スターフォックス(SFC)

登録日:2011/05/16(月) 19:27:57
更新日:2020/11/20 Fri 08:50:32
所要時間:約 5 分で読めます




スターフォックスは、1993年に任天堂から発売された、スターフォックスシリーズの記念すべき第1弾である。通称「スタフォ」。
疑似ポリゴンによる当時としては画期的な3D表現が人気を博した。
特殊なチップでポリゴンの表現に成功しているため、長らくVC化が困難な作品の一つでもあったが、後述のミニシリーズに収録された他、スーパーファミコン Nintendo Switch Onlineにも収録されたことでOnline加入者であれば誰でも遊べるようになった。

操作するアーウィンの基本兵装は「ブラスター」「スマートボム」の2つ。
ステージ中の対応アイテムを取るとブラスターは最大2回まで強化され、スマートボムは最大5個まで保持可能。


【ストーリー】


ライラット系第三惑星コーネリア。この惑星に、一人の科学者がいた。
名前はアンドルフ。天才的な頭脳を持つ彼は危険な実験を繰り返し、ついには第一惑星ベノムに追放されてしまう…。
数年後、そのベノムに異変が起きた。正体不明の物体が次々とベノムを飛び立ち、周辺の惑星を侵略していく。
復讐心に燃えるアンドルフはいつの間にかベノムを支配し、軍勢を作り上げていたのだ。
コーネリア軍は抵抗を試みるも押され続け、アンドルフ軍はコーネリアの目前に迫っていた…

戦況を打開するべく最新鋭戦闘機「アーウィン」を投入することが決定されるものの、まだ開発されたばかりのアーウィンにはパイロットがいなかった。
そこでコーネリア軍の司令官ペパー将軍は雇われ遊撃隊「スターフォックス」にアーウィンを託し、アンドルフ軍との戦いへの協力を依頼する…



【主な登場キャラ】

発言は全てカタカナで表記される。
現在のスタフォシリーズとは口調・性格の異なるキャラが多い。

  • フォックス
主人公。雇われ遊撃隊*1「スターフォックス」のリーダー。

  • スリッピー
気弱だがメカに強い。一人称は「オレ」。「ゲロゲロ」鳴く。

  • ペッピー
陽気なウサギ。年齢は30前後。

  • ファルコ
情に脆い鳥兄貴。素直じゃない所がある。

  • ペパー将軍
コーネリア軍の司令官。

  • アンドルフ
ボスキャラ。今回の侵略を企んだ黒幕。



アイテム

道中に散りばめられたアイテム類。
当然ながら後のシリーズに比べるとローポリで、事前に聞いていないとどのような効果のアイテムかはほとんど解らない。
また特定の敵を破壊すると、その敵に対応するアイテムが出現することがある。

  • スモールサプライ
機体のダメージを少し回復する。主に敵やミサイルを撃墜した時に一定確率で出現。
6個の黄色い三角形が円状に配置されている。
ランダムに回転しているため気が付きにくいことも。

  • サプライサークル
青い三角形が円状に並んだもの。
機体のダメージを大きく回復する。
チェックポイントでもあり、取得した後にミスするとそこから再スタートとなる。
ちなみに通常のサプライサークルは回転しているが、チェックポイントは回転していないので間違えないように(ご丁寧にもこの2種類を一列に並べた引っかけのような場所がある)。

  • パワーシールド
赤と青の二重の立方体。
取得後の一定時間、機体が透明(ワイヤーフレーム表示)になり、敵の攻撃からダメージを受けなくなる。

  • ツインブラスター
取得すると自機のブラスターが連装化され、攻撃力が上昇する。その状態でもう一個取得すると「ツインブラスターBタイプ」*2へ強化される。ツインブラスターは左右どちらかの主翼が破損すると通常のブラスターに戻る。
主翼が破損している場合には、「ウィングジャイロ」を呼び寄せる。

  • ウィングジャイロ
ツインブラスターを取得した際に主翼が破損していると出現し、自機の動きに合わせて接近してくる。
接触すると主翼が修理されるが、ツインブラスターにはならない。
見た目は「中央のボディだけ透明になったアーウィン」といった具合。

  • スマートボム
青い六角形に、六角形の輪がかかっている。
スマートボムを一発補充する。ストックは5発まで。

  • エクストラシップ
3つのトゲのような物体が三角形に並んだアイテム。
3つのパーツすべてをブラスターで撃つと中央にアーウィンが出現し、そのアーウィンに接触すると残機が1つ増える。


【ステージ】

ライラット系に存在する惑星や宙域がステージとなる。
惑星コーネリアからスタートして惑星ベノムへ向かうため、3つのルートから1つを選んで進んでいく。
レベル1:ベノムへの最短距離を進んでいく。強力な艦隊や前線基地が立ちはだかるが、アーウィンにとって相性の良い戦場なので難易度は低い。
レベル2:迂回して後方からの奇襲作戦で進む。敵や仕掛けの性質を頭で理解しないと突破は難しい。初見殺しが多く、闇雲に戦ってはいけない。
レベル3:敵軍の重要な拠点を敢えて潰して回る電撃作戦ルート。危険な地域を選んで進んでいるため当然難易度は高い。

  • コーネリア
全レベル共通。レベル1~2は朝方。3は夕方。
最初のステージだけあって流石に簡単だが、近づくと倒れる青い柱、一定間隔で上下する巨大シャッター、動きを制限される建物群などギミックが豊富。

ボス・・・アタックキャリア(レベル1~2)、デストラクター(レベル3)
アタックキャリアはオープニングにも大物感を出しながら登場しているが、最初のボスなので各兵装の弱点を適当に撃っていけばすぐ倒せる。
射出する戦闘機は放置すると何度もしつこく体当たりしてくるため撃破推奨。レベル2では戦闘機が至近距離でミサイルを撃ってくるいきなりの初見殺し。
レベル3ではファルコの活躍でアタックキャリアが破壊済み*3のため、代わってデストラクターが相手となる。
デストラクターはレベル3だけあって攻撃が激しい。更にカバーが存在する限り、弱点と体力を何度でも再生する。倒し方に工夫がいるのでなかなか強い。


  • アステロイド
レベル1と3に登場。隕石群が沢山有る宙域。
レベル3の笑う隕石(顔面岩)はみんなのトラウマ。

ボス・・・ロッククラッシャー(レベル1)、ブレードバリア(レベル3)。
どちらも弱点を定期的に切り替える厄介なボス。
ロッククラッシャーは両端のレーザー砲が全破壊されるとボディを切り離し、ぐるぐる回りながらミサイルとプラズマボールを交互に撃つ。
ブレードバリアは回転中にブラスターを弾く上、刃部分が弱点を隠して邪魔する。しかもこちらを捕えるトラクタービームを頻繁に繰り出し、引き寄せて機体をガリガリ削ろうとしてくる。
回転を始めた瞬間から反射判定が始まるので無暗な連射は厳禁。最大強化したブラスターなら跳ね返されない。これはブレードバリアに限らず他の反射持ちボスにも共通する。

この面では、ある条件を満たすとブラックホールかアウト・オブ・ディス・ディメンジョンのいずれかに行くことが出来る。


  • スペースアマダ
レベル1に登場。
ライラット系では宇宙最強の艦隊とうたわれる多数の戦艦が待ち構えている宙域。
布陣が厚いため正面からでは埒が明かず、部隊ごとの指令系統を破壊して混乱させ、その間に中枢部へと近づく必要がある。

ボス・・・アトミックベース
周囲のバリア装置を破壊しなければならない。バリア装置と本体を繋ぐビームに触れるとダメージ。ブラスターを撃ち間違えると迎撃部隊がやってくる。
…が、スマートボム4発以上あれば確定でゴリ押し勝利できる。


  • メテオランド
レベル1に登場。
かつてはメテオランドと呼ばれるアミューズメント施設があった小惑星。今はアンドルフ軍の侵攻により、撤去されている。
視界がとても悪いうえに障害物や岩山が多く、物陰には強力な武装を施した陸軍が大量に配備されている。いちいち仲間の通信を聞いていられないほど、ブーストやブレーキの出番が多い。

ボス・・・ダンシング・インセクター
蜘蛛のような多脚でカサカサ踊り、プロペラのように回転する奇天烈なボス。弱点は足であり、効かないようで効いている。
赤くなってからのファイアーブラスターに要注意。


  • セクターX
レベル2に登場。
元々はアステロイドベルトのうちの一帯だったが、アンドルフ軍の手により、隕石群は破壊されている。
建設資材と思われる無数の角材が行く手を阻む。終盤の角材ラッシュはトラウマものだが、まだ上がある(後述)。

ボス・・・ロッククラッシャー
アステロイドで戦う機体と違い、平常時からミサイル攻撃が加わっている。片側のレーザー砲を全滅させると撃ち始める。


  • 惑星タイタニア
レベル2に登場。
濃い霧に覆われており、生命の繁殖はなかったが、沢山の鉱物資源に恵まれている。
天候操作ユニットの利用で霧が晴れ、昼から夜に切り替える事が出来る。
このユニットを利用しないと無限ループに陥るが、逆に利用しなければアイテム稼ぎに使える。

ボス・・・プロフェッサーハンガー
最初に基地内部でこちらを挑発して逃走、その後多数の海洋生物をけしかけてからお出まし。
海洋生物をひたすら射出し、大技も分身と並んで体当たりを繰り出すだけだがやたら耐久力が高く、体当たり後の逃走を許すと海洋生物の群れを再度全滅させるまで出てこない。
隠れている間はエネルギーが徐々に回復されてしまうので早期決着が求められる。ブラスターの強化具合が結果につながりやすい。


  • セクターY
レベル2に登場。
海洋生物によく似た宇宙生物が沢山生息している宙域。さながら宇宙水族館だが、アンドルフ軍にとっても警戒対象であり、そのため敵本拠地に近いにもかかわらず不気味なほど敵軍が配置されていない。
案の定この生物は下手な軍備よりよほど恐ろしく、特に振りほどき方を知らないと撃墜確定のアメーバに注意。
小さいエイは撃ってもG級の巨大エイには手を出してはならない。

ボス・・・プラズマヒドラ
ひょろ長い腕からプラズマボールを連射する。
しかしどちらかというと回転時の腕そのもののほうがよほど怖い。デフォルトで主観視点にならないのはこれがあるため。ブラスターで腕を千切ると回転攻撃をしてこないが、それはそれで腕の破片が問題になる。
通常は、エネルギーを腕に吸い込むパートと、プラズマボールにして腕から吐き出すパートに分かれており、吸い込むパートの時にブラスターを吸い込ませてやればダメージが入る。
吐き出すパートの時にブラスターを撃つと、腕の中でプラズマボールと衝突して千切れるが、時間経過で徐々に再生する。
一定ダメージを与えると両腕を捨てて発狂。最後っ屁もなかなか初見殺し。


  • 惑星フォーチュナ
レベル3に登場。
自然に恵まれている惑星。巨大な花や蜻蛉、恐竜等が今でも生息している。
アンドルフはこの惑星の生物達を飼い慣らし、強力な兵器に仕立て上げた。
メスのフォーチュンサーペントはみんなのトラウマ。後ろからも撃ってくるなんて聞いてないです*4

ボス・・・モナークドドラ
寝起きの振り向きアタックは誰もが通る道。ブレーキ+中空という微妙な距離感が必要になる。
早急に片付けないとブレスによる猛攻が恐ろしい。


  • セクターZ
レベル3に登場。
セクターXに続く前線基地を作るため、資材が大量に浮いている。したがってここも透明な角材やらが行く手を遮る宙域。
後半の角材ラッシュはセクターXのそれと違い、回りながら四方八方から迫ってくるというこのゲーム屈指のトラウマにして難所。
ブレーキかけっぱなしという解法があるのはいかにも任天堂らしい作り。

ボス・・・アトミックベースⅡ(改良版)
バリア装置がスイッチ切り替え式に変更されたので、壊す事が出来ない。1発撃ちこむたびにONとOFFが切り替わるので、一度OFFにしたスイッチは放置しておくこと。連射はやめよう。
流石にスマートボムのゴリ押しでも倒せないぐらい耐久力が上がっている。
本体のカバーは開いても時間経過で閉じてしまい、全てのバリア装置がONになるというセキュリティ機能が追加された。


  • 惑星マクベス
激しい天変地異により、穴だらけになってしまった惑星。
空洞を持ち、天井にも火山が…
アンドルフ軍はこの惑星を倉庫として利用。
大量の兵器や爆薬を積み込んだ結果、惑星全体が爆弾の様になり、いつ爆発してもおかしくない、大変危険な惑星と化した。
ブロッケンミサイルとかトラックランチャーとか、先手を撃たないと厄介なことになるミサイル部隊が大量に配備されている。

ボス・・・スピニング・コア
前半と後半で形状を変えるボス。
前半はずんぐりした機体の砲門からプラズマボールを撃つだけだが、途中で機体上部が割れるように開き、ミサイルと交互に撃ち始める。
全ての砲門を破壊すると上空から真っ逆さまにボディプレスで突っ込んでくる。ここはブレーキが必須。
後半はコマのような形態と化し、時折レーザーを乱射するが、それよりも高度をホーミングしながら回転する鉄球がなかなかウザイ。
そこから更に体力が低下すると鉄球が消え、ひたすらレーザーを撃つだけの最弱状態に落ちぶれる。


  • 惑星ベノム
アンドルフが追放された惑星。
元々は高度な文明を持たず、コーネリアと同等の惑星だった。
が、アンドルフの手により、機械惑星と化してしまい、惑星の原住民は兵士として駆り出されていた。
宙域と地上(レベル2はハイウェイ)でそれぞれボスとの闘いがある。
地上では謎の技術によって何もない所から箱がボコボコ湧いたり、柱が伸び縮みしたり意思を持つかのように飛来して通せんぼしたり……と、予測のつかない奇想天外なギミックが非常に多い(ハイウェイを除く)。

ボス

(レベル1)・・・ファントロン(宙域)、ファントロン・ロボットタイプ(地上)
分身で惑わしてくる小型メカにして、大型ロボットへの変形機構を備える。
宙域ではスマートボムを撃つと一撃必殺のクリプトン・ミサイルで反撃するため、絶対に撃ってはならない。
万が一撃ってしまった場合は、一切攻撃せずにその場を動かないこと。
ロボットタイプは必殺の蹴り攻撃が強烈。
普段厄介になるのは縦横無尽に撃ってくるミサイル。正面から飛んで来るとは限らないので、本体より発射されたミサイルに注目したい。

(レベル2)・・・メタルスマッシャー(宙域)、ギャラクティックライダー(ハイウェイ)
メタルスマッシャーは2つの紙コップが合体したような迎撃マシン。
磁力でこちらを吸い寄せ、左右や上下からアーウィンを挟み込もうとしてくる恐ろしい敵。ブレーキの使いどころが重要である。
どちらか片方に集中攻撃して破壊すると、残った方が後のハイウェイのボス、ギャラクティックライダーの機体を地上へ射出しながら勝手に自滅する。
ギャラクティックライダーは耐久力こそ高くないが、弱点を見せる時間が少なく、最大強化したブラスターでも普通は倒しきれない。更に意図的にブレーキや幅寄せでこちらに体当たりしてくる。
幅寄せ対策が難しく、ギリギリまで粘ってからブレーキをかけ、その間に手前から逆サイドへ退避するという非常識な動きを求められる。

(レベル3)・・・グレートコマンダー・戦艦タイプ(宙域)、グレートコマンダー・ロボットタイプ(地上)
恐らく全ボス中最強の合体戦艦。
その全貌はリンク先の項目で。


ラスボス・・・アンドルフ
川島教授アンドルフを模した巨大コンピュータであり、本人ではない。
ポリゴン板を吸い込んでは吐き散らす迷惑なラスボス。表面の装甲は最大強化以外のブラスターを直接こちらへ跳ね返す。
目が弱点だが倒しても終わりではなく、中から出てくるコアに撃ち込み続けないと本当に倒したことにはならない。
レベルが上がるにつれてコアの耐久力も上昇し、必然的にもう一度合体される。レベル3に至っては再合体すると発狂しはじめて…



余談

【幻の続編】


実はスーパーファミコン版のスターフォックスの続編が計画されていた。タイトルは、スターフォックス2。(実はスターウルフはこの作品でデビューする予定だった。)
しかし、ニンテンドー64が発売されていた事もあり、完成した時点で企画倒れになってしまった。
(結果、スターフォックス64が、シリーズ第2弾となり、スターウルフも64でデビューする事となった。)

20年後、ファミコンクラシックミニシリーズ「スーパーファミコン」にまさかの収録

尚、スターフォックス2には、以下のキャラが追加で登場。後の作品に登場しないメンバーのみ挙げる。

  • フェイとミュウ
ミュウは山猫の女性キャラクター。フェイは犬の女性キャラクター。因みに当初は、山羊の男性キャラも考案されていた。

  • アルジー
スターウルフのメンバーで、白い蝙蝠の男性。


【隠しステージ】


アウト・オブ・ディス・ディメンション

アステロイドで出て来る、あるモノに触れると行くことが出来る狂気の世界
そこのボス「スロットマシン」を倒せばいいのだが……このステージは一度入ると出られない。
つまり、罠である。

ブラックホール

こちらもアステロイドで、あるモノを攻撃すると行くことが出来る宇宙の墓場。
アンドルフ軍の兵器が廃棄されており、漂う物体の中にはボスキャラのパーツが混ざっている。
アイテムに恵まれており、脱出も可能。ゲートによって行き先が違い、レベルを無視したルート進行が可能。
脱出先はレベル2のセクターY、レベル3のセクターZ、そしてレベル1のベノム。



ツイキ・シュウセイセヨ。

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最終更新:2020年11月20日 08:50

*1 一部資料では「宇宙義賊」。

*2 後のハイパーレーザーに相当

*3 ファルコが飛び去った少し後に、アタックキャリアの残骸が運搬ロボット達に運ばれるという哀愁漂う光景が見られる。

*4 なおタイタニアに登場するカニ型の大型ザコも、脚を破壊し損ねたまま通過すると後ろからオーバルビームを撃ってくるが、フォーチュンサーペントの炎はそちらと違って反射不可能。