登録日:2012/04/16 Mon 11:27:17
更新日:2024/10/28 Mon 20:12:26
所要時間:約 7 分で読めます
何がどうなってんのか全然わかんねーけど、そんなの関係ねーよっ!
【概要】
ニューヨークに住む11歳の少年で、家族と3人暮らしをしている。日系アメリカ人で、愛称は「シュウ」。
「い」の字Tシャツがお気に入りらしく、いつも着用している。また、サンダルを履いている。
ブルックリン101小学校に通っており、同級生のメグとマックとは幼なじみにあたる。通学時はキックボードを使用する。
少年野球チーム「リキリキリッキーズ」に所属している。戦績は負けっぱなしだが、シュウ本人は気にしていない。
明るくお調子者な性格で、可愛い女の子には目がない。
臨時教師として赴任してきたレジェンズマニアのハルカ(美人バージョン)やハーピーのアンナには、真っ先に一目惚れした。
それ故にメグから嫉妬されたり、チョップを受けることも良くある。
ブルックリン大橋とイーストリバーが見える古い時計台が秘密基地で、「風」を感じることができるお気に入りの場所。
……が、実は高所恐怖症で、とても高い所に上がると大泣きする。
独自のネーミングセンスを持ち、相手をあだ名で呼ぶことが多い。その為シュウから本名で呼ばれるキャラは少ない。
<主な一例>
シロン:ねずっちょ、でかっちょ、天駆けるミスターねずみ男
ディーノ:キザ山キザ夫
BB:おばっちょ
ランシーン:わるっちょ→いいっちょ
基本的におふざけ要員だが、その天真爛漫な性格によって救われた人物も多い。
【作中での活躍】
野球の試合を終えたある日、DWCに勤務する父親のサスケから、話題のおもちゃ「タリスポッド」を貰う。
だがその翌日からBBたちに狙われるようになり、追い詰められた末に偶然、ウインドラゴンのシロンをリボーンする。
この事件がきっかけで風のサーガに選ばれ、『レジェンズ』の物語は始まった。
サーガに選ばれたとはいえ、シュウにその自覚は全くと言っていい程なく、ねずっちょ状態のシロンの扱いもぞんざい。
宝物の野球カードを取り戻す為にタリスポッドを手放そうとしたことがあり、シロンも「何でこいつがサーガなんだ?」と思っていた模様。
だが、感情が高ぶると周りに風を起こし、低空だが飛ぶこともできる。この力にはランシーンも一目置いていた。
家族想いな性格でもあり、とにかくシロンのことを家族に隠そうと必死になっていた。
家族をBBたちとのゴタゴタに巻き込みたくない一心から、シロンに向かって「お前、もうウチ来んなよ……」と言い放ったこともある。
その後のガリオン覚醒やエレメンタルレギオンの件もあり、シロンは一度自分の元から離れてしまう。だが花火大会の日にはシロンの元へ駆け付け、そのピンチを救った。
なぜ駆け付けたのかというと、「一緒に花火を見る為」。何だかんだでシュウらしい。
シロンからは一貫として「風のサーガ」と呼ばれているが、シュウ本人はその呼び名があまり好きではない。
なのでいつも「シュウって呼んでみ?」と呼びかけるが、「呼ばねーよ」と返されてしまう。
四大レジェンズが集結してからは『レジェンズクラブ』を設立。自らは部長となってクラブを取り仕切ったりテーマソングを作ったりした。
以下、終盤ネタバレにつき注意!
CEOによるジャバウォック復活を止めるため、闇のレジェンズたちと戦うシュウ。
だが、CEOの部下の黒水晶が彼に迫る。
その時、母親のヨウコがシュウを庇い、黒水晶に寄生されてしまう。
ヨウコを部屋に運ぶシュウだったが、何もすることができず……彼女は黒水晶に取り込まれてしまった。
家族を、自分たちの戦いに巻き込んでしまった。
家族を、守れなかった。
その事実にシュウは絶望に打ちひしがれる。
シュウが涙する光景を見た傷だらけのシロンもまた、涙と共に咆哮した……
その咆哮はレジェンズウォー開戦を告げる風となり、レジェンズたちは自我を剥奪され野生化していく。
こうして終焉へのカウントダウンは始まった。
しかし、かつて心を通わせたアンナの必死の説得を受け、シュウは再び立ち上がる。
サーガの力を発動させ、シロンとランシーンをあるべき真の姿───カネルドウインドラゴンに戻すと、アンナにヨウコのことを託し、DWCに軟禁されたメグたちの救出に向かった。
その後、仲間たちの救出には成功したものの……
カネルドウインドラゴンの正体はレジェンズウォーを司り文明を滅ぼす存在であり、シロンとしての心を失っていた。しかもカムバックさえもできない。
変わり果てた相棒の姿を見てショックを受けるシュウ。それでも、
「ねずっちょが、好きだ──────っ!」
その叫びに呼応するように、シロンの胸元の金具が剥がれ落ちる。
シロンは落ちた金具を気にしていたが、結局ジャバウォックの挑発に乗り、金具は捨てられてしまった。
その後シュウたちはレジェンズウォーの舞台である異世界レジェンズ・キングダムに飛ばされ、サーガのパートナーレジェンズたちも四大竜王復活により戦う運命に飲まれていった。
絶望的状況の中、シュウはそこで出会った光のレジェンズたちの導きで、捨てられた金具を発見。
その正体は、ねずっちょ───シロンの心そのものだ。
ねずっちょを抱え、相棒の元へと走り出すシュウ。一度はレジェンズ同士の殺し合いに怯えてしまうが、そこに現れたのは……
「母さんはただ、シュウを守りたかっただけ───」
「母さんは大丈夫。シュウ、止まっちゃダメよ?」
ヨウコの幻に励まされたシュウはついにシロンの元にたどり着き、光のレジェンズの手により心はあるべき所に戻された。
「……風の、サーガ?」
心なき金色に染まっていた瞳が元の青に戻り、カネルド本来の人格は消滅。ようやくシロンが本当の意味で戻ってきたのだった。
が、もはやレジェンズウォーを止める手段はなく、シロンはガリオンの説得もあって再び戦う決意をしてしまう。
「そりゃダメだ!絶対ダメだ!戦うなんて、絶対ダメなの!勝ったって、いいことなんか一個もないだろ!」
シュウの叫びも空しくシロンが運命に従おうとした時……巨大な手がシロンを連れ去った!
光のレジェンズの世界に連れてこられたシロンは、彼らから今まで何度もレジェンズウォーを起こしてきたことを貶されつつも、シュウの活躍で新たな可能性が生まれたことを教えられる。
そして彼らの力を借りて、6マス分、すなわちレジェンズウォー開戦前の時間にまで戻っていくのだった。
実は、預言書『らせんの書』に記載された「吹き抜ける風」はシュウのことを指す。
対となる「渦巻く風」はカネルドウインドラゴン(シロンとランシーン)のこと。
「渦巻く風と吹き抜ける風。対をなす二つの風がぶつかりし後、真に一つの風が生まれる───」
つまり、シロンの心を届けることに成功したあの瞬間、彼らは「真に一つの風(運命を変える力)」として認められたのだ。
6マス戻った世界で、シュウは仲間たちと共に、光の竜王こと光のエレメンタルレギオンをリボーン。
シュウは
「光の戦士」としてジャバウォックの体内に突入。
共に突入したハルカは、生贄として心臓に取り込まれていた自身の母親・ラドを必死に救おうとするが、それと引き換えに囚われてしまった。
すると、カネルド化していたシロンからランシーンが分離。
シュウたちはランシーンを警戒するが、ランシーンにはもう彼らと争う意思はなく、逆に自身を身代わりとして取り込ませる。
その途端に、ジャバウォックはもがき苦しみだした!
人間の負の感情を糧にするジャバウォックがレジェンズであるランシーンを取り込んだことで、激しい拒絶反応を起こしたのだ。
追い討ちとばかりに、外ではハルカの行動がきっかけで本来の優しい心を取り戻したCEOのユルがメグたちに支えられながら、ジャバウォックのカムバックを始めていた。
膨大なエネルギーがタリスポッドに吸い取られていき、内部崩壊が進んでいく。
「ようやく分かったのですよ……私はこのために生まれてきたのだと」
ランシーンは
覚悟を決めていたが、彼のサーガでもあったシュウはそれをやめさせようと必死に説得を試みる。
「これ、ほら、お前のネッカチーフ!やるよ!」
「扇風機委員」という、
偶然にしては出来すぎな立場に勝手に任命し、レジェンズクラブ部員の証としてヒョウ柄のネッカチーフもプレゼントしようとした。
一瞬満足げな表情を見せるランシーンだったが……それでもその意思は固く、二人に語りかける。
「こいつが私に取り憑いたということは、どういうことだか分かるかシロン……?私たちが『心を持った』ということですよ。その頭の悪い少年のおかげでね……」
「あぁ、良い気分だ。心を持つということは……」
『らせんの書』には、このような一節があった。
「カネルドウインドラゴン、その心は黒き翼を包み込み、その翼は世界を変える───」
シュウがカネルド化したシロンに心を届けた行動は、ランシーンにも良い影響を与えていたのだ。
そして今まさに、ランシーンは運命を打ち破ろうとしている……
シロンはランシーンの行動を受け入れると、一行を連れて脱出。
この時初めて飛行帽のゴーグルを降ろしているが、おそらく、やっと和解できたもう一人の自分が犠牲になっていく姿に涙していたのだろう……
このままランシーンはジャバウォックの主導権を奪い宇宙に追放、そのまま道連れに消滅させた。
こうして、レジェンズウォーを初めて阻止するという偉業が成し遂げられた。
世界には青空が戻り、野生化したレジェンズや黒水晶に寄生されたレジェンズたちは自我を取り戻した。
ヨウコも黒水晶から解放、再会を果たすことができた。
しかし。
運命を変えた代償は、あまりにも大きすぎた。
戦わない道を選んだレジェンズたちは消滅し、地球に還る運命にある。
それと同時に、レジェンズと関わった者の記憶も消えてしまうのだ。
アンナの消滅を茫然と見届けたシュウは、消えゆくシロンに向かって「名前を呼んでから行け」と言う。
いつも通りの漫才のようなやり取りをしたシロンは、青空へと飛び去って行った。
―――シュウの名前を呼びながら。
あ、な、何なんだよオメー。ちゃんと言えんじゃねーかよ!バッカだなーオメー。まったくもー、照れ屋チンなんだからよ!このでかっちょモ…
バカかよ…。何もう消えてんの?オレが…呼び返してないじゃん…?
ねずっちょ…、副部長…、でかっちょ…、天駆けるミスターねずみ男ぉ……
…し…、シロン…っ…、シロ――――――――――ン!!!!
それから時は流れ―――いつもの野球の試合の帰り道、シュウは1匹のハムスター(?)とすれ違う。
そう、それこそが……
【余談あれこれ】
- 劇中では(キャラソン以外)よく変な歌を歌う。その為持ち歌も他のキャラより多め。
◇レジェンズクラブの歌
「ず〜じぇれぇ〜♪」から始まるクラブのテーマソング。
演歌調で、何気にメンバーの名前の頭文字が入っている。
グリードーのコマンド覚醒の鍵となり、好評だった為か後にリクエストコーナーで再び流された。
元ネタはセクシーコマンドー部の歌。ってことはシュウはマサルさんの後継者…?
◇レジェンズクラブ応援歌
「ま〜た変なのが始まったよ…」(byシロン)
その名の通り、クラブの応援歌。相変わらずカオスな歌詞となっており、シロンとG.W.ニコルの面々も突っ込んでいる。
DWCに突入する時にも歌っていた。
◇ずんだらめの歌
「お〜れが作ったずんだらめ〜のう〜た〜♪」。
実は『十兵衛ちゃん』のバンカラトリオの歌が元ネタ。
◇風の街でオマエとオイラ
キャラクターソング。ねずっちょのコーラス(合いの手)入りで、ある意味デュエット。。
最終回後に聴くと涙腺崩壊兵器と化す。
- フルネームは『今、そこにいる僕』の主人公・松谷修造から。
中の人も愛称も同じであることから、大地丙太郎監督のセルフパロディと思われる。
- GBAのゲーム『甦る試練の島』『サインオブネクロム』ではサブキャラとして登場。
前者ではレジェンズパークで主人公と出会い、トーナメント戦では戦うことになる。
後者では異世界に飛ばされてシロンとはぐれたり、BBそっくりのセイレーンにより熱を出して寝込んだりと大変な目に遭う。
でかっちょー!この項目の追記・修正よろしくなーっ!
- あの最終回を見て、「記憶は消えても絆は消えない」と思ったのは私だけ?英語サブタイもそれっぽいし… -- 名無しさん (2013-10-11 22:55:22)
- 歴代のサーガでもシュウは異例中の異例なんだろうな。もはや異物レベルで。だからこそレジェンズ達を運命や過去の呪縛から開放できた。 -- 名無しさん (2020-11-20 13:08:37)
最終更新:2024年10月28日 20:12