登録日:2009/12/26(土) 01:23:19
更新日:2025/04/02 Wed 06:30:21
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◾️MGS2
プラント編の主人公。珍しい白人のアフリカ人。リベリア出身。
FOXHOUNDの隊員で、プラント編開始時まで実戦経験は無かったものの数多くのVR訓練をこなしている。
元々はスネークというコードネームだったが、ビッグ・シェル事件の首謀者が
ソリッド・スネークということで雷電に変えられた。本名はジャック。
恋人にローズがいるが、様々な問題を抱えている。
彼女はデータアナリストとして無線で雷電をサポートする。
また、面識のまだないソリッド・スネークがタンカー沈没事件で死亡したとされた際はかなり気を落としていた。
一方で、同時にスネークが同事件並びにビッグシェル事件の首謀者として扱われ、大佐やローズからも言及された際は2人を真っ向から全面否定しており、彼の潔白を誰よりも信じている。
これは、VR訓練内での追体験によるシャドーモセス事件を通してスネークの功績だけでなく、彼の人間性をも感じ取ったからであり、そんな雷電にとっては誰よりも特別であると信じるあまり、のちに本人に対して「あんたは伝説の英雄で、その行動は語り継がれ、正当化される。」と妄信さえしてしまうほど。
しかし、彼と接してくうちに自身やスネーク含む周囲への在り方が変わっていくこととなる。
今では人気キャラだが、発売当時は
賛否両論のキャラだった。
ちなみに、スネークと違いキックを両足で攻撃したり、ローリングが側転となる。ローリングは下りの階段ならつまずかない。
物語終盤で装備が取り上げられ、裸イデンになる場面があり、この際は首絞めやエルードといったアクションが不可能となる。
ちなみにパンチやローリングは局部を必死に手で隠してなんとか可能。
また、敵に見つかっていても、拘束されていた場所に戻ると、なぜか敵兵がモノの大きさに感心してアラートが解除される…。
なお、その後のシリーズでもよくネタにされる。
実は愛国者達によって記憶を改竄されていた。
実戦経験はないというのは嘘の記憶で、実はかつて
ソリダス・スネークの下で少年兵としてリベリア内戦で活躍していたことがあった。
ソリダスの別名にちなんでつけられた兵士養成課程「シアーズ・プログラム」の最高傑作として敵兵から怖れられ、切り裂きジャック(
ジャック・ザ・リッパー)や
白い悪魔と呼ばれ伝説となった。
物心がつく前にソリダスによって両親を殺害され誘拐、ソリダスから「ジャック」の名を授かったため出生名は不明。殺人に対する抵抗を無くすため薬物漬けにされた状態で殺人映画を延々と観させられていた。6歳で銃を持ちリベリア内戦に参加、10歳で小隊長となる。洗脳教育のせいでゲーム感覚で殺人を行っており、無抵抗の捕虜や民間人も沢山殺してきた。シアーズ・プログラムの対象となっていた子供は雷電の他にも沢山いたが、戦闘を拒否した子供は容赦なく殺されていき、人を沢山殺し1日を生き延びてようやくありつける食事にも薬物やガンパウダーが混入されていた。
内戦終結後に人権団体によって保護されアメリカに渡り、そこで初めて普通の教育を受けたことで自分が置かれた環境の異常性や自分が犯した罪の残虐さ、重さを自覚し苦しむ雷電だったが、同時に、そんな嫌悪すべき行為から快楽を得ていたことも自覚し、常に過去と自分自身に怯え続けていた。
愛国者達によって記憶を弄られた後もその頃の記憶が完全には消えず、眠るとその記憶の一部を夢に見ていた。
その所為で、彼が眠れるのは独りきりの空間でだけだった。
彼はこの記憶を完全に取り戻してからは「自分は根っからの殺し屋」と自嘲しているが、これは過去の体験だけが原因ではない。
スネークとの会話の中で
「スネーク、人を殺す度に喜びを感じた事は?」
「わからない。これが現実なのか?
ゲームなのか?」
という発言をしているが、これはつまり、
「ビッグシェルの中で敵兵を殺害する度、自分は心のどこかで悦びを覚えるがまるで現実味がない。この悦びが幼少期に刷り込まれた偽物なのか、自分の本質なのか測りかねている」
ということである。
この場では答えを出せず一時結論を預けた殺戮を愉しむ衝動は、何年も後になって彼の人生観を大きく決定づけることとなる。
S3計画の駒の一つとされており、ソリダスと雷電の関係が
ソリッド・スネークとビッグボスの関係に似ていたことと、
また、他のシアーズ・プログラムの被害者達は皆社会復帰した中で、雷電だけが社会復帰が出来ず戦場以外の生きる道を見付けられなかったことが、雷電が選定された理由だった。
恋人のローズも実は愛国者達の
スパイであったことも判明したが、ローズは初めは仕事で雷電に近付いたが一緒に過ごすうちに本当に雷電の事を好きになってしまったこと、雷電の少年兵時代を初めて知ったことで涙ながら同情、そして実は雷電との子を身籠もっていたこともあり、数々の変化を前にすることとなる。
ソリダスとの決着後は自分が何者なのか見出せず途方に暮れた雷電はスネークに「自分の名前や生き方は自分で探せばいい」と諭されたことも相まってローズを許し、共に生きていく事を決意する。
コードネームの雷電は、旧日本軍の局地型戦闘機「雷電」が、米軍側で「ジャック」と呼ばれていたことに由来し、あくまで戦争の道具にすぎないという意図を込められたもの。
良くも悪くも青臭く、かなり真面目でピュアな性格だが、単純で天然。スネーク曰く「単純軟弱石頭」。
◾️MGS3
時系列がMGS2のだいぶ過去であるため、代わりにパロディキャラである
イワン・ライデノヴィッチ・ライコフが出てくる。声優も堀内氏。
見た目は雷電そっくり。ヴォルギン大佐の情夫で、少佐だが大佐クラスの扱いを受けている。
本物の雷電とは違って女性に興味はないようで、
エロ本を見ても感心を示さない。
一方で食い意地が張っており、落ちている食べ物でも平気で口にするので、腐ってしまった食べ物や食中毒を起こす食べ物を与えてやるのも手。
雷電との血縁関係は無いためか、殺害してもタイムパラドックスによるゲームオーバーにはならない。
ちなみに科学者の変装中に彼の前で立ちふさがると、股間を握られて悶絶する羽目になる。
戦闘になるとMGS2式のパンチなどをする。反面、警戒フェイズではすぐ
トイレに逃げ込む。
この時ノックを何回も繰り返すと「いいだろう。入れ」と言って扉を開け、中に入れてくれる。
尋問するとヴォルギンの弱点を言う他にMGS2の雷電の台詞を言う。
本編中に服装を奪って変装する場面がある。当然顔は違うのだが、なぜか初期装備にライコフのマスクがある。
指揮官のゼロ少佐からはすこぶる不評であり「その顔は受けない」と称されてしまう(これは雷電を主役にしたことでMGS2が売上が悪く、失敗だったとするスタッフの自虐ネタ)。
この変装マスクを付けた状態でソコロフが軟禁されている部屋に行こうとするとソコロフが中からドアを押さえて部屋に入れてくれない(=ストーリーが進まない)為無線でゼロ少佐が言うようにソコロフに会う時は変装マスクを外す必要がある。
この変装マスクを装備した状態で本人の前に立つと「美しい…」と恍惚する。
日常的におかしな言動を繰り返している変人のようで、変装した状態なら敵兵を殴ったり、ローリングやホフクをしてもまったく怪しまれない。
また、居眠りの常習らしく気絶や睡眠状態で将校に発見されてもさほど気にされない。
流石に気絶or死亡している本人が将校及び科学者に見つかると変装できず
ゲームオーバーになる。
変装した後、ライコフの体はロッカーに隠すのだが、そのロッカーにはなぜか雷電の写ったMGS2のポスターが貼ってある。またこの際殺しておくと、後のザ・ソロー戦の際にパンツ一丁姿のライコフが見られる。
パロディムービーでは、
メインキャラクターの座をビッグボスから奪おうと、MGS3の舞台である1964年にタイムスリップした雷電がライコフと間違えられ、アッーなことになったり、人違いなのに拷問で殴られたりと散々な目に合う……。
「未来で頑張りなさい」
「未来?しかし、MGS4は……」
「5があるんじゃないの?」
◾️MPO
ユニークキャラクターとしてライコフが登場。ヴォルギン亡き後に権力争いに巻き込まれ左遷、素行の悪さから監禁されることになったらしい。救出すると仲間になる。
ショットガンスキルが高くゲイ術家…じゃなくてキャリアに芸術家を持っているため
エロ本が効かない。
もう一度言うがゲイ術家ではない。芸術家だ。大事なことなので(ry
◾️MPO+
前作から居るライコフと追加ユニークキャラクターとして雷電が登場。
∞ミッションのハードをクリアすると仲間になる。
固定装備として高周波ブレードを装備している(外せない)ただしMGS2とは違い銃弾は弾けない。
雷電はユニキャラの中では最高レベルの体力とキャリアに移動速度の上がるアスリートを持ちかつ固定武器持ちという点からオフ・オン問わずユニキャラではかなりの使用率だった。
残念ながらは雷電はノンケだった為、ゲイ術家はついていない
◾️MGO2
ユニークキャラとして登場。
本編よろしくブレードで攻撃したり正面からの銃撃を防いだりできる。
しかし、集団や狙撃手を相手にするのには向かない。
◾️MGS4
前作のパロディムービーの結末通り(?)ちゃんとMGS4でメインキャラクターとして出演。
『愛国者達』に囚われたオルガ・ゴルルコビッチの娘、サニーを救出する為、
ソリッド・スネークらと行動を共にしていた。
その頃はローズとも一緒に暮らしていたが、少年兵時代の記憶が完全に蘇ったせいで病んでしまい、更に愛国者等による記憶改竄やビッグシェル事件の影響で現実と虚構の区別がつかなくなり精神が崩壊、自分の身に起こる事を全て虚構だと感じるようになり、挙句にはローズや子供の存在まで虚構だと思い込んでしまい、酒に溺れ、傷だらけで帰って来る事も少なくなかったらしい。
そんな中ローズは身籠もっていた子を流産し、雷電はローズの前から姿を消す。
この事で気を落としたローズをキャンベル大佐が慰めたのがきっかけで、ローズは後に大佐と結婚。雷電は恋人を上司に寝取られてしまう。
サニー救出の際、ビッグママと取引しており、サニーの居場所を教えてもらう代わりにビッグボスの遺体を『愛国者達』から強奪する事を約束していた。
強奪の途中に愛国者達に捕らえられ、エリア51でサイボーグ化されてしまうが、後にビッグボスの遺体を奪い脱出。ビッグママが懇意にしていたマッドナー博士の元で、愛国者達の支配を断ち切るため全てのナノマシンを抜くために自分の血液を抜き人工血液に置き換える。
そして各地を転々としながら様々な技術を会得していった(スカウトもその一つ)。
現実と虚構の区別がつかなくなってしまっている中で唯一現実だと信じられるスネークに固執し、スネークを守ることが自分の存在価値だと信じ、当初はかつてのファンの一人よろしくスネークを無線でのサポートだったのがのちに自らを顧みない戦いを繰り返す。
そして、南米から脱出を図るも月光に包囲され、追い詰められたスネーク達の前に現れ人間を超えた驚異的な身体能力を武器に刀一本で無双しまくった。
結果、南米からスネーク達を逃がす事には成功するが、その折に現れた
ヴァンプを半ば相討つ形で倒したせいで人工血液の補給と濾過が必要となり、長時間の透析を強いられて一度戦線を離脱。
ノーマッド内で安静にしてる中、スネークが再び戦地であるシャドーモセス島へ向かおうとしたのを知ると、文字通り身体を引きずるように無理矢理起き上がりつつ自分も行くと言い、「俺には喪うものはなく、俺は雨で日の光とは無縁。」と述べるが、スネークからは「お前は雷で光を放つことができる」と返され更に「お前には家族がいるはずだ」と続けたことで今まで誰にも打ち明けたことがなかった雷電の心に秘められた寂しさがついに爆発し、スネークに組み付きつつ
「そんな奴(家族)はいない!俺は今まで1人だったんだ…1人にしないでくれ…」
と訴えつつも意識を失い、サニーに介抱されるのであった。
シャドーモセス島にて、スネークのピンチに再び駆け付け、宿敵
ヴァンプとの決着を付けるに至った。
だが、脱出時に崩落する基地のガレキに飲み込まれ、動きを止められてしまう。
スネークを押しつぶさんとするアウター・ヘイブンを止めるため、
高周波ブレードで右腕を切断することで脱出。
満身創痍の中、単身でアウター・ヘイブンを押しとどめ、スネークの窮地を救った。
「ローーーーーーーーーーーズ!!」
オタコン「雷電はなんとか一命をとりとめた」
嘘だろ
その後、アウター・ヘイブンに潜入するスネークの窮地に三度駆けつける。
両腕を失うという再起不能と言っても過言ではない状態で彼女(ローズ)のことはもういいと吐露し、マイクロ波通路は機械である自分が行くとスネークに志願したが「俺たちが世界やお前の人生さえ狂わせたしまったのでそれを止める義務が俺にある。」「若さを大事にするんだ。」「お前の身体は機械でも心は人間。お前ならまだやり直せる。」と諭されたことにより、スネークに今までの感謝と敵を足止めする決意を胸にするのであった。
咥えた刀と脚技でヘイブン・トルーパー兵達を薙ぎ倒し奮戦。
何度もマチェットで刺し貫かれるという重傷を負う中、スネーク達がGWの破壊に成功。
無事に生き残ることができた。
エピローグでは強化骨格を取り外し人工皮膚を付けたことでより人間に近い見た目となったものの、スネークを守るという使命から解放されてか病院で途方に暮れる中、ローズと再会。
実は子供を流産していなかった事、キャンベルとの結婚は愛国者達からローズと子供を守る為の偽装結婚であった事、そしてまだ愛している事を告げられる。
初めて目にした我が子をその手に抱き、戸惑いながらも感嘆を隠せない様子であった。
ついに幸せを掴んだのだった。
「4」から数年後、一家の主としてローズとジョンを食べさせていかなければならない為、雷電はかつてサニー救出の際に共闘した、元『失楽園の戦士達』の一員であったボリス・ヴャチェスラヴォヴィチ・ポポフが立ちあげた民間軍事警備会社の『マヴェリック・セキュリティ・コンサルティング』に入社。
要人警護や国軍の指導等の請負をしており、その凄腕ぶりから『ミスター・ライトニングボルト』という
二つ名を拝領した。
サイボーグの肉体も、
愛国者達が解体されたことで世界中にサイボーグ技術が流出した結果、大幅に発展した。
肉体に組み込まれたカーボンナノチューブ製の筋肉は電気で動く仕様の為、4の時の様な透析は必要なくなった上、メタルギアのような大型
無人機をも軽々と投げ飛ばす程のパワー等、身体能力も大幅にパワーアップしている。
相変わらず高周波ブレードを得物としており、独自に剣術を研鑽する内に、柳生宗矩が兵法家伝書で伝える『活人剣』に着想を得て、一人の悪を斬り多くを救う『一殺多生』を信条とするようになる。
+
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余談 現実の活人剣について |
作中の雷電を始めとする登場人物達は『活人剣』を『かつじんけん』と呼んでいるが、現実世界に存在するものは『かつにんけん』と読まれる。
また『活人剣』は時代によって意味が異なっており、
①禅語の活人剣:仏教の禅宗でいう修行者の指導方法の一つ。剣法の真剣に例えたものであり、相手を受け入れて進ませること。
②新陰流の活人剣:敵を動かし(活かし)、そこに乗って勝つ技法。後の先を取るカウンター。
③兵法家伝書の活人剣:一人の悪を殺して多数を活かす思想。
④現代の活人剣:人を殺さず、活かす為の剣。
といった感じである。
また①~③の対になる言葉は『殺人刀』で、「せつにんとう」と読む。
現代の活人剣(④)の対の概念としてよく出る「殺人剣」は活人剣の意味が変遷したからこその産物と言える。
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当初は戦場を離れた仕事も試みたが、戦争での体験からの苦悩以外に当時のサイボーグの外皮技術が未熟だったこともあり、好奇の目に晒された結果戦場に戻ってしまった。
実際のところ「湧き上がる自分の殺戮衝動を雷電自身を持て余している所為で一般社会に適応出来なかった」というのが根本的な原因として大きく、後に雷電自身が語ったところによれば、かつて雷電とともに戦っていた少年兵たちは皆社会復帰を果たしており「自分だけが戦場を捨てられなかった」という事実は雷電の心の内にしこりを残すこととなった。
そんな中で見出した『活人剣』という思想は、戦場に赴く理由と自身の存在を肯定する根拠を雷電に与え、精神的な救いを齎してくれたらしい。
本編序盤では、アフリカにある新興国の首相であるンマニ首相の護衛任務に就いていた所をPMC『デスペラード・エンフォースメント・LLC』の軍勢に襲われ、首相を拉致されてしまう。
彼らが繰り出すサイボーグ兵士達と大幅に強化された
メタルギアRAYをも容易く退ける雷電だったが、奮闘空しくデスペラート社幹部
サンダウナーに首相を惨殺されてしまった上、謎の剣士
サムエル・ホドリゲスの圧倒的な剣腕の前に、左腕と左目を奪われ、惨敗を喫してしまう。
その3週間後、南米の地にて暗躍するデスペラード社を食い止めるべく、より戦闘向けに開発された最新鋭ボディを引っ提げて復帰。
サムへのリベンジを誓いつつも、あくまで仕事としてデスペラード社の傭兵達と本格的な戦闘を開始する。
しかし戦いの最中で、
「PMCの兵士は自ら進んで志願している為相手も合意の上」
「一殺多生の活人剣の為には止む無し」
という、己の信念として掲げていたものは実際は自分を誤魔化す為の詭弁に過ぎなかったことを知る。
騙され、あるいは経済的に困窮して、各々の事情で止むに止まれず傭兵となり戦場に投入され内心では怯えながら任務に就く兵士達の悲痛な心境を思い知り、
そして、実際にはそんな兵士達の実情を察していながら、『活人剣』を肯定し続けられるようにと無意識のうちに見て見ぬ振りをしてきた自分自身を目の当たりにして愕然とする。
同時に、『活人剣』を殺戮に参加する為の逃げ道にしてきた自身の心の弱さと、殺人にある種の快楽や存在意義を見出している本性を改めて自覚。
遂にそれを受け入れて、雷電は
ジャック・ザ・リッパーに戻ると宣言。
リッパーモードという自身のリミッターを外す新たな能力を会得し、『破滅を呼ぶ風(ウィンズ・オブ・デストラクション)』の一角・
モンスーンを撃破する。
ぶっちゃけこの時のテンションは完全に
厨二病。もう30代後半なんだから(ry
モンスーンはそんなジャックに致命傷を与えられた際に、「自分の殺戮を愉しむ
ミームを雷電が継承してくれた」と歓喜していた。
しかし、それ以後も戦いを楽しむきらいはあるものの、弱者を嬲って悦ぶといった快楽殺人鬼になることはなかった。
伝説の傭兵を始め、これまで出会った仲間達や家族に支えられて雷電自身が築き上げた一定の倫理観や常識、
そうした規範は雷電の中で確立されており、マヴェリック社の仲間達もその規範を失わずに己が道を模索するジャックに対して、
雷電として今まで通りに接し、サポートし続けた。
そしてかつて惨敗したサムと対峙。
サムはかつて自分が目指した「剣に生きる」人生を雷電に託し、サム自身の敗北という形で迎えた決着にも満足げだった。
その後、黒幕
スティーブン・アームストロング上院議員が画策した「テクムセ作戦」阻止の為に進攻を続け、遂にアームストロングとの死闘に突入。
最新鋭のナノマシンで強化されたアームストロングは高周波ブレードをたやすくへし折る等、最早人間とは到底呼べない恐るべき戦闘力で一気に雷電を追い詰める。
ワイシャツメガネのオッサンにボコられてるサイボーグ雷電はとてもシュールである。
しかし、戦いを通して仲間となったAI搭載戦闘マシン・ブレードウルフの助力によりサムの愛刀・ムラサマを入手し、辛くも勝利した。
『傭兵を用いた代理戦争ではなく、社会の規範を完全に崩壊させて弱肉強食のかつての姿へ世界を叩き込む』というアームストロングの理想は、戦場に苦しめられながら敵を捻じ伏せ生きてきた雷電にとってもシンプルで生き易さを覚えるものであった。
しかし家族や仲間も居る今のジャックは魅力を覚えた分だけ嫌悪感を催すこの方針を蹴り、
信念のもと気に入らないアームストロングを「力づくで捻じ伏せ」る。
アームストロングもジャックをもう一人の自分と称し、全力でぶつかりあって敗れた後もジャックが今後気に入らない物を尽く叩きのめして生きるだろう姿に満足して果てた。
巨大過ぎるデスペラード社に対抗するには傭兵会社の企業倫理に反して動くしかなかった為にジャックは以後も独りで戦いを続けているが、アームストロングやサムとの戦い、やり取りは彼にある種の共感を残している。
自分の残虐性や凶暴性を肯定したことで「一殺多生の活人剣」というポリシーを捨て去った筈の雷電だが、
実際に雷電が捨て去ったものは、先述の通り自己弁護の為の建前に過ぎなかった。
それも捨て去り開き直り、好き勝手に生きるようになったことで、
「建前に逃げながら、覚悟の足りない殺戮を続ける男」から「覚悟を決め真の一殺多生の活人剣を体現する男」へと歩みだしたのであった。
「彼が私にこの世界をくれた。暗闇から救い出してくれた」
「過去のことは聴いてるけど、あの人は、優しい人よ……」
「あの人は、切り裂きジャックなんかじゃない」
作中、ある程度クールな言動をし、MGS2時代よりは大分大人になったように見える。
が、作中仲間になったブレードウルフがサニーには素直にお手をしたのに、自分にはそっぽを向いた際にムカついてリッパーモードを発動しかける等、短気な中年と化している。
マヴェリック社の仲間との関係は良好。
冗談を飛ばしたり、ドヤ顔で先輩風を吹かしたり、MGR時点では故人となっているらしき
伝説の傭兵との思い出を自慢したりしつつ、上手くやっている。
私生活については、子供のジョンのことを同僚に熱く語る親バカっぷりを良く見せる。
ローズには最早完全に尻に敷かれているが、ジャックに戻る宣言は無論、勝手に退職した件はどう話をつけるのか。
サイボーグ化して心身共に苦しめられてきたジャックだが、
嫁のメシがまずいのは相変わらずで、味覚遮断機能には大いに助けられている模様。
「
ジャメヴミッション」のプレイヤーキャラとして、ライジングの姿で登場。
ストーリーには一切絡まない、特殊ミッション用のゲストキャラだがミッション開始時には専用のムービーが流れる。
スネークから手渡されたお馴染みの高周波ブレード──ではなく、手元のライフルを握り締め、兵士に擬態した
スナッチャーを殲滅するべく単身キャンプオメガに降り立つ。
という流れなのでライジングのような刀で敵を切り刻む
ゲームにはならず、基本はスネーク操作時と変わらない。
ただしダッシュ速度がスネークよりも速く、ぶつかるだけで敵兵を吹き飛ばすことができる。
音声は作中のスネークのボイスを加工したもので、
堀内賢雄氏は収録していない。
当初は
Xbox版の特典ミッションだったが、後の相互アップデートでPS4/3版でも遊ぶことができるようになった。
「まぬけだって?」
『ノードだ』
「なるほど、端末か」
「ワガママ女!」
「うっとおしいぞ!」
「どうして言ってくれなかったんだ!」
「お前はスティルマンを超えてなどいない! お前は彼の精神を受け継いでいない」
「お前はただの犯罪者だ! 犯罪者として語り継がれる!」
「スネーク、今度は俺が守る」
「スネーク……俺は雨だ……俺も日の光とは無縁だ……」
『違う、お前は雷だ。光を放つことができる』
「俺は雷……雨の化身!」
「小さな(リトル)…息子(ジョン)…」
「ヤダ!」
「お前の目的は結局金だ! それから支持率! お前など何の信念もない、クソにたかる蛆虫野郎だ!!」
「この社会には変革が必要だ!だが変革は犠牲を伴う!」
「犠牲になるのはいつも弱者だ! 古き良きアメリカだと? ふざけるな! 金にも体力にも恵まれて何不自由なく育った奴に、虐げられた弱者の痛みが分かるか!」
「何が弱者だ!お前は力で敵を黙らせ生き延びてきた人間だ!わかるはずだ!俺の理想が!」
「次はお前を黙らせる…!」
「オーケー……いざ参る!!」
余談だが
MGS4が発売してすぐのころ、ニコニコに動画を上げる際に
『ムービーは不可。プレイ動画はおk』
とのお達しから彼がニコニコ動画に登場出来るタイミングは
「シャドーモセスで、スネークが月光を破壊している時、右側で
ヴァンプと戦う時」
のみであった為
「右の人誰?」
というコメントが続出した。
ちなみに2の主人公が雷電になったのは、モニターをした女性に
「オッサンばっかじゃん」
と指摘されたから…ではなく、「伝説の傭兵」、「英雄」などと呼ばれるようになったスネークを初心者等に操作させるのはどうかと思ったかららしい。
決して仕方なく作られたキャラではないのであしからず。
「お前はwiki籠りだ…追記修正することができる」
「そりゃないだろう」
最終更新:2025年04月02日 06:30