登録日:2012/01/23 Mon 21:00:57
更新日:2025/01/19 Sun 10:57:05
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映画監督の父と女優の母を持ち、幼少の頃から父の作品を中心に子役として活動していた。
1987年「レス・ザン・ゼロ」で良家の子息ながらドラッグにはまり、男娼に身を落とす大学生をリアルかつナイーヴに演じ、ブレイク。
1992年、尊敬するチャールズ・チャップリンの伝記映画「チャーリー」に主演。
映画自体は、
「チャップリンって女にだらしなかったんだな~」
という事位しか伝わらない様な出来だったが、
ダウニーJrの演技は、
「まるでチャップリン本人が憑依した様だ」
と絶賛され、当時“ブラッドパック”と呼ばれていた同世代の俳優達の中でも抜きん出た、若手演技派としての地位を確立した。
……ハズだった。
多くのハリウッド子役の例に漏れずに、十歳に満たない時分より、飲酒・喫煙・薬物と一通り嗜んできたダウニーJr。
(マリファナは八歳の時に父親から与えられたそうな)
大人になったからと言って、長らく親しんだ悪癖がそう簡単に治るワケもなく、
薬物絡みのトラブルで何と現在までに六回も逮捕・収監されている。
「毎日、留置場から撮影所に通ってたんだ」
という冗談の様な日々を繰り返しつつも、地味にキャリアを積み直していき、
2000年、TVドラマ「アリーmyラブ」
第4season、アリーの新たな恋人・ラリー・ポール役で再ブレイクを果たす。
今までの軟弱な若僧のイメージを覆す、落ち着いた渋い演技を披露。
低迷していた同ドラマの人気を盛り上げ、
完全復活を遂げる。
……ハズだった。
大好評を博したラリー役で「アリー」
第5seasonも続投が決定した、
その矢先、
またしてもコカインの不法所持が発覚。
第4season
最終回の直前になって、ダウニーJr再びの刑務所行きが決定する。
(その為「アリー」は急遽、脚本を変更。
かなり唐突にラリーは姿を消す事となる。
本来なら続く第5seasonではアリーとラリーの新婚生活が描かれる筈だった)
業界の信用も失い、今度こそ、ロバート・ダウニーJrのキャリアは完全に絶たれる事に……、
……とはならなかった。
2003年、
ダウニーJrは完全に薬物中毒を克服した事を宣言。
本人曰く、ある日バーガーキングで
ハンバーガーと炭酸飲料を注文して食べたところ、
非常に「激マズ」に感じ、「何かとてつもなく悪いことが起きる」と直感したため、
その時に所持していた薬物を全て海に投げ捨てたという。
以後、それまでの
マダオっぷりが嘘の様な、快進撃が始まる。
過去の刑務所暮らしや薬物中毒体験を自ら積極的にネタにし、笑い飛ばす、
余裕ある飄々としたオヤジに成長。
「アイアンマン」のプロモーションで来日した時は、
過去幾多の逮捕歴の為に空港で6時間も足止めを喰らったそうだが、それすら本人はジョークにしている。
そして2023年に公開されたクリストファー・ノーラン監督作品の「オッペンハイマー」では、主人公の宿敵となるルイス・ストローズを見事に演じきり、翌年のアカデミー賞にて悲願の助演男優賞を受賞。
激しいキャリアの浮き沈みを経験してきたロバート・ダウニーJrは四十代からの怒涛の快進撃によって遂に俳優としての栄冠を手にした。
……一方で同時に、その授賞式でプレゼンターを務めたキー・ホイ・クァンに対する素っ気なさすぎる対応がアジア人軽視だとして炎上するなど、相変わらずのトラブルメーカーっぷりも披露した。
追記・修正は、マダオからの奇跡の復活を見届けてからお願いします。
- ある意味アイアンマンらしい。 -- 名無しさん (2014-09-09 18:32:14)
- ナチュラル・ボーン・キラーズ(93')ではマリファナをたしなむオリバー・ストーン監督が「ダウニーJrが現場を仕切っていた」と言ってる。ラリラリだったようだ。 -- 名無しさん (2014-10-01 00:00:03)
- この人のエネルギッシュなとっちゃん坊や感は異常。吹き替えはよく藤原啓治さんが演じてる気がする。 -- 名無しさん (2016-04-22 13:55:20)
- この人が演じるホームズほど原作に忠実なホームズはいないと思うわ(笑) -- 名無しさん (2016-12-02 17:47:16)
- 何と無く幾たびの逮捕歴が原作アイアンマンの度々起こるアルコール中毒イベントに重なる気がする。まさにナチュラルボーントニースタークと言えよう。 -- 名無しさん (2017-04-29 08:41:48)
- こんだけ逮捕されても復活できるのはアメリカらしい。のか? -- 名無しさん (2017-08-09 21:23:15)
- MCU後のキャリアはそれはそれで大変だろうな、と思ってたから早い段階でオッペンハイマーみたいな傑作に出演できたのは幸運だった。 -- 名無しさん (2024-02-01 21:20:08)
- この人が何度も逮捕されても復活できるのは芸能界の大物の血筋とコネのおかげでもある。アメリカは何気に血筋とコネがめちゃくちゃ重要な国。もちろんダウニーJr本人の努力と能力もあってこそではあるけど。 -- 名無しさん (2024-04-03 21:59:21)
- どこに書き込むか迷った末にここに書き込ませてもらうけど、今回の他俳優と一緒に役になりきってやったハリス支持動画クッソ酷かったけど、気になったのはダウニーjrがリベラル(極左)派のハリス側なのが驚いたんだけど、ダウニーjrって白人以外(特にアジア系)を透明化させてる性質等からむしろトランプ側の保守(極右)派なんじゃないの???この一件込みで右派・左派・MARVELファン全てを裏切ったということになってる感じだけどどうしたいんだろこの人。長文失礼。 -- 名無しさん (2024-11-10 23:50:06)
最終更新:2025年01月19日 10:57