京王電鉄

登録日:2012/11/14(水) 22:50:44
更新日:2018/05/03 Thu 11:37:53
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 京王電鉄とは東京都西部・神奈川県北部に鉄道路線を有する大手私鉄である。通称「京王(KEIO)」と呼ぶことが多い。京王の由来は「東京」と「八王子」と結ぶ路線だからである。
 京王電鉄の路線は二つの系統で成り立っている。

●京王線系統
京王新線は京王線笹塚~新宿間の一部である。
一部の列車は都営地下鉄新宿線と直通運転を行っている。

●井の頭線系統

 京王線系統と井の頭線系統はもともと別の鉄道会社が敷設した路線で、京王線系統は新宿~府中間は「京王電気軌道」、府中から東八王子(現在の京王八王子)間「玉南電気鉄道」、井の頭線系統は小田急系列の「帝都電鉄」が敷設した。このため、京王電鉄の前の社名が「京王帝都電鉄」だった。
 玉南電気鉄道はもともと京王電気軌道の実質子会社みたいなもので、敷設した後に国から補助金をもらおうとしたが、補助金がもらえなかったので、開通後すぐに京王電気軌道に吸収合併された。

●廃線区間

  • 京王線 調布~仙川間の旧線
 建設費の削減のためか、京王線が開業した頃の調布~仙川間はほぼ直線で並走する甲州街道を二回横断していた。途中の金子駅(現在のつつじヶ丘駅)は甲州街道のど真ん中に位置し、駅は路面電車の停留場のタイプだったといわれている。金子駅付近の坂がきつかったためか、開業して14年後に甲州街道の南を沿う形で現在のルートに変更した。廃線跡は一部を除いてほとんど痕跡がない。

  • 御陵線(北野~多摩御陵前)
 このうち北野~山田間は高尾線の一部として活躍中。

  • 代田連絡線(代田二丁目~世田ヶ谷中原)
 井の頭線と小田急小田原線と連絡するための路線であった。代田二丁目駅は現在の新代田駅であり、世田ヶ谷中原駅は現在の世田谷代田駅である。

○京王電鉄の車両

京王車両のコンセプトは「各停から特急まで使える電車」である。
京王線系統と直通する都営地下鉄新宿線は該当記事を参照。

●京王線系統
  • 7000系
 1984年に登場。京王線系統では始めてのステンレスカーであり、後述する6000系のマイナーチェンジである。もともとは各停のために新造した車両であったが、現在では快速・準特急・ワンマンにも使われている。登場当時はチョッパ制御であったが、今は全てVVVF改造した。
 電光掲示板・幕式方向幕が主流であるが、7771F~7775FはLCD・フルカラーLED方向幕搭載である。今後30年は使う予定。

  • 8000系
 1992年に登場。京王電鉄初のVVVF車両である。10両編成(0番台)と8両編成(20番台)が在籍する。0番台は6両編成と4両編成と合わせた10両固定編成である。各停から特急までなんでも使えるが、20番台は専ら各停である。8733F編成は蛍光灯からLEDに変えた。車両構造のためか、7000系より先に廃車する可能性があったが、0番台の先頭車を中間車にする魔改造と車内リニューアル工事、さらにはVVVF更新を行うため当分の間廃車はないだろうと思われる。

  • 9000系
 2001年に登場。8両編成の0番台と10両編成の30番台が存在する。0番代は登場当時、相模原線特急に使われていたが、現在は各停にも使われる。30番台は都営新宿線に直通するタイプで、9731F~9736F編成の内装は0番台と変わらないが、9737F以降の編成はLCDが設置した。
 9000系の登場で6000系は引退した。

  • 5000系(二代目)
 2017年9月29日に導入された最新車両。2018年2月22日からは座席指定列車「京王ライナー」にも使用されている。
特徴はロングシート・クロスシートに対応した「L/Cカー」を採用。「京王ライナー」運転時はクロスシート、それ以外の種別ではロングシートで使用されている。
都営新宿線直通運転にも対応しており、全ての種別で使用されている。


●井の頭線
  • 1000系(二代目)
 1996年に登場。3タイプが存在し、0番台の奇数編成はGTO制御車、偶数編成はIGBT制御車であり、10番台はIGBT制御車に空転防止システムがついている。20番代はJR東日本E231系をコピーしたようなものである。(二代目)がついているのはかつて初代1000系があったため。

○過去の車両
  • 2000系・2010系
 京王線系統では始めての新性能車両(カルダン駆動)。これにより、今の京王車両のベースになった。引退後、"車体"は伊予鉄で活躍していたが、現在は銚子電鉄にて活躍している。ある鉄道誌では神奈川県藤沢市の倉庫で眠っている写真がある(現在もあるかどうかは不明)。

  • 初代1000系
 井の頭線系統では始めての新性能車両。足周りは2000系と一緒に銚子電鉄で活躍中。

  • 初代5000系
 京王車両では最も有名だろう。かつては全車クロスシート搭載の特急専用車両として製造する予定であったが、諸事情でロングシートの通勤車両になった。通勤電車では日本初の冷房装置搭載という、当時ではオーバースペックな車両として話題になった。1996年、8000系導入によって引退し、一畑電鉄、伊予鉄、ことでん、富士急行、わたらせ渓谷鉄道などで活躍中。このなかで、わたらせ渓谷鉄道は非電化路線であるためか、トロッコ客車に改造した。

  • 3000系
 井の頭線初というより、京王帝都電鉄初のステンレスカーである。7色になったのもここから。2012年に惜しくも引退したが、伊予鉄、岳南鉄道、上毛電鉄、北陸鉄道などで活躍している。

  • 6000系
 輸送増強と都営新宿線直通のために製造された、京王帝都電鉄初の20m級4ドア車両である。3000系の後であるが車体は普通鋼で、ステンレスではない。これは踏切が多く、万一自動車と接触事故が起きてもすぐに復旧できるように、あえて普通鋼にしたためだといわれている。0番台は地上用で、30番台は地下鉄対応となっている。9000系の登場で2011年に引退した。地方私鉄に譲渡したという情報が一切なく、事業用に改造された車両と京王れーるランドで展示している車両以外はすべて廃車になった。

○京王線系統の特徴
 軌間が特殊で、「馬車軌間」と呼ばれる1372mmゲージを使用している。これは調布~笹塚間が開業した当時、軌道法として敷設したのと、東京市電に乗り入れる計画があったためである。現在は都営地下鉄との乗り入れはしているが、かつて東京都が京王に標準軌に改軌するようお願いしていたが、京王は工事できる状態じゃないという理由で拒否したという逸話がある。
 府中~京王八王子(開業当時は東八王子)間は京王電気軌道の子会社である「玉南電気鉄道」が敷設した。玉南電気鉄道は地方鉄道法により敷設したもので、京王電気軌道区間の軌間は1372mmに対し、玉南電気鉄道の軌間はJR、井の頭線と同じ1067mmであった。京王電気軌道として合併した後もしばらく軌間はそのままであったが、新宿~東八王子間の直通運転を実現させるために1372mmに改軌した。
 立体交差に意欲的で、調布~笹塚間の立体交差及び複々線化工事を計画している。このため、調布~国領間は地下化になったほか、京王のほとんどの駅でバリアフリー化という名の橋上化改築を行っている(工事するときの駅舎の仮設化?)。しかし、京王線が通る世田谷区は立体交差事業に反対しているので今後の事業が気になるとこではある。

○井の頭線系統の特徴
 駅間が非常に短く、ホームの端から隣の駅が見えることは珍しくない。並行する道路があまり広くなく、住宅地が密集しているので立体化はほぼ無理だといわれている。その代わり、車両の大型化に意欲的で京王線系統にはない裾絞りの車両を導入している(京王線系統は戦前車と5000系のみ)。井の頭線は他の路線と接続していないため、新車搬入や若葉台工場で検査する場合はトレーラーで輸送する。

○種別
 京王線系統の種別は京王線を、井の頭線系統の種別は井の頭線を参照すること。 

○備考
  • スーパーベルズの保線DJ担当の土屋は京王ユーザーである。
  • 「橋本わかば」という鉄道むすめのキャラクターがいる。
  • 御岳登山鉄道とカレーショップC&Cの親会社である。
  • 多摩動物公園駅前に「京王れーるランド」という子供向け資料館がある。この資料館になぜか電車でGO!が二台ある。



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