カオスヘッダー

登録日:2012/03/11 Sun 18:39:03
更新日:2021/07/03 Sat 16:23:46
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コスモス…お前が憎い…


お前を倒す!!



特撮作品『ウルトラマンコスモス』に登場する、TVシリーズ全話を通しての敵。

声:服巻浩司


【概要】

「光のウイルス」とも呼ばれる宇宙から来訪した発光生命体。
見た目は七色に煌めく幻想的な光の粒子。
性質としては群体生物のような存在で、1つの確固とした意思が全てのカオスヘッダーをコントロールしている。

見た目こそ幻想的で美しいが、実際は生物などに憑依してカオス化させ凶暴化と変異を引き起こした後に支配する能力*1を持つ悪魔のような生命体。
宿主をカオス化から解放して救うことができるのは、基本的にコスモスの浄化技のみ。

中盤からは人間を取り込んで解析、感情を知ることで「心」を宿し、自らの邪魔をするコスモスに対して強烈な「怒り」と「憎しみ」を覚えた。
心(意思)を得てからはより狡猾な策略を練るようになっただけでなく、生物をコピーせずともイブリースやメビュートなどの姿で実体化する能力を入手。
さらにコスモスに取り憑いたことでその能力までもをコピーし、ウルトラマンの姿となって立ちふさがることもあった。


【能力】

カオスヘッダー単体での戦闘手段はエネルギー光弾、光のロープ、憑依能力、自己増殖・自己複製能力と多彩。
第1話の冒頭では光線のような形で降り注ぎ、街を消滅させるほどの爆発を起こす被害も起こしているなど憑依していない単体でもそこそこ強い。
「ウイルス」と称されるが、憑依可能な対象は怪獣に始まり人間、ウルトラマン、ゴミなどの無機物、人間の精神と最早何でもあり。
また生物からエネルギーを吸収してその姿をコピーし実体化する事も出来、こいつらが直接手を下さなくても、存在するだけで周りの星の核にも異常を与え生態系を狂わせ死の星と変えてしまう。

カオスキメラやソアッグ鉱石といった弱点も多いが、一度突かれた弱点は即座に克服する凄まじい自己進化・適応能力こそがカオスヘッダー最大の脅威。
そのため基本的にコスモス以上の力を得た終盤での戦いは、

EYESや防衛軍に弱点を突かれてその隙にコスモスに倒される→弱点を克服して復活、再登場→EYESや防衛軍に違う弱点を突かれてその隙にコスモスに倒される→弱点を克服して復活、再登場→EYESや防(ry

という壮絶な血を吐きながら続けるマラソンの様相を呈していた。

実際には戦いの中で進化したり攻撃に耐性を身につけたりする奴はウルトラシリーズを見渡しても割りと存在するが、劇中でそれを完全にやってのけたのはイフとこいつだけだったりする


【劇中での活動】

当初は怪獣に取り付いて徹底的に抗戦する邪悪な侵略者として認識されていたが、終盤カオスヘッダーが集結していた宇宙座標P87ポイント付近の小惑星の記録媒体によりその真相が明らかになる。
元々カオスヘッダーは争いが続き混沌と化したとある星によって作られた人工生命体であり、その目的は「秩序」をもたらすために全ての生物を一体化させる事だった。
憑依に伴う凶暴化や肉体変異は「秩序」に向かう際の過程に過ぎない。
しかし増殖し強大な力を得て暴走し創造主や他の生命のいる星を次々と滅ぼしていった。

この設定は過去のシリーズに登場したゴーデススフィアとよく似ているが、人間を見下し強大な侵略者や障害という面が強かったゴーデスやスフィアとは異なり、
彼ら自体は「創造主の意思で作り出されあくまで創造主通りの意思で動いていた犠牲者」という点でありこいつら自体は善でも悪でもない存在である。
それまでにもシリーズにも対立した悪の存在は登場していたがヤプールやガタノゾーア、根源的破滅招来体などの「人間を脅かす邪悪」という背景しか描かれてなかったが
後続のシリーズからはダークザギやデロス、エンペラ星人といったストーリーや設定上などで黒幕が元々悪の存在ではなく何らかの要素で敵対したり闇に堕ちるパターンが多くなった。

ちなみにダークザギとは割りと共通点が多い。
元々平和(≒秩序)を守るために作られた存在だったり、自我に目覚めてウルトラマンの敵となったりなど。ついでに両方とも無限進化能力や怪獣(ザギはビースト)を操る能力を持つ。
但しザギ側はほとんどが劇中で明かされなかった裏設定。倒された後復活する事もなかった

終盤ではムサシに取り憑いてその心を読み取ることで、ムサシが掲げる「怪獣と共に生きる世界」という理想を、
全ての怪獣をカオス化させる事で実現させようとした。

因みに序盤にムサシは怪獣達が鏑矢諸島に閉じ込められている現状に疑問を抱いていたが、
後に鏑矢諸島のシールドを破壊して怪獣達を解放したのは他ならぬカオスヘッダーだったりする。



【実体カオスヘッダー】

人間に憑依し感情を学習したことで得た最初の実体カオスヘッダー。
人間の怒りと憎しみを知ったことで強力になり、コロナモードのコスモスを苦しめテックサンダーの攻撃をも簡単に防ぐほどの戦闘力を得た。

さらにパワーアップを遂げた実体カオスヘッダー第2号。
知性が増してより狡猾さがパワーアップ。体をカオスヘッダー化して移動し、複数の怪獣をカオス化可能。
一度はコスモスを倒したが、エクリプスモードの力を手に入れたコスモスに敗れた。

ムサシに取り憑いてコスモスの姿と能力をコピーした実体カオスヘッダー第3号。
コスモスの姿のみならず必殺技の数々までも完全にコピーしている。
加えてカオスヘッダー特有の自己進化能力と複数の怪獣をカオス化させる能力まで持つウルトラシリーズ全体を見渡しても最強クラスのにせウルトラマン

  • カオスウルトラマンカラミティ
コズミューム光線で倒されかけたカオスウルトラマンが、P87ポイントのワームホールからのカオスヘッダーから放たれたエネルギーを受けて強化。
さらに進化を果たしたカオスウルトラマン。
エクリプスモードを模した黒と赤の体色が特徴で、エクリプスモードのコスモスすら倒した強敵。

最強の実体カオスヘッダーにして本編のラスボス。
詳細は項目参照。

  • カオスヘッダー0
カオスダークネスがコスモス達によって浄化された、白く神秘的な姿。
ムサシの息子のソラと仲が良いようだ。 


【シリーズでの登場(正史)】

◆『ウルトラマンコスモス』本編

メインの敵として、コスモスや人類と戦いを繰り広げる。
上記の通り人間の「心」を手に入れたことでよりパワーアップするが、
「心を手に入れたのなら怒りや憎しみ以外の感情も得たはず」「憎しみが理解できるのなら、争いを憎む気持ちもわかるはず」
と考えたムサシや彼に賛同する地球怪獣の体を張った説得で揺らぎ、コスモスの浄化を受けてカオスヘッダー0に生まれ変わる。
和解後、コスモスと共に宇宙へと旅立っていった。


◆映画『ウルトラマンサーガ

春野ムサシの回想で登場。
開拓を終えた惑星ジュランで怪獣達を慈しみ、死亡したパラスタンに代わってジュランを見守っている。

余談ではあるが絵コンテ段階ではコスモスが地球に来た理由はバット星人にさらわれたカオスヘッダーを追って来た事になっており、
ルナモードで戦ってた理由もハイパーゼットン(ギガント)に取り込まれたカオスヘッダーを解放する為である。

映像まで作られていながら没になったとの事で、実現してほしかったという声もある。
但し、解放した直後ギガントの非情な攻撃を喰らいカオスヘッダーは絶命してしまう。
実現してしまうと本作のコスモスの報われなさが更にひどくなってしまう為、没になって良かったのか悪かったのか難しい所である。



【シリーズでの登場(パラレル)】

◆『ウルトラマン Fighting Evolution Rebirth

ストーリーにも関わっており、原作再現よりもオリジナル要素が強い。
キリエロイドやワロガといった原作にない怪獣とのカオス化を見せた他、ウルトラ兄弟を模した「カオスロイド」と呼ばれるカオスウルトラマンが光の国を襲撃した。

終盤では、黒幕であるメフィラス星人と融合させられラスボスの「ネオカオスダークネス」としてウルトラ戦士に立ちふさがった。




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最終更新:2021年07月03日 16:23

*1 憑依された怪獣は「カオス○○○」と呼ばれる