登録日:2017/12/24 (日) 18:39:59
更新日:2020/10/11 Sun 18:38:39
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舞響大天(ぶきょうたいてん)とは、漫画「
マテリアル・パズル」の登場人物。
「女神の三十指の上に立つ存在」と設定された三大神器(さんだいシンキ)の一人で、その紅一点。
■容姿
巨大な鐘を頭にかぶった和服の女性。もさもさした髪の毛が足の付け根までのびている。
くせっ毛なのか手入れをしていないのかは不明。(
ダイエットをするなど身なりに気を使う描写があるのでたぶんくせっ毛だと思われるが……)
なぜか
アクアと同じく、瞳が猫のように細くなることがある。
三大神器の中で唯一年齢がはっきりしており、本編開始の時点で119歳。
しかし
グリ・ムリ・アが星のたまごのかけらを使って造り出した技術によって一時的な不老不死となっており、
外見は
プリセラと同じぐらいである。
しかしアクアからは「オバさん」呼ばわりされた。
なぜか常に宙に浮いているが、原理は不明。
■性格
狂人。精神が完全に崩壊しており、その残虐さは
ヨマとどっこいどっこい。
放っておくと勝手に動き、時折お約束のような狂った笑い声をあげる。
ただし日常生活はしっかりできるし上述の通りダイエットをするなど一応の常識は持ち合わせている。自分の魔法を応用するなど頭も働く模様。
また、月丸・
太陽丸姉弟の育ての親であり、あの二人があんな風になってしまったのは彼女に育てられたからである。
歌が好きで、必ずと言っていいほどに語尾に音符がつき、いつも輪唱のように台詞の最後を繰り返す癖がある。
なぜかアクアに強い執着を見せており、「彼女と遊ぶ」という名目の殺害を望んでいるが……。
■魔法「ヘルキルデスベル」
魔法レベル:不明(ジャンクーアのエッグが120であることを考えるとそれ以上の数値が妥当か)
属性:歌
魔法アイテム:頭の鐘
禁断五大魔の一つ。あらゆるものを自殺させる禁断魔法。
完全に使いこなせてはいないからなのかどうかは不明だが、常に発動状態にあるらしく、舞響大天がその場にいるだけでこの魔法の効果を受けてしまう。
実際、パラディア空港に舞響大天が出現した時は、魔力の低い多くの一般人が頭痛・血涙・鼻血などの症状を訴え倒れてしまった。
この魔法の性質は『物理的・精神的を問わず、生命体を内側から破壊する』というもので、
『あらゆるものを真正面から破壊する』アクアの魔法「スパイシードロップ」とは対を成している。
実は死んだ三十指の魔法を回収しており、劇中ではエイキの妖老裸骨蛇を使用。
言うまでもないが、エイキが使用した時よりも強力なものになっていた。
魔力をぶつけてTAPを強制的に存在変換させるなんて芸当も可能。
■驚愕の正体
アクアちゃんは叫ぶだけ。イタチに向かって叫ぶだけ。
本名は「アロア」。
100年前にデュデュマとクゥの戦いによって滅んだ国、ドーマローラの生き残りであり、アクアの実の妹。
姉よりも強い魔力を持っていた彼女は、無意識のうちに星のたまごのかけらを集め、破壊に耐えるシールドを張ることで生き延びていたのだ。
その才能からデュデュマと戦うための戦力になると判断され、グリ・ムリ・アに回収された。
(外見が姉より成長しているのはグリ・ムリ・アが不老不死の技術を開発するまでに時間がかかったため)
しかし自分以外のすべてが滅ぶという光景を目の当たりにした結果、現在のような狂人となってしまう。
髪の毛もまともだった頃はそれほどもさもさしておらず、おそらくドーマローラ崩壊のショックでああなったのだと思われる。
正体が発覚した際は、自分の行動原理の一つである「妹の死」が根底から覆された上に、その妹が敵になっていたという事実に絶望するアクアに、
アクアから攻撃を受けて「やっとお姉ちゃんに会えたのに……!」と泣き出す。
↓
その後、息切れするまで狂ったように笑い続ける。
↓
という、凶悪な追い討ちをかけた。(意図してやったのかどうかは不明)
その後、
メモリア王国にてアクアは妹と戦うことを強く宣言。
作者は「舞響大天という強大な魔法使いと闘う運命にある。それが彼女の旅の終わりを意味している」と語っている。
■余談
長きに渡る伏線を張ることに定評のある土塚理弘だが、舞響大天=アロアに関しては伏線は全く無かった。
強いてあげるならクゥが「舞響大天が、3人の中で会いたい者がいると……」と言い、
グリ・ムリ・アが「……ああ、そうか………」と返したというシーンがあるだけで、上記の瞳や魔法の特徴はすべて後になって判明したことである。
あらら? あらら? あたしの追記・修正が悪かったっていうの? 言うの?
最終更新:2020年10月11日 18:38