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ベース(楽器)

登録日:2011/04/01 Fri 01:18:32
更新日:2026/07/07 Tue 05:13:12
所要時間:約 5 分で読めます




ベース」とは、楽曲の中で低音域を担当する重要なパートの一つ、もしくはそれを演奏する楽器のことを指す。
ここでは、主にロックバンドで用いられる「エレキベース(エレクトリックベース)」について解説する。
演奏者のことは「ベーシスト」と呼ぶ。


◆概要◆

その名の通り基礎となるパートであり*1、ベースが無い楽曲は薄く、まるで重みの無い物になってしまう。

●起源

ベースの起源は、元々はバイオリンをでっかくしたような「コントラバス」(弓を用いず指で弦を弾いて演奏する)。
それをエレキギターと同様の形・規格にして普及させたものがエレキベースである。そのため昔は「ベースギター」と呼ばれる事もあったが、近年は専らエレキベースで通じる。
なお、コントラバスは今でも「アコースティックベース」もしくは「ウッドベース」「ダブルベース」の名で様々な音楽ジャンルで使われており、エレキベースと両方を扱うベーシストも少なくない。

また、シンセサイザーでベースの役割を担うことを「シンセベース」と呼ぶ。
上記のベースとは異なる音色が特徴で、クラブミュージックやヒップホップでは、よく活用されている。

●構造

エレキベースに用いられる弦はスチール製の太い弦であり、張られている数は大抵の場合4本(4弦ベースとも)。この弦を弾くことによって音を出す。
減の数が多い5弦ベースや6弦ベースといったものもあり、演奏の難易度は上がるがより広い音域をカバーできるメリットがある。
特に、より低音を追及するヘヴィメタルや、テクニカルな演奏と表現力が求められるフュージョンなどではよく用いられる。

エレキベースの場合、それ単体では大きな音が出ないので、アンプと呼ばれる増幅機器とベース本体をシールドケーブル(単にシールドとも言う)で繋げる必要がある。

●扱いなど

重要な楽器であることは間違いないのだが、残念な事に、特別人気がある楽器とは言い難い。

理由としては、
  • 地味
  • とにかく地味
  • そもそも聞こえない
  • やっぱり地味

要するに地味だからである。


楽器やバンドを始めるであろう中高生の時期はやはり目立つギターやボーカルをやりたい方が多いはず。

ドラムは確かに目立つが他の楽器に比べ揃えるのはなかなか難しい(金銭的な意味で)のでやる人数はギリギリ上辺りであろうか?


確かにギターやボーカル、ドラムやキーボードに比べると地味だが、


ベースだって目立つ事が出来ます

ベースだって目立つ事が出来ます


大事な事なので二回言いましたよ。


ベースにおける派手な奏法として特にメジャーなのは、スラッピング、またはチョッパーと呼ばれるもの。

だいたいは第4、第3弦を親指で叩き、第2、第1絃を人差し指で引っ掛け、音を出すと言うものである。


何も言わず、一度適当な動画サイトで見て聴いて欲しい。


半端じゃ無いくらい格好いいから!


「ベース好きはマイナーな楽器選んで通ぶりたい厨二病」といった勘違いをされることもしばしばある。
しかし、実際に楽器を触るくらい音楽に関心がある人間はそもそもベースをマイナーな楽器だと思っていない事がほとんどである。
またリズムを重要視するファンクやジャズなどの音楽ではベースはほとんど花形と言っても過言ではないくらい人気がある。

要は、ベースにもベースなりのかっこよさがあるのだ。



◆演奏方法◆


ギター同様、ピックを使うこともあれば指を使って弾くフィンガーピッキングもある。
この二つの特徴を挙げてみると…

  • ピック
    • 音の輪郭をハッキリとできる。
    • 速いピッキングが手軽にできる。
    • 細かい動きが難しい。

  • フィンガーピッキング
    • 音はまろやかになる。
    • テクニカルなプレーがしやすい。
    • 早弾きには向かない。

大まかに以上の様になる。
ノリの良い疾走感を出したいならピック、テクニカルな変態感を出したいならフィンガーピッキングで。


何故か世間体ではピック<<<<フィンガーピッキングの不等式になっている場合があるが、それは未経験者の戯れ言。
経験者になってなおそんな事を言う奴は居ないはず。居ない…はず


◆共通する技術◆


ベースは音の性質上、複数の音が同時に出ることを好まない。

一音一音、確実ににミュートを掛けるのが重要であり、これが中上級者と初心者との大きな差である。

左手の余っている指でミュートするのが基本だけど、肝心なのは無駄な音を消すこと。

極論を言えば音さえ消せるのであればイチモツを使って消しても良い


◆左手の技◆


●スライド…弦が鳴っている途中で押指している指をスライドさせることによって音を階段状に変化させること。

●ビブラート…弦が鳴っているうちに押指した指で弦を上下に動かすことで音を震えさせること。

●ハンマリング…左手の指で弦を叩いて音を出すこと。プリングオフは逆に引っかくようにして音を出す。

●タッピング…ハンマリングとプリングオフを組み合わせた奏法。両手でやる強者もいる。


◆フィンガーピッキング◆


基本は人差し指と中指で弾く。これをツーフィンガーという。
更に薬指を足したものはスリーフィンガー。ビリー・シーンは最速スリーフィンガーで有名だ。

特殊な弾き方でスラップというのもある。上で軽い説明があるため省略。名人としてラリー・グラハムが有名だ。


◆ピック◆


●ピックの持ち方
基本的な握り方は人差し指の脇腹と親指で挟む方法。注意点は親指からピックの弾く角を90゜に挟む事。

●弾こう!
弦に対して90°に手首のひねるようにして弾く。ピックを弦に対して深く入れるか、浅く入れるかでかなり音質が変わってくる。

振り下ろすダウンピッキング、振り上げるアップピッキング、ダウンとアップを組み合わせたオルタネイトピッキング。

チキン、エコノミー……まだまだあるが、この三つを覚えておけば十分。



◆余談◆

ちなみにバンドが解散した時、いちばん世渡りがしやすいのはベースと言われている(諸説あり)。
これは、まず絶対に必要&本人の色が出ない(自分の個性でゴリ押しするようなタイプの楽器ではない)ため。
逆にギターやボーカルだと、新しいバンドとイメージが合わないということが少なからずある。

浮き沈みの激しい音楽の世界で、ベースはかなり安定した地位を保っている。

日本の芸能界においては、ベーシストが「音楽より芸能面で有名になる」または「ベース経験の後に俳優等として活躍する」というケースがしばしばあり、おそらくこれは、楽器の特性上、常に“バンドの全体を見る”ような目が必要であるため、プロデュース能力が養われるのが一因と思われる。
前者の例はザ・ドリフターズの故いかりや長介やTOKIOの山口達也、後者の例は寺尾聡(元サベージ)や岸部一徳(元ザ・タイガース)が挙げられる。山口達也は後年エラい事になっただろとか言ってはいけない。
また、かの矢沢永吉も「キャロル」のメンバーとしてデビューした当初はベース兼ボーカルであった。


作中にロックバンドが出てくるアニメは古今東西枚挙に暇が無く、そのぶんベース奏者の登場人物も数多く存在するが、本項目が初めて立てられた年代などを考慮すると、やはり「けいおん!」の秋山澪の存在は欠かせないだろう。
涼宮ハルヒの憂鬱」の某エピソード、そしてその流れを汲む「けいおん!」で、ベースを始めとしたロックバンドの楽器を初めて意識したというアニヲタ諸兄は多かったものと思われる。
なお、澪は左利き仕様のベース*2を使用していたが、左利きでもないのに彼女と同じタイプのベースを購入し、当然のごとく持て余してしまったアニヲタが当時数多くいたとか…。




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最終更新:2026年07月07日 05:13

*1 基礎は「base」、音楽用語のベースは「bass」でありスペルが違うが、そこはツッコんではいけない。

*2 ビートルズのポール・マッカートニーがそうだったためか、ベーシスト=左利きというイメージは今なお属性として根強く定着している。