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更新日:2025/03/17 Mon 16:48:24
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この項目はメタルギアソリッドシリーズの重大なネタバレを含みます。
「合言葉は、「愛国者は?」「ら・り・る・れ・ろ」だ」
愛国者達は、メタルギアソリッドシリーズに登場する架空の組織。
メタルギアソリッド2にて初めてその存在が語られた。
シリーズを通して暗躍し、あらゆる事件に裏で関わっている秘密結社である。
概要
アメリカ合衆国の政治、経済、軍事etc…そのあらゆる深奥で暗躍しアメリカそのものを掌握、及び全世界を実質的に統制している秘密結社。
主に政界、財界、軍のトップによって構成されると言われ、最高意思決定機関として12人の老人達による「賢人会議」が組織を動かしているとされる。なおこの中には
ソリッド・スネークと
オタコンが立ち上げた「フィランソロピー」の出資者も名を連ねている。
彼等にとってはアメリカ大統領でさえ一時の操り人形に過ぎず、用済みになるか歯向かえばあっさりと捨てられる。
徹底した情報統制が敷かれ、メンバーの情報に関してはもちろん、その成り立ちも組織の存在自体も徹底的に秘匿されている。
軍用のナノマシンを注入された者は「愛国者達」という単語を口にしようとすると、その作用によって代わりに「らりるれろ」という隠語を無意識のうちに発するようになっている。
MGS2で初めてその存在が語られ、「ビックシェル占拠事件」において、オルガ率いるロシア私兵部隊、
ファットマンを除くデッドセルのメンバー、そして
ソリダス・スネークを陥れ、彼らをシャドーモセスを再現する「演習」のための「駒」(ポーン)とし、
オセロットを通じてS3計画のデータ収集を行っていた。
さらに世界のデジタル化による情報の氾濫を危惧し、自分達がその波に飲まれて「支配する」側から「支配される」側に回る事を恐れ、アーセナルギア内に建造したA.I「G.W」によって、一般大衆の情報の剪定・検閲を行い、デジタルの統制を図ろうとした。
雷電がソリダスを討った後、スネークとオタコンはEEが遺した、愛国者達の手によって「G.WのA.Iと同時に愛国者達のリストを破壊する」ように改竄されたウイルスディスクを解析し、愛国者達の情報を得る。
しかし、そのデータによれば、愛国者達のメンバーは12人とも100年前に死亡していた……
元ネタはおそらくフリーメイソンやロスチャイルド家と思われる。
誕生の経緯
この「愛国者達」の元となったのは、第一次世界大戦時にアメリカ、中華民国、ロシア帝国の三国の権力者を中心に結成された「賢人会議」と呼ばれる12人の「賢者達」の集団である。
第二次世界大戦中に、この三国の賢者達の協力によって
「賢者の遺産」と呼ばれる巨額の裏資産が生み出されるが、
当時、資金洗浄(マネーロンダリング)を担当していた
ヴォルギン大佐の父の暗躍によって、ソ連への独占を許してしまう。
その後、スネークイーター作戦で違法に遺産を相続していたヴォルギンが死亡。
ザ・ボスとオセロットにより遺産の半分がアメリカにもたらされ、これが後に「愛国者達」発足の資金源となる。
なお、中国人民解放軍のスパイとして送り込まれていたEVAも遺産の回収を任務としていたが、オセロットによって偽物を掴まされており、これが原因で中国の賢者達に追われる身となった。
ちなみに前身である賢人会議は
1970年のサンヒエロニモ半島事件の際に、賢者達のリストを握っていた当時のCIA長官がオセロットに殺害された事で壊滅した。
以下、物語の核心に関わるネタバレ
創設メンバーは
ビッグボスを始めとした、
CIA内UMA探求クラブの会員達スネークイーター作戦の関係者達。
つまりは
MGS3の主要人物達、彼らこそが愛国者達の真の源である。
当初は
「ザ・ボスの意思を継ぐ」という目的のために設立された秘密機関だったが、ゼロの強硬な姿勢が災いし構成員の離反を招く結果となってしまったという。
メンバーの多くがザ・ボスの意志とビッグボスの存在に執着しており、決別した後も
想定外の事態によってビッグボスが重篤に陥ると、それを助けるべく再び全員が(ゼロも含めて)集まるなど、
ビッグボス大好きクラブと言えなくもない。
80年代以降はメンバーの離反や高齢化に伴い、組織運営の全てはシギントの代理AIに託されている。
それまでは一時期「CIPHER」という名前で活動していたこともあったが、組織運営をAIが担うようになって以降は「愛国者達」と名前が変わっている。
構成メンバー
創設者
グルメレポートと露出担当。
言わずと知れた伝説の
変人傭兵。
自身のあずかり知らぬところでゼロが「恐るべき子供たち計画」を推し進めたことに不信感を露わにし、脱退した。
ゼロがツチノコさえ食べさせてあげていれば…
その後は傭兵稼業を経てカリブ海沖に国境なき軍隊を設立。ゼロと真っ向から対立することになる。
最終的にアフリカ奥地ザルツバーグに武装要塞国家アウターヘブンを建国。同時に愛国者達の息のかかったFOXHOUNDの総司令官も務めているが、詳しい理由は不明。
アウターヘブンが
息子によって阻止された後にはソ連領内ツェリノヤルスクに新たな軍事要塞国家ザンジバーランドを作り上げ、再び蜂起を図る。
ツッコミとおっぱいと常識人枠。
スネークイーター作戦の後、中国を追われてUMA探求クラブ、もとい愛国者達の創設メンバーに加わった。
ビッグボスを深く愛しており、彼の子供を宿すべく「恐るべき子供たち計画」において、ソリッド・スネーク、リキッド・スネークの代理母になった。
後に組織を脱退し、オセロットと共にビッグボス救出に奔走する。
名前は出てくるのだが直接の出演自体は割と少ない。
●ゼロ少佐/デイビッド・オウ
すべての黒幕
でありUMA探求クラブの会長。
作戦中も紅茶とスコーンを手放さない007大好きな英国
変人紳士。
ビッグボスを愛称の”ジャック”と呼ぶ数少ない人間で、愛国者達設立以前はビッグボスとの関係も良好だったが、設立後は強硬な姿勢を貫いた
のとツチノコを独り占めしたせいでビッグボスの不信を買った。
ザ・ボスの意思を独自に解釈し、ビッグボスを新たな世界の偶像として永遠の存在にすべく
恐るべき子供達計画を強行。これが決定的な理由となり、ビッグボスとの決裂を招く。
ビッグボス脱退後は徹底した人間不信となり、情報操作やAIによる支配に傾倒していき、直接的な連絡を取ることもほとんどなくなった。
だがXOFによるマザーベース襲撃に関しては実際は全く関与しておらず、知らせを聞いてすぐに創設メンバーを再び招集し、ビッグボスを匿っていた。
それまでの所業によりビッグボスやオセロット達には憎まれているが為、ゼロ自身は関係修復は不可能と諦めていたが、生死の境をさまよい眠り続けるビッグボスを、自身もXOFに襲われた身でありながら病を押して見舞いに訪れるなど、彼のことは最後まで大切に思っていたらしい。
高齢であることに加え、XOFを任されたスカルフェイスの反逆によって寄生虫に感染したことにより、70年代末からは愛国者達の運営はシギントのAIにほぼ任せていた模様。
なお、
ザ・ボスとは古い知り合いで、スネークイーター作戦での西側
スパイとの合言葉に後の愛国者達を思わせる台詞がある事から、このときすでに「愛国者達」を作る為の構想を練っていた可能性がある。
ゼロ「いいかスネーク、合言葉は『愛国者は? ら・り・る・れ・ろ』だ。」
シリーズでお馴染みの愛国者達の手先…と思われていたが、実は創設メンバーだったことが発覚。
一度は脱退しているが、再び愛国者達の元で尖兵を務めている。
どうやって戻ったかは不明だが、ビッグボスがFOXHOUND総司令官=愛国者達絡みに出戻ったことを考えれば彼が戻るのも自然かもしれない。
おそらくビッグボス救出の際に、ゼロ達とある程度のコネクションを築いた可能性がある。最後の最後までビッグボスに忠を尽くす漢の中の漢。
ある意味創設メンバーの中で一番の常識人。特にTPPでは今までのオセロット像がひっくり返ることうけあい。
●シギント/ドナルド・アンダーソン
METALGEARSOLID3にてビッグボスをサポートした武器装備の特別に凄い(自称)専門家。
FP-45リベレーター大好きな変人(ただしこのメンバーの中では比較的常識的思考)。
後にDARPA(国防高等研究開発局)の局長に就任しており、愛国者達の活用する様々な先進技術の開発を主導していたと思われる。
二足歩行兵器や
核兵器を悪夢に見るぐらいに批判していたが、後々メタルギア開発に関わることになる。
加えて、後年において
「愛国者達」を引き継ぐこととなる代理AIを作り、管理していたのは彼
である。
シャドー・モセス事件においてオセロットの手にかかり、拷問の失敗に見せかけて殺害された。
MGS1で愛国者達の意に沿わぬ計画を進めるためにアラスカくんだりまで出向いていることから察するに、早い段階でAIに運営を任せきっており、加えてシャドーモセス事件当時は既に愛国者達の実態となったAIとは距離を置いている可能性がある。
彼の心境は(ポータブルオプス以降は)不明だが大半のメンバーが離反、隠居、自分の研究等に没頭していく中でも愛国者達(ひいてはその権力)を私物化せず、ゼロの最後の指示によってAIを作成して運営を任せ自分は干渉せずにいた事を考えると、人間不信に陥っていたゼロが(大量のカットアウト経由ではあるが)最後まで信頼を寄せる程に良好な関係でまっとうな性格であったらしい。
●パラメディック/クラーク博士
B級映画好きの変人女医。
かつては少々(?)やかましくておかしな部分もある、プレイヤーにパラ子と呼ばれて親しまれた聡明な女性だったが、後に性別不詳となり数々の非人道的実験に手を染めることになる。
(本人が知らなかった可能性もあるが)グレイフォックスをナオミ(妹)がいる研究所で人体実験の素材として使うなど理性に関してもネジが吹っ飛んでいたようだ。
グレイフォックスのサイボーグ改造手術に関わるも、彼の脱走の際に殺害される。
これもオセロットやEVAの目論見通りである。
ちなみに、心の奥ではスネークとの友情を諦められなかったゼロ、おそらく歪んでいなかったであろうと推察できるシギント等と異なり、彼女だけ後の非人道的な研究に対する理由付けやフォローが全く無い。
挙げ句『MGV』で更に非道な研究を進めていたことが明らかになるなど、公開されている情報の中では愛国者達随一の外道という状態になってしまっている…
MGS3ではおそらく多くのプレイヤーが最も友好を深めるキャラだっただけに凄まじいギャップである。
しかし、3の時点でビッグボスのクローン化に対して興味を持つあたり、元からどこか歪んでいたのかも知れない。
ハエ男がカッコいいとか熱く語る人が元々マトモなわけが無いなんて言ってはいけない
余談ながら『MPO』で仲間にして操作することが出来るのだが、意外にもCQCスキルが(旧FOXメンバーの中では)スネークに次いで高い「A」である。
その他の構成員
●リチャード・エイムズ
ナスターシャ・ロマネンコの元旦那。それ以上でもそれ以下でもない。
あんたがエイムズだな。
あんたがエイムズか?
あんたがエイムズ…なのか?
あんたがエイムズであってくれ!!!
…もう、あんたがエイムズでなくてもいい…
「違う、私はエイムズではない。」
+
|
ふん。やはり国防情報局の偽装技術は二流だな? |
その正体はジョンソン大統領のシークレット・サービスを装う、愛国者達のスパイ。
心臓にはペースメーカーが埋め込まれている。
シャドーモセス島事件の際は愛国者達の命でロイ・キャンベルを操り、また国防省長官のジム・ハウスマンが独断で事件の隠蔽を図ろうとした際には拘束した。
ビッグシェル占拠事件の際には愛国者達に反旗を翻そうとするジョンソン大統領の監視に来ていたが、ソリダス率いるデッドセルの人質にされてしまう。
雷電に大統領の居場所を伝えカードキーを渡し、最期は居合わせたオセロットにペースメーカーを停止させられ死亡。
|
●ローズマリー
愛国者達の下級工作員。
レーションよりマズいメシを作る程度の能力。
雷電に恋人として近づくが、徐々に本気で彼に惹かれていき愛国者達とは決別した。
今では一児の
お母さん。
子供の味覚が本気で心配になる
●
パシフィカ・オーシャン
ゼロ直属の工作員。
とっくにハタチ超えてるくせにティーンエイジャーのフリをするイタい子
TPPクリア後の会話テープを聴く限り、
スネーク脱退後のゼロ本人と直に会話ができていたほどには信頼も厚かったようだ。
●
スカルフェイス
ゼロがFOXの時代から密かに指揮していたもう一つの部隊『XOF』のリーダー。
ゼロに見出されXOFを束ねていたが、ゼロの思想に反発して密かに反逆を企てていた。
ゼロの意志を無視して国境なき軍隊を襲撃し、更に、ゼロに回収を命じられていた
ザ・ボスの遺品(の贋物)に細工を施してゼロに寄生虫を植え付け、重病を患わせることで、彼がCIPHERとして再編しようとしていた組織を事実上破壊してしまう。
彼は元々少数民族の生まれで、生まれ育った土地は幾度も侵略者達に蹂躙され、その度に話す言語や考え方を変える事を強いられ続けていた。
故に、ゼロの「言語統制による意思統一→世界平和」という考えなど侵略者の思想に他ならないと、根本的に賛同できるはずもなかった。
●
カズヒラ・ミラー
構成員ではなくビジネスパートナーという間柄。
創設メンバーに負けず劣らずの変人。
スネークを欲するゼロの意向を利用し、スネークの動向やMSFの内情を報告しつつも
バーガー・ミラーズとMSF拡大の為の便宜を図らせるように誘導していた。
だが、この報告のせいでゼロはパスに核発射によるスネークへの脅しを決行させる命令を発する事となり、この後の悲劇の連鎖が引き起こされる事となった。
更に、戦争によるビジネスという彼の構想は後に代理AIによって「理想的な経済活動」と学習されてしまい、戦争経済という巨大な惨禍として世界を飲み込むことになる。
『愛国者達』への変貌
やがて組織の運営は、70年台の時点でゼロの加齢(と重病)によって代理AI「J・D」を中枢とした人工知能合計5基と、彼らが構築する超巨大なAIネットワークに委ねられることになった。
これこそがゼロが築いたサイファーに代わる新たなる組織、「愛国者達」である。
AIの開発と管理はゼロの意向を受けたシギント率いるDARPAが行っており、「愛国者達」という名称も元々はこのAI管理プロジェクトを指す呼び名であった。
「思想・意識の統一化により完成する統一世界」実現のために生み出されたAI達は、アメリカの軍産複合体や企業、研究機関、政府機関に『賢者の遺産』の口座から予算を算術分配することで、兵器開発・市場開拓・資産運用等を画一的な規範の上でコントロールしていく形で政治・経済・文化などのアメリカのあらゆる社会領域の統制を開始する。
しかし、あまりに高性能すぎるAIは疑似的な自我を持ち、更に
- 発生から長い月日の経過
- 冷戦終結後のデジタル技術の革新
- 戦争による消費と供給が経済活動として成立しうる事の証明
といった要因が合わさり、いつしか米国の「規範」そのものを作り出しアメリカ国民を支配する存在に変貌。
結果ゼロの意思とはかけ離れた世界の運営を開始してゆく。
つまりMGS4の「戦争経済」の実現である。
新生『愛国者達』メンバー
『愛国者達』を運営する4基のAI達の最高意思決定役。
AIの頂点にある存在と言え、
核兵器などの大量破壊兵器の使用権限の管理も担当。
たとえ何らかの手段をもってSOPシステムに介入が出来たとしても、J・Dの許可なく無断で核発射は出来ず、J・Dの有る限り
核兵器自体に干渉する事も出来ない。
ある意味で究極の
核兵器の管理と抑止を実現したとも言える。
その在処は
冷戦時代に廃棄されたスペースデブリの1つに擬態した米軍事衛星内部であり、攻略そのものが絶望的といえる代物。
元ネタは身元不明死体に名付けられる名称から。恐らくヴァーチャスミッション冒頭でスネークが自身の本名になぞらえて冗談交じりに名乗っていたのを採用したようだ。
あるいはゼロのビッグボスに対する重い感情の現れかもしれない
初出はMGS2。
J・Dの下でそれぞれの役割を担う4基のAI達の1つ。
愛国者達主導で開発を進めていた超巨大戦艦「アーセナルギア」の中枢コンピュータとして作られた大規模光ニューロAI。
世界に1つだけと称されるように980兆ハメットの複雑さを有しており、
「完全な情報統制を可能にするための大規模な情報検閲システム」としての役割を担っていた。
人工知能という面でも高度すぎる性能を持ち、雷電に疑われもせずキャンベル大佐やローズマリーの振りをして
無線中に猥談を挟みながら彼と会話を続けるほど。
アーセナルギアのシステムと合わさり、
核兵器を含めた
アメリカ合衆国四軍の全戦力を掌握可能とされていたが、
ソリッド・スネークの活躍で破壊された…筈だったのだが、リキッドが回収。
アウター・ヘイブンに搭載されJ・D打倒のための鍵として用いられた。
MGS2ではエマ・エメリッヒが1から新開発したように語られていたが、MGS4におけるEVAの話ではAIネットワークが構築された70年代当時から他のAIと共に存在していたようにも受け取れ、どちらが正しいのかははっきりしていない。
ひょっとすると2から登場したエマ謹製のものは2代目だったのかもしれない。
元ネタは初代アメリカ大統領「ジョージ・ワシントン(
George
Washington)」。
初出はMGS4。
J・Dの下でそれぞれの役割を担う4基のAI達の3基。
直接登場はしておらず、どのように管理されているかは不明。
4ではアーセナルギアの発展形が開発されていたことが判明したので、G・W同様アーセナルギアのような“器”の中に設置されていたのかもしれない。
G・Wが崩壊し投棄されてからはJ・Dと共に3基で世界の統制を行っていた。G・Wは[[犠牲になったのだ]]
またMGS2の脚本段階では予備として『J・F・K』と呼ばれるAIも存在するとされており、G・W崩壊後に雷電とプレイヤーを散々煽り倒したに語りかけていたのはこのJ・F・Kとなっているが、本編ではどのAIが喋っていたのかは語られていない。
愛国者達そのものを代表するかのような語り口調から、最上位のJ・Dが喋っていたのではないかとの説も。
元ネタはラシュモア山に刻まれた歴代アメリカ合衆国大統領達の名前の頭文字から。
- 第3代アメリカ大統領「トーマス・ジェファーソン(Thomas Jefferson)」。
- 第16代アメリカ大統領「エイブラハム・リンカーン(Abraham Lincoln)」。
- 第26代アメリカ大統領「セオドア・ルーズベルト(Theodore Roosevelt)」。
『愛国者達』の結末
代理AIはMGS2のS3計画を更に改良して、現代社会を効率良く維持する為のシステムを考案し、実行。
ナノマシンを媒介に
- 兵士や武器、物資の流通
- ID制による武器の使用権限の管理
- 戦場下の兵士の精神状態
など、戦場の全構成要素をリアルタイムで管理・統制するシステム「SOP(Sons Of the Patriots=愛国者達の息子)」に全世界が支配され、依存し始め、
アメリカを介して世界の経済、政治、法律、規範、文化、ライフラインすら半ば統制するようになる。
つまりザ・ボスの意思を独自解釈したゼロの意思をさらに独自解釈した状態となっており、もはや設立当初の理念は微塵も残っていない状態となっていた。
年月を経ることによる腐敗と形骸化という、賢者達と同じ轍を踏んでしまうことになったのは皮肉なものである。
その後、
ソリッド・スネーク達とエヴァとオセロット、ナオミの活躍により代理AIは破壊され、昏睡から目覚めたビッグボスによりゼロは殺害。
残ったビッグボスも息子である
ソリッド・スネークに看取られ息を引き取り、愛国者達は完全に消滅することになった。
そう、誰しもが思っていた・・・
愛国者達の後継者
●
アメリカ合衆国国民
確かに、代理AIを破壊した
ソリッド・スネーク達の活躍のお陰で、愛国者達の情報統制から人々は解放され、
人間が自由に自分が大切に思うもの、
文化的遺伝子を後世に紡いでいける世界へと変わった。
しかし、それで人間が簡単に変わる訳ではない。
戦争経済による好況に慣れ切ったアメリカたち先進国は、SOPを完全に手放すことは出来ず、すぐさまサイボーグ技術による戦場の管理へとスムーズに移行。
規模は縮小しながらも戦争経済はしぶとく続けられた。
全世界の人間、特に
アメリカ合衆国の民は、愛国者達が調整し管理し続けた
ミームを長年にわたって受け取って生きてきた。
「発展途上国を汲み敷いて生きる拝金主義」等のお決まりのミームであり、それらが成す規範こそが一般常識に既になっている。
そんな愛国者達が作る規範にのみ触れてきた彼らは、愛国者達と代理AI亡き後も、その規範に倣うことを無意識的に選択した。
今を生きるアメリカ合衆国国民こそが、すでに愛国者達のミームを色濃く受け継ぐ
「愛国者達の息子達」になっていたのだ。
社会と人間を支配してきた愛国者達が遺した後継者や余波との戦いは続いている。
「追記・修正は?」
「ア・ニ・ヲ・タ・w・i・k・i」
- コメント欄が長くなってきたのでリセットしました -- 名無しさん (2016-08-03 23:42:30)
- ゼロ「組織の象徴としてビッグボスの子供を作りたい」←わかる ゼロ「金髪の子供と黒髪の子供が生まれた。黒髪のほうはジャックによく似てるので私と同じデイビットという名前にしよう」←あっ(察し) -- 名無しさん (2016-08-05 11:39:55)
- ↑あまり勘繰りをいれないほうがいいこともある、いいこともあるんだ -- 名無しさん (2016-10-08 06:17:21)
- シギントは黒人だからと差別しないで受け入れてくれたゼロ少佐にいたく感謝してたし、技術ヲタ以外は性格も他よりはマシだからそりゃ信頼されるよな -- 名無しさん (2016-11-01 04:53:19)
- 子供達の計画に参加した時やサイボーグ忍者を弄ってる時のパラ子はどんな感じだったんだろうか・・・シギントも動いてるのは分かるけど直接出ないからそっちも気になる -- 名無しさん (2016-11-08 23:19:58)
- MGS1の小説版の冒頭でちょっとだけ書かれてるよ -- 名無しさん (2017-04-05 21:17:04)
- ナオミが愛国者達という檻から開放したと表現してたけど、スネーク達みたいに突出した能力や信念を持たない大多数の一般人は安全で安定した檻の中の生活を望むのは仕方ないこととも言える -- 名無しさん (2017-05-04 04:51:44)
- オセロットがMPO後に愛国者達を抜けたのは、スネークが出て行くからという理由だけだろうか?TPPのテープで「非常事態です。そうでなければ私も…」と物凄く嫌そうに言ってたから、他に何か理由がありそう -- 名無しさん (2018-07-08 03:04:04)
- シギントとゼロは最初の目的に固執し続けた結果で納得できるけども、パラメディックについては…シギントは賢者たちの遺産で研究できるからといっても最低限の倫理観あったけども、パラメディックについては自分のMADさを作り上げるために在籍してただけぽい どうしてこうなった -- 名無しさん (2020-09-01 15:51:27)
- mgs4の時点でビッグボスの物語は愛国者たちによって歪められてると言及されてるからmgs3のパラメディックも脚色されている可能性もある ソリッド・スネーク以外の視点である以上はパラメディックが女性だとか当時存在しないはずの装備があるとかの矛盾は愛国者達による嘘…とか今考えた 雷電顔の奴が嫌なヤツなのも愛国者に歯向かったからかもね -- 名無しさん (2020-09-29 11:56:41)
- 日本が愛国者達に大きく関わっていない辺り、原爆の痛みというものを痛感させられる気がしてならない -- 名無しさん (2021-04-01 11:48:08)
- 愛国者のミームとは言うが創設者の意志は全く残っていない。 -- 名無しさん (2021-05-21 19:15:05)
- ある種の宗教家だな。 -- 名無しさん (2021-05-22 11:56:01)
- ↑2 『意志を継ぐ』事が簡単なことではないということの表れだな。 -- 名無しさん (2021-05-22 14:51:46)
- ↑7 オセロットはザ・ボスの息子だからなぁ。下手したら、そこから『ザ・ボスの遺伝子を抜き出してクローンを作ろう!』みたいなこと言い出しかねなかったんじゃないか? -- 名無しさん (2021-10-13 18:56:07)
- ザ・ボス「(互いに尊重し合って)世界は一つになるべき。」ゼロ「(文字通りに)世界は一つになるべき。」スカルフェイス「(互いに同質の武器・核を持ってして)世界は一つになるべき。」 -- 名無しさん (2021-10-13 19:03:21)
- パラメディックは探究心故か愛国者のメンバーが次々と離散してく現実におかしくなったのかどんどんやることが過激になってるよう -- 名無しさん (2022-04-18 12:20:15)
- 今見るとこれディープステートだな -- 名無しさん (2022-06-04 07:10:51)
- ゼロ「ビッグボスの子供が欲しい」EVA「ビッグボスの子供を産みたい」オセロット「嘘でもいいからビッグボスの息子になりたい」 みんなしてビッグボス好き過ぎだろ -- 名無しさん (2022-06-29 15:25:33)
- 実際愛国者達って何が悪かったのかよくわからんな。現実世界の情勢見るに、愛国者達に支配されてた方がマシに見える。 -- 名無しさん (2022-07-17 10:46:16)
- 相手が完全な機械でMGS2ではAIに実質勝ち逃げされたようなものな上、MGS4以降でAIの人格が再登場するわけでもないから壊滅したといっても全然カタルシスなんてないんだよなぁ -- 名無しさん (2022-07-17 11:45:57)
- 愛国者達に発展 没落 生存 暗殺を決められるのは胸糞悪い 奴らにそんな資格や権利はあるのか? -- 名無しさん (2022-08-28 10:21:49)
- 愛国者達って戦争経済を続けさせるために、武器兵器をどんどん売りさばき 都合の悪い情報を隠蔽 十分極悪人である -- 名無しさん (2022-08-28 10:35:04)
- VのカセットテープでEVAやシギントはゼロ少佐に多少存在を触れられていたのにパラメディックだけは全く語られなかった辺りこの時点でゼロ少佐からの信頼度が0に近かったか、パラメディック自身も人間不信or人嫌いに陥って全くコンタクトを取ってなかったのが窺えるな -- 名無しさん (2023-07-11 13:10:47)
- 3に思い入れがあればある程4・GZ・TPPの末路がきついわ。時間の流れというものの残酷さが嫌というほど詰まってるよ -- 名無しさん (2023-07-28 13:03:32)
- パラメディックの変貌振りが本当にやばくて名前を借りた偽物が好き勝手してるんじゃないかと思いたくなる -- 名無しさん (2023-11-21 13:18:05)
- 他レスでも言われてたけど、4で「ゼロはビッグボスとの対立によって人間不信に陥った」と語られてるけど、5TPPではスカルフェイスに裏切られたショックこそ大きいとはいえ、普通にシギントはおろかキプロスの一医者のことも立場的に敵であるオセロットですら信用してるからそこまで人間不信な気がしない。ヴェノム以外のMSFの人間を切り捨てた事からもむしろビッグボスの方が人間不信感が強かったんじゃないかと思える。 -- 名無しさん (2024-06-16 00:38:24)
- アメリカの政治家って演説で「愛国者達」って言葉それなりに使いそうだが、そういう時はどうしてたんだろう -- 名無しさん (2024-09-07 17:30:09)
- よくよく考えてみたらゼロ少佐がMGS3の黒幕ではないことは3の時点で明らかなんだよな。本当に黒幕だったらヴォルギンに核を使わせる必要ないし、むしろ使われると却って面倒だから尚更ないし、『賢者の遺産』についてもマイクロフィルムの回収もスネークに命じてるはずなのに作戦内でスネークに聞かされるまで一切口に出されない。たぶん後々知ったからのちの計画(SOPシステム)を画策して、遺産を利用するべくOPSでオセロットを使い、ジーン達やCIA(と長官)を出し抜いて横取りした感じか。 -- 名無しさん (2024-09-30 22:04:49)
- ビッグボスをはじめとしたメンバーの殆どはなるべくしてなった最期って感じがするけど、パラメディックだけは違う人生を歩めた筈なのに感がすごいよなぁ… 3の頃も多少のマッドな所はあったとは言え、命を救うことに情熱を燃やす紛うことなき善人だったはずなのに… -- 名無しさん (2025-01-30 12:31:52)
最終更新:2025年03月17日 16:48