登録日:2011/11/18 Fri 05:29:47
更新日:2024/05/19 Sun 14:01:11
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※『ジェッタシー』とは、11年9月30日深夜(10月1日未明)に民放にて配信開始された、
日本のスリーピースロックバンド「GO TO THE ステーション」の衝撃のデビュー作品である。
90年代にカリスマ的な人気を誇った「BLANKEY JET CITY」の再来とも呼ぶべき彼らによる、正に
キレたナイフ(by出川哲朗)の様な衝撃的なロックナンバーで、この感性と
主に腹に訴えて来る激しい余韻は「BLANKEY JET CITY」を超える笑撃を与えたと言っていい。
……勿論彼ら(と云うより、リーダーの
ゴートゥ)が「BLANKEY JET CITY(以下、BJC)」のファンであったと云う事実を鑑みた場合、この「ジェッタシー」が「BJC」の代表曲の一つ『Sea Side Jet City』を始めとした「BJC」の楽曲に似すぎてしまったと云う部分を無視する訳にはいかないのかもしれない。
……しかし、敢えて言わせて思えばチバユウスケと並ぶ90年代のロックシーンのカリスマ・浅井健一とも違うゴートゥの魂のシャウトには、そうした皮肉や水掛け論を吹き飛ばしていってくれるだけのパワーがある事も確か。
ゴートゥのキレまくりのギターサウンド、シャウト……彼の感性が生み出した剥き出しのリリックの美しさに、他に何が必要だと言うのか?
我々は素直に、最良のオーディエンスとなってゴートゥのサウンドに耳を傾けるだけで良い。
敢えて言おう。
ニヒリズムの支配した時代は終わった。
未曽有の天災に襲われた稀有なる時代には、ダイレクトなロックこそが必要だ。
我々は新たなるロックのカリスマを素直に迎え入れ、彼が己の道を選び取るのを見守れば良いだけなのだから。
……最後に、もう一つだけ言おう。
「決して液体を口に含んでの鑑賞はご遠慮ください」
初出「ROCKIN'ON ANIWOTA」特別増刊号
『ジェッタシー(ジェット・エクスタシー)』とは、
テレビ東京系バラエティー『ゴッドタン』の名物企画「第9回
芸人マジ歌選手権(11年9月30日深夜放送)」にて、フットボールアワーのバラン後藤が自信タップリに披露した、笑撃の傑作である。
番組や企画自体の詳細は別項目にでも譲れればと思うが、ざっく
バランに説明すれば「
マジ歌選手権」とは、参加した芸人達が「マジに作詞作曲したマジ歌」を披露すると云うのを
建前に、如何に審査員に口に含んだ牛乳を吹かせるかを競い合う、同番組でも最大のヒット企画である。
因みに、最終的には「笑わせる」事が目的であるとは云え、参加芸人の無駄にレベルの高いオリジナル楽曲、パフォーマンスのクオリティの高さは凡るバラエティーの中でも出色で、特に
東京03の角田は本企画で発表したオリジナル曲「若者達へ」で実際にユニバーサルミュージックからCDデビューを果たしている。
固定メンバーは
バナナマン日村、
東京03角田、ロバート秋山、劇団ひとりの4人が確定している他は、やや入れ替わりがあるのだが、フット後藤が登場したのはゲスト枠の「マジ歌スポットライト」……。
この『ゴッドタン』では基本的にイジり倒された上に、屈辱的な企画ばかりに参加させられた挙げ句フヘことドランクドラゴン鈴木拓にすらも馬鹿にされ、更に更に
トラウマものの
ケツ太鼓を披露したりと、散々な目にばかり逢っている後藤が名誉挽回とばかりに
空気を読まずにドヤ顔つきで披露したのが、この『ジェッタシー』だったのである。
元々、芸人でもNo.1と評されるギターの腕前を持ちコントでもオリジナル曲を披露し、ファンにも演奏の実力を知られるフット後藤であったが……。
結果的には『ロンハー』の私服センス無し芸人と同様に、本人の意気込み、思惑とは真逆の評価を受ける羽目になってしまった。
正に、名誉挽回どころか恥の上塗りの事態であるが、そもそも『ジェッタシー』が『ジェット・エクスタシー』の訳の時点で後藤センス無し輝基の根本的なダサさが理解出来ようと云うもの……。
と云う訳で、以下に『ジェッタシー』の一部歌詞と、同曲に寄せられた審査員と司会の評価を挙げる。
【ジェッタシー】
「ジェッ☆タシー」
※開幕一番のこの一言で、一気に審査員に牛乳を吹かせた。
歌い方はベンジー(浅井健一)を意識していると思われる。
既に「ジェッタシー」=「ジェット・エクスタシー」の訳語がダサいとフラれた後だっただけに破壊力は抜群。
「ラブ テレフォニックス!右手にイカれたピストル♪」
※ジェッタシーに続く、後藤独自の訳語。
この歌詞の所為で、演奏後に矢作に「
デリヘルの歌」との評価を受けてしまった。
「嘘で固めたチェリービーンズ♪」
※ドヤ顔で決めた歌詞だが、第9回の審査委員長っぽい位置に居るマジロックシンガーのダイアモンド・ユカイから「30年前の歌詞だね」と言われてしまった。
……この他にも「エデンの園はワンナイトキッス」や「振り向けば君はジャンクフェイス」「 あの子は便利なコンビニエンスガール」「ラブ ワンボックスカー! 国道でも私道でも……ラブ ラブ ホテル!」……等、頭の痛くなる様な歌詞が並ぶ。
後藤の演奏を聞いたメイン司会の矢作が失笑をこらえ切れずに「だせぇ」と漏らしてしまった他、バナナマン設楽は
サングラスを装着した自信満々の後藤が入って来るなり「マジ歌シンガーだ」「何?あの顔面」「GO TO THE ステーションって旅立つのに、まず駅に向かうって感覚がダセぇよ」……と、番組の企画意図を勘違いして大マジメに出てきた後藤を看破し、矢継ぎ早に罵声を浴びせていた。
最初の「ジェッタ☆シー」にやられてしまい、来るのが解っているのに、やっぱり2度目の「ジェッタ☆シー」でも牛乳を吹かされた
有吉弘行は「笑点とかに出れる」と最上級の評価を贈っているが、後藤は「笑点でエレキは見ないでしょ!」と至極真っ当な反論をしていた。実際はあるけど…
他、革ジャンを纏った2人のサポートメンバーについても「兄弟バンド」「チェッカーズ」とイジられていた。
第9回マジ歌選手権
■マジ歌シンガー
バナナマン日村、東京03角田with角田バンド、L.A.コブラ(ロバート秋山)、MC大地(ダイノジ)、サービスブランド(森三中大島、黒沢)、劇団ひとり……andGO TO THE ステーション(フット後藤輝基)。
■司会:おぎやはぎ
■審査員:ダイアモンド・ユカイ、小倉優子、バナナマン設楽、有吉弘行、アルファルファ(東京03飯塚、豊本)。
【余談】
この後、マジ歌ライブ2012にて自作自演のダサPV(ヒロインは幸子)を公開して矢張り笑われ、更に「ジェッタシーはダサぁない!ホンマはカッコええんやで!!対決」にて検証(&アレンジ)が行われたが結局牛乳を吹かれ、更に更に「なめたらあかん!ホンマあかん!ジェッタシーはダサぁない!アレンジすればホンマはカッコええんやで!!対決」にて、ジャズ・アカペラ・ラップにアレンジされたジェッタシーが歌われたが、やっぱり牛乳を吹かれて……ジェッタシーは死んだ。
……ラップに至っては後藤本人が自爆するという結果に終わり、ジェッタシーのダサさはさらに磨きがかかった。
追記修正は口に牛乳を含んで「ジェッタ☆シー」に耐えてからお願いします。
- ダサいのは認めるけど、かっこいい -- 名無しさん (2016-09-25 20:59:09)
- めちゃくちゃ吹いたわ -- 名無しさん (2016-09-25 21:06:54)
- あっジェッタ -- 名無しさん (2018-04-30 06:47:36)
- タイトルに曲名って入ってるのでもうお茶吹いたわ -- 名無しさん (2022-11-19 15:54:14)
- 明らかにもう出なくていいポジションなのにいまだに出てるのほんと好き -- 名無しさん (2023-01-09 12:23:38)
最終更新:2024年05月19日 14:01