キュルビヌュ

登録日:2012/10/02 Tue 23:13:46
更新日:2025/10/27 Mon 12:15:16
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キュルビヌュは、FINAL FANTASY Ⅶに登場するモンスターである。





LV…30
HP…3200、MP…300
EXP…700、AP…150、ギル…1000



竜巻の迷宮に出現する。
シリーズ通しても実に発音困難なネーミングの持ち主。
ステータスを見る限り、特に変わった所は無い。
エーテルターボを盗め、へんかでマインドアップを手に入れることができる。

姿はサイコロのような正方形6面体で、各面にはそれぞれ違った絵柄が描かれている。
攻撃の際は自ら飛び上がって転がり、出た面に応じた攻撃を行う。
対応表は、
  • 剣…通常攻撃
  • 炎…ファイラ
  • 氷…ブリザラ
  • 時計…スロウ
  • ハート…HP回復
  • 注射器…MPが少なくなると出るらしく、MP吸収


さて、このキュルビヌュというモンスター、確かに面白い性質を持っているが、ぶっちゃけそれだけで雑魚モンスターなのにラスボスより強いとかそんなこともないし、レアなアイテムを落とす訳でもない。
単独項目が立てられる程でもない情報量しか持たないモンスターが何故単独項目が立てられているかと言うと、このキュルビヌュ、リアルタイムで10年以上本当にゲームに存在するのか疑問に思われていた程の超レアモンスターだったから*1


解体真書にはグラフィックとステータスもキッチリ載っているので、データ上に存在することは確認されていた。
Vジャンプブックスからの攻略本では、極めて運よく遭遇できたらしく、ハートの面を向けたスクショが掲載されていた。
データ解析などでキチンとエンカウントテーブルが存在しているのも確認されている。
しかし動いている映像も、戦闘中の画像も、全く確認されてこなかった。
さながらFF7における未確認生物や都市伝説のようなモンスターだったのだ。





それほどまでに存在を疑問視され、長らくこのアニヲタwikiにおいてこのモンスターの項目も自信なさげな記述になっていた理由は、出会える場所が
一度クリアすると入れなくなる「竜巻の迷宮」のジェノバ・DEATHと戦うフロア、僅か1マップ(しかもそんな広くないうえ半分イベントフロアのような場所)のみという「誰が分かるかそんなモン!」という出現範囲の狭さ。

なお竜巻の迷宮はこれ以外にも設定ミスで出現しないor出現範囲が極端に狭いモンスターがいくつか存在する

  • トンベリ
エンカウントフロアが設定されているものの、場所はセフィロスやウェポンが眠っているイベントフロアに設定されてしまったせいで危うく没モンスターになりかけた。
幸い闘技場でよく見かけるため労せず遭遇することはできる*2

  • ドラゴンライダー
キュルビヌュと同じマップにしか登場しない。
ドロップ・盗むでハイポーション、へんかでマインドアップを入手できるが、闘技場に出現するためレアモンスター感は薄い。

  • グレネード
竜巻の迷宮突入直後のクレーターエリアのみで遭遇できるモンスター。
ボムの色違いだが出現箇所がムービー直後のイベントフロアでもあるため駆け抜けてエンカウントしないことも多い。
幸い珍しいアイテムはもっていないが、竜巻の迷宮の敵は出現場所が多い・闘技場で出るものが多いがグレネードも闘技場に出現しないため地味にレアモンスター。

  • ギガース
こちらもクレーターエリアのみで遭遇できるモンスター。
レアアイテムでギガースの腕輪を盗むことが可能、こちらも闘技場に登場するため遭遇するだけならそこまで難しくない。
が実は盗まずに倒した時のレアドロップにアイテム『大地のハンマー』を落とすことがある。
だが闘技場ではドロップしない、クレーターでのエンカウント確立も高くない、結果大地のハンマーは竜巻の迷宮のギガースしか入手方法がないレアアイテムだったりする。
幸い効果自体は大したものではなく、コレクションによる称号実績などはないのでコレクター以外にはそこまで影響するものではないのが救い。*3*4

正真正銘の没モンスターとしては、魔晄キャノンに出ると同じく解体新書に記載された「魔法吸収マテリア」というモンスターがおり、こちらはデータのみの存在であり実際に会う事は叶わない。
(宝条かプラウド・クラッドあたりのお供として出す予定だったのだろうか?)
プレイヤーの中には、発売当時から実際に遭遇したことがあるという人もちらほら存在していたが、なにせ出現マップが限られ過ぎている事からガセネタ扱いされる事も多かったようだ。




出現範囲の狭さ、出現率の低さ、期間限定の三重苦で、PS版では意識しなきゃ絶対出会えないレベルのモンスターであったが、
Windowsダウンロード版ではエンカウントテーブルの都合上、出現するマップでセーブ→ロードしてウロウロしてれば出会えるようになったらしく、目撃できるケースは増えた。
しかしそれでも動画投稿サイトでもその姿を捉えた動画は殆どない。*5
裏を返せばそれまではこの項目の作成者のように存在を疑問視する人や、全く知らなかったという人は多かったようである。





バグかも知れない。フラグミスかも知れない。しかしその実態はトンベリよりはマシかもしれなかった、そんな超レアモンスター。
だが、FF3に出てくる三色ドラゴンのようにとんでもないアイテムを落としていくわけでもない、レアなだけのモンスター。
存在そのものが、一種のロマンのようなものである。

お暇な方、他の人が体験した事の無い体験をしてみたい方。
その気があるなら、あっと言う間に通り過ぎがちな竜巻の迷宮で、しらみつぶしの旅をしてみてはいかがだろうか?










追記・修正…特に実際に目撃した方の追記修正、歓迎致します。

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最終更新:2025年10月27日 12:15

*1 というか編集前のこの項目でも長い間実在が疑問視されていたレベルである。

*2 同様のモンスターとして、「古の森」に出現すると攻略本などで情報が掲載されていたが、解析により古の森でのエンカウントテーブルが存在せず闘技場限定モンスターになっているオチューが存在する

*3 なお特定のモンスターからしかもらえず、期間限定アイテムには『バジリスクの爪』がある、こちらは2パターンの入手方法があるが一つ目はコンドルフォートの初参戦・もしくはパーティメンバーのレベルが平均19以下の時の防衛失敗時に戦闘するCMDグランドホーンの一番レベルが低い個体のドロップ品だが、基本上位個体の確定ドロップか防衛成功報酬のほうが美味しいため狙うのは愚策

*4 もう一つはコスモキャニオンエリアに出現するバジリスクから盗む方法もありこちらは何時でもエンカウントできる…がFF7の盗む確率の特殊な計算式と他にも『金の針』が盗めてそちらの方が優先されるため一番盗める確率が高くても4%、更にレベル78以上になってしまうと計算上絶対に入手できなくなってしまう、更にそもそもバジリスクの出現範囲もそこまで広くなく、普通に進んでいたら遭遇しない方が珍しくない、幸いこちらもコレクター以外にはなくても問題ないアイテムなのが救いである

*5 恐らく遭遇・動く姿はhttps://www.nicovideo.jp/watch/sm33113999の1分50秒以降で確認されたのが初、その後戦闘まで収めたのが複数あるがそれでも数は少ない