ドラムス(楽器)

登録日:2025/09/14 Sun 22:30:25
更新日:2025/10/25 Sat 16:00:57NEW!
所要時間:約 15 分で読めます





【概要】

ドラムス(またはドラムやドラムセット)とは、オーケストラなどで使われる打楽器(太鼓、シンバルなど)を一人で演奏できるようにしたものであり、バンドにおけるパートの一つである。
バンドにおけるリズムの要であり、奏者のことをドラマーと呼ぶ。

バンドの土台となる重要なパートであり、曲に躍動感を与え様々なフィルインで盛り上げる名脇役。
ジャズ、ロック、ポップスなどのポピュラー音楽においては必須と言っても過言ではない。
クラブミュージックやヒップホップなどの打ち込み主体の音楽であっても、ドラムスを模した音色は多用される

楽器の中でも特に体力を必要とする*1パートであり、ドラマーはトレーニングが欠かせない。
しかし、それを逆手にとってアニメでは華奢で小柄な女の子が担当することも多い。




【使われる楽器】

※奏者によって様々なセッティングが存在し、中には楽器類を大量に配置して要塞のようにしてしまう人たちもいるが、ここでは基本的なセッティング(右利き、左利き問わず右利き用でセッティングする人が多い)を解説。

●太鼓類

・スネアドラム

ドンッターンドドターン
のターンの部分。

ドラムにおける主役的存在でセッティングでは両足の間に置かれる。スネアとも略される。
裏側にスナッピーと呼ばれる針金でできた線が張ってあり、これにより歯切れのいい音を出す。主にバックビートとフィルインで用いる。
サイズは14インチ*2が主流。エフェクト的に使われるミニスネアもあるが逆に大きいスネアはあまり一般的でなく、普通に手に入る最大サイズは15インチ程度。むしろ深さのバリエーションがあるのがスネアで、3インチ〜8インチ程度が一般的。浅いほど響きが短く、ピッチが高くなる傾向にある。
このように自分のサウンドをコントロールする要になる楽器であることから、ドラマーはまずこのスネアドラムを自前で用意することが推奨される。


・バスドラム

ドンッターンドドターン
のドン、ドドの部分。

オーケストラにおける大太鼓であり、ドラムセットで最も大きい太鼓。バスドラ、ベースドラム、キックとも呼ばれる。
打面を手前側にして床に設置しキックペダルを踏みこんで演奏する。
スネアと同じくキックペダルも自前を持つことが推奨される。
サイズは一般的に20〜24インチが多いが、ジャズ系の人などは18〜20が主流、逆にハードロック等では24〜26がよく使われる。中には40インチとかいう頭おかしいサイズを使う人も……一番よく見かけるのは22インチ。
ハードロック・ヘヴィメタルのドラマーはこのバスドラムを2台以上セッティングする人も多い(ツーバス、ツインバス等呼ばれる)が、実はこのセッティングのルーツはジャズドラムである。
リズムにおける土台部分を担当し、曲のノリを決定する重要な楽器である。
例えば
ドンッターンドドターン
ドンドッドドドン
ドンドドンッタン
下線を引いた場所がバスドラだが印象が変わるのがわかるだろう。
特にベースとの相性は抜群で、ベースとバスドラをユニゾンさせることも多い。
しかし、携帯、スマホなどの安いスピーカーでは物理的に聞こえなくなることも多い悲しい宿命を背負っている(この辺もベースと同じである)。


●タム類

タカタカドコドコドコドコジャーン!
のドコドコの部分。

丸みを帯びた正に太鼓という音を出し、主にフィルインに使われる。
幾つか種類はあるが、一般的なツータムの場合主に使われるのは三種類。多数のタムをセットする場合下記のような呼び方では対応しきれなくなる(3タムの場合ミッドタム、ミドルタムなどという場合もある)。

・ハイタム

バスドラムの左上に配置される。最も高い音を出すタム。最も一般的なセッティングだと12インチの太鼓がセットされる。ワンタムのセッティングだとここに13インチを置く場合も。

・ロータム

バスドラムの右上に配置される中音域のタム。ドラマーによっては設置しない者もいる。一般には13〜14インチがセットされる。

・フロアタム

最も大きいタムであり、唯一床に設置される。設置場所は奏者のすぐ右側が多い。16インチが主流。14や18インチを使う人も。フロアをフロアを2台置く場合も。
フィルイン以外にもハイハットの代わりにリズムを刻んだり、スネアとユニゾンさせて音に厚みを出したりする。


●シンバル類

・ハイハット

チッチッチッチ…
小さなシンバルを二枚重ね合わせ、足のペダルで開閉できるようにしたもの。ハットと略される。セッティングは奏者のすぐ左側。
主に曲の基本ビートを決定する。ドラムスはハイハットの刻みを基準に他を合わせていくことが多い。例えばハイハットを八分音符で刻めば8ビートになる場合が多い(実際にはそんな単純な話ではないが)。
サイズは14インチが主流だが、13等の小径シンバルを使ったり、逆に15〜18インチ等のサイズが使われる場合も。流石に大サイズのハイハットを作っているメーカーも少ないので16以上の場合はクラッシュで代用する場合が多い。
通常はペダルを踏み込んだ状態(クローズ)でリズムを刻み、時折開く(オープン)ことでアクセントを付けるという使われ方が主流。踏み込み具合で音色が変化し、少し緩めに踏むことでラウドな響きにすることもできる(ハーフオープン)。ハードロック等ではこのハーフオープンが多用され、ジャズやポップス等ではクローズの綺麗な響きを使う場合が多い。
また、変わった使い方としてペダルを瞬間的に踏んでシンバル同士をぶつける(いわゆる普通の合わせシンバルの使い方をイメージ)スプラッシュ*3という奏法もある。
ハイハットはドラムセットの中で唯一音長をコントロールできるパーツのため、グルーヴの表現において重要な役割を持つ。

・クラッシュシンバル

タカタカドコドコドコドコジャーン
のジャーンの部分。

よく小節の頭やアクセントとなる位置でジャーンとシンバルが鳴ることがあるが、それはこのクラッシュシンバルの音である。奏者から見て左側、ハイハットの右上あたりと右手側の任意の場所に設置することが多い。2枚セッティングする場合一般的なサイズは16インチと18インチ。好みによって14〜20インチ等を使う場合も。

・ライドシンバル

チャーンチャーンチャーン…

クラッシュシンバルよりも大きめなシンバル。トップシンバルとも呼ばれる。セッティングは奏者の右斜め前に置くことが多い。
サイズは18〜24インチが主流。普通にスタジオ等にあるのは大体20インチ。また、近年では厚手のシンバルがライドとして使われるが、ジャズ等の奏者は大径かつ薄手のシンバルを好む場合が多い。
主にリズムを刻む点でハイハットと役割が似ているが、ハイハットよりも音の広がりがあるため、サビで曲を盛り上げたり、逆に静かなパートで空間の表現をしたい場合に使うことが多い。
なおジャズナンバーでは他ジャンルと異なり、ライドシンバルがリズムを刻むためのメインパートを担う。ライドでビートを刻み、ハイハットやキックは拍のカウントや要所におけるアクセント、スネアやタムはもっぱらフィルインやソロに使われるのが基本的なパターンとなる。

なお、70年代くらいまではシンバルにライド、クラッシュの区別は無かった。もちろん、現代においてもどのシンバルをどのような使い方をしようと自由である。


●その他

・ドラム椅子

楽器ではないが、奏者を支える最重要なパーツである。「スローン」とも呼ばれる。
座面が丸いものが多いが、自転車のサドルの様な座面のものや、背もたれを付けた物もある。
演奏中は背筋を伸ばして座っているので、背もたれがあると長時間の演奏でも腰が非常に楽である。
個人差はあるが、座ったときに膝が直角になるか、かかとがやや浮くぐらいの高さに調整するのが基本とされる。ただし低い方がキックのパワーが出るのでハードロックやヘヴィメタルのドラマーは膝が鋭角に曲がるくらい低い場合も。


・ドラムスティック

ドラムを叩くための棒状の物。先端にはチップと呼ばれる丸まった突起が作られている。ドラムを始めたい人はこれだけは最初に買おう。
ヒッコリー、オーク、メイプルといった木製のものが多いが、カーボンファイバーや金属などで作られたものもある。最もポピュラーなのはヒッコリーで、初心者からプロまでジャンルを問わず使われており入門用としても最適。
ドラムスティックを持つときにはチップとは逆の側で、全長の約1/3の部分を持つ。持ち方には大きくマッチドグリップ(両手共に人差し指と親指の間に持つ)とレギュラーグリップ(利き手でない方のみ鉛筆持ち)の2種があるが、レギュラーグリップは習得に時間がかかるためマッチドグリップを使う奏者の方が多い。
また、スティック以外にブラシ、マレット、ロッズなどを使って叩く場合もある。中級以上のプレイヤーでスティックだけでの表現に限界を感じてくるととても便利なアイテム。


・パーカッション類

カウベルやタンバリン、ボンゴ、ティンバレス、銅鑼などを追加する奏者も多い。ハードロックのドラマーでティンパニやゴングを組み込んだりすることもあるがこれはもうアマチュアにはほぼ無理な領域。組み込みとは違うがマラカスやタンバリンをスティックがわりに持ってドラムを叩く場合も。


・追加シンバル類

チャイナシンバルやスプラッシュシンバルを代表とするエフェクトシンバルを組み込むプレイヤーも少なくない。最近では重ねシンバルや穴あきシンバルをセットする人も増えてきた。重ねシンバルはほとんどサステインが無いのでスネア代わりに叩くこともある。


・ドラムトリガー

ドラムの振動を電気信号に変換する機械で変換した信号を音源モジュールに送り音源を鳴らすというもの*4。「トリガー」とも。
サンプリングしたドラムを再生して音を増幅させたり、全く別の音を出して新たなサウンドを生み出すなど多様な用途がある。
主にヘヴィメタルなどで使われることが多い。


・その他

ロートタム(胴なしのタム)やキャノンタム(長い筒状の小口径タム)などのパーカッシブなドラム、ゴングタムのような低音ドラムが追加される場合もある。また、特に近年はエレクトロニック・ドラムを組み合わせるドラマーも増えてきている。


【日本のドラマー事情】

ふぅ…真面目な解説はこれくらいでいいだろう……。
実は我が国の音楽業界は圧倒的なドラマー不足である。
どれくらいかと言うと、アマチュアバンドであれば「ドラムができます!」となっただけで即バンドに採用されるレベル。
何故そうなったかというと、


◇練習場所が少ない

ドラムは電気を用いないアコースティック楽器では最大の音量を誇る。ハイハットクローズですらアコギと同じ音量が出るのだ。
そのため生のドラムを家で練習することは、近隣住民に対して迷惑になり兼ねない。
「なら、消音パッドや電子ドラムでよくね?」と思ったそこの君、甘いぞ!
騒音には空気を伝わるものと、壁などの物体を伝わる音がある。前者は手拍子や話し声など、後者は工事現場の掘削振動や上の階でドタバタ駆け回る音などである。
消音パッドでは空気中に広がる音は抑えられても、叩いた振動が伝わって広がる騒音は防げない。キックペダルを踏もうものならすぐに下の階に響く。

我が国の都会の住宅事情ではドラムを練習するには、広い家に住んでいるか防音室を設置できる金持ちか、かなり工夫するかしかないのである。
「自分の家がド田舎だったら…」と妄想するのはドラマーあるあるである。ド田舎だとバンドグループ自体無いだろうけど


◇価格・必要面積の理由でドラムセットの所有は一苦労

初期投資が比較的安いエレキギターなんかと比べ、一式揃えるにはかなりの出費が必要である。
そのため、自前のものはスティック、キックペダル、スネアしか持っておらず、他はスタジオやライブハウスで借りるドラマーも多い。
さらに家に置いておくのも一苦労ですぐに部屋がいっぱいになります。マジで。
運搬もキャリーか車での運搬を余儀なくされるため、プロであってもツアーなどでは一部をレンタルで済ますという場合もある。


◇学校などで経験を得る機会が少ない

騒音問題がある、私有も一苦労、ならば経験を得る入口として学校の部活やクラブで共用品を使わせてもらう形が考えられる。
…が、吹奏楽部や軽音楽部でもバンドにつき一人、良くても控えでもう一人という形でそもそも経験させてもらえる機会が少ない。
また吹奏楽部では常に使うわけではなく、夏~秋に行われるコンクールで使われることはあまりない*5*6
パーカッションが自主練習の一環で叩いたり、他パートの部員も許可を取れば触れる機会は作れるだろうが、本番の機会どころか練習する機会もなかなかないのだ。


◇その他の事情

レコーディングも一苦労でマイキングは複雑怪奇であり、準備に恐ろしく時間がかかるため演奏してみた動画を撮るのも一苦労である。
また、バンドの解散後に一番苦労することが多いのはドラマーと言われている。ドラムはその性質上ステージを動くなどのアクションをしにくく、ボーカルかギターに転向してしまう元ドラマーも多い。
というより「物を叩く」という行為がストレス発散になっていることからドラマーが割と真人間であることが多く、他の癖が強いメンバーをまとめる役割になっていたりするので結成時からずっと苦労するとさえ言われている。
中には俳優メインにシフトしたり*7、ドラムスと共に芸能界からも身を引き、心機一転勉強や新しい経験を重ね、一般職につくものも…*8
しかし、ファンとしてはドラマーとしての姿が見たいという板挟みの状態になっている。


~とはいえ…こんなレアケースも~

首都圏などで開催されるセッション会*9では、逆にドラマーが集まることが多い。
ドラマーは幅広いジャンルを経験していたり、やりたがったりする傾向があり、この手のイベントには集まりやすい。
そのためギタリストやベーシストよりも多くの、なんならボーカリストに匹敵するレベルでドラマーが集まることもある。
ドラマーを探したいときは、メンバー募集のほかにもこういったイベントに目を向けてみるとよいだろう。

このページで書くのもおかしなことかもしれないが、人間のドラマーを起用することを諦めて、ドラムマシンを活用しているバンドもある。


【著名なドラマー達】





【代表的メーカー】

◆Ludwig (ラディック)

アメリカを代表するドラムメーカーの一つ
リンゴ・スター、ジョン・ボーナム、アレックス・ヴァン・ヘイレンなどをはじめとする世界の一流ドラマーが愛用するメーカー。
通常の木製のドラム以外にもアクリルのVistaliteシリーズや、オールステンレスのドラムなども作成している。
スチール製スネアの代表格とも言える名機、スープラフォニック(LM400, LM402)や、キックペダルのスタンダード、スピードキングはこのメーカー。


◆Gretch (グレッチ)

同じくアメリカのメーカーで、ギターメーカーとしても知られる。
19世紀から存在するメーカーで、ジャズドラマーに愛用者が多い。ロック界での代表的プレイヤーはチャーリー・ワッツ。


◆Slingerland(スリンガーランド)

こちらもアメリカのメーカー。
同じくジャズのプレイヤーが多い。単板スネア*29の名器、ラジオキングは憧れるドラマーも多いだろう。


◆Rogers(ロジャース)

正直、あまり有名なメーカーではないのだが、Rogersを有名にしているのはスウィヴォマチックというタムホルダーである。
60年代のドラマーはLudwig等他社のドラムを使っていてもタムホルダーをこのRogersのものに交換しているプレイヤーが非常に多かった。


◆Premier(プレミア)

イギリスを代表するドラムメーカー。
リンゴ・スターの最初のドラムがこのメーカーで、その後Ludwigに買い替えたため二流メーカーのように勘違いされる場合もあるが、イギリスのドラマーでこのメーカーを愛用する者は多い。
キース・ムーンやケニー・ジョーンズ、リック・バックラーなど、プレイヤーも英国色が強いバンドのメンバーが多い。変わったところではF1チームオーナーだったエディ・ジョーダンもこのメーカーと契約していた。


◆Sonor(ソナー)

ドイツのドラムメーカー。
ドイツ感溢れる質実剛健かつ正確な造りとそこから発生する爆音が特徴で、ニコ・マクブレインなどヘヴィメタルのドラマーにも好まれるようだ。
チューニングキーが独自の形状で他社と互換性が無いのが厄介。


◆DW(ドラム・ワークショップ)

こちらはアメリカのメーカー。同じく精緻な作りと爆音が特徴。あと高い。
楽器のイメージ通りテクニカルなプレイヤーや、セッションマンが愛用しているイメージがある。
主な使用者としてヴァージル・ドナティやトーマス・ラング、テリー・ボジオ、デイヴ・グロールなどがいる。


◆YAMAHA(ヤマハ)

お馴染み日本を代表する楽器メーカー。勿論ドラムも世界的に有名。
デザイン、サウンドともにヤマハのイメージ通りのソツがないというか、まとまりが良い印象がある。
スティーヴ・ガッドやスティーヴ・ジョーダンなど名手に愛されている。
余談だが道頓堀のくいだおれ人形のスネアはヤマハ製で、正式に契約している。


◆TAMA(タマ)

こちらも日本のメーカー。
ヤマハとは対照的というか、なんとなくやんちゃなイメージのあるメーカーで、ちょっと変な楽器やハードウェアを率先して出してくる印象がある。
高橋幸宏、ラーズ・ウルリッヒやサイモン・フィリップス、デイヴ・グロールなど多彩なアーティストが使用する。


◆Pearl(パール)

日本で質実剛健系のメーカーはこちら。他のメーカーに比べがっちりしたタムホルダーが特徴。
イアン・ペイスやチャド・スミスが愛用しているせいか、ハードロックやヘヴィメタル向けというイメージが強い。
イアン・ペイス・モデルのスネアはジェネリックLM402という雰囲気がある。


【関連項目】



※追記・修正は近隣の方の迷惑にならないように行いましょう

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2025年10月25日 16:00

*1 とはいえ、力任せで雑に叩けば良いという訳ではなく、腕の立つミュージシャンの多くは必要以上に体力を使わない奏法を身に付けている。

*2 ドラムやシンバルのサイズはインチ表記が一般的。

*3 小径のスプラッシュシンバルとは別

*4 厳密にいえば電気信号に変換する機械を指すのだが、一般的には音源まで含めてトリガーと呼ばれる。

*5 全国大会まであるコンクール課題曲を例に挙げると、ドラムセットを必要とするのは、1977年度C『ディスコ・キッド』、2010年度V『吹奏楽のためのスケルツォ 第2番 ≪夏≫』、2013年度Ⅲ『復興への序曲「夢の明日に」』くらいである。ディスコ・キッドは当時どころかその後何十年経っても課題曲としては異色のポップス曲、吹奏楽のためのスケルツォ 第2番 ≪夏≫は終盤にドラムソロが入る無調変拍子な現代音楽曲、「夢の明日に」は戦後からポップスと吹奏楽アレンジで長らく活躍してきた作編曲家の岩井直溥氏に委嘱して作られた曲、である。

*6 自由曲としても、クラシック曲からの編曲版では出番がないし、コンクール使用を視野に入れて作られているであろう邦人作品でもやはり出番は少なめ。アメリカのスクールバンド向けに作られた曲など、選曲次第で使われることもなくはない、というくらい。

*7 古い例になるがフランキー堺(ジャズバンド「フランキー堺とシティ・スリッカーズ」リーダーから喜劇役者に転身)やウガンダ・トラ(「ビジーフォー」出身)等。

*8 ザ・タイガース」解散後に改めて勉強し、慶応大学卒業後に付属高校の教師となり60代初めまで芸能界と縁を切っていた瞳みのるや、「Mrs. GREEN APPLE」離脱後社会保険労務士に転身した山中綾華等。

*9 スタジオやライブハウス・ライブバーなどに集まり、事前に決めた曲を当日一発合わせで演奏するイベント。初対面同士での演奏も多い。イベントによっては「バンオフ」と呼称されることもあり、お店のウェブサイトやSNSなどで募集される。

*10 カレンも腕利きのドラマーだが歌のバックではブレインが多く起用されていた

*11 初代ドラマーのジョージ・バビットはグループがメジャーデビューした当時は未成年だったためにナイトクラブなどでの演奏が許可されず脱退。二代目のホーウィー・ジョンソンは交通事故による後遺症が原因でこれまた脱退。メルがソロ活動のため離脱した後に加入した四代目のジョー・バリルはそれなりに定着したものの、コカインの不法所持により逮捕されてグループを解雇。その後メルが復帰したため、今でもベンチャーズのドラマーと言えばメルをイメージする人は多い

*12 ただし、フレーズそのものはポールら、メンバーのサジェストが多々あったのも事実である。

*13 ただしアニメ版のみ。原作版で言及されたことはない

*14 但しアルコールやドラッグに溺れるにつれプレイが雑になっていったのも事実。

*15 かつて存在していた電子ドラムの代表的メーカー。

*16 何を隠そう、グループの代表曲『ボヘミアン・ラプソディ』のオペラパートにおける「ガリレオ~♪」の高音パートを歌っているのはロジャーだったりする。

*17 ただし、デュラン・デュランの方は「ロジャー・アンドリュー・テイラー」。対してこちらは「ロジャー・メドウス・テイラー」とミドルネームが異なる

*18 本来ドラムンベースはPCを用いた打ち込みで作曲する。

*19 親指と人差し指をスティックから離し、小指だけで持って叩く奏法。これにより「パワー」と「脱力」を両立し、音色のバリエーションの幅を増やしたプレイが可能になる。

*20 ただし、C-C-Bは曲ごとにボーカルが変わっていたため、常にメインだったわけではない

*21 「名前は貸したけど俺がモデルってわけじゃないよ」とは本人の談

*22 サザンのギタリスト。2001年に脱退

*23 リットーミュージック刊行の打楽器専門誌

*24 続編では後輩が別のドラムを使っていることから私物と思われる。

*25 このへん、元ネタとみられる上記の田井中貞利に通ずるものがある。

*26 現代で言うエレクトリック・ドラムを演奏する

*27 サンプラザ中野がモデルという説がある

*28 バンドメンバーのヨハネ・クラウザー二世こと根岸崇一の素顔はポップミュージックを愛好する好青年、アレキサンダー・ジャギこと和田正幸の素顔はビジュアル系バンド寄りのお調子者な努力家

*29 通常木製スネアの胴は木材を貼り合わせて作るが、1毎の木材を丸く曲げて作ったものをこう呼ぶ。