ファットマン(メタルギアソリッド2)

登録日:2011/07/02 (土) 23:24:48
更新日:2025/04/10 Thu 12:08:11
所要時間:約 5 分で読めます





笑う門には福きたる(LAUGH AND GROW FAT)

メタルギアソリッド2 サンズオブリバティに登場するキャラクター。


海上汚染除去施設「ビッグシェル」を占拠した集団「デッドセル」のメンバー。
自称「史上最高で最低の男」、通称「爆弾王」と呼ばれる爆発物のスペシャリスト。
時計職人の息子で、幼い頃はそんな父親の職場で遊んでいる事が多かったために、そうした精密機械の類に執心している。
それがこうじて、10歳にして最低限のリストのみを参照しただけで原爆を組み上げる程の爆弾マニアになり、その筋で知らぬ者はいない天才と言わしめられた。
その才はインディアンヘッド(海軍爆発物処理学校)の教官だった、伝説の男ピーター・スティルマンにも一目置かれるほどで、彼は持てる技術の全てをファットマンに教えた。

その後、核緊急支援隊NESTを経てデッドセルへと入隊。今回の武装蜂起にもソリダスに従う形で参画した。
スキンヘッドのいかつい外見に似合わず、手は女性のように細く綺麗で、常に動かしていないと落ち着かないらしい。

またファットマンという名前通り太って見えるが、彼が身につけている防爆スーツの厚みを加味すると、意外と標準的な体型に思える(ムービー中でも肥満である描写は見られない)

「ファットマン」というコードネームは、我々日本人にとっては忌まわしい記憶である、1945年8月9日に長崎に投下された原子力爆弾「ファットマン」に由来する。

現金300億ドルの要求を政府に突き付け、飲まなかった場合にビッグシェルを爆破するための爆弾を各所に設置したのも彼。雷電が潜入した頃には、既に一部は設置を完了していた模様。

その後、自らの師であるスティルマンが雷電、プリスキンと合流し、ファットマンが仕掛けた爆弾の処理を依頼する。

「仕掛けた爆弾に自らが使用する香水を振りかける」というファットマンのルーティンを見越して、スティルマンはその匂いに反応するセンサーを用意し、雷電とプリスキンはそれを頼りに爆弾を順調に処理していく。
だが、設置されていた爆弾はいずれもビッグシェルを沈めるのに適切な設置場所、火薬の量を満たしておらず、不審に思ったスティルマンは自ら爆弾の解体に赴き、程なくシェル2底部に設置された大量のC4爆弾を発見する。

だが、これこそがファットマンの狙いであった。

「ファットマンの思考は自分の思考」「ファットマンはあらゆるルールに縛られないが、自分のルールには従ってきた」というスティルマンの考えを逆手に取り、匂いを発さず、雷電とプリスキンが処理に向かっている爆弾が全て解体されると起動し、目標が一定距離に入るとそれを感知して爆発する、彼が教えていない全く新技術の爆弾をファットマンは設置していた。


もはや逃げられないと覚悟したスティルマンは、最期にA脚底部にも同型の爆弾が設置されており、それが爆発すれば本当にビッグシェルが沈むと雷電に忠告。その直後、爆発に巻き込まれ死亡した。


その後、忠告通りにA脚底部の爆弾を凍結させた雷電は、E脚ヘリポートでファットマンと対峙する。
「お前は技術を得てはいるが、彼の精神を受け継ぎはしなかった」「貴様はただの犯罪者だ」と怒りをあらわにする雷電だが、ファットマンは「俺は芸術家(アーティスト)だ!!」と激昂。そのまま戦闘に移行する。

「いいか、俺が爆弾を仕掛ける。セットしてから数十秒で爆発する。」
「爆破されたくなければお前が爆弾を処理しろ!!」

グロック18マシンピストルを用い、それを乱射しつつ次々にC4を設置する。
爆弾を設置するしか能が無いと思われがちだが、ストック等も無く片手でフルオート拳銃を使いこなし、かつローラースケートをつけてても
バランスを崩すことも無い。何気に出来るピザ男である。
伊達にデッドセルの一員やってはいないということだろう。
こちらはその弾幕をかい潜りつつ、爆弾を凍結しなければならないため非常に面倒。

分厚い防爆スーツに身を包んでいるために銃弾が効かず、ローラーブレードを履いているために、鈍重そうな見た目に反して動きは機敏。

しかしそれ故に安定性が悪く、何発か銃弾を受けたり、格闘で軽く小突いてやるとすぐにバランスを崩して転び、何も防御を施していない頭をこちらに晒す。この間に頭を撃つことでダメージを与えられる。
戦闘中にカモメと戯れて頭を突かれるなど、意外とマヌケである。

「俺はここで死んで伝説になる…」
「貴様もせいぜい楽しめよ…」

笑う門には(LAUGH AND)福きたる(GROW FAT)…」

そうしてダメージを蓄積させて倒すと、最期にそれ単体でビッグシェルをまとめて吹き飛ばす程の特大のC4を用意したと語り絶命。
しかしこれも雷電の手によって処理され、完全に敗北した。

そして死体のファットマンの頭に麻酔を撃ちまくってハゲ頭に植毛するのは誰もが通る道。




ビッグシェルを本気で沈めようとした彼の一連の行動は、デッドセルの面々にも暴走と取られ、見限られてフォーチュンに始末されようとしていた。



以下ネタバレ









ファットマンはデッドセルの中で唯一、今回の武装蜂起が「愛国者達」が仕組んだ「演習」である事を知っていた。

彼は「スティルマンとの対決」を条件に、雷電が次の演習へと進む資格があるかを見極めるための「試験官」となる事を秘密裏に承諾しており、雷電が彼に敗れてビッグシェルが崩壊すれば、その時点で演習は終了する予定だった。


彼が望んだスティルマンとの対決は、周知のようにスティルマンの思考を上回った彼の勝利に終わっている。





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最終更新:2025年04月10日 12:08