ネイキッド

登録日:2010/07/29(木) 01:23:33
更新日:2021/12/30 Thu 17:41:00
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ネイキッド

1.ネイキッドとは数あるオートバイのスタイルの一つである。
裸という意味の通り、レーサーレプリカなどのフルカウルバイクからカウルを脱がせた物というのが始まりである。
またビキニカウルやハーフカウルを装着しているのもネイキッドとする。



ネイキッドの特徴として、
  • フルカウルバイクより軽い
  • ポジショニングが楽
  • レーサーレプリカよりも乗り味がマイルドになり町乗りが楽に

などが上げられる。

だがレーサーレプリカ全盛期に、カウルの有無すら性能評価の基準になっていた当時ではあまりネイキッドバイクは評価を得られなかった。
そういった事から、スズキのΓシリーズをネイキッドにしたwolfシリーズは不遇の名車であっただろう。

しかしそんなレーサーレプリカブームも熱が冷め、カワサキのゼファーを皮切りにレーサーレプリカブームに終止符を打ったのであった。
ちなみにネイキッドというジャンルが確立したのも、ゼファーが登場してからのことであった。

代表車両(あえてレーサーレプリカが熱かった中型クラスに絞ります)


  • ホンダ
400cc
CB400SF、ボルドール
CB-1
ブロス400
250cc
VT250シリーズ
ホーネット
ジェイド


ホンダの注目すべきネイキッドはCB-1とジェイドであろう。
何故ならCB-1はCBR400RRのエンジンを、ジェイドはCBR250RRのエンジンをベースに搭載した本気の走りができるネイキッドであったからだ。
その中でも初期型CB-1は馬力規制前の57馬力。
エンジンにはカムギアトレーン、CBRから更に中低速にふったエンジン設定は、様々な走り屋や峠族から支持され、発売当時は400cc最速ネイキッドと言われるほどであった。
だがカワサキのゼファーの登場に性能にこだわらないスタイル重視のネイキッドとして人気を奪われ、
悔しくも1989年~1991年の三年間で生産終了となってしまった隠れた名車であった。


ヤマハ
400cc
XJR400
250cc
Zeal(ジール)

ヤマハの250ccネイキッドバイクであるZealは、当時ヤマハが一番熱かったFZR250Rのエンジンをベースにしたネイキッドとしてデビューした。
そのデザインはまるでイルカがジャンプするような斬新なスタイルであった。
またネイキッドとしては珍しく、タンク前方にツーリングで便利な切符や小銭を入れる収納ケースを備え、ツーリングも視野にいれたデザイン性の高いバイクであった。
だがこれが発売された当時では、フルカウルのFZRは男の乗るバイク、Zealは女の子が乗るバイクといった考えがライダー達にあった為、あまり販売台数は伸びなかった。


カワサキ
400cc
ゼファー
ZRX400
ザンザス
250cc
バリオス

漢カワサキのネイキッドバイクで注目すべきはやはりゼファー…ではなくてここはザンザスを押しておく。
ザンザスは1992~95年まで生産されていたバイクで、その名前はギリシャ神話のアキレスの愛馬の名前からきている。
流石カワサキ、名前からして中2病。

このザンザスは、当時の市販最速レーサーレプリカであるZXR400のエンジンをベースにしたバイクで、その加速力から4stマッハと呼ばれた。
しかもライトチューンするだけで、レーサーレプリカ並みのハイスペックとなり、その加速力からスーパーバイクにも引けを取らないと恐れられ、
ほとんどの草レースでは「ずるい」「ザンザスは卑怯」などと言われ、使用を禁止する程にまでなっていた。
しかしそんなハイスペックなバイクがたった三年で生産終了になってしまったのには理由があった。
めちゃくちゃ奇抜だったからである。
そのエンジン特性とかではなく、異形とも言える角型ニ灯ヘッドライト、独特なフレームデザイン。
他のメーカーのネイキッドバイクと比べても、斬新すぎるそのハイスペックなバイクは、時代を先取りすぎたそのスタイルで完璧に私達を置いていった。
今のライダーは皆口を揃えて言う。

出るのが早すぎた

流石カワサキである。
気になった方は是非ともググってみてくれ。


スズキ
400cc
GSX-400インパルス
SV400
バンディット
250cc
バンディット250
コブラ
wolf250

スズキのネイキッドwolf250は1988年、RG250Γがフルモデルチェンジによって、V型2気筒エンジンを搭載したRGV250Γとなったのを受け、
RGV250Γをベースとして開発され発売された。Γに対し減速比をより加速重視の設定にした町乗りを重視した設計となっている。
あのΓの加速がお手頃な価格のネイキッドで味わえるとあって、充分に話題性はあったのだが、この頃の2stエンジンの耐久性には難があった。


ドゥカティ
400cc
モンスター400

大型バイクのディーラーとしてのイメージが強いドゥカティ伝統のL型ツインエンジンが、400ccで味わえるとあって、日本の外車ライダーからの評価はとても高い。
まず足付きの良さと車体の軽さは、女性ライダーからも人気があり、走りも非常にマイルドな物となっている為、初心者ライダーにも向いた一台となっている。
また、ドゥカティの本国であるイタリアでは、免許体制が日本とは違う為、もともと400ccでのバイクは生産してはいなかった。
だが日本の中型免許制度の為だけに696モンスターを再設計。
文字通り日本専用モンスターとして400ccでデビューし、ドゥカティの新しい歴史を切り開いた一台であった。


ヒョースン
250cc
GT250
ヒョースンの250ccスーパースポーツバイクであるGT250Rからカウルをとったバイクである(キッパリ

装備はGT250R譲りの倒立フォーク、DOHC空油冷V型二気筒エンジン、電子メーターユニットに、インジェクションFI、
250ccのネイキッドロードスポーツとしてはかなり豪華な装備である。



2.na・ked (edの発音に注意)(more ~; most ~)
(比較変化なし) /a naked MEIDEN 裸の冥殿
②《限定》むき出しの /a naked penis ずる剥けチンコ
③《限定》赤裸々な、ありのままな /..naked.. ..speaking …'s ..truth.. having happened... あ…ありのまま 今起こったことを話すぜ!

以上ベネッセ E-Gate英和辞典より抜粋(一部改変あり)



3.漫画『鉄のラインバレル』に登場するマキナの一機。
由来は2の「裸」の意味から。
詳しくはマキナ菅原マサキの項目で。



新たなライダー誕生願う。


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最終更新:2021年12月30日 17:41