エクリプスモード(ウルトラマンコスモス)

登録日:2012/09/13 Thu 00:15:31
更新日:2024/10/05 Sat 12:20:36
所要時間:約 4 分で読めます






コスモス……今、僕はあなたに光をあげられない……


だけど、それでもあげられるものがあるとしたら……、それは……、皆から貰った優しさと強さ、


そして……勇気



☆概要

エクリプスモードとは、ウルトラマンコスモス変身するモードの一つ。
いわゆる強化形態、パワーアップ形態である。


☆特徴

カオスヘッダーとの戦いに敗れ傷ついたコスモスに、
皆既日食の中で、春野ムサシが勇気の力で再度一体化、生み出した新たなモード。

「勇気」を司る、金環日食をイメージしたモード。
ルナの優しさとコロナの強さを併せ持ち、怪獣の浄化と邪悪の撃破が同時に出来る。
ルナエキストラクトが効かなくなった中盤にて登場して以降、あたかも通常フォームの如く毎回使用されることとなる。

これの登場により、コロナがエクリプスになるための繋ぎのような扱いをされる事が多くなる(サナギマンに例えられる事が多い)、
エクリプスそのものが通常フォーム扱いされるという功罪も生まれた*1
それだけ敵も強いということでもあるが。毎回変身するわけではないが、後半の標準モードである。

カラーリングは設定を踏まえてをメインに、肩に僅かな金色が入ったカラフルなデザインをしている。
もっとも、イメージカラーそのものはであり、光線等のエフェクトもである。
頭部デザインはまたもや変化し、独特なものになった。ルナモードとコロナモードを合わせたと言われている。

また、「ヘェアッ!」「オオォォアッ!」「ハアァァァッ!」等々、変身者のムサシとは思えないとっても迫力のある掛け声をとっても野太い声で叫ぶ
一応、ここまでギャップが激しいのはTVシリーズくらいで、劇場版2作だと中の人が違うのでそこまでのギャップはない(同じボイスのFEシリーズも同様)。

正拳突きを構えにしているが、アクション自体は割かしスタンダード。やっぱり高速移動。
しかし荒ぶる鷹のポーズはしない。

また、微妙に無駄な動きも多い。
跳び蹴りを繰り出す時にわざわざ一回転する、ブーメランのように高速回転、
そのまま突撃するかと思いきや回転を止めてキックする等々。ヘルズキングの攻撃はあの避け方じゃなければ受けなかった説。

極めて強力な形態だがさすがに無制限というわけにはいかず、
変身→ルナ→コロナ→エクリプスという段階を踏まねばチェンジできないため、活動時間は1分が限界。
まあ、その割には、劇場版2では普通にエクリプスに直接変身していたりするが。それと、前半はだいたいカラータイマーが鳴っているすなわちエネルギーが少ない状態でエクリプスモードにチェンジするも、迫力の無双を繰り広げる。

また誕生にムサシが深く関わっているためか、ムサシとコスモスが一体化してないと変身出来ず(劇中描写から、一度変身すればムサシ無しでも維持はできる可能性はある)。
エクリプス登場以降、コスモス単体ではコロナやスペースコロナで戦う。



☆技

上述の通り、技はだいたい金色のエフェクト。

◎コズミューム光線
エクリプスモードの最大の必殺技
ガイアSVのフォトンストリームと同様、構えが独特。

画像出展:「劇場版 ウルトラマンギンガS 決戦! ウルトラ10勇士!!」(2015年3月14日公開)より
@「劇場版 ウルトラマンギンガS」製作委員会/松竹メディア事業部

カオスを切り離すだけでなく、宇宙人の体に回った毒を消したり、怪獣の機械化された部分を治したり*2、通常の破壊光線として使用することも可能。
また、邪悪な者(というかコスモスとムサシが当てたい者)にしか効かないため、盾にされたリドリアスを通り抜けてカオスヘッダーメビュートのみを倒すという芸当も見せた。
ちなみに上述した画像のシーンではアレーナに直接当てる(浴びせる?)ことで、エタルガーによる偽りの記憶の呪縛から解放させた。

現状、ゲーム作品『ウルトラマン Fighting Evolution Rebirth』のネオカオスダークネス*3を除き、当たって効かなかった相手はいない

ただし、製作者側もその強さはわかっていたので、エクリプスモード本体も含めてムサシがとあることができなければ使用できない設定になっていた。
理解した後は使い放題だったがな!

◎エクリプスブレード
三日月型の光の刃を放って攻撃。カオスを切り離したり、雑魚の掃討など、サブウェポンとして活躍。

◎エクリプススパーク
繋ぎ技。衝撃波を放つタイプと、矢じり型の光弾を連射するタイプがある。後者は跳ね返されて自分がダメージを負った。

◎細胞組織改変
正式名称不明。カオスエリガルⅡに使用して、毒ガスを出さない体に作り変えた。
しかしこの行為は「自分達の都合のいいように怪獣を変える」というカオスヘッダーの行為と同様のものであり、カオスヘッダーに糾弾されてしまった。

◎エクリプス・ブローショット
映画『BLUE PLANET』で使用。
全身から発したエネルギーを破壊光線にして上空に発射する技。
見た目はかなり派手だが、戦績はスコーピス一体撃破のみ

◎サスペンドショット
拳から放つ電撃状の光線。機械を止める効果がある。
コスモスVSジャスティス』で宇宙ロケットを狙うグローカーボーンの動きを止めたが、後から登場したジャスティスに無効化されボーンは再起動されてしまった。

◎ダイアモンドクラッシュ
強烈なストレートパンチ。
映画『BLUE PLANET』では、拳に金色のエネルギーを纏って放つ事で、
突進してきたスコーピスの顔面を貫通して爆殺という微妙にグロいことをやらかした。



扱い

初登場時は、補正もあってかかなりの強さを発揮し、以降もコズミューム光線引っ提げて大体の事件を解決して見せた(あくまでも大体)。
最強フォームよろしく、物語の終盤までダメージはおろか、一度も土をつけられることが無かった。
改造ラグストーンとノワール星人の波状攻撃で、エクリプスモード無敵秘話は崩壊、前作先輩のようにはならず。

さらに、来る最終章ではカオスヘッダーが更なる進化を遂げて、エクリプスモードを倒すためにカオスウルトラマンカラミティへ進化した。
カオスウルトラマンカラミティはコスモスをコスモスから奪った能力でエクリプスモードを倒した。

劇場版2と3でも登場。ただし3では前半で退場してしまいその後は出番なし。


☆関連









余談

エクリプスモードのデザインだが、実は賛否両論
純粋にカッコいいと言う者もいれば、派手すぎる、サスペンダー(恐らく肩の金色)のようと言う意見も。
それだけ斬新なデザインであったことがわかる。

ゲームウルトラマン Fighting Evolution』シリーズには『3』と『Rebirth』に参戦。
どちらも高性能に纏まっており、使いこなせば強力。

ただし、『3』では『ふらふらゲージ*4』が自動でたまるデメリットがある
一分間しか活動できない設定をきっちり再現したものと思われる。(なお本作は劇場版3作目がベースのためコロナモードは登場せずルナからエクリプスにチェンジする)
動きが楽しいからと調子に乗っていると相手に必殺技をバンバン撃たれて倒されてしまうので気を付けよう。

『Rebirth』では、『ウルトラモード(いわゆるストーリーモード)』ではラスボス戦までチェンジ出来ない
その分ルナとコロナで活躍出来るし、最終局面でのエクリプスの戦いは燃える
なお、ストーリーのラストには映像作品でやっていないエクリプスからルナへのチェンジがある。

ウルトラマン列伝の特集では劇中未使用だった彼専用テーマ『ECLIPSE』をBGMに華麗に登場。
BGMも相まってそのチートっぷりがさらにかっこよく見える。
それを見てこいつですら苦戦するカオスヘッダーのチートぷりを再認識していたりする人が続出した。

『劇場版ウルトラマンギンガS 決戦!!ウルトラ10勇士』において実に約12年ぶりに再登場したが、コズミューム光線を一発放ちアレーナの洗脳を解き、ギンガビクトリーを庇うだけという最強モードとしては少し物足りない活躍だった。
これはエクリプスモードの撮影用スーツがかなり限界に来ており、派手な動きに耐えられなくなっていたからという大人の事情らしい。
そのため、アクションシーンは基本ルナかコロナで行なっている。

そのリベンジと言うべきか『ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突』プロローグでは「ECLIPSE」を挿入歌に大暴れを果たした。


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最終更新:2024年10月05日 12:20

*1 グッズ展開等でも一時期はルナモード(及びコロナモード)よりエクリプスモードが優遇されるケースも多かった。

*2 改造の拒反応で弱り切っていてすぐに死んだため救うことはできなかったが

*3 この時はメフィラス星人の邪悪な意思によって邪魔されたため効かなかった。

*4 いわゆる必殺技ゲージ。自分のゲージがたまると相手が必殺技を使えるようになる