共々登場する話数が多いが、アニメ版では原作同様、後半で登場するのみで影が薄い。


【事件に関わる人々】
  • 真賀田四季
演:早見あかり/CV:木戸伊吹
天才プログラマ。工学博士。第一の被害者。
11歳でMHTの博士課程を修了した天才美少女。14歳のときに両親殺害の疑惑がかかるが、心神喪失状態にあったとされ無罪判決を受ける。
以後13年間は妃真加島の研究所に引きこもって、研究生活を続けていたが、何者かによって命を奪われる。

  • 真賀田未来
演:早見あかり/CV:甲斐田裕子
四季の妹。「みらい」ではなく「みき」。
ずっとアメリカに住んでいたため、英語しか喋れない。

ドラマ版では四季役を担当した早見氏が一人二役で演じているが、アニメ版ではCVの声優が異なっている。

  • 新藤清二
演:冨家規政/CV:咲野俊介
真賀田研究所の所長。第二の被害者。
四季の父・真賀田左千朗博士の弟。未来を連れ、ヘリで研究所にやってくるが、何者かによって背中を刺され殺害される。

アニメ版では前半から中盤まで、四季の過去が彼の視点で語られているため、犀川・萌絵に続く第三の主人公的な立場で描かれている。

  • 新藤裕見子
演:藤吉久美子/CV:小林さやか
清二の妻。

  • 山根幸宏
演:利重剛/CV:鈴木達央
真賀田研究所の副所長。第三の被害者。
萌絵や創平と同じく、遺体の第一発見者。研究所存続のため、事件の公表を遅らせようとするが、
警察に連絡した後行方不明となり、警察が捜査に来た日に死体で発見された。

ドラマ版では原作同様、犯人によって殺害されるが、アニメ版では生存している。

  • 弓永富彦
演:小須田康人/CV:佐々木敏
医師。四季の主治医。犀川曰く「ドクター・マッコイに似ている」

  • 弓永澄江
看護婦。富彦の妻。ドラマ版・アニメ版、共に未登場。

  • 水谷主税
CV:伊藤健太郎
主任プログラマ。デブ。第一発見者のひとり。
ドラマ版では未登場だったが、アニメ版では青いYシャツを着た肥満体の男性と、原作に近い風貌で登場している。

  • 島田文子
演:山田真歩/CV:日笠陽子
女性プログラマ。「ふみこ」ではなく「あやこ」。第一発見者のひとり。シャアが好きで、部屋には大量のガンプラが……。

アニメ版ではノイタミナアニメ繋がりで、彼女の部屋に「NO.6」「ギルティクラウン」のポスターが貼られている。

同作者の作品「Gシリーズ」の最新作である「xの悲劇」では、まさかの 主人公 として活躍してる。

  • 望月俊樹
演:柳憂怜/CV:下崎紘史
警備員。野球帽。第一発見者のひとり。真賀田左千朗の運転手だった。

  • 長谷部聡
演:寿大聡/CV:伊丸岡篤
警備員。柔道タイプの大男。第一発見者のひとり。趣味はマリンバ。

  • 栗本基志雄
四季の人格のひとり。モデルは、生まれてすぐ死んだ、四季の双子の兄。

  • 佐々木栖麻
四季の人格のひとり。モデルは、アメリカで四季の世話をしていた、家政婦の森川須磨。当地で事故死している。

  • 真賀田道流
四季の人格のひとり。モデルは、四季の持っていた人形。13年前の事件現場に落ちていた。

  • デボラ
ドラマ版CV:木村はるか/アニメ版CV:戸田めぐみ
研究所の管理システム。デボラのみならず、研究所のコンピュータはUNIXではなく、四季オリジナルの「red magic」で動いている。



2002年に浅田寅ヲの作画で漫画化され、その13年後にアニメの放送に先駆けて、講談社から発売されている漫画雑誌『ARIA』でアニメ版のコミカライズの連載がされ、同じく講談社から発売されているアンソロジー季刊誌『ITAN』では、物語の前日譚であるエピソード『四季』が連載された。
ゲーム化もされているが、原作を知っていれば簡単にクリアできるため、出来はいまいちだとか……。



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