グリ・ムリ・ア

登録日:2009/12/28(月) 00:43:30
更新日:2025/01/28 Tue 23:28:27
所要時間:約 3 分で読めます





「会いたい… 死んだ本当の息子に もう一度会いたい…」


漫画「マテリアル・パズル」に登場するおばさん

年齢はわからない。不老不死。

とてつもない知識を持っている科学者。

女神として三大神器と女神の三十指の上に立つ。

“存在を司る力”の塊である大地のたまごを狙ってティトォ達の前に立ちはだかる。

大地のたまごのかけらによって才能のある者に魔法を与え、三十指として使っている。

一番大切なものを奪い、空っぽになった人間に魔法の力を与え取り込む。

こうやって三十指の心を支配しているとされ、配下のアダラパタの悪逆さやもあってどんな悪党かと思いきや、その実態は威厳の欠片もないタダのおばちゃんだった。

ティトォ達と違い大地のたまごのかけらにより不老不死となっているため、定期的にメンテナンスが必要。

ケーキを作ったりもできる。

大地のたまごを求める目的とは…


以下ネタバレ




















ティトォ達と同じく100年前に滅亡したドーマローラの生き残り。
元々はドーマローラの人間ではなかったが、漂流していたとこを偶然ドーマローラにたどり着き住み着いた。
この時は存在を司る力の研究をしており、ドーマローラに着いた時に出会ったティトォも手伝っている。

その目的は、大地のたまごを使い、この世界そのものを変換する―星の存在変換―

しかし大地のたまごを使おうとした時、大地の防衛システムであるデュデュマが出現。

その力によってグリ・ムリ・アはやられるはずだった。

しかし強大な力の持ち主であるクゥが彼女を守るためにデュデュマと闘い、結果的にグリ・ムリ・アは生き残った。

そしてその時クゥとデュデュマの戦闘によってドーマローラは滅んだ。

その跡地での生き残りである二人、後の三大神器の舞響大天とブライクブロイドに出会い、紆余曲折あって二人を拾い上げた。


さらにネタバレ





















本当の名前はムリアという。この星の人間では無く遠い宇宙の彼方からこの星にやってきた。

ムリアの星は他の星と戦争を起こして滅びてしまい、その時最愛の息子を失ってしまう。

ただひとり生き残ったムリアは宇宙に長いこと漂い、生きる意味を失っていた。

宇宙船を自爆させて自分も消えようと思っていた所に、クードラドールを名乗る生物が現れる。

クードラドールとは星が消滅するときにできる星の分身である。

よって唯一の生き残りであるムリアの前に現れたのである。

そしてこの時、この次元に留まる為に存在変換し、人間の姿となった。

その姿は、愛する息子、死んだ息子のそれだった。

これが後のクゥである。


「あなたがつくったんです」

違う…やめてくれ

「あなたの心の形です」

別の姿になってくれ!! 頼む!!

「………あなたが思い描いている姿です」

亡き息子の似姿を拒みながらも、同時に本当の息子に会いたいと強く願ってしまう。

そのために以前していた研究、存在を司る力の研究を再び始める。

星の存在変換によって失った自分の星を取り戻し、息子にもう一度会うために。

そして…ドーマローラでの経験にて、星の存在変換の理論の構築たどり着いたのである。



だがドーマローラの一件の後、それを実行する手立てもなく、星のたまごを確保しているティトォ達の行方は知れず、ブライクブロイドと舞響も好き勝手に行動しており数十年間に渡って活動は停滞する。

星の存在変換の筋書きを基にした(つまらない)紙芝居をして歩き、もういっそ諦めてこの星に骨を埋めるのも良いかとすら考えていた。

だがある日、最初の三十指であるアダラパタと出会い、活動が急加速。彼の助言に従い古の伝説を利用して女神を名乗り、三十指を集めだす。


そうして二度と後戻りできない奈落へと堕ちていった。



そして戦いの果てにいよいよティトォ達と対峙。
クゥの存在もあって強気に出るも、そのクゥが彼女の命に背き自らの判断で星の存在変換をするか否かを見極めようとしたために狼狽する(戦い自体はクゥの策略によって圧勝だったが)。





そして













クゥが星のたまごに気を取られてる隙に突如として飛来したコルクマリーに、12本目の剣を安定させるための生贄として切り刻まれて絶命した。
そしてムリアという観測者を失ったためか、「顔」を失ったクゥは暴走。
世界は混沌へと突き進む。



ちなみにクゥには複雑な感情を抱いており、彼(?)から母と呼ばれることを嫌悪し仮面をつけるよう命じながらも、亡き息子の似姿であるクゥに対して情を捨てきれない面もあった。

結果的に多くの人間の人生を狂わせた彼女だったが、その本質はその辺のおばちゃんでしかなく
当初星の存在変換を思いついた時も内心では「本当に良いのか?」「止めてくれ」「方法があるなら」と葛藤していた
彼女の最大の不幸は、彼女自身が全てを諦めようとしていた時に最悪(最高?)のタイミングで最悪(最高?)の手段が手の内に転がり込んできたことだろう。






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最終更新:2025年01月28日 23:28