■真実
ある日悪い奴らが来て、火をつけて燃えちゃったけどね……
母さんは自分から身を差し出したんだ ボクと姉さんを助けるためにね
奴らは母さんを好きにした後で、ボクに呪いをかけた…ボクの力を封印するためにね
だから!同じお返しをしたくらいじゃゼンゼンたりない!!
正体は主人公一族に呪いをかけた
朱点童子
ご本人。
大江山を根城とする大柄の赤鬼を倒すと、その身体の中からストリップショーをしながら現れる。もちろん
全裸で。
遠く哀しみに満ちた目で己の身の上話をした直後、憎悪に満ちた復讐宣言を行い、復讐劇の本番の幕が開かれたことを告げる。
……ここからが、黄川人の宣言通り俺屍という
ゲームの本番開始である。
■生い立ち
母は女神の片羽ノお業。父は人間。つまり神と人間のハーフである。
神と人間の間に誕生した子供は、稀に両親よりもはるかに高い力を持つことがあり、これこそを
朱点童子
と呼ぶ。
黄川人と彼の姉は、両者ともに
朱点童子
であり、人界と天界の二つを巻き込む大きな火種となった。
二人が生まれた頃の天界は、人と積極的に関わろうとする革新派と、関わりを持たないようにする保守派の勢力に二分していた。
革新派は姉弟を人間界の指導者として祭り上げて大江山に都を築き、保守派は時の帝を利用し姉弟の討伐を目論む。
大江山の焼き討ちにより父と姉が死亡。母は我が子を庇い人間に捕まった後、見世物小屋に売り飛ばされた。
まだ乳呑み児であった黄川人はどうにか逃げ延び、当時は普通の人間だった
九尾吊りお紺に拾われた。拾ってくれた恩から富くじで幸運をもたらすのだが、これがかえって金の業を呼び家庭は崩壊。亭主に金を持ち逃げされ絶望したお紺の手により、黄川人は心中に巻き込まれた。
それでも二人の女神の計らいで生き延び、忘我流水道に流され、そこで隠居生活を送っていた氷ノ皇子に拾われることになる。父親替わりである皇子の人柄のおかげか、黄川人は術を学びながら育つのだが、平穏な日々も永くは続かなかった。
彼の狂気を呼び覚ましたのは、傷ついた身体のまま忘我流水道に流れ着いた女神・
敦賀ノ真名姫を介抱した時のことだった。
人間に生きたまま体を貪り喰われた挙げ句、犬の群れに投げ込まれた果てに、川へ打ち捨てられた真名姫。彼女の過去を知った黄川人は、人間への怒りを思い出し、心の奥底に溜まっていた鬱憤を遂に爆発させた。
半人半神の少年は、復讐の鬼に変貌したのである。
天界は多くの神々の犠牲を払いながらも、黄川人を頑丈なだけが取り柄の赤鬼=鬼朱点の中に封印することに成功。
だが身体を封印してもなお、黄川人は鬼朱点の行動を操ったり、霊体だけで行動できたため、京は相変わらず鬼どもに荒らされていたという次第である。
そして一組の夫婦がこの鬼朱点を討たんと大江山を登ったことで、本編のストーリーに続く。
■戦闘関連
封印を解いた後は黄川人のお家の鍵となる彼の七本の髪の毛を集めることになる。
髪の毛は一本一本が各ダンジョンの最奥部にあるため、ボスを倒してからでなければ入手できない。
さて、「戦闘関連」という項目で髪の毛の話題をしていることからお察しするかもしれないが、髪とは名ばかりでその姿と力は大蛇や龍なのだ。
本体である黄川人との戦いでは最後の八本目である八ツ髪が現れるため、八本の髪の化け物込みで黄川人という
朱点童子
は成立しているのである。
「あの格好の悪い鬼の姿じゃボクの力は半分も出せなかったからね」とは本人談だが、髪一本でも鬼朱点より強いので、この言葉は全く正直な話だと思い知らされる。
ラストバトルでは先述通り、八ツ髪と共に主人公一族に襲い掛かってくる。
本体の放つ雷獅子、八ツ髪の寝太郎がとくに危険。
どちらかを倒すと戦闘終了するので、走竜の薙刀で刈り取れる八ツ髪を狙うのがベター。
ここまで来れた一族なら、それまでのザコ戦で消耗していない限りやられることはないだろう。
これに勝つと「阿朱羅」という名の、見るも経緯もおぞましい第二形態へと移行。
実質イベント戦で楽勝……
だった
。
リメイク版では文字通り鬼のような強化をされており、凄まじい火力で一族をフルボッコにしてくる。
連戦での回復も体力のみになっており、健康度も技力もそのまま。PS版と同じ気持ちでやっていると待っているのは葬式多発案件である。
見事戦闘に打ち勝ち、一族の呪いを払うと――「兄弟」とすら呼んだ一族との戦いで黄川人の怒りや憎しみも払われたのか、赤子の姿に戻り片羽ノお輪に抱かれて昇天した。
リメイク版ではクリア後の交神対象として「朱星ノ皇子」の名で選択可能。姉弟揃って鬼のような奉納点が必要だがな!
そして、姉を一発ブン殴りたいであろう一族に、最後の案内人としての役目を果たすことになる。
「俺屍2」では朱星ノ皇子として登場。同作のプレイヤー一族黄泉返りの案内役として現れ、復讐を煽る。
■関連人物
現天界トップの女神。実姉。つまり彼女が二人目の
朱点童子
。
本作の黒幕とも言える人物であり、自らの抹殺計画を知った黄川人は「こんなえげつないことを思いつくのはあの女だけ」と漏らすほどの暗い感情を煮えたぎらせた。
彼女自身も神々と人との因業の被害者だが、それにしたってやることがえげつなさすぎるので、ある意味では黄川人と同調できるプレイヤーも少なくなかった。
なのでリメイク版でブン殴れるようになった。
弟を殴り飛ばしたくらいで挑むと返り討ちされるが。
ちなみに見た目がそっくりの
イツ花との関係については彼女たちの項目参照。
実母。相翼院のセクシーキックかーちゃん。
ゲームOPで語られている通り、この人が一人の男に恋をしたことから全ては始まった、正に「業」の名にふさわしい天女。
伯母。お業の双子の姉。冒頭で彼女の実子=プレイヤー一族の初代当主を人質にして捕え、以降は化け物を産ませ続けていた。
実際の血縁関係は知っていたはずだが、顔が瓜二つなだけあって実母の面影を重ね、「母さん」呼びするようになった。
大江山から落ち延びた黄川人を拾い育てた、元は人間の女性。
黄川人はお礼にその力でお紺に様々な金運をもたらすが、それがかえって金の業を呼び彼女の周りの人としての幸運が奪われることになってしまった。
絶望したお紺は赤子の黄川人の首を絞めた後、自らも首をくくって死亡。
このことは黄川人の心に相当な傷を植えつけたらしく「勝手に死ぬ母親なんかいらない」と苦言を残している。
育ての親。黄川人のもう一つの名前である
朱点
と名付けたのも彼である。
産みの親は死に、義母は上述通り無理心中と散々な目に逢ってきた黄川人にやっと現れた、まともな保護者。
容姿端麗で天界最強クラスの実力と慈悲深さを兼ね備えた完璧超神。施しの神であり、過去には人々に自らの熱き血肉を与えることで力を分けていた。
赤子の黄川人を保護したまではいいが、乳をねだる彼に男神である皇子はやろうにもやる乳がない。困り果てた彼は乳のかわりに自らの
血
を赤子に与えてやると、飲むわ飲むわ遂には皇子の身体は氷のように冷たくなっていた。
こうして文字通り身を削って育てた黄川人を、我が子として大切に想っており、彼の凶行を止めるでもなく忘我流水道で隠居生活を送っている次第である。
親友。小麦色の肌が艶っぽい人魚のねーちゃん。
最終形態で使う術に「真名姫」があることや、「きっと君たちとは良い友達になれる」と称して一族に紹介するなど、人の欲に翻弄された者同士、交流を経てから気にかけてた模様。
真名姫も最初は黄川人の味方でいるスタンスだったが、最終的には彼を裏切る道=プレイヤー一族の交神相手になることを選んだ。
なお彼女が語る黄川人の性格は「不器用」らしい。
■語録
それと、仲間の健康度にも気を配れよ。疲れってヤツは、月が変わるとドッと出るもんだからね
アハハハ…「忘れてました」じゃ、すまないゼ
君たちがあの鬼にかけられたのは、短命の呪い。でも、暖かい家族がいる
ボクのほうはこの姿のまま永久に死ぬこともできず、ずっと独りぼっち…
不謹慎かもしれないけど、ときどき君たちのことが無性にうらやましくなる
飽きた人形がふたつそろったら、捨てる前に人形同士ぶつけて戦わせて遊ぶのサ
壊す手間が省けるし、自分でやるわけじゃないからさほど心も痛まない
それに飽きたとは言え、かつて愛したオモチャ同士の殺し合いだ。興奮しないわけがない
クククククク…退屈しのぎとしては、最高の見世物サ
ボクたち鬼と君たち人の戦いにはゼンゼン似てないよね?そう思わないかい?
おやぁ…?
ボクの母さんが君たちの知り合いの誰かに似てたかな?
ボクと姉さんの言い分、どっちを信じるかは、君たちの自由だ。
…自由ね。ホント都合のいい言葉だよ