ラース・アレクサンダーソン

登録日:2012/02/13(月) 00:13:10
更新日:2025/10/30 Thu 21:11:38
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逃げ場は無い、諦めろ!



ラース・アレクサンダーソン(LARS ALEXANDERSSON)とは、『鉄拳』シリーズに登場する人物。


プロフィール
格闘スタイル:『表記なし』(6BR)→『空手』(TAG2)→『鉄拳衆特殊部隊格闘術』(7)
国籍:スウェーデン
身長:180cm
体重:85kg
CV:諏訪部順一

各地で三島財閥とG社の戦闘が繰り広げられて行く中、鉄拳衆の将校でありながら、財閥側で大量離反事件を発生させたクーデターの首謀者。
類まれなる身体能力と知性を併せ持ち、気さくな人柄も相まって部下からの人望も厚い。
そんな彼が三島平八の血を引いているという事実は、本人以外誰も知らない。




アーケード版『6』のアッパーバージョン『6 BLOODLINE REBELLION』にて初登場。


平八とスウェーデン人の女性との間に生まれた子で、一八の腹違いの弟、の叔父、仁八の孫に当たる存在。


家庭用『6』のシナリオキャンペーンモードでは主役を務める。
三島の血を引いているが故なのか、逆立った金髪がかなり特徴的。
服装がどこぞの戦隊ヒーローっぽい。
天才てれびくんYOU』に西川貴教氏がラースっぽいカッコして出てたって?それは気のせいだろ。

家庭版『7』のDLCにて追加された「FF15」のノクトとは、釣り仲間の友人である事が判明。
彼にも同年代の友人がいたんだ…

『8』では準主役とも言えるべき活躍でストーリーにて前線を張り、仁の目的達成のために尽力を尽くす。
今まで平八とは血の繋がりだけと言えるぐらいの設定だったが、あるシーンでは平八の血を継ぐものと言えるシーンが存在している。

★性能
設定上では三島の血を引いているが、格闘スタイルが『三島流喧嘩空手』ではない為『風神拳』等は持たない。
が、バランスのよい技構成で、発生が14Fという最速クラスのコンボ始動技である『ボルトライナー』を筆頭に、立ち・しゃがみ状態ともに優秀な確定反撃能力を持つ。

また、ラースの特徴して『サイレント・エントリー(SE)』と『ダイナミック・エントリー(DE)』という各種技から派生できるモーションがある。
どちらも一瞬で間合いを詰め、さらなる追撃ができるが不用意に出すとスキを晒してしまうことになるので、主にコンボの中継で使われる。


★『ゆトリガー』
ラースを代表する技のひとつとして『トリガードスクリュー』という技がある。
高く飛びあがりつつ、ヒットすると左膝の飛び蹴りから右脚の回し蹴りに繋げるという見た目もカッコイイ。

この技は技の出始めに深く沈みこむ為、相手の上段はおろか高めの中段すらスカしてしまう。

その性能からか、追いこまれると『トリガードスクリュー』に頼りがちになるラース使いがおり、それを『ゆとり』と引っ掻けて『ゆトリガー』と呼ばれることがある。

実際のところ、『トリガードスクリュー』はガードされると非常に不利な状況(−21F)になるので多用できる技ではない。
適当にぶっぱしてガードされようものなら浮かされてコンボへご招待…である。


★代表的な固有技
  • アークコンビネーション(1LPLK)
姿勢を低くしながら相手の足元を殴り、間髪入れず左ハイキックを見舞う。
初段がしゃがみステータスを持つので上段をスカしながら出せる上に2段とも連続ヒットする。
また、2段目の後に2入れでしゃがみに移行できるので、立ち途中及びしゃがみ中の技へ連携可能。

  • レギオンターン(LPRK)
左ジャブからの右ローキック。
ガードされると-12Fで反確だが、立ち回りでの削りやダメ押しの一手に有効。

  • インラッシュカレント(6WP)
発生15Fのコンボ始動技。
通称・ラース圧剄。「消えろ!」の声と共に両手を突き出し、ヒットで崩れを誘発する。「遅延!」ではない。
ただし、ガードされると-14Fなので意外と確反が多い。

  • ボルトライナー(64RPLP)
先述の14F発生の2段技。2段目にバウンド効果あり。
確反からコンボに移行できる優秀な技。バウンドが無くなったレボリューションや7でも始動で当てれば従来のバウンドやられを誘発できる。
ただ、TAG2では後述するライナースマッシュの登場でバウンドさせる役目はほとんどそっちに持っていかれた感がある。
コマンド重複部分があるギルバートスマッシュ(4RP)が暴発することもあるし。

  • スマックブレイブ(しゃがみ中3WP)
しゃがみ状態のままで相手の足元を左手で2回払う。
先述のアークコンビネーション同様にしゃがみステータスを持ち、2段とも連続ヒットする。
そのモーションから雑巾がけと呼ばれている。

  • ストームヒール(9RK)
跳び上がりからの右踵落とし。
ジャンプステータスを持ち、ヒットするとコンボに持ち込めるリーチの長い技。
出はやや遅いが、ガードされても-7Fなので確定反撃がない。

  • エルボーコロナ(66WP)
「ハァッ!」の掛け声で繰り出す、突進力のある肘打ち。
カウンターヒットできりもみ叩きつけダウンを誘発し、コンボにいける。
ガードで約10フレ不利だがガードされても間合いが離れるので確反は受けづらい。

  • ノッキング(3RP)
通称・ラースキエン。
コマンド、性能ともにカズヤの『忌怨拳』とほぼ同じだがこちらは確反なし。
7では削除されてしまった。

  • フラッシングドライブ(3RPLP)
7で削除されたノッキングに代わって実装。
2段技で2段目が上段だが、初段が当たれば連続ヒットになる上にノーマルヒットで新システムであるスクリューやられを誘発する。
また、初段に潜り性能があるため、相手が切り返しに上段を出してきたならスカして逆にコンボを叩き込める。

  • ライナースマッシュ(SE中3LP)
『TAG2』からの新技。SEからバウンドさせることが出来る。『ビードショット』~SE移行よるこの技の汎用性が高く、コマンドの簡単さもありコンボでは現在『ボルトライナー』よりこちらが多く使われる。

  • ヴォルカニックライトニング(6RKLPRPLP)
名前がカッコイイ『TAG2』新技。主に壁コンで使用され、1発目掘り起こしで4発全段ヒットし尚且つ4発目が補正切りというとんでもない技。
フルヒットする状況なら6で主流だった壁コン『ウィービングビード(1RPLP)→パワースラッグ(6LP+RK)』よりも簡単。

  • レイジアーツ(5WP)→ゼウス・アンリミテッド(3WP)
『7』にて追加された、レイジ状態と引き換えに発動する必殺技。
ラースの場合は連撃からゼウス前半の構え→掌底を撃ちこむ連続攻撃。
『8』ではモーションが大幅に変わり、往復突進から打ち上げ、真上からゼウスを叩き込んで落雷を引き起こすド派手な技に。
実はこれ、ゲスト参戦した『ナルティメットストーム2』にて使用した必殺技『10連コンボ』が元になっているが、ある程度簡略されながらも非常にカッコイイ仕上がりに仕上がっている。



【TAG2でのラース】
タグの通りラースはTAG2最強候補の一角とされている。
主な理由としては、
  • 使い安い打撃チェンジ対応の技
  • 『ビードショット』の判定が低い為、『ビードショット』〜SE移行〜『ライナースマッシュ』→バウンド誘発という流れが簡単かつ強力
  • タッグアサルト向きの技が多く、どんな相方でも火力アップが望める
  • ラース単体でのコンボの簡単さ
といった点がある。

中でも単体高火力のレオとの組み合わせが多く、「またレオラースか」と言われることも。

アーケードであまり好かれる組み合わせではないが家庭用では、相方に困っている人がいればラースを選んでみては?

★三島家の食卓(?)
そして、本作の彼を語るうえで欠かせないのが家庭用におけるエンディングである。
お祭りゲーたる本作では、ナンバリングタイトルに輪をかけて殆どのキャラがエンディングにてギャグ的な寸劇を演じているのだが、『6』にてストーリー上の実質的な主人公を務めたラースもまた例外ではなく、「敵である三島平八、三島一八、風間仁、接点がないはずの風間準風間飛鳥と共に、家族団欒の如くおでんを囲む夢を見る」というぶっ飛んだエンディングが用意されていた。

+ ネタバレ注意
居間のちゃぶ台にて、おでんの茹で上がりを待つ平八達と、何故かその場に並び座るラース。そこに急ぎ足で現れ、全員に取り皿を配る準。
やがて鍋が湯気を吹き上げ、おでんの完成を告げる。
準が鍋蓋を開けたのち、5人は「いただきます」の一言もなく、目にも止まらぬ速さの直箸で具材を奪い合う何のための取り皿だ
その光景に困惑しつつラースも負けじと箸を伸ばすが、仁の執拗なブロッキングに遭い具材に触れることすらままならない。そんな彼を鼻で笑いつつ、ちくわを瞬時に頬張って矢継ぎ早に次の獲物を狙う一八。
直後、一向の箸の動きにより煮卵が鍋から弾き飛ばされ、宙に舞い上がる。
5人はそれを我が物にせんと順に刺し箸で狙うが、箸先から滑り飛んでしまいなかなか突き刺さらない。
ラースは「これしかない」とばかりに立ち上がって狙い澄まし、煮卵に箸を伸ばす。だが、彼の箸が触れる直前に5人の箸先が交錯し、煮卵は無残に砕かれてしまった*1

やがて5人が具材を攫い終えて満足する中、ただ1人何も口に出来ずに終わったラース。
苦し紛れに鍋に残った1枚の出汁昆布に食らいつこうとするが、それすらも平八に吸い取られてしまい…

目が覚めると、そこは自らが率いる反乱軍の輸送ヘリの中。
昆布にかぶりつく仕草とは知る由もなく、その妙な挙動から「何か悪い夢でも?」と心配する部下に対し、ラースは「最悪な夢を見た」と答える。
憎むべき敵や見知らぬ者と家族のように食事を共にするというだけでも相当な苦痛であるはずなのに、それに加えてあらゆる意味で常人離れした彼らにとっては食卓でさえも「食うか食えぬか」の戦場となりうることを思い知らされ、そんな中に放り込まれて理不尽に完敗を喫したのだから、最悪と形容して当然であろう。
ただ、その夢を見る根本原因となった空腹には抗えず、部下に食料を持っていないか尋ねる有様であった。

ちなみに鉄拳シリーズプロデューサーの原田勝弘氏のTwitter(X)によれば、調理を担当したであろう準は女性キャラの中では料理がかなり下手であることが明かされている。( 参照
ペヤングソース焼そばを作るにしても、先にソースを入れてからお湯を入れ、そのお湯を味噌汁に流用すればエコロジカルかもしれないと想起するという、もはや下手という次元を超越した実にトンデモな調理センスの持ち主なのだとか。( 参照
もっとも、その割にはラース以外のおでんを食べ終えた4名は満足げにしており、平八からは「美味かったな!」という一言すら出ていた。加熱するだけで出来上がる市販品のおでんセットを使っただけだったりして
また、上述の準のペヤング調理法のツイート(ポスト)内で、ラースは鍋料理を嫌っていることも明かされているが、この夢を見たことが関係しているのかは不明。まあ、おでん自体鍋料理に分類されるか微妙なシロモノではあるのだが…。


因みに侍戦隊シンケンジャーで谷千明が使用していたキャラでもあったりする。


追記・修正は、きちんとおでんの具を食べてからお願いします。

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最終更新:2025年10月30日 21:11

*1 結局その煮卵がどう処理されたのかは不明。