今、そこにいる僕

登録日:2011/12/10 Sat 08:50:14
更新日:2020/12/16 Wed 17:51:24
所要時間:約 30 分で読めます





今、そこにいる僕

―Now and Then,Here and There―

こんなにももろく こんなにもはかない
百億年の年月だから……
哀しいほどに 愛しい


概要

1999年からに2000年にかけてWOWOW系列で放送されたアニメ。全13話。
監督は『おじゃる丸』『十兵衛ちゃん』シリーズでおなじみの大地丙太郎だが、いつものギャグは皆無でシリアス一本で進む。
そして何より 陰惨 吐き気を催す邪悪永久に続くメランコリー そして最終的には誰も報われない*1
「戦争」をテーマに、少年兵と現実的な戦争局面におけるあまりにも陰鬱な展開やショッキングな描写から、賛否が分かれている。
ポケモンの裏番組だったという事もあってか一般的な知名度は低いが、海外では大地丙太郎監督の代表作という評価を受けているらしく、海外評価は高い。

装甲騎兵ボトムズ』シリーズの高橋良輔や、庵野秀明の主力スタッフである摩砂雪、平松禎史など、ガイナックスの有名クリエイターの面々が参加している。
実際かなり豪華で見応えがある……もっともその描写力・演出力で陰鬱なトラウマを描いているのだからメンタルへの破壊力はお察し。


【ストーリー】

昭和時代の後期頃の日本に住むごく普通の中学生・シュウはある日、謎の美少女ララ・ルゥと出会ったことで、彼女を助けようとして突如未来の地球に飛ばされてしまう。
シュウは独裁国家「ヘリウッド」の少年兵に囚われ、水が貴重となった世界でのララ・ルゥを巡る過酷な戦争の現実を見る…。


【世界観】

第一話の古臭いテレビと冷蔵庫、街並み、廃工場から見えるディーゼル列車と電車などから、シュウの住んでいたのは昭和後期の田舎の港町。
約50億年先の未来の世界では人の名前などは中東を思わせるが、日本語が通じる。また、アメリカ人であるはずのサラとも日本語で会話していた。
世界観に関する設定や解説などを大幅に簡略化しており、荒廃し切った大地、異常発達した動植物、軍事などの一部目的に特化したハイテクノロジーなどがある。
「バウンドルーム(転送室)」という特殊な制御室を用いて、一定の空間を丸ごと別の時間軸へ転送する事ができる。
『未来少年コナン』や『風の谷のナウシカ』のような世界と、アフリカの内戦によって生み出された少年兵士を参考にして作られたリアルな戦争が特徴。
また、月や太陽が現代と比べると非常に近いのか、かなり大きく描写されていて、地表のほとんどは砂漠となっていた。
後半で明らかになる事だが、この世界はもう間もなく滅びるであろう事が示唆されている。*2


【キャラクター】


  • シュウ(松谷修造)
CV:岡村明美
現代(昭和日本)に住む中学生の少年。いい加減で明るく楽天的な性格。松岡修造ではない。
失敗してもその場しのぎに適当な事を言って誤魔化したり、その場その場の勢いだけで行動しており、深く考えないし空気も読めない。
ただし単なるお調子者というわけではなく、芯の内に強い正義感と男気を秘めた不器用な熱血漢でもある。折れないガッツだけは人一倍。
剣道を習っており、本編でもその腕前(?)が発揮される。剣道の試合に勝って好きだった子に告白するつもりだった。(恐らく小田の彼女)
しかし追われていたララ・ルゥと出会ったことで彼女を助けようとし巻き込まれ、転送装置によりヘリウッドに連れて来られてしまう。
どんな苦境や困難な目に遭っても挫けず己の信念に従って行動するが、そのせいで周囲をトラブルに巻き込むためイラつく視聴者も少なくない。
また特に彼が強いという事はなく、ただがむしゃらに立ち向かっていくだけでほとんどの場合は逆にボコボコにされる方が多い。
ただし打たれ強さと体力は有り余っており、高い所から落ちてもすぐ起き上がったり、高い外壁をよじ登ったりしている。
尚、なぜ彼があそこまでして初対面のララ・ルゥを助けたかったのかは詳しく語られていない。*3
現代でララ・ルゥを助ける為に瓦礫の中から咄嗟に拾い上げた木の棒をずっと持っており、戦う際はこれを使ったごり押し剣道で立ち向かう。
彼のフルネーム及び愛称は、某風のサーガ同姓同名。ついでに担当声優も同じだったりする。

  • ララ・ルゥ
CV:名塚佳織
シュウが廃工場の煙突の上で出会った謎の少女。薄い水色のロングヘアーと、普通の人間とは違う独特な目が特徴。
ハムドに捕獲された50億年後の地球からバウンド装置を利用して逃げてきたところ、冒頭の現代に辿り着いた。
恰好はクリーム色のニットワンピースとレギンスにブーツと、50億年後の地球の物とはやや異質な服装。
普段は寡黙に徹していてほぼ喋らず、物事に関しての反応自体が乏しい。朝日は嫌いで夕陽を見ることが好き。
人間に対して冷めた目で見るところがあり、命懸けで助けてくれたシュウに対しても非常に淡泊だった。
(彼女がシュウに「助けて」と呟いたからわざわざ助けに来たのに、不思議そうに理解できないでいた)
シュウと出会ったこと、命懸けで助けようとしてくれるシュウのおかげで少しずつ心を開いていくが…。

  • アベリア
CV:安原麗子
紫がかったボブカットのクールビューティーな女軍人。現代の地球にバウンド装置で逃げてきたララ・ルゥを捕らえる為に追ってきた。
彼女が操る龍のようなマシンには、転移した先からバウンドルームに戻る事が可能な装置が積み込まれている。*6
ヘリウッド実働部隊の総司令官的存在で、ハムドの側近であり軍のトップ。そしてハムド様一筋の忠実なしもべ。
そんな彼女でさえ、ハムドの狂乱には戸惑いを隠せない。設定ではハムドの愛人らしいが、作中では特にそういった描写は出ない。
また軍部の中で唯一の女性であり、基本的にヘリウッドでは捕えられた者を除いて彼女以外に女性の姿はない。
中の人が歌うEDは神。龍型マシンで過去の地球から水持って帰れば良かったのではとかツッコんではいけない


  • サラ(サラ・リングワルト)
CV:仲尾あづさ
本作最大の被害者。シュウが放り込まれた牢獄に先に捕らえられていた美少女。もう一人のヒロイン。
現代のアメリカに住んでいたが、父親を迎えに行く途中で現代に飛んできたアベリアと遭遇。
ララ・ルゥに良く似ていたため(しかもそっくりのペンダントも着けていた)人違いでヘリウッドに連れて来られてしまい、牢獄に監禁されてしまった。
人違いと判明した後は帰れると思いきや、某ロゼのような酷い目に遭わされてしまう。
彼女に限らずヘリウッドにはアベリア以外に女性の姿は見られず、捕まって優秀な兵士の子(少年兵)を産むための慰安婦 兼 産婦にされている。*7
全てはララ・ルゥが現代に逃げて来たせいで受けたとばっちりであり、彼女の事を殺してやりたいほど恨んでいる。
また、初期はララ・ルゥそっくりのロングヘアーだったが、脱走した際に髪を断髪してショートカットにした。後にPTSD症状を患うようになる。


  • ナブカ
CV:今井由香
ヘリウッドの少年兵の一人。部隊の中では一番強いらしくリーダー格を務める。もう一人の主人公とも言える存在。
飛ばされてきたシュウを敵国の侵入者と誤解して追い詰めるも、揉み合った際に高所から転落しそうになったところでシュウに命を助けられる。
この件で彼に借りを作ったこともあって、シュウが自分達の隊に編入された際には仕方なく彼のお守りを買って出た。
だが現代日本の価値観で動くシュウに対し命令違反のせいで隊の責任として巻き込まれたくないがゆえ、何度も対立することになる。
しかしその度に良心の呵責に苛まれ、「自分達の方がおかしいのではないか」という思いに駆られていく。
他の少年兵達よりも良心や良識が残っている描写が多く、ララを乱暴に扱う事を止めたり、人殺しに平然としていられない様子が見て取れる。
君主ハムドの「戦争が終わったら故郷に帰す」という約束を信じ、命令に仕方なく従っている為、徴兵の際も『死ぬよりはマシ』と言い聞かせている。


  • ブゥ
CV:小西寛子
ヘリウッドの少年兵の一人で、ナブカを慕っている10歳にも満たないであろう男児。
数少ないシュウの理解者であり、兵士として当たり前の事をちゃんと理解しているが常に葛藤している。
まだ人を撃った事がないのか、シュウに銃口を向けた際はシュウよりビビッて緊張していた。

  • タブール
CV:陶山章夫
ヘリウッドの少年兵の一人。ナブカとは同郷でナブカ曰く気のいい奴だったらしいが、現在は不仲。
「力こそ正義」というハムドの思想に影響され、事あるごとにナブカと対立するようになる。
シュウの事も快く思ってはおらず、ペンダント探しをさせられた腹いせにリンチしたりした。
故郷の村がどうなったのか知っており、今はヘリウッドで成り上がる野望を抱いている。

  • ハムド
CV:石井康嗣
ヘリウッドの狂王。そして本作最大のキチ○イ。発狂して顔芸する坊ちゃん刈りで気持ちの悪いオッサン。
懐疑心の塊であり自分が世界を征服する事が絶対の正義と信じて疑わず、自分以外はゴミ同然と考え己の権威のためには手段を選ばない独裁者。
かつて『聖戦』と称しヘリウッドで他国を侵略して周っていたが、燃料に必要な水が無くなって立ち往生し、その隙に自国の領地を取り返した隣国を『侵略者』と呼んでいる。
統治(侵略)した国の文献からララ・ルゥの存在を知り、水を操る力を欲して、そのために彼女を口説き落とそうとする様は変態の極み。
冷酷冷徹で残忍、憂さ晴らしに猫を殺したり自分の為に最前線で戦っている兵士ごと砲撃で吹き飛ばす事に何の感慨も抱かない。
自身の意図に背く事があれば敵味方関係なく人民の虐殺を繰り返し、その責任も全て部下のアベリアに擦り付ける。
躁鬱病を患っており、極度の興奮状態で過度な暴力を振るっては、直後に人が変わったように冷静さを取り戻したりする。
アベリアにはDV夫のような理不尽な暴力と甘言で接しながら、半ば幼児退行のような振る舞いも見せる。
実は軍人としては標準以上の能力を有しているらしく、特に戦略や軍隊戦術についての手腕を見せている…が、私情を優先する事が多い。
命を狙われている事もあり、世界中の人間が自分の命を狙っていると思い込み、制圧しなければ安心できないという極めて危ない思想の持主。
もっとも彼が本当に世界征服に成功したとしても、太陽が寿命を迎え地球が間もなく滅びる事は避けられないのだが。


  • カザム
CV:松山鷹志
ヘリウッドの兵士。レイプされて憔悴していたサラを気に掛けていたが、後に他の兵士同様サラに夜の相手をさせた一人。
だが他の兵士と違い、純粋に彼女を恋い慕っている様子がある。後に密偵としてザリ・バースに潜り込んだ。

  • シス
CV:松本梨香
本作唯一の良心。ザリ・バースに住む肝っ玉母ちゃん。非常に太ましい。
親を失った孤児の面倒をみながら、過激な反ヘリウッド派の住民達を説得し続けている。
それは頑なな対決姿勢で無用な敵意を買って村を危険に晒したくないこと、恨みと復讐の連鎖を断ち切りたいがため。
逃げてきたシュウやサラを匿ってくれる懐の広い人物であり、ララの正体を知った後でも受け入れてくれた。
しかしその姿勢故に強攻過激派のエランバからは目の敵にされている。

  • エランバ
CV:山本密
ザリ・バースの住人で反ヘリウッド過激派のリーダー格の男。エラがはっている。暗殺者を送り込んだ首謀者。
かつてヘリウッドに両親を家ごと焼き殺され、さらわれた病弱な妹は途中で邪魔になったのか捨てられて獣に喰い殺された。
その過去からヘリウッドとハムドを人一倍憎んでおり、その憎悪は協力しない者にも向けるようになっていく。
医者からはその様を見て「ハムドと同じだ」と言われて激昂していた。

  • スーン
CV:齋藤彩夏
ザリ・バースに住む少女で、シュウ達が村で最初に話をした相手。
母親がヘリウッドにさらわれ、父親はハムドを暗殺して取り返そうとして出て行ったまま消息不明。
父親が暗殺任務に赴く前にシスに預けた。ナブカが射殺した若い方の暗殺者の娘。
ララ・ルゥが身元を誤魔化す為に名乗った「ラーラ」という偽名で呼び、彼女を慕っている。




以下、ストーリーのネタバレ






ララ・ルゥと共に遥か未来の地球にやってきたシュウは、彼女を助けようとするが失敗し、彼女のペンダントを握りしめたままダストシュートに落下してしまう。
一方、ララ・ルゥを捕らえたヘリウッドの狂王・ハムドは肝心のペンダントがない事に激昂し、シュウを探し出して捕らえ拷問を繰り返す。
しかしシュウはナブカと揉み合いになった際にペンダントを落として失くしており、何も知らないため拷問が終わることはなかった。
そんな中、シュウは放り込まれた牢獄で、ララ・ルゥと間違えて捕らえられていた少女・サラと出会い、サラを元気づけて必ず帰れると励ました。
しかしそんな希望も虚しく、シュウは塔の外に吊るされ、サラは醜悪な兵士にレイプされた。そこへ敵国の地上戦艦が現れ、ヘリウッドを砲撃。
ナブカ達も前線に送り込まれるが戦況は劣勢、ハムドは最前線で食い止めている兵士ごと微粒量子砲で敵戦艦をその一帯を巻き込んで吹き飛ばした。

シュウは減った兵士の代わりに少年兵部隊に編入され、ハムドは失くしたペンダントを探し出す為に兵達にヘリウッドを大捜索させるが見つからなかった。
そこへハムドを暗殺しようとする暗殺者が侵入、ハムドを追い詰めるが反撃に遭い一人は死亡、一人は逃走したが、少年兵達に見つかりナブカに射殺された。

ハムドは怯え、暗殺者の進入を許したのかアベリアを叱責。アベリアはペンダントの捜索に全軍を投じ、且つ先日の戦いで兵士が足りないと話した。
それを聞いたハムドは遠征軍を出立させて近隣の村を襲わせ、子供を少年兵に、男は兵隊に、女は慰安婦にさらい、従わない者は射殺させる。
シュウはその様子を黙って見ていられず、兵士を突き飛ばして子供達を逃そうとするが、足を撃たれて倒れ、軍法会議に掛けられることとなる。
さらった人々に「戦争が終われば帰してやる」と隊長は言うが、帰還途中で村に仕掛けた爆弾を起爆。
重傷者や老人など残っていた役に立ちそうにない人々諸共、村を消滅させたのだった。

一方、兵士の子供を産ませる為にレイプされていたサラは、相手の男を殺して変装し、手薄になっていた事もあって何とかヘリウッドを脱出。
服を脱ぎ棄て髪を切り落とすと、大声を上げながら下着姿の身一つで無謀にも砂漠に走り去った。
シュウはゴミ溜めの中に落とされ、処刑を待つだけの身となる。心が折れたシュウだったが、水が滴り落ちてきた事で失くしたペンダントを発見する。
更には何者かが転送時に持っていた棒と元の衣服を放り込んでくれた*8おかげで、俄然やる気を取り戻すと外壁をよじ登りヘリウッドの頂上へ向かう。
ヘリウッド頂上からララ・ルゥを見つけるや、シュウは天井ガラスを棒で叩き割ってララ・ルゥとようやく再会。
シュウが持ってきたペンダントを見つけたハムドは興奮し、奪う為にアベリアにシュウを撃ち殺すよう命じる。
しかしシュウが怪我をした事でララ・ルゥは怒りの感情を露わにし、ペンダントの力でヘリウッド内部を水没させ、その勢いで逃れた。
待ち焦がれた水にはしゃぐハムドは、ララ・ルゥを取り戻すようアベリアに命じ、少年兵達も総動員で捜索し始める。
洞窟の中で隠れていたシュウはナブカに発見されてしまい、彼に一緒に逃げようと提案するも断られるが、一度助けられた借りを返す形でナブカは見逃した。
一方、サラは砂漠の中で行き倒れているところを謎の人影に助けられ保護される。

ヘリウッドから盗んだバイクに乗って砂漠を横断しようとするシュウとララだったが、休めそうな岩場の地形でアリ地獄のような化け物に襲われてしまう。
何とか先に殺されたのであろう死体が持っていた荷物から手榴弾らしき物を発見し、偶然が重なってなんとか怪物を退治したが、バイクは壊れてしまった。*9
2人は砂漠をあてもなく彷徨っていると、渓谷の合間に素朴な村があるのを発見する。村の名はザリ・バース。ハムドを襲った暗殺者が言っていた村だった。
村の中で言い合っていたシスというおばさんと出会い、彼女の世話になることになったが、彼女が面倒を見ている子供の一人・スーンがナブカが撃ち殺した暗殺者の娘と気付いてしまう。
更にはヘリウッドの内部を知っているであろう事から、シュウは村の過激派・エランバに目を付けられ、シスに助けられたサラに再会するも、彼女の身に起こった事も知ってしまう。
突然倒れたサラを医者に診せたところ妊娠が発覚、サラは子供をおろそうと鍾乳洞の水源の冷水で冷やして堕胎を試みる*10が、彼女を追ってきたシュウに止められた。
諦めず落ちていた大きな石で自分の腹を殴るサラ。シュウは自分の手でサラの腹をかばうが、彼女は構わず石を打ち突ける。
かつて何の根拠もなく「大丈夫」と言ったシュウをウソ吐きと言って、サラは泣きながら立ち去った。シュウはララと村を出ていこうと考える。

一方、ララが出した大量の水が燃料となりヘリウッドは遂に起動。空中要塞となり侵攻を開始する。ハムドは最初の目標に、自分を暗殺しようとしたザリ・バースに狙いを定めた。
そして村に脱走兵のフリをして潜入した密偵・カザムが、ハムドが狂ってヘリウッドはもうダメというウソの情報を流し、ハムドには村の位置を密告する。
更にカザムはララ・ルゥがいる事に気付いて、その正体をバラしてヘリウッドとの交渉に使えるとエランバをそそのかした。
エランバの凶行を恐れたシスは、スーンに案内させてシュウとララを鍾乳洞の隠れ場に向かわせ、子供達を物置に避難させる。
しかしサラに気付いたカザムが、村が壊滅させられるからその前に一緒に逃げようと持ち掛けた事で、サラは村の皆を避難させようとシスの元へと急いだ。
だがシスに話をしていたところへエランバが現れ、突然シスの足を撃って広場に吊るし上げると、ララ・ルゥの正体を暴露し、シスを裏切り者と称し村の者達を扇動。
サラをあえて泳がせてララ・ルゥのもとへ向かわせ、部下の者に後を追わせたエランバは、シスの止血をしようとした医者を撃ち殺した。
一方、昨晩の手の怪我で棒を握ることもできず、エランバの仲間に追い詰められるシュウ。
ペンダントの力でエランバの手の者を濁流で退けるも、シスを人質に取られてララがエランバに捕らえられる。
だがその時、村の上空に機動要塞ヘリウッドが現れ、ザリ・バースの村を蹂躙。エランバはララを使った人質交渉で殺戮を止めようとする。
しかしアベリアは「殺せばヘリウッドへの対抗手段を失うだけだ」と冷酷に言い放つ。
交渉にならない事を知ったエランバは、破れかぶれでアベリアに銃口を向けるが蜂の巣にされ絶命。
穴の中の住居に逃げ隠れたザリ・バースの人々を、入口から火炎放射器で焼き殺す兵士達。
シュウはシスに言われて物置に隠れさせておいた子供達を保護しに走るが、物置を出たところでナブカとブゥに見つかってしまう。
ナブカは「ここを潰せば村に帰れるんだ!」と言い、ブゥに子供達を撃ち殺させようとするが、ブゥはそれを拒否して銃を捨てる。
しかしナブカは銃口を子供達に向けた。

「お前がいやなら俺が殺す!
 ヘリウッドに潜入してきたやつ、ハムド様の命を狙ったやつ、みんな殺した。何が悪い!
 殺さないと終わらないんだ。どっちかが死ななきゃ戦いは終わらないんだ!
 暗殺者も殺した、敵の兵も殺した、ずっと殺してきた!今さらなんだ!」


その言葉を、銃を持ってシュウを追い掛けてきた、殺された暗殺者の娘・スーンがナブカの背後で聞いていた。

目の前にいるのが父の仇と知り、無言で銃を構えるスーン。引き金を引こうとした瞬間、ブゥがスーンに気付く。

咄嗟にそれを止めようとナブカを庇うようにブゥが間に入り、スーンの凶弾を胸に受け倒れる。

ナブカが倒れるブゥに気付き、スーンが弾の再装填を行う一瞬の隙を突いてスーンの胸を撃つ。

胸から大量出血をしながらピクリとも動かなくなる2人の小さな子供達。

その現実を前にして茫然とするシュウとナブカ。








この項目はなんて不完全なんだ

愚かしく、非能率

醜くさえある!

わたしは哀しい

だが、修正は可能だ

私の追記を!私の追記を!

受け入れさえすれば!!


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最終更新:2020年12月16日 17:51

*1 一応、結果としては独裁者は死んで和解し戦争が終わり、星に水を取り戻して、みんなそれぞれ自分の選択に納得したラストを迎えるが、失ったものの方が多すぎて救われたと言えるのはせいぜい敵の女幹部ぐらいである。

*2 シスに保護されたサラは木を探す任務を請け負っていたが、まだ比較的緑が残っていたザリ・バース周辺でさえ見つからなかった。水が戻っても岩と砂で埋め尽くされており、そもそも太陽系の寿命自体が100億年なので、どう足掻いてもこの世界が滅びを回避する方法はない。

*3 終始やや盲目的とさえ思えるほど彼女を助ける事に固執しており、命の危機と言える状況でさえ彼女の心配をしている。

*4 初めは感謝したりするが、次第に出すのが当たり前になっていき、出さないと横暴な態度を取るようになり、挙句の果てに争い、殺し合いすら始めるので出さなくなった。

*5 ラストの展開から見るに、物理現象の理から外れた存在と考えられる。

*6 ハムドの「アベリアのバウンドシステム」という発言や、墜落後のグチャグチャの状態から起動させているところから、恐らくこのシステム自体彼女が完成させたものと思われる。

*7 これは活躍した兵士に褒賞として与えているらしい。尚、当初の設定ではこの時代の人間とサラのような現代人との間では子供はできないとされていた。

*8 尚、これはシュウに同情したブゥが放り込んだもの。

*9 死体は服装から成人男性の軍人っぽいが、持ち物の中には人形などがあり、近くには大型のククリナイフが落ちていた。エランバの妹に関係あるかは不明。

*10 一連の台詞からすると、そのまま入水自殺も考えていた。シュウも自殺すると思って止めている。

*11 最初の剣道の試合から面しか狙わず「小手とか交えながら相手の一手二手先を読むのが剣道」と小田に指摘されていた伏線の回収

*12 このときサラを最初に強姦した男やタブールも物のついでのように濁流に飲まれて溺死。

*13 尚、アベリアは作業後に用済みになったら殺される覚悟であったが、サラは大人達の銃を下ろさせアベリアを受け入れた。