原素子

登録日:2009/05/26(火) 22:45:33
更新日:2018/03/26 Mon 15:58:13
所要時間:約 6 分で読めます





朝日が差し込む道を一人走る少年がいた。まだ人がいない、町に差す朝日は戦時中で活気のない町を優美に彩っていた。彼は、そんな幻想的な風景を気にせず、ただひたすら走っていた。

「原さん…ゴメンッ……。」
寝不足でガタガタの体を懸命に動かしながら、昨日の昼休みを思い出していた。

/*/

「よしッ」
授業の終了の直後、他のクラスメイトの接近(提案を仕掛けてくる)を上手く避けながら、原の元に向かった。
「今日は原さんと一緒にご飯を食べるんだ。」
そうつぶやきながら、幸せそうな表情をしながら足速に走る。
彼は昨日の放課後に教わったばかりの提案コマンド【昼飯でも一緒にどう?】を使おうとしていたのだ。
奥手な彼は、仕事以外の提案を覚えておらず、仕事の提案しか彼女にはしていなかったのだ。だから今回のこの提案は彼にとっては大きな挑戦だった。
しかし、原の前には見慣れた人物が立っていた。加藤だった。

険悪な空気の下、原が肩を怒らせて歩いてきた。目が、恐い。近づいてきて、なぜか加藤に顔を近づけた。
「…どいてくれないかしら? そこ、私の指定席なの。」
「うちらの、らぶらぶな所見てへんからそないな事言えるんや、あんた。」
二人は、にらみあっている。突然、こっちを見た。
二人「どっち。」
突然の出来事に彼は動揺していた。
彼は確かに原さん一筋だった。加藤とは昨日提案を教わっただけの関係だった。しかし、今の発言から加藤も自分に好意を抱いてるのは鈍感な彼でも理解できた。この事を二人の前で言えば加藤は傷付くかもしれない。そう思うと彼は何も言えなかった。

「えっ、えっと。」
二人「はっきりして!」
「…。」
冷たい視線。彼は走って、逃げた。

怖かったのだ、二人の想いを知りながら、自分にはどうすればいいのかわからなかった。
彼は逃げた、自分の辛い現実から
彼は悔いた、自分の情けなさに
彼は泣いた、自分の弱さに
彼はその日夜が明けるまで、苦悩し続けた。

/*/

「俺は…俺はッ…」
息が切れるのも身体が酸素を欲しがるのも無視して、プレハブ校舎の階段を駆け上がった。
彼の考えは既に決まっていた。視界が白く霞み、眼の下はクマができていた。しかし潤血した眼は決意に満ちていた。
幸い今まで誰にも遇わず、人目を気にせずに走る事が出来た。

「原さんッ」
いきよいよく、教室に入り込んだ。まだ、誰も来てなかった。重く冷たい机と椅子が規則的に行儀よく列んでいた
校舎の前で待つことにしようと、教室をでた。



『悲しみの~向こうへと~ 辿り着けるなら~』

原は、後ろから抱き付いてきた。
「…だから、言ったでしょう。嫉妬深いから、裏切らないでねって…。」

『僕はもう~怖れない~ 孤独な眠りさえ…』

[ぷしゅーっ]

原は、彼の血を自分の腹に塗りながら笑った。
「結局、あなたは私の中にしか帰る場所はなかったのよ。馬鹿なひと…ほんとうに…。そして…おかえりなさい。」
 原は、くずれおちる彼の身体をずっと抱いていた。
人が、集まってくる。

彼の瞳は生気を失いながらも、原を見つめ続けていた。
彼の所持品からは、二人分の弁当箱が発見された。









CAST

彼 あなた
原素子 篠原恵美
加藤祭 橘ひかり

挿入歌 悲しみの向こうへ

原作 高機動幻想ガンパレードマーチ
この物語はフィクションです。
実際の事象・人物・団体名等とは。関係ありません。
また、この作品には犯罪の描写があります。実際にこのような行為を行うと法律により厳しく罰せられます。絶対にしないでください。
























原素子(はらもとこ)
CV:篠原 恵美

第5世界・ガンパレード・マーチの登場人物。
1981年12月13日生まれ
身長167cm・体重43kg・血液型A+

女性と後輩から絶大な人気を誇る、整備主任。部隊でも珍しい常識人。
お姉さんとして同性からも異性からも敬愛される。
ゲーム開始時では善行忠孝の元恋人で、森精華の先輩である。上記の関係、及び言動、関連書籍から処女ではないと思われる。
日課は意外にも家で漬物作りである。

善行忠孝が石津萌にばかり構い、かつ同棲している事に嫉妬しており、後輩の整備士・森精華を無理矢理巻き込み、石津萌に対して集団でイジメを行った事がある。
この事に関して瀬戸口は「心痛むことだ。俺達の原女史あたりが、最近、石津をいぢめてるという話だ。…お前は石津の方、たのむわ。俺は、原その他を黙らせるからな。え? ふふっ、もてる男ってのは、俺みたいな奴なんだ。」と話したが、その後彼がどうなったか定かではない。

凛としている美人な大人の女性だが、嫉妬深く、人を小ばかにした態度をとったりする。
また、部下の怠惰は絶対に許さない。実戦前にサボッた新井木に制裁を加えている。


また、本ゲームにおいて「プレイヤーキラー」として恐れられる人物。 上記の通り彼女の関与した争奪戦が起こったら、手おくれで、再び合うと士魂号手術用大型カッターナイフで刺殺される、最強の一角の速水ですら例外ではない。

スクイズや空鍋でヤンデレが有名になり、メジャーなジャンルになる前の一般ゲームにおいての彼女の存在は、多くのプレイヤーをいろんな意味で震撼させた。

主な対処法

1、原さんと話さない。
2、密会技能を習得する。
3、原さんを謀殺する。
4、原さん以外と話さない。
はっきり言って、4以外はオススメ出来ないので、みんな4で行こう。




以下ネタバレ













過去に士魂号の開発を手伝っていた一人であり、フランソワーズ・茜の生徒だった。
士魂号開発関係者は彼女を除いて、秘密保持のために全員暗殺されている。
士魂号開発の秘密を知る彼女が消されないのは、善行忠孝の働きによるものであり、自分の管理下に配属する事によって彼女の命を守っているからであるが、「士魂号の開発に関わってる人は、結構、事故死しているんだから。私は当時下っ端だったから、見逃されているだけ。…それでもあの一族の監視下にいるのは、間違いなさそうね。…ま、いいか。これで、消されるときは一緒よ。…なんて。」
との発言から善行の善意については、気付いていなかった模様。

元々彼女はロングヘアーだったが、善行に捨てられてから今の状態まで髪を切った。
恐らくこの時からヤンデレになったと思われる。
イベント最後の「ねえ、…ずっと前の話、覚えている? …。…消されるときは一緒よ。…なんて。裏切らないでね。…私を。嫉妬深いんだから。」の発言が、この後の出来事のフラグになっていると誰が予想出来た事だろうか。


続編のガンパレード・オーケストラには青の章で参戦している。
勿論カッターは持参している。しかし、彼女から奪う事が出来るためイマイチ緊張感に欠ける。

青の章ではイベントによってネコミミを装備する。
その後は海でのデート時に朝まで装備している。 街中で水着にネコミミは正直ヤバイ。

ちなみに中の人は、水兵服木星戦士や右代官家の長男の嫁やカード少女の担任の先生と同じ人である。



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  • 榊ガンパレの原さんは勉強不足な報道陣にマジギレして追っ払ったり壬生屋ビイキだったり善行にツン(デレ)だったりで素敵 -- 名無しさん (2014-02-26 23:42:05)
  • なお、5121でもっとも常識人である。 -- 名無しさん (2014-03-17 18:17:29)
  • 原さんは恋人相手には一回は忠告で済ませてくれるぞ -- 名無しさん (2014-06-10 12:14:51)
  • 常識…人?な人でもある。 -- 名無しさん (2016-11-12 18:49:34)
  • 常識人がこれとかあの部隊の人達はどうなってんだYO -- 名無しさん (2017-03-19 21:31:47)
  • ↑ 攻略本に載ってる裏設定読んだら分かるが、教師は電子妖精ジャンキーだったり一部はソックスハンターだったり、青は大量殺人やらかしてるし。 -- 名無しさん (2018-03-26 15:58:13)
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